仮面ライダーエグゼイド:クロスエンディング~スーパーゲーム大戦~   作:GAP

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※仮面ライダーエグゼイドを下敷きにしたクロスオーバー小説です。
※一部独自解釈の部分があります。
※檀正宗がリセットに失敗した世界線の話です。
※基本的に仮面ライダークロニクル後の設定は本編準拠にしています。

檀正宗を倒し、仮面ライダークロニクルを終わらせた宝生永夢たちCRのドクターは、平和になった世界でそれぞれの道を歩んでいた。
そんな中、CRに緊急通報が入る。
現場に急行した永夢たちの前に現れたのは、これまで見たこともない、全く新しい新種のバグスターだった。

ここから、史上最大の物語の幕が開き、物語は加速する。


第3話

【日本 聖都 聖都大学附属病院 CR】

 

明るく整頓されたオフィスで、宝生永夢はノートPCに向かい、レポートを作成していた。

 

永夢は人々をバグスターウイルスの脅威から救った「仮面ライダー」の1人ではあるが、医療の世界ではまだ研修医で、正式な医師というわけではない。

 

檀正宗の野望を阻止し、世界は平和になったが永夢の医師になるための戦いはまだ続いているのである。

 

永夢「う~ん…。終わった~」

 

何とかレポートの作成を終え、椅子の上で大きく伸びをした永夢に、後ろから声がかかる。

 

ポッピー「永夢、お疲れさま」

 

永夢が振り返ると、そこにはいつものカラフルな衣装に身を包んだ少女、ポッピーピポパポが笑顔でコーヒーを差し出していた。

 

彼女はリズムゲーム「ドレミファビート」から生まれたバグスターでありながらCRの協力者で、一時は敵になったりしたものの、永夢たち仮面ライダーを最後まで支え続けた功労者であった。

 

永夢「ありがとう、ポッピー」

 

永夢はそういいながらポッピーからコーヒーを受け取り、一口含む。

 

ポッピー「研修、もうちょっとだね」

 

永夢「うん。これで僕も恭太郎先生と同じ道を歩めるよ」

 

恭太郎とはCRの上層部となる政府機関「衛生省」の審議官で、かつて医師として活動していた際に交通事故にあった幼い永夢の命を救い、永夢の医師を目指すきっかっけを作った人物であった。

 

ポッピー「研修が終わったらみんなでお祝いしようね!」

 

永夢「楽しみにしてるよ」

 

2人がそんな話をしていると入り口のドアが開き、アロハシャツにレザージャケットを肩にかけた九条貴利矢が入ってくる。

 

彼も永夢と同じく仮面ライダーで、元は監察医務院に所属する監察医だったが、戦いの中で一度命を失い、その後ポッピーと同じバグスターとして復活し、CRに協力した。

 

平和になった今では正式にCR所属のドクターとなり、バグスターウイルス根絶のため日々研究を重ねている。

 

貴利矢「はいただいま~」

 

ポッピー「おかえり、貴利矢」

 

永夢「作さんとの話はどうでしたか?」

 

貴利矢「とりあえず、今出せる分のデータはほぼ全て出してもらったよ。今後新しいデータが出てきたときはその都度連絡をくれるって話になった」

 

そう言いながら、貴利矢は手に持っていたバッグから書類の入った分厚いクリアファイルを出す。

 

現在、貴利矢は元幻夢コーポレーションの開発主任で、新社長になった小星作の協力を得てバグスターウイルスの研究を進めており、データを提供してもらっていた。

 

永夢「それじゃ、あとは分析次第ですね」

 

貴利矢「ああ。だが、これが結構な量でな。書類以外の電子データもあるから骨が折れるぜ」

 

ポッピー「それじゃあ黎斗の出番だね」

 

ポッピーがそう言いながら、部屋の隅にあるドレミファビートの筐体に目を向ける。

 

そこの画面には、電子の檻に囲まれた取調室のような空間で不遜な態度をとっている男がおり、ポッピーの言葉に大きく反論する。

 

黎斗神「黎斗ではない!檀黎斗神だ!」

 

この男こそ、幻夢コーポレーション前社長であり檀正宗の実の息子、檀黎斗である。

 

貴利矢と同じく仮面ライダーであり、一度命を失ってバグスターとして復活を果たした人間で、仮面ライダークロニクルをはじめ、バグスターウイルスの関する事件は今でこそ檀正宗がすべての元凶ということになっているが、元を正せば一連の事件は全てこの男が始めたものなので、まさに諸悪の根源ともいえる存在なのである。

 

しかし、復活してからは仮面ライダークロニクルの攻略と檀正宗の打倒に大きく貢献したことで衛生省から特例措置を受け、ゲーム筐体の中でのみ自由が許されることを条件に今はCRの一員となり、神を自称している。

 

黎斗の叫びに、永夢とポッピーが露骨に面倒くさそうな顔をすると、貴利矢が自分のノートPCを操作しながら黎斗に声をかける。

 

貴利矢「それじゃあ、その神の偉大かつありがたいお力で、このデータの分析、お願いできる?」

 

言い終わると同時に貴利矢はエンターキーを押し、筐体内にある黎斗のパソコンに作からもらってきたデータを送る。

 

黎斗神「フフフ。神の力が必要になったか!いいだろう!」

 

黎斗は満足げに話すと、すぐさまパソコンを操作し、データの分析を始めた。

 

ポッピー「貴利矢って、本当に黎斗の扱い上手いよね」

 

永夢「さすが人を乗せるのが得意なだけあるよ…」

 

ポッピーと永夢がそう話していると、不意に永夢の首からかかっている聴診器、ゲームスコープのアラートが鳴る。

 

永夢「緊急通報!?」

 

貴利矢「やれやれ、これから忙しくなるって時に!」

 

永夢「行きましょう!貴利矢さん、ポッピー!」

 

永夢がそういうと、3人は現場に急行するべく部屋を飛び出そうとするが、そこに黎斗が綺麗な声をかける。

 

黎斗神「私も行こう!」

 

ポッピー「ダーメ!黎斗は衛生省の許可がないと出られないんだから、おとなしくここでお・留・守・番!」

 

ポッピーはそう言い残すと、永夢と貴利矢と共に部屋を飛び出していく。

 

黎斗神「おい待て!神をないがしろにする気か!?ここから出せェ!ぶぅぅぅぅぅん!!」

 

画面の中から絶叫する自称・神だったが、その言葉に耳をするものはいなかった。

 

 

 

現場は病院からほど近い屋外のショッピングモールで、3人が駆け付ける時には買い物客が逃げ惑うパニックに見舞われていた。

 

永夢「一体何が…?」

 

逃げてくる人たちをかき分け、奥に進んでいく永夢たちの前に、このパニックを起こしていると思われる3人のバグスターたちの姿が現れる。

 

しかし、それはこれまで相手にしてきた、どのバグスターとも違った外見をしていた。

 

1人目は青いマスクをかぶり、右手に星のマークが入った丸い盾を持っており、2人目は全身を赤いアーマーに包んだロボットのような外見をしている。そして3人目は全身に漆黒のスーツをまとった、まさにクロヒョウのような見た目だった。

 

ポッピー「こんなバグスター見たことないよ!」

 

永夢「僕もだ。でも確かにバグスター反応はある!」

 

永夢がそう言いながらゲームスコープを3人に向ける。確かにバグスターウイルスの反応は出ているが、これまで倒し、治療してきたどのウイルスにも合致しない。

 

その事実に、戸惑うポッピーと永夢だったが、貴利矢は3人を見て表情を硬くし、

 

貴利矢「こいつらまさか…!?」

 

と言った。

 

永夢「知っているんですか貴利矢さん!?」

 

貴利矢「作社長から貰ってきたデータの中に、こいつらが出てくるゲームのことが載ってた。幻夢コーポレーションは他社が制作したゲームもいくつかガシャット化しているからな」

 

貴利矢の言葉に、永夢は思い出す。かつてDrパックマンとの戦いの後、「ゼビウス」や「ファミスタ」、「ギャラクシアン」など、幻夢コーポレーションが発売したゲーム以外のガシャットを使って戦ったことを。

 

ポッピー「それで貴利矢、これはなんていうゲームのキャラクターたちなの!?」

 

ポッピーが問うと、貴利矢はゆっくりと答える。

 

貴利矢「こいつらはアメコミヒーローたちが活躍する格闘ゲーム、『マーヴル・スーパーヒーローズ』に出てくるキャラクター、というかヒーローだ。あの盾を持っているのがキャプテン・アメリカ、赤いのがアイアンマン、クロヒョウみたいなのは確かブラックパンサーってやつだ。幻夢コーポレーションが台頭する前、日本に存在していたカプコンって会社が制作したゲームだが、見たところ本来はゲームに登場しないブラックパンサーも混じっているから、原作から多少魔改造されてるみたいだな」

 

貴利矢の言葉を聞いて、永夢はもう一度3人のバグスターに目を向ける。確かに外見的にはヒーローだが、今彼らが行っていることはヒーローとはとても言えない。

 

永夢「たとえ原作でヒーローだろうと、今やっていることはヒーローのすることじゃない!」

 

永夢はそう言ってゲーマドライバーを取り出し、腰につける。

 

貴利矢「だな。それじゃあさっさと片付けるか!」

 

そういいながら貴利矢もゲーマドライバーを腰につけ、

 

ポッピー「ヒーローがこんなことするなんて、許せないよ!」

 

と言ってポッピーも2人続いてバグルドライバーⅡを腰につける。

 

それから3人同時にそれぞれマイティアクションX、爆走バイク、ときめきクライシスのガシャットを取り出し、ボタンを押して起動させる。

 

『マイティアクション!エーックス!』

 

『爆走!バーイク!』

 

『ときめき!クライシス!』

 

起動音が鳴ったあと、3人は各々の変身ポーズに入る。

 

貴利矢「ゼロ速…」

 

ポッピー「ポパピプペナルティ…」

 

永夢&貴利矢&ポッピー「変身!!」

 

掛け声とともに、永夢は仮面ライダーエグゼイドへ、貴利矢は仮面ライダーレーザーターボへ、ポッピーは仮面ライダーポッピーへと変身する。

 

レーザー「さーて、ノリノリで行こうか!」

 

エグゼイド「ああ!ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」

 

永夢と貴利矢がそういうと、ポッピーも含めた3人はバグスターたちに向かっていく。

 

その結果、エグゼイドVSアイアンマン、レーザーVSキャプテン・アメリカ、ポッピーVSブラックパンサーといった対戦カードに分かれた。

 

エグゼイドはガシャコンブレイカーをハンマーモードにし、アイアンマンに殴りかかるが、アイアンマンはすぐさま空中へと飛び上がり、手からレーザーを発射して地上のエグゼイドに攻撃を加えていく。

 

エグゼイド「だったらこれだ!」

 

そういうと、エグゼイドは腰にぶら下がっていたゲキトツロボッツガシャットを取り出し、ゲーマドライバーに差してレベルアップする。そして、右腕についたロケットパンチを発射してアイアンマンを追尾し、そのまま地面へ叩き落した。

 

エグゼイド「地面に落とせばこっちのものだ!」

 

そういいながらエグゼイドは発射したロケットパンチを戻しながら墜落したアイアンマンに突撃し、猛攻を加えていく。

 

一方のレーザーは得意の蹴りを主体とした格闘戦でキャプテン・アメリカに挑むが、攻撃はすべて盾によってはじき返されてしまい、さらにキャプテン・アメリカが盾をブーメランのようにして攻撃してくるため、防戦一方となった。

 

レーザー「ブーメラン勝負、乗ってやろうじゃないの!」

 

レーザーはそういうと、プロトシャカリキスポーツガシャットを使ってレベルアップし、両肩についたトリックフライホイールを投げて、キャプテン・アメリカのシールドブーメランに対抗する。

 

ブーメランとなる盾が1つしかないキャプテン・アメリカに対し、レーザーは2つのフライホイールを使っているので必然的に有利となり、さらに隙をついて距離を詰め、格闘戦で圧倒していく。

 

そしてポッピーも変則的な動きでブラックパンサーに立ち向かうが、それ以上に変則的かつ鋭い攻撃を受け、苦戦を強いられる。

 

ポッピー「こうなったら、奥の手だー!」

 

ポッピーはそう言うと、腹部に装着していたバグルドライバーⅡをバグヴァイザーⅡへと分離し、チェーンソーモードにして右腕に装着する。

 

ポッピー「いっくよ~!」

 

そう言いながらポッピーは体を高速で回転させ、竜巻のような状態でブラックパンサーに攻撃する。

 

さしものブラックパンサーもこの攻撃には不意を突かれ、やがて大きく吹き飛ばされた。

 

有利な状況となった3人のライダーが肩を並べる。

 

エグゼイド「このまま一気に決めるぞ!」

 

レーザー「ああ!」

 

ポッピー「オッケー!」

 

ライダーたちがそれぞれ必殺技の体制に入ろうとした瞬間、空から稲妻が落ちて3人に命中する。

 

エグゼイド「うわぁぁぁぁ!」

 

レーザーターボ「ぐわぁぁぁぁ!」

 

ポッピー「きゃぁぁぁぁ!」

 

突然の雷撃に3人の体は吹き飛ばされ、地面を転がった。

 

エグゼイド「今の攻撃は…?」

 

エグゼイドが顔を挙げると、先ほどまで闘っていた3人のバグスターの後ろに、新たなバグスターが出現していた。それは、緑の肌をした巨人と、銀のハンマーを持った戦士、そして赤と青にクモの巣のような模様の入ったスーツを来た細身の男だった。

 

ポッピー「バグスターが…増えた!?」

 

レーザー「あいつらも同じゲームのヒーローだ…。緑の巨人ハルクに雷神ソー、そしてスパイダーマン、だったかな…」

 

エグゼイド「こっちは3人なのに…!」

 

エグゼイドは立ち上がりながらうめくように言う。

 

しかし、レーザーターボはポッピーに肩を貸して一緒に立ち上がると、エグゼイドの肩に手を置いて余裕を持ちながら声をかける。

 

レーザー「大丈夫だ。こっちも援軍が来た」

 

レーザーがそう言った瞬間、エグゼイドの背後から砲撃と光の斬撃が飛んできて、敵のバグスターに命中する。

 

その攻撃が飛んできた方にエグゼイドが振り返ると、そこには同じCRのメンバーで、天才外科医の鏡飛彩が変身した仮面ライダーブレイブ・レガシーゲーマーと、元CRの医師で、5年前よりバグスターと戦ってきた歴戦の勇士、花家大我が変身する仮面ライダースナイプ・シミュレーションゲーマーが駆け付けていた。

 

エグゼイド「飛彩さん、大我さん!」

 

ブレイブ「待たせたな、研修医」

 

スナイプ「またとんでもねぇのが相手らしいな」

 

2人はそういいながらエグゼイドたちの隣に並ぶ。しかし、来たのはこの2人だけではない。

 

バグスターたちの両サイドからはCRで閉じ込められていたはずの檀黎斗が変神…もとい変身した仮面ライダーゲンム・ゾンビゲーマーと、ポッピーと同じバグスターであり、永夢の分身ともいえるパラドが変身する仮面ライダーパラドクス・パーフェクトノックアウトゲーマーが飛び出してくる。

 

パラドクス「うおりゃあ!」

 

ゲンム「ハアッ!」

 

そう叫びながら、ゲンムはソードモードにしたガシャコンブレイカーで、パラドクスはガシャコンパラブレイガンで大技を放ち、6人のバグスターに奇襲攻撃で吹き飛ばす。

 

エグゼイド「パラド!それに黎斗さんまで!」

 

合流した5人と共に、エグゼイドがゲンムとパラドクスに駆け寄りながら声をかける。

 

パラドクス「永夢のピンチに、俺が来ないわけないだろ?」

 

パラドクスがおどけるようにエグゼイドに言う。

 

ゲンム「ブハハハハハァ!君たちが出て行った後、永夢のゲームスコープから転送されたデータから新型のバグスターということが分かったからなァ!衛生省の許可が下りたのさァ!」

 

そうして不遜な態度をとった後、ゲンムはソーの方をにらみつける。

 

ゲンム「ゲームのキャラとはいえ、この私を差し置いて神を名乗ることは許さん!貴様は私自らの手で削除してやろう!」

 

ゲンムのブレない、というか空気を読まない態度に、その場の全員が少しあきれる。

 

レーザー「ハイハイ。分かったから、とっとと終わらせようぜ、神!」

 

レーザーがそう言ってゲンムの肩を叩くと、ほかのメンバーも同調する。

 

ブレイブ「ああ。新たなバグスターの存在など、ノーサンキューだからな!」

 

スナイプ「こいつら全員、さっさとぶっ潰すぞ!」

 

ポッピー「そうだよ!永夢の研修修了のお祝いもしなきゃいけないんだから!」

 

エグゼイド「よし!みんな行くぞ!」

 

エグゼイドの掛け声と共に、7人のライダーが一斉に駆け出す。

 

エグゼイドはパラドクスと共にハルクへと立ち向かう。

 

パラドクス「うおおおおおお!」

 

エグゼイド「はああああああ!」

 

パラドクスはパラブレイガンをガンモードにして撃ちまくり、エグゼイドは先ほど同様、ロケットパンチを発射してハルクに連続攻撃を加えてながら距離を詰める。

 

そしてハルクの胸元にロケットパンチが当たったのと同じくエグゼイドが間合いに入り、胸元のロケットパンチに絶妙なタイミングで右のパンチを繰り出し、合体と同時に攻撃をする。

 

エグゼイド「とおりゃあ!」

 

その衝撃にハルクがよろけ、少し距離が開くと、エグゼイドの背後からパラドクスが飛び出し、アックスモードにしたパラブレイガンでハルクを連続で斬りつける。

 

パラドクス「うりゃあ!」

 

そして最後は2人の、

 

エグゼイド&パラドクス「うおりゃああ!」

 

という叫びと共にキックがハルクに炸裂し、その巨体が倒れた。

 

少し離れたところでは、ブレイブとキャプテン・アメリカが戦闘を開始。

 

ブレイブのガシャコンソードを巧みに捌き、キャプテン・アメリカに攻撃を加えるが、盾に斬撃を阻まれてしまう。

 

ブレイブ「その盾、切り裂かせてもらう!」

 

ブレイブはそういうと、ガシャコンソードのオレンジのボタンを押し、刀身をファイヤーモードに切り替える。

 

ブレイブ「ハァァァッ!」

 

ブレイブが気合と共に渾身の斬撃を加えると、盾は真っ二つに切り裂かれ、キャプテン・アメリカは防御手段を無くす。

 

ブレイブ「俺に斬れないものはない!」

 

そう言って、ブレイブはマントを翻して光の短剣を出現させ、無防備になったキャプテン・アメリカに連続攻撃を叩き込み、彼を地面に倒れさせた。

 

地上と空中に分かれたスナイプとアイアンマンは、ビームと砲撃による激しい打ち合いを展開している。

 

弾幕はスナイプが上だが、空中で自由自在に飛び回るアイアンマンにうまく命中させることができない。

 

スナイプ「ならこいつだ!いけ!」

 

スナイプがそう叫ぶと、両手についたガンユニットの甲板部分から小型戦闘機が飛び出し、空中にいるアイアンマンに攻撃を加えていく。

 

小さく、動きが捉えづらい戦闘機にアイアンマンは翻弄され、そこに隙ができる。

 

スナイプ「くらえ!」

 

その隙をついて、スナイプは全身についている10門のスクランブルガンユニットを一斉に発射し、アイアンマンに最大火力の砲撃を叩き込む。

 

その威力に、アイアンマンはあえなく墜落し、勝敗は決した。

 

一方、ポッピーはスパイダーマンの手から出す糸につかまり、体の動きを封じられていた。

 

ポッピー「なにこれー!はーなーしーてー!」

 

ポッピーは必死に体を動かし、糸をはがそうとするが、スパイダーマンは決して放そうとしない。

 

その時、横合いから2つのフライホイールが飛来し、1つはポッピーの体の糸を切り、もう1つはスパイダーマンに攻撃を加えて吹っ飛ばす。

 

レーザー「あれれ~?油断大敵ってやつじゃないか?ポッピー!」

 

レーザーが両手でフライホイールをキャッチしながら、いたずらっぽくポッピーに声をかける。

 

するとポッピーは、バグヴァイザーⅡをガンモードにし、その銃口をレーザーに向けた。

 

レーザー「え!?ちょっ、タイムタイム!冗談だって!!」

 

ポッピーの予想外の行動に、レーザーは慌てるが、ポッピーはお構いなしにビームを高出力でレーザーに向けて発射する。

 

思わずレーザーがしゃがみ込むと、ビームはその背後から襲い掛かろうとしていたブラックパンサーに命中し、そのまま撃墜した。

 

それを見て唖然としているレーザーのもとにポッピーが駆け寄ってきて、さっきのお返しと言わんばかりに声をかける。

 

ポッピー「貴利矢も油断大敵なんじゃない?」

 

その言葉に、レーザーはフライホイールを肩に戻しながら苦笑し、

 

レーザー「こいつは乗せられちゃったな」

 

と言って右手を上げ、ポッピーとハイタッチをした。

 

そして我らが神ことゲンムは、北欧神話の雷神ソーに凄まじい…もといウザったいくらいの猛攻を加えていた。

 

ソーはその攻撃を手にしたハンマーでこともなげに捌いているが、当のゲンムはそんなことお構いなしにガシャコンブレイカーを振り回す。

 

ゲンム「ブゥハハハハハァ!どうした、防戦一方じゃないかァ!それで神を名乗るとは片腹痛いぞォ!」

 

そんなゲンムの攻撃は当然隙だらけで、その隙をついてソーはゲンムの頭にハンマーで強力な一撃を叩き込む。

 

ゲンム「ぐ、ぐぅぅぅ…。こんな攻撃ィ…」

 

口では強がっているが、ゲンムの頭上にはピヨピヨとヒヨコが輪を描いて飛んでおり、俗にいう「ピヨった」状態になっている。

 

そんなフラフラのゲンムの腹に、ソーは至近距離からハンマーを投げるようにブチ当て、ハンマーごとゲンムを遠くに吹っ飛ばして壁にたたきつける。

 

するとゲンムの胸に刻まれたHPゲージが一気に0になり、

 

『GAME OVER』

 

の音声と共にドット絵が崩れるかのようにゲンムの体が消える。

 

ソーは自分の手に戻ってきたハンマーをキャッチすると、次の敵のもとに向かおうとするが、目の前にいきなり「CONTINUE」と書かれた紫の土管が現れ、その中から先ほど自分が倒したはずのゲンムが飛び出してくる。

 

ゲンム「フォーゥ!」

 

ハジけた叫びと共に、ゲンムは手に持っていたガシャコンブレイカーでソーを斬りつける。

 

ゲンム「ブハハハハハハハハハァ!たとえ何度死のうとも蘇るのが真の神だァ!」

 

ゲンムがそう高らかに宣言するが、やっぱり隙だらけなのは変わりなく、ソーのハンマーによる極大の雷が直撃する。

 

ゲンム「ブゥワァァァァァァァァァァ!!」

 

その断末魔と共にゲンムのHPは再びゼロとなり、本日2回目となる

 

『GAME OVER』

 

の音声が響き渡る。しかし、すぐさまのソーの背後から先ほどの土管が出現し、

 

ゲンム「プゥゥゥゥゥハァァァァァァァァァァァァ!」

 

というこれまたハジけた声と共にゲンムが復活し、ソーの背中を思い切り斬りつける。

 

そこからパーリナイと言わんばかりにゲンムの猛攻が始まるが、先ほどと違い、背後を取られたためソーは本当に防戦一方となり、追い詰められていく。

 

ゲンム「神はァ!何度でもォ!蘇るゥ!私はァ!不滅だァァァ!」

 

ゲンムの叫びと共に会心の一撃が決まり、ソーが膝をつく。

 

しかし、我らが神に敵への慈悲の心は無く、ゲンムは遠慮なく顔面に全力の蹴りを叩き込み、ソーを仰向けに倒した。

 

ゲンム「この世界に神は2人もいらない…私こそが唯一にして絶対!真の神なのだァ!思い知ったかァ!ぶぅぅぅぅぅぅん!!!」

 

締めの台詞まで完璧に決めたところで、エグゼイドの掛け声が響く。

 

エグゼイド「ここで一気に決めるぞ!」

 

ライダーs「ああ!」

 

そして全員が「キメ技」に入ろうとしたその時、倒れていたバグスターたちの体が光の粒子となっていき、空中に流れていく。

 

ブレイブ「なんだこの現象は⁈」

 

ポッピー「みんな!アレ見て!」

 

ポッピーが空中を指さす。その先には、禍々しいデザインをした機械のボディをもった何者かが、ガシャットらしきものの先端を地上にいるバグスターたちに向けており、光の粒子を吸収していた。

 

光の粒子をすべて吸収すると、ガシャットの持ち手の部分に「MARVEL SUPER HEROES」のタイトルロゴが浮かび上がる。

 

エグゼイド「アレも同じゲームのヒーローなのか!?」

 

レーザー「いや、あいつはヴィラン。悪役だ。名前は確か、ウルトロン。ゲームに限らず、マーヴル世界屈指の強敵らしい。ただ、あいつもスーパーヒーローズには出ていないはずだがな」

 

レーザーがそう説明すると、空中にいたウルトロンはそれにこたえるかのように口を開く。

 

ウルトロン「その通り。私はバグスターなどではない。別の世界の地球から来た者だ。そして、私のもたらしたデータがあったからこそ、このガシャットは完成した」

 

ウルトロンの言葉に、ライダーたちが驚愕する。

 

スナイプ「別の世界…だと!?」

 

パラドクス「どういうことだ!?」

 

スナイプとパラドクスが疑問を口にするが、ウルトロンは答えない。代わりに、レーザーがウルトロンに質問する。

 

レーザー「別の地球だか何だか知らないが、おたくの目的って何?」

 

レーザーの言葉に、エグゼイドが続ける。

 

エグゼイド「そうだよ…。何の罪もない、平和に暮らしてた人たちをゲームの中のヒーローに襲わせるなんて!一体何の目的があってそんなことをするんだ!!」

 

ポッピー「永夢…」

 

怒りのまま叫ぶ永夢をポッピーが案ずる。

 

しかし、怒りをぶつけられたウルトロンはあくまで冷静に、永夢の口からぶつけられたことに答える。

 

ウルトロン「1つは貴様たち仮面ライダーをひとつの場所に集めるため。そしてもう一つは、これから始まる…史上最大のゲームのためだ…」

 

エグゼイド「史上最大の…ゲーム…?」

 

その言葉に、我らが神、檀黎斗神が反応する。

 

ゲンム「偉大なる、神の才能を持つゲームマスターたるこの私の前で、史上最高のゲームなどという言葉を口にするなど、許さんぞォ!」

 

ゲンムの叫びを華麗に無視し、ウルトロンはおもむろに右手を空中に挙げる。

 

ウルトロン「7人の仮面ライダーが揃ったこの瞬間、全ての準備は整った…。貴様らを、ゲームの舞台となる新たなる世界へと招待しよう」

 

ウルトロンがそう言った瞬間、突如として空中に穴が開き、その場にあるものを全てを吸い込んでいく。

 

レーザー「なんだこいつは⁈」

 

スナイプ「何が起こってやがる⁈」

 

ゲンム「神に対してで無礼だぞォ!ぶぅぅぅん!!」

 

ポッピー「わ~!ピプペポパニックだよぉ~!!」

 

エグゼイド「みんな何かに捕まって!じゃないと…」

 

エグゼイドが全員に叫ぶが、時すでに遅く、その場にいる全員の体が浮き上がり、空中にあいた穴に吸い込まれていく。

 

エグゼイド「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

その叫びと共に、エグゼイド、ブレイブ、スナイプ、レーザー、ゲンム、パラドクス、ポッピーたち7人の仮面ライダーは姿を消した。

 

そしてこの瞬間から、これまでに経験したことのない戦いの幕が下されたのであった…。

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