仮面ライダーエグゼイド:クロスエンディング~スーパーゲーム大戦~   作:GAP

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※仮面ライダーエグゼイドを下敷きにしたクロスオーバー小説です。
※一部独自解釈の部分があります。
※檀正宗がリセットに失敗した世界線の話です。
※キリトの性格が若干原作と異なっている部分があります。

いよいよ始まってしまったデスゲーム「ヒーローズクロニクル」。
自分が標的となったことに驚愕するエグゼイドだったが、そこにSAO、ALOと2つの世界を戦い抜いた黒の剣士が現れる。

互いの信念のため、2人の戦士がぶつかり合う…


第6話

【ヒーローズクロニクル 草原+未来都市ブロック】

 

空に展開されたスクリーンから流れた檀正宗の演説を聞いて、エグゼイドは立ち尽くしていた。

 

自分たちが死闘の末に倒した敵が、実は生きていてほかのゲームの世界を侵食している。

 

何より、そのゲームで自分たちが攻略対象にされてしまっているという事実に対して、エグゼイドは驚愕し、そして怒りを感じた。

 

頭が沸騰し、叫びそうになるエグゼイドであったが、何とか理性を保ち、次なる行動へ移ろうとする。

 

エグゼイド「檀正宗…!こんなふざけたゲーム、絶対に止めてやる!」

 

そう言った時、不意にエグゼイドの背後から声がかかった。

 

???「見つけた…」

 

エグゼイドが振り返ると、そこには全身黒の衣装に身を包んだ、1人の少年が立っていた。

 

少年の双眸には、何か冷たい決意のようなものが浮かんでいる。

 

???「アンタがエグゼイドだな?」

 

少年がエグゼイドに問いかける。

 

エグゼイド「そうだけど…君は?」

 

エグゼイドが問いかけると、少年は右手で背中に背負っていた黒い片手剣を引き抜きながら答える。

 

???「俺の名はキリト。恨みはないが、友達のために、アンタを倒す!」

 

そう言うと、少年ことキリトは一気にエグゼイドとの間合いを詰め、手にした剣でエグゼイドに斬りかかる。

 

エグゼイド「うわっと!」

 

エグゼイドは間一髪で避けるが、キリトはすぐさま剣を横なぎに振るって追撃し、エグゼイドを追い詰める。

 

エグゼイド「ちょっ・・・やめろって!」

 

そういいながらエグゼイドはとっさにガシャコンブレイカーをソードモードにしてキリトの剣を防ぐが、細身の体とは思えない力で押し込まれる。

 

エグゼイド「君たちは騙されてる!本当に倒すべきは、あの檀正宗だ!」

 

エグゼイドがそう言うと、キリトは冷たく言い返す。

 

キリト「そんなこと分かってる。恐らくあいつがすべての元凶で、ラブマシーンってのじゃなくあいつを倒さなければこのゲームが終わらないことも!」

 

キリトはそういいながら右腕に力を込め、ガシャコンブレイカーを押し切ってエグゼイドを切り裂く。

 

エグゼイド「うわぁぁぁ!」

 

叫び声をあげながら、エグゼイドは地面に転がった。

 

エグゼイド「ぐ、ぐぅぅ…」

 

エグゼイドはうめき声をあげるが、キリトは顔色一つ変えず、剣の切っ先をエグゼイドの顔に向ける。

 

キリト「あいつを倒すにしても、たどり着くまでにはアンタを倒して得られるガシャットロフィーが必要だ。だからアンタには、ここで倒れてもらう」

 

そう言いながら、キリトはエグゼイドに1歩ずつ近づいていく。

 

キリトの言葉と行動から、敵である自分を必ず倒すという明確な意志が感じられる。それを悟ったエグゼイドは、立ち上がりながら覚悟を決める。

 

エグゼイド「そうか…分かったよ…。そっちがその気なら、こっちだってやってやる!ここで倒れてたまるか!」

 

そう叫ぶと、エグゼイドはゲーマドライバーに差さっていたマイティアクションXガシャットを左手で引き抜き、右手に新たなガシャットを手にし、起動ボタンを押す。

 

『マキシマムマイティ!エーックス!』

 

ガシャットからその音声が響くと、エグゼイドは高らかに声を上げた。

 

エグゼイド「マックス大変身!」

 

すると、空中からマキシマムマイティXの強化アーマーが現れ、エグゼイドはその中に収納される。

 

そして頭部を出し、アーマーから手足が伸びると、エグゼイドはマキシマムゲーマー:レベル99へとパワーアップした。

 

エグゼイド「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」

 

そう言いながら、エグゼイドはガシャコンキースラッシャーを手に取って構える

 

するとキリトも剣を構えなおし、

 

キリト「この世界のためにも、アンタはここで倒す!」

 

と叫ぶ。

 

そして2人は同時に駆け出し、互いの剣をぶつけ合わせた。

 

エグゼイド「うおおおおおおおおおお!」

 

キリト「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

お互い気迫ともに激しく剣を打ち合わせる。

 

エグゼイドとキリト、2人の譲れない想いと信念が交差していた。

 

しばらく近距離で打ち合った後、キリトが一度距離を取ろうとジャンプする。

 

エグゼイド「逃がすか!」

 

エグゼイドはそう言いながらキリトの足を掴み、

 

エグゼイド「うおおりゃああああ!!」

 

という咆哮と共に腕を伸ばしながらキリトの体を壁や地面に叩きつけていく。

 

キリト「くそっ!」

 

キリトは剣でエグゼイドの腕に強めの一撃を入れ、この攻撃から逃れる。

 

そして、先ほど自分が叩きつけられた壁を両足で蹴り、凄まじいまでの加速でエグゼイドに突撃し、

 

キリト「てやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

という叫びと共に強化アーマーの右腕を切り落とした。しかし、キリトはそこで止まらない。

 

キリト「まだだぁぁぁぁぁ!」

 

そう叫びながら、キリトは剣を返して強化アーマーのもう一本の腕も切り落とした後、素早く剣を構えなおして胴体を突きで貫こうとする。

 

エグゼイド「うおっとぉ!」

 

キリトの剣が本体に寸前のところでエグゼイドは強化アーマーから脱出し、素早くガシャコンブレイカーを手に取り、ソードモードにして背後からキリトに斬りかかった。

 

しかし、ガシャコンブレイカーの刃が当たる瞬間、鞘に納められたもう一本の剣が背中に出現し、キリトはわずかに刀身を引き出してエグゼイドの一撃をガードする。

 

エグゼイド「何⁉」

 

不意に現れたもう一本の剣によってエグゼイドの動きに隙ができると、キリトは強化アーマーから剣を引き抜くと同時に横なぎに振るい、エグゼイドの胸に傷をつけた。

 

エグゼイド「くっ・・・!二刀流か!」

 

エグゼイドがそう言うと、キリトは無言で背中に出現した剣を左手で引き抜き、静かに構える。

 

キリト「ここからは本気で行かせてもらう」

 

エグゼイドがその言葉を聞いた次の瞬間、目の前にいたはずのキリトの姿が消えた。

 

そしてエグゼイドは背後に鋭い痛みを感じ、思わずよろける。

 

後ろを振り返ると、先ほどまでとは比べ物にならない速さでキリトが近づき、2本の剣を振るってきた。

 

その攻撃をガシャコンブレイカーで何とか捌こうとするエグゼイドだったが、キリトのあまりの手数の多さに攻撃はおろか防御すら間に合わない。

 

やがてキリトの剣戟がボディに叩き込まれ、エグゼイドは大きく吹き飛ばされる。

 

エグゼイド「くそっ!だったらこっちも二刀流だ!」

 

エグゼイドはそう言うと、近くにあったガシャコンキースラッシャーを左手に取り、キリトと同じく二刀流の状態で立ち向かう。

 

しかし、SAO、ALOと2つの世界を二刀流で戦い、固有のスキルとして磨き上げてきたキリトの二刀流とは比べるべくもなく、あっという間にガシャコンブレイカーとキースラッシャーを弾かれ、丸腰の状態となってしまう。

 

エグゼイド「しまっ・・・!」

 

エグゼイドは咄嗟に両手でガードしようとするが、それよりも早くキリトの一撃が決まり、

 

エグゼイド「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

という叫びと共に大きく吹き飛ばされ、そのまま地面を転がった。

 

エグゼイド「う、ぐぅぅぅ…」

 

うめき声と共に、エグゼイドの胸にあるHPゲージが減っていき、赤い部分までダウンする。

 

キリト「悪いが、とどめを刺させてもらう」

 

ダメージに喘ぐエグゼイドに、ゆっくりとキリトが近づく。

 

そして剣を振り上げ、エグゼイドへ最後の一撃を加える準備に入った。

 

エグゼイド(ここで、終わりか…)

 

エグゼイドが覚悟を決め、キリトが剣を振り下ろした瞬間、2人の間に人影が割り込み、キリトの一撃を防御する。

 

それは、十字の巨大な盾を持つ、ピンクの髪の少女だった。

 

予想外の展開に戸惑うエグゼイドだったが、背後からさらに女性の声がかかる。

 

???「大丈夫ですか!?」

 

エグゼイドが振り返ると、白い服に身を包んだ少女が駆け寄ってきて、エグゼイドに手を当てる。

すると、失ったHPゲージが見る見るうちに回復し、やがてマックスまでになった。

 

エグゼイド「ありがとう…えーっと、君たちは?」

 

エグゼイドがそう言うと、少女は自己紹介をする。

 

立花「私は藤丸立花。人理継続保証機関・カルデアから来た魔術師です。彼女はマシュ・キリエライト。私のパートナーで今はデミ・サーヴァントとして一緒に戦っています」

 

エグゼイド「カルデア?デミ・サーヴァント?」

 

立花の説明に、エグゼイドは何が何やらといった感じで困惑するが、その疑問を遮るようにキリトが声をかける。

 

キリト「誰かは知らないが、邪魔をするなら容赦はしない!」

 

そう言って、キリトは再び剣を構える。

 

マシュ「マスター!指示を!」

 

マシュが立花に向かって叫ぶ。

 

立花「大丈夫よ!マシュ!」

 

立花がそう言うと、剣を構えたキリトに向かって銃弾が放たれ、その構えを崩す。

 

???「全く、いつも言ってるが、お前さんたちは少し突っ込みすぎだ」

 

そう言いながら、立花の後ろからライダージャケットを着て、顔に傷を負った屈強な男が水平散弾銃に弾を装填しながら近づいてくる。

 

立花「助かりました、獅子劫さん」

 

獅子劫「礼には及ばないさ。今は俺もサーヴァントだからな。マスターや同僚を守るのは当り前さ」

 

そう言いながら、屈強な男は懐からタバコを取り出し、火をつけて一服する。

 

キリト「くっ、新手か…!」

 

キリトがそう言うと、獅子劫が不敵な笑みを浮かべながら声をかける。

 

獅子劫「言っておくが、もう1人いるぞ」

 

獅子劫がそう言ったと同時に、赤い服に2本のナイフを持った男がキリトに斬りかかり、マシュとの間にあった距離を広げた。

 

マシュ「エミヤさん!」

 

マシュが表情を明るくしてナイフを持った男に声をかける。

 

エミヤ「君の防御力は確かに優れているが、あまりこういった敵と対峙するのは控えた方がいいな」

 

マシュにそう言うと、エミヤは次に立花へ声をかけた。

 

エミヤ「それでマスター、この後はどうする?」

 

エミヤに問われると、立花は前に出てキリトに話しかける。

 

立花「黒の剣士、キリトさん。ここは一度、剣をひいてくれませんか?あなたの想いは分かりますが、こんな方法では何も解決しません」

 

立花の言葉に、キリトが反論する。

 

キリト「このゲームの主催者、檀正宗のところへたどり着くには、そこにいるエグゼイドを倒す必要がある。友達や世界を救うためにも、俺はそいつを倒さなきゃならないんだ!だからそこをどいてくれ!」

 

胸に秘めた非情な決意を、キリトは叫ぶ。

 

しかし、その言葉を聞いたエミヤが深いため息とともにキリトへ声をかけた。

 

エミヤ「口ではそう言うが、君はそのエグゼイドを倒すのをためらっていたのではないか?今しがた少し打ち合って、君の剣から迷いを感じたが?」

 

キリト「そんなことは…!」

 

エミヤ「君を見ていると、過ちを犯そうとしたかつての自分を思い出すよ。何でもかんでも1人で背負い込み、自らが世界を救うと気負っていたころのな。そんな自分から目をそらすために、君は非情に徹しようとしている。違うかね?」

 

エミヤの言葉に、キリトは何も言い返せず、黙り込んでしまう。全て、図星だった。

 

エミヤに続き、立花もキリトに声をかける。

 

立花「あなたも分かっているはずです。こんな方法が間違っているって。だから、ここからは私たちに協力してくれませんか?私たちは、この世界を元に戻す、明確な方法を知っています」

 

立花のその言葉に、キリトではなくエグゼイドが反応する。

 

エグゼイド「この世界を元に戻せるんですか!?」

 

エグゼイドの問いに、立花が答える。

 

立花「はい。この世界がこのような歪な状態になったのは、私たちが回収している聖遺物、『聖杯』またはそれに類するものの力が原因だと考えられます。この世界のどこかにあるそれを破壊、もしくは回収して制御すれば世界は元の状態に戻るでしょう。そして、世界樹の門を開けるガシャットロフィーについてですが、あくまでも必要なのはエグゼイドさんのデータなので、本人さえ連れていけば特に問題なく開くとカルデアの解析で判明しています」

 

キリト「それじゃあ何で、檀正宗はあんなことを!」

 

憤るキリトに、エグゼイドが答える。

 

エグゼイド「檀正宗は元々、僕らの世界で『仮面ライダークロニクル』というデスゲームを支配していた人だ。そのため、ゲームが盛り上がるためなら手段を選ばない。さらに今回は、自分の野望を潰し、ゲームオーバーへと追いやった僕たちへの復讐の意味も込められているんだと思う」

 

エグゼイドの答えを聞いて、キリトは膝をつく。自分がしようとしていた事が間違いだったと気づいたショックのためだった。

 

そんなキリトに、獅子劫が優しく声をかける。

 

獅子劫「まぁ、お前さんもまだ若いんだ。間違ったなら、やり直せばいい。なぁエミヤ?」

 

エミヤ「…そうだな。先ほど言った通り、私も間違いを犯しかけた身だが、今はこうして新たな仲間と共に戦っている。だから、君もそうすればいい」

 

キリトの周りに、立花たちが集まってくる。

 

そして最後に、エグゼイドが変身を解いて近づき、キリトに手を差し伸べる。

 

永夢「キリトくん、ここからは、一緒に戦おう。世界を救うために!」

 

言いながら、永夢は笑顔を浮かべる。

 

キリトは一瞬ためらったが、すぐに顔に決意の表情を浮かべ、

 

キリト「ああ。よろしく頼む、エグゼイド」

 

と言って永夢の手を握り、立ち上がった。

 

永夢「それじゃあ改めて。僕は宝生永夢。永夢って呼んでくれ」

 

キリト「分かった永夢。俺のことはキリトでいい」

 

2人がそういうと、カルデア組も続いて自己紹介する。

 

立花「私は藤丸立花。さっきエグゼイド…じゃなかった永夢には言ったけど、人の紡いできた歴史を守り、継続させる人理継続保障機関・カルデアから派遣された魔術師で、英霊である彼らサーヴァントのマスターです。今回の事件を解決するために来ました」

 

マシュ「マシュ・キリエライトです。マスターと同じくカルデアに所属する職員で、人間に英霊の魂を憑依させたデミ・サーヴァントとしてマスターと共に戦っています」

 

エミヤ「エミヤだ。先ほど話にあったサーヴァントの1人で、クラスはアーチャー。マスターの護衛としてきた」

 

獅子劫「獅子劫界離だ。元は俺もマスターと同じ魔術師だったんだが、とある戦いの中で死んじまってな。何の因果か今はサーヴァントとしてこの場にいる。クラスはアサシン。主にマスターたちの監督役みたいなものだ」

 

カルデア組の自己紹介を聞き終わり、永夢が質問をする。

 

永夢「あの、アーチャーとかアサシンとか、クラスって何ですか?」

 

立花「サーヴァントにはそれぞれの能力に会った階級が存在しているんです。まぁチェスの駒のようなものだと思ってください」

 

獅子劫「またざっくりした例えだな…」

 

獅子劫が立花に突っ込むと、今度はキリトが聞く。

 

キリト「これからどうするんだ?」

 

立花「そうね…。まずは、仮面ライダーたちを探しましょう。彼らが倒されると、後々厄介なことになるかもしれないから、早めに見つけないと」

 

永夢「じゃあ行きましょう、皆さん!」

 

永夢の言葉に続き、他のライダーたちと合流するべく全員が歩き出した。

 

しかし、立花の危惧したように、他のライダーたちもまた、ターゲットとしてそれぞれ苛烈な戦いに巻き込まれていたのであった…。

 

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