戦艦、不知火は結く   作:pqrsman

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眼光が戦艦級と言われていた不知火。なら、戦艦にしちゃえと思って書いた。

不定期更新。

感想、評価はお気軽に。

そしてご閲覧は計画的に。はっじめての執~っ筆。なので!



ハイ、本編ドゾ つ



一体、これはどういうことでしょうか・・・

駆逐艦、不知火は轟沈した。

 

呆気ない最期でしたねと不知火は自嘲気味に嗤う。沈む最中波が顔に当たるのも構わずに。

 

それもそのはず、自分が自滅しただけなのだから。

 

ふと姉妹である陽炎型、加えて鎮守府の面々が眼前に現れる。触れられる距離に来た彼女らはみな浮かない顔をしている。

 

しかし、お互いに声は発さない。言葉などなくとも通じるのは当然だ。

 

彼女らとは長い間共に過ごしてきたのだから。

 

哀愁漂うはずの空間は不知火の行動によって一変した。彼女は無愛想な顔を精一杯にゆがめるかのように笑ったのである。

 

途端に彼女らは駆け寄ってきた。ついに我慢の限界を超えたのである。

 

ありがとうと思いながら駆け寄ろうとしたところで不知火の意識は急速に薄れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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目を開けるとそこにはくすんだ天井があった。ふと左手に違和感を覚えそちらを向く。

 

そこには、白い軍帽に軍服を纏った「司令官」らしき人物が自らの左手を握りしめてうつぶせになっていたのだから。

 

当然ながら不知火は混乱した。

 

自分は轟沈したのではなかったのか?なぜここにいる?この人物は司令官なのだろうか?

 

脳内を渦巻く疑問の嵐は唐突に中断された。

 

 

 

 

 

「う~ん」

 

 

 

 

目の前の「司令官」が声、正確には寝言らしき言葉を発したからである。

 

硬直している不知火を尻目にその「司令官」は体を起こした。

 

その顔は見知った否、敬愛していた司令官そのものだった。

 

その直後、嬉しさがこみあげ、つい声を荒げてしまう。

 

 

「司令官!」

 

 

いきなりの大声に驚いた司令官はこちらを見て歓喜の声をー上げることはなかった。

 

 

「起きたか。”戦艦”、不知火。びっくりしたぞ。建造しても一言も声を発さないどころか急に倒れるのだから。」

 

 

「え?」

 

 

不知火の頭の中に再び疑問符が増殖する。なぜ、司令官は私を覚えていないのでしょうか。そして”戦艦”だと司令官は言ったのでしょうか?

 

そんなはずはない。私は駆逐艦だ。間違えられた?それこそ有り得ない。私の着任歴はほかの艦娘よりも長い。

 

ここでも話を遮るのはまたもや司令官の言葉だった。

 

 

「不知火、本当に大丈夫か?やはり記憶が混濁しているのか・・・」

 

「”やはり”とはどういう意味でしょうか?司令官」

 

「何、単純だ。建造の時に深海に沈んでいたと妖精さんが言っていただけさ。」

 

「ッ!司令官、その海域はどの基地の周辺か分かりますか?」

 

「あ、ああ。確かここ単冠鎮守府の近海だったと記憶しているが。」

 

 

間違いない。その鎮守府は私が所属していた基地だ。しかし、司令官はなぜこうもよそよそしい態度をとるのでしょう?

 

とても、長きに渡って深海棲艦との戦いに身を粉にして投じたのに・・・

 

記憶の限りではここまで淡泊な方ではなかったはずですが。

 

 

「司令官、どうして未だにそのような軽薄な態度をとられるおつもりですか?

 私のことをよもやお忘れになられたというわけではありませんよね?」

 

「何を言っている。私が君、”戦艦”、不知火に会ったのは初めてだろう?

 君はただでさえ希少な”戦艦”なのだから。」

 

「司令官、先程から不知火を”戦艦”とおっしゃいますが不知火は駆逐艦ですよ。」

 

「どうしたんだ、不知火・・・君はれっきとした”戦艦”だ。とびきり優秀な、な。」

 

 

話が噛み合わない。どうしゅればンンッどうすればいいのですか・・・

 

今までの情報を合わせるにここはどうやら並行世界といったところでしょうか。

 

いや、私自身の記憶はあるのですから二周目の世界といったところですかね。

 

まったくどうすれば信じてもらえるのでしょうか。そうですね・・・

 

あっ、演習場に行けば私自身が駆逐艦であることを証明できますね。

 

 

「司令官、演習場に行ってもよろしいでしょうか?」

 

「分かった。しかし、体調が優れないと判断した場合は命令で絶対安静とするが、それでも構わないな?」

 

「はい。不知火は構いません。」

 

 

 

 

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訓練場にて

 

 

「司令官、早速ですが不知火の艤装を貸して頂けないでしょうか。」

 

「案ずるな。既に明石に持って来て貰った。」

 

「失礼ですが司令官、それは不知火の艤装ではないのですが。」

 

 

これはいろいろおかしいですよ、明石。なんで46センチ砲とかがあるんですか。

 

もしや私は本当に”戦艦”なのでしょうか・・・

 

 

「まだ言っているのか。早く着けてみろ。」

 

「あの、提督、なんで不知火さんは躊躇ったのでしょうか・・・」

 

「どうやら自分が駆逐艦であるという記憶が混濁しているらしいんだ。困ったな。」

 

「ええっ?確かに不知火さんは体つきは駆逐艦のようですが実力はれっきとした戦艦ですよ!」

 

 

なんか、工作艦がうるさいですね。試し打ちでもしましょうか。

 

 

「ど、どうしたんですか?不知火さん?なぜ、艤装をこっちに向けるのでしょうか?」

 

「試し打ちをしようと思いまして。」

 

「あちらに的があるではないですか~~~」

 

「近いほうがよく当たりますので・・・」

 

「す・・・すいませんでした。やめてください。」

 

 

全く不知火を怒らせたわね・・・

 

まあ、冗談とすぐ横で膝を笑わせている司令官は置いていくとして撃ってみましょう。

 

 

 

ドオオオオ...ン

 

 

 

・・・はっ、びっくりしました。この威力本当に戦艦級ですね。まあ、艤装を背負えている時点で薄々気づいていましたが。

 

まあ、理解はしました。というか現実を突きつけられました。私は戦艦なのですね・・・

 

 

「司令官、明石、付き添い有り難うございました。」

 

「ああ、不知火が正気に戻ってくれてよかったよ。」

 

「不知火さん。こちらこそ戦艦の砲撃を間近で見させて頂き有り難うございますね。」

 

「では、私はこれで失礼します。」

 

「だが、不知火、体調を良くするようにしろよ。」

 

「ええ、問題ありません。」

 

 

さて、私も部屋に戻りますか。いろいろあって疲れましたし。

 

そういえば、私の部屋は何処になるのでしょう・・・

 

 

 




どうも、pqrsmanです。初投稿です。そして、艦これ五日目の初心者です。

なので、用語とかの間違いがあるかもしれませんがご指導ご鞭撻よろしくです。

ふうっ、やり切った。

乾燥は肌の敵、感想は作者の敵ですが最初はオブラートに包んでいただけると有り難いです。

感想お待ちしてます。
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