戦艦、不知火は結く   作:pqrsman

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遅れてすいませんでした。寝落ちしました。

感想欄に文句が波のように押し寄せても文句は言えません。

赤城さんの艦載機の弾幕が切れるのを待つしかないです・・・



幕切れ

困ったことになりました・・・まさか、温厚な赤城さんがここまで怒るとは思いませんでした。

 

こうなれば、私が全力で司令官の教えを伝えることにしましょう。

 

 

 

困ったな・・・まさか温厚な赤城がこんな風に空母のことを思っていたとは・・・

 

こうなれば、不知火に頑張って説得してもらうしかないな。

 

 

 

全く、不知火さんは少し甘く見すぎです。空母の、つまりは第一艦隊の手強さを教えてあげましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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訓練場にて

 

 

「大淀、判定は任せた。私は自室に戻る。」

 

「お二人はてーとくにも見て頂きたいと思いますが?」

 

「構わん。見ずとも結果は解る。」

 

「無粋ながらてーとくの考えを述べさせていただきますと、勝敗自体に意味はなく和解が目的ということでしょうか?」

 

「その通りだ。近々、大規模なものが起こるだろうしな・・・そちらには最高のメンバーを揃えたい。今のままでは役不足だ。」

 

「拝承いたしました。では、この大淀、二人の行方をてーとくの代わりに見守らせていただきます。」

 

 

そして、てーとくは無言でかつ、大股で肩越しに手を挙げたまま去っていった。

 

ふむ、勝敗が関係ない戦いですか・・・深海棲艦との戦いでは有り得ませんね。ただ、お互いに手加減が出来るような方ではありませんがね。少し、同じ区域のドッグでの入渠が必要になるかもしれませんね。

 

 

「さて、試合を始めましょうか?不知火さん。ハンデは如何致しますか?」

 

「何を言うのですか、赤城。もう既に太陽は真上にある時間ですよ。」

 

「太陽は屋内からは見えないと思いますが。」

 

「そこまで、ボケているというわけではないのですね・・・安心しました。」

 

 

 

挑発は続く。全くもって怖いものである。彼女たちは笑ってやっているのだから。

 

そうして、訓練室に大淀の声が響く。

 

 

「赤城さん、不知火さん。てーとくは不在ですがこの大淀が代わりを請け負いましたのでどうぞ始めて下さい。」

 

 

その言葉に二人は疑問を口にした。

 

 

「なぜ、提督は見ていかないのでしょうか?第一艦隊の旗艦を巡る戦いですよ?どちらに転んでも関係がこじれるのは仕方がないと思いますがね・・・」

 

「その点については不知火も同意です。司令官がこの場から姿を消した理由を教えて下さい。」

 

 

しかし、大淀の台詞は淡々としたものだった。

 

 

「御託を並べ始めたら即始めろということだったので、今からスタートです。制限時間は十分。どちらかが大破判定になるまでだそうです。さあ、始めて下さい。」

 

「納得いきませんが後程説明して下さいね?大淀ッ。」

 

「ええ。お願いしますね。大淀さんッ。」

 

 

そして、二人はやや赤城が遅れはしたもののお互いが同時に飛び出した。そして響き渡る衝撃音。

 

 

不知火は艦載機を赤城が発艦する前に距離を詰めてしまおうという魂胆だった。

 

 

しかし、その目論見は外れることになる・・・なんと赤城さえもが接近戦を挑もうというのだ。

 

確かに、後出しで艦載機を出してしまえば十分な牽制にはならない。

 

そのため、合図と同時に赤城は艦載機を発艦させて戦艦と空母の力の差、主に装甲の差を顧みずに突っ込み出現した艦載機たちは後ろから赤城を援護するような格好になった。

 

この行動には流石に不知火も動揺を隠せなかった。艦載機主体で来ると思った空母に一杯食わされたのだから。

 

そして、若干体制を崩した不知火の眼前には鬼気迫る顔で近づいてくる空母と後方の艦載機の群れが明らかな意思を持って詰め寄る姿が確認された。

 

 

「くっ!予想外ですね。ですが、甘い。」

 

その言葉の通り、不知火は牽制射撃を赤城に撃った。それを紙一重で躱す赤城。驚きは隠せなかった。

 

その幾何か後に爆発音が起こったのだから・・・

 

不知火は射線上に二つが重なるわずかな隙を逃さなかった。無論、いくら艦娘だと言っても明確な殺意の籠った弾が自分に向かって飛んでくれば回避に必死になる。

 

すると、後ろにいた艦載機の目くらましになってしまう。そして、撃墜されてしまったというわけだ。

 

艦娘の恐怖心を利用するという艦の頃にはなかった戦法を目の当たりにした大淀は感嘆の溜息をついた。

 

てーとくの思慮の深さに脱帽したためだ。

 

そう、ここまで、高見博は読んでいた。彼女たちが負けたくないという一心で新たな攻め方を見つけるのではないかということまで・・・

 

しかし、赤城はそんな艦載機には目もくれず突撃の速度を緩めない。むしろ、仇が獲れることを嬉しく思いながら攻めてきた。

 

今までの自分は艦載機が撃墜されていくことを無情にも見ていることしか出来なかったためである。

 

寧ろ、歴戦の搭乗者が自らを撃つことなど嗜好の片隅にすら入っていない。圧倒的な信頼を置いているからだ。

 

射抜かれてとしても励ましと捉え進むのみである。

 

だが、不知火も負けてはいなかった。

 

砲身をそれぞれが明後日の方向を向けたまま砲撃をしたのである。さながら散弾銃の様な使い方である。

 

そのうちの何発かは海面に衝突し水飛沫を上げた。その威力を侮るなかれ。戦艦の砲撃である。海面は揺れ艦載機の狙いが付け難くなるほか、敵の足止めに貢献するのである。

 

結果、赤城の突進は無力化された。しかし、それでも赤城の行動は早い。艦載機を自らの周りに配置することでまるで一種の輪形陣の様な陣形を組み上げたのである。

 

そして、展開される圧倒的な弾幕。その音には指令がいる防弾施工がされている部屋にいる大淀までもが耳を塞ぐ程である。

 

しかし、大淀の戦局分析は休まることがなかった。そのように水飛沫に対応したとしても火力の違いは明らか。離れて仕留めることも出来るのである。

 

なので、遠くの方に艦載機は照準をあわせていたという点を突いた。。腰の位置よりも低くしゃがみ被弾を逃れ一気に接近する。不知火の体は小柄なため見つけられ難い。

 

そして、接近を許した赤城の顔は驚愕に染まるのではなく、愉悦という一点を表現していた。

 

腰の近くに艦載機が残して置いたからである。このため、勝利は決定的だと捉えた赤城を攻めることは出来まい。

 

それにいち早く気付いた不知火は回避行動をいや、前進行動を取ったのだから。

 

倒れるようにして体を投げ出す。海面に顎が付くほどに前傾姿勢になり懐に忍び込んだ。

 

そして、砲撃を行う。すべての照準を赤城から外して・・・

 

戦艦は装甲が硬い。それは勿論、拳もである。ここまで来ればお分かりだろうか?そう、殴ったのである。

 

精一杯の力を腹部に思い切り叩き込んだのだ。

 

捻じり込まれるようなスクリュー回転の掛かった弾丸のような拳は赤城の肺から空気を追い出すだけでは飽き足らず、甲板などの艤装も大破させた。。

 

悶絶を余儀なくさせられた赤城も勝つことを諦めてはいなかった。艦載機に自分ごと撃たせたのである。艦載機を信じ、執念を信じたのである。

 

その思いは叶う。熟練のパイロットは寸分違わずに不知火の艤装と活動に重要な部位のみを貫いた。

 

 

この状態を表現するならば両者大破である。故に分析をやめ、大淀は告げる。

 

 

「両者、そこまで。大破判定を下したので、この勝負引き分けとします!」

 

 

こうして、赤城の不満はーある意味では暴発したがー爆発することなく事なきを得た。




本当に遅れてすみませんでした。
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