双極の理創造   作:シモツキ

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第二百十二話 野望が如き理想

 突如招かれ、ウェインさんと一対一で、これではずっと胸に秘めるばかりだった思いを語り合ったあの日の少し後、また俺はある場所へ呼ばれた。

 まず呼び出されて、そこで車に乗って、最終的に辿り着いたのはなんと船。BORGのものらしいその船の中で、俺は取り戻した力の検査を受ける事になって、身体検査他各種武器を使ってのテストも行った。検査、なんて基本は楽しいものでもないけど…テストという枠組みの範囲でとはいえ、気兼ねなく力を振るえるのは気持ちが良かった。

 その後も定期的に近況報告(と言っても、毎回これといった特筆する事はなかったんだけど)は携帯を介して行っていたけど、直接会うのは、そのテスト以来。で、そのテストはどちらかと言うと「俺の能力」がメインだった訳で…だから俺自身を呼ばれたのは、あの最初の招待以来の事だ。

 

「…失礼します、ウェインさん」

「うん、待っていたよ御道顕人クン。今日もこうしてきてくれて、僕は嬉しいよ」

 

 挨拶をし、部屋の中に入る。中にいたウェインさんに、歓迎の言葉と共に迎えられる。

 思い出すのは、初めて招待された時の事。まだそこまで昔の事でもないのに…何故かそれが、ずっと前の事にも感じる。

 

「…あの、今日は……」

「おっと、その前に食事としようじゃないか。どうかな、顕人クン」

「あ…はい、頂きます」

 

 まあそう焦らずに、と言うかのように話すウェインさんに、俺は首肯。

 ここは、前回と同じ高そうなホテル。俺が席に着くと、この部屋まで俺を連れてきたゼリアさんがルームサービスを注文し、まずは話の前に食事の時間へ。…まあ、食べながら話す事になるとは思うけど。

 

(う…き、緊張するな……)

 

 最初である前々回も、検査となった前回も緊張した。今回も緊張している。けど、それとこれとは…食事の緊張とはまた別物。というか、偉い立場にいる人との食事なんて、それがプライベートであっても緊張するものなんじゃないだろうか。

 とはいえ、先日の刀一郎さんとの話とは違う。どちらも組織の長ではあるけど…関係性が、全く違う。

 

「顕人クン。何度か報告はしてもらっているけど、検査以降調子はどうかな?」

「えと、問題ないです。…いえ、問題ないというか、何もないというか……」

「ふむ…いや、何もないというのもまた一つの情報だよ。まあ勿論、色々と起きた方が得られる情報が多い、というのも事実だけどね」

「現状彼は、そもそも力を行使出来る機会が限られています。その状態でそれを求めるのは無理があるかと」

「ああ、分かっているよ。その点についても、出来るならば何とかしたいものだ」

 

 食事が始まり数分後。緊張はともかく美味しいな…と思って用意された食事を食べていると、やはりまずは力の話に。

 出来るならば何とかしたい。…それは、俺も思っている事。人というのは欲深いもので…あの時は力を取り戻せただけでも十分と思っていたのに、今はちょっとだけど、そう思うようになっていた。

 

「まあ、一先ず問題ないのであれば安心だ。色々と情報を得られるのであればありがたいが、君との会話も僕にとっては貴重なものだからね」

 

 その言葉を口にし、ウェインさんはグラスの飲み物を一口煽る。

…本当に、今でもまだ少し信じられない位に驚きだ。それまで数度しか会った事のない、関係性的にはむしろ敵対寄りなウェインさんが、こうも俺に対して興味を持ってくれただなんて。ウェインさんが、俺と同じ思いを抱く人だったなんて。

 

(…俺を利用して、協会の情報を引き出したりしようとしている?…いいや、違う)

 

 普通に考えれば、嘘だと思う。俺を利用する為に、懐柔してるだけだ…って。

 でも、それならそれこそ一度ゼリアさんに殺されかけてる俺を選ぶなんて事しないだろうし、ウェインさんは俺が力を失った事も知っていた。独自の情報網があるって事なら、わざわざ俺を利用する必要性もよく分からない。

 何より、あの時ウェインさんが俺に語った言葉には、その時の表情には、本物の思いが…熱が籠っていた。これについては、「信じたい」って気持ちもあるのかもしれない。同じ思いを持つ人の存在を、俺が信じたいからそう思ってるって面も否定は出来ないけど…それでも俺は本当だって、そう信じている。

 

「…どうたい、顕人クン。新たな力を得てからの、身体ではなく…心の部分は」

 

 ふっと生まれた疑念を否定していた俺の事を、いつの間にか見ていたウェインさん。俺を、俺の奥底を見据えるようなその視線に俺は一瞬固まり…それから息を吐くようにして力を抜く。

 

「…力を取り戻して、思いました。やっぱりこれは、霊装者としての力は、自分の一部だと。期間としては、一年にも満たないですが…それでも自分の中には、失って以降ずっと喪失感がありました。それは単に、元から俺が渇望していたものだから…というだけではないと、そんな気もするんです」

「一部、か…確かにそうだろうね。自分の内側にあり、自分の中から発現し、自分の意思で行使する力…それは間違いなく、自分の一部というものさ」

「…だからこそ、思うんです。思ったんです。俺はまだ、それでも目覚めてから一年弱の力だった。けれどもっと前から、幼少期からこの力と共にあった人の喪失感は、きっと俺とは比べ物にならない…って」

 

 緊張するのは仕方ない。内に秘めている思いを知った今でも、ウェインさんから得体の知れなさを感じているんだから、二重に緊張するのも仕方のない事。

 だから、俺は自分に言い聞かせる。もう余計な事は気にするな、と。思うように話せば良いじゃないか、と。…前のように、あの日のように。そう言い聞かせて、言葉を続ける。

 

「幼少期から目覚めていた人、霊装者の両親を持って生まれた人にとって、霊装者の力は自分の一部であり生活の一部、あって当たり前の…ない事の方がおかしい存在だった筈です。だからこそ、それを真実だと受け入れるのも容易じゃない位の喪失感があった筈で…それでも、現実は変わらない。時は進み続ける以上、どうやったって受け入れるしかない…。……すみません、何か脱線してしまって…」

「構わないよ。最後まで話してみるといい」

「…力を失って、ウェインさんのおかげで取り戻して、そうして今のある俺は、俺と同じように失った…俺以上に長く力と付き合ってきた人達の思いを、よく考えるようになりました。それから、その人達の為に何かしたいと、出来る事をするべきだと思いました。だから自分は、多くの人の話を聞いて、考えて、結論としての直談判に至りました。…や、話す場を用意してもらっての主張だったので、厳密には違うかもですが…とにかく話して、意見をぶつけて……」

「…そして、君の主張が通る事はなかった…そうなんだね、顕人クン」

 

 いつの間にか、俺の心の話じゃなくなっている。そう気付いた俺は止める事も考えたけど、そのままでいいと言ってくれる。だから軌道修正しつつも、俺は先日の事までもウェインさんへと口にした。

 結論を読まれた事に対しては、特に驚きもない。何せそもそも、普通に考えたら一蹴されるような事を俺はあの日したんだから。同じ霊装者組織の長であるウェインさんからすれば、その結果は考えるまでもなく分かっていた事…なのだろう…。

 

「…不甲斐なかったです。持てる手全てを尽くして、それでも尚届かなかったんじゃなく、主張に致命的な欠陥があって、それを指摘されて二進も三進もいかなくなって……けど、これで終わるんじゃ、これが限界だったと終わりにするんじゃ…何の意味もない」

「…その、欠陥というのは?」

「少数の『今』に手を加える事が、多数の…いや、少数含めた全体での『これから』に対し、危険を及ぼすかもしれない…俺はそれに、気が付かなかったんです…」

 

 少し経った今でもやはり、自分の思いそのものが間違っていたとは思わない。

 だけど、視野が狭かったんだ。想像力が足りていなかったんだ。だからあの時、俺は言われるまで気付かず、そんな状態だったから立て直す事も出来ず、終わってしまった。不甲斐ない、納得なんかこれっぽっちも出来ない結果に。

 でも、それでも、俺はこれを仕方ないで終わらせたくない。こんな終わりで良い筈がない。だって俺は、こんなのは……

 

「…けど、まだ終わりにする気はないような顔をしているじゃないか」

「…えぇ、そうです…まだ、まだ終わりになんて出来るもんか…!まだ俺は、諦めてなんか……!」

 

 まだ終わりにする気はないように見える。その言葉に意思を、感情を引き出されるようにして、俺は言い放つ。握った両手でテーブルを叩き、あの時果たせなかったままの思いを、燻り続けていた意思を、言葉に乗せてウェインさんへぶつける。

 けど、すぐに俺は我に返る。これは、この意思は、ウェインさんにぶつけるべきものじゃないだろう、と。

 

「…すみません、急に大声を出して…それに、テーブルまで叩いてしまって…」

「…まだ諦めていない、か。うん、顕人クン。君ならそう言うと思っていたよ。…だが、それだけでは無力だ。思いは、どれだけの思いがあろうとも、それだけでは何にもならない」

「そ、れは……」

 

 予想通り…いや、期待した通りだとばかりに言葉を返してくれるウェインさん。けれどそこへ、ウェインさんは続ける。思いだけでは、無力なんだと。

…知っている。分かっている。それを俺は、力を失った事で…いいや違う。霊装者出会った約一年の間も、更に前…非日常に憧れ続けていた頃も、ずっと感じていた事なんだから。

 君なら分かるだろう。ウェインさんの言葉は、俺の心をそう見透かしているようでもあって……

 

「…それだよ、顕人クン。君の望みを阻んだものと、僕の願いを阻んだもの…それは同じだ」

「…それ……?」

「前に話しただろう?…霊装者の世界は、あまりにも成熟し過ぎている、と」

「……っ…!」

 

 それは確かに、初めてこうして話した時にも聞いた言葉。聞き、そして俺自身、理解出来ると思った言葉。

 そうだ。俺の果たそうとした事を阻んだのは、悪じゃない。無力だと言っても、それは霊装者としての力が足りなかったという訳じゃない。俺を阻んだのは、秩序ある組織…そこにおける正しさの一つであって、足りなかったのはその組織の中で、秩序の中で意見を通すだけの力だ。己の至らなさから、不甲斐ない終わり方をしてしまったけど…仮にあそこでしっかりと返せていても、もっと欠陥のない主張を俺が有していたとしても、それが一切合切の問題がなく、誰にとっても利となり、尚且つ実現可能という理想的なものでない限り、きっとどこかで却下をされていた。

 そして…その形は、それを正しいとする今の在り方は、間違っちゃいない。ただそれは…俺の、俺やウェインさんの望む、夢見た、そんな在り方じゃない。

 

「…………」

「君は無力だった。だがそれは、君の責任じゃない。今の霊装者の世界において、君の在り方と、正しいとされている在り方…いいや違うな。当たり前だとされている在り方が、合致していなかっただけなんだよ」

 

 胸の中を渦巻く思いに俺が閉口する中、ウェインさんは言葉を続ける。

 自分の在り方と、霊装者の世界における当たり前の在り方とが合致していないだけ。…そんな考え方、した事もなかった。でも、その言葉は俺の中で響く。確かにそうだ、そうかもしれないと、心の中から思えてくる。

 

「そしてこれは、そう簡単には変わらない。長い歴史と、先の大戦の上で成熟を迎えている今の霊装者組織で、その在り方と真っ向から反するような主張を…それも些細な事ではなく、組織全体に影響を及ぼすような事柄を通すのは、十分な立場にあったとしても難しいだろう。権力も立場も、その組織ありきのものだからね」

「……だとしても、組織は人の集まりです。なら、組織の在り方は一つでも、その中の一人一人の在り方は…」

「違うよ顕人クン。確かに個人的な事に関してはそうだとしても、組織に纏わる事となると、そうはいかない。人は組織の中で過ごす事で、その組織の在り方に染まるものさ。『世の中そういうものだ』…と、ね。…組織を変える、というのは果てしない事なんだよ。ドラマの様に、そう都合良くはいかない。根本から変えるのなら、それこそ…一代では、ほぼほぼ不可能だ」

 

 ウェインさんは、淡々と語る。現状を強く糾弾するでもなく、変わらない現実に諦観の念を籠らせるでもなく、ただただ淡々と、興味のない文章を読み上げていくかのように。

 それはどこか、あの日刀一郎さんが語った声音とも似ているような気がした。同じ組織の長として、そこに至ったからこそのものがあるという事なのか、それともこれは俺が思っているだけ、同じように聞こえているだけなのか。…どちらであろうと、何であろうと、その言葉には説得力ごあった。そういうものなんだろうと思わせるだけの、深みがあった。

……だからこそ、俺は言う。そうなんだろうと思ったからこそ…真っ直ぐに見返して、ウェインさんへと向けて言う。

 

「…だから、諦めろと言うんですか?俺の力では、いや他の人だったとしても、絶対に無理なんだと。それが現実だとして、諦めるしかないんだと」

「…そう、思ったのかい?」

「まさか。そうなんだろうとは思います。でも……そんなつまらない結論が、そんな夢も理想もない現実が、この世界の正しい在り方だなんて…真っ平御免だ…ッ!」

 

 ふざけるな、冗談じゃない。…体裁も何もない、剥き出しの感情が叫ぶのは、そんな思い。

 長い時間の中で積み上げられてきた結果?組織としての合理性?正当性?…あぁ分かる。理解は出来る。だけどそんなの、知ったこっちゃないんだよ…俺が夢見たのは、憧れたのは、そんな『日常』も変わらない普通の在り方じゃないんだよ…!

 

……そう、俺は俺の思いをぶちまけ…次の瞬間、ウェインさんは笑う。額に手を当て、さぞ楽しそうに。嬉しそうに。

 

「ふ…くくっ、はははッ!はははははははは!そうだ、そうだよ顕人クン!僕も同じだ、やはり君は僕の思いを理解してくれる!」

「……っ…ウェイン、さん…?」

「ははっ…いや、すまない顕人クン。君の言っている事はまともじゃない。普通はそんな事、したいとは思わない。なのに君は言い切った。何の躊躇いもなく、本気だと分かる意思を持って…ね。それを見て、気分が良くならない訳がない。自分と同じ思想を持つ人物が目の前にいて、高揚しない筈がない」

 

 まるで子供の様に、なのに…或いはだからこそ狂気も感じさせる声で一頻り笑ったウェインさんは表情を整え、口角を軽く上げつつも真面目に語る。

 まともじゃない。そう言ったウェインさんだけど…それを言うなら、ウェインさんこそまともじゃない。非常識な意思表示を聞いて、それで至極楽しそうに笑うなんて、嬉々として受け止めるなんて、それはもう普通の神経じゃないし……あぁでも、そういう自覚もあるんだろう。分かった上で…まともじゃないと、表現したのかもしれない。

 

「…だからこそ、僕は君に期待している。可能性を、見出している」

「…可能性、ですか?でも、俺には…それは、ウェインさん自身が……」

「そう簡単には変わらない。ああ、確かにそう言ったね。…そう簡単には、変わらない…と」

「……っ!…それ、って……」

「ところで、だ。顕人クン、正義側の定番と言えば、世界の平和を守る事だ。逆に悪役、黒幕の定番と言えば、君はなんだと思う?」

「……は、い…?」

 

 そう簡単には変わらない。…そう強調したウェインさん。その強調は恐らく…いや間違いなく、何か案があってのもの。

 けれどそれを話す事なく、おもむろにウェインさんは違う話をし始める。当然そんな事をされれば困惑をするものだけど…雑談の様な声音とは裏腹に、ウェインさんの瞳は真剣そのもの。だから俺は、一度困惑を置いておき…答える。

 

「…世界征服、ですかね。その形や、その為に行う事は違っても、世界を我が物にしてやろう…っていうのが、定番だと思います」

「そう、それだよ顕人クン。悪役は世界征服をしようとし、それを正義の主人公達が阻む。それが物語の定番で…だが悪側の目的が達成される事はそうそうない」

「それは…まあ、そうですね。悪側が勝つ事も偶にありますけど、あくまでそれは邪道…王道は、正義が勝ってこそですし」

「うん、それは別に良いんだ。だが、だからこそ見てみたい。空想の世界ですら滅多に描かれない、世界征服というものを。それが果たされた先、征服された後の世界を…ね」

 

 一見…いや、一聞すれば、ただの雑談。けれどその流れのまま、だからこそ…とウェインさんは言う。自分は世界征服を…その先の世界を、見てみたいと。

 思えば確かに、ウェインさんの具体的な憧れは聞いた事がない。非日常という漠然としたものではなく、俺にとっての『主人公』の様な、はっきりとした理想は聞いた事がなく…だがこれが、そうなんだろう。俺が主人公へ憧れるように、ウェインさんは空想の中ですらそうそう描かれないものを、夢見ていたという事だ。

……けど、そこで俺は気付く。思い出す。ここまでの流れを、ウェインさんが俺に言った言葉を。この流れに、期待という言葉が合わされば…見えてくるものなんて、一つしかない。

 

「…ウェインさん…?それは、まさか……」

「…言ったろう?簡単には変えられないと。変えるのであれば、異なる在り方を通すのであれば、本質から改革してしまうしかないという事だよ。…霊源協会だけではなく、霊装者の世界…その全てを覆す程の、結果で以って。そして君なら、それが……」

「ま…待って下さい…っ!それは…それは、俺の憧れじゃない…!そんなものを、そんな事を…俺が、俺が憧れているのは……ッ!」

 

 俺に、そうなれと…私利私欲で以って、世界を我が物にしようとするような悪役になれと言うのか。

 それは、幾ら恩のあるウェインさんからの言葉だとしても聞き入れられない。今度こそもう、何があろうと…憧れへの道を失う事も、そこから離れる事もしたくはない。

 だからこその否定、だからこその拒絶。

 けれど、それを分かっていたかのように…理解していたかのように、ウェインさんは笑みを浮かべ……言う。

 

「だから、君の思う形で進めてくれれば良い。僕が見たいのは、世界征服がされた後の世界…そして善人によって救われ、正義によって良い方向へと変わった世界もまた、それが全体ではなく個によって成されたのなら──世界征服と、言えるだろう?」

 

 善意による、正義による、結果的な世界征服。俺の憧れにも反しない、むしろそれに沿っているようにも思える、新たな道。その先にあるのは…自分の主張を貫き通せる、理不尽を覆せる、そんな世界。

 そう上手くはいかないだろう。いや間違いなく、困難を極める。そこに辿り着くまでの事を思えば、やはり俺にはあまりにも力が足りないのではないかと、そう思う。

 嗚呼、でも、それでも…非現実的であっても尚、ウェインさんの言う期待は、今示された道は、心が震える程に魅力的で……だから、だから俺は────。

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