二人の少年がいた。
一人は平穏無事を願っていた。一人の少年が背負うには些か重過ぎるものを背負っていた彼は、だからこそ昨日と同じ今日が、そして明日がやってくる世界を欲していた。
一人は非日常が日常となる事を願っていた。そこそこに安定した…それ故に特別な生活を望む者には退屈過ぎる毎日ではなく、刺激と衝撃に溢れた世界を欲していた。
普通の生活を送ってきた者は、特別な世界というのが如何に過酷で残酷であるかを知らない。普通に生活出来る事が如何に幸せなのかという事が分からない。
特別な生活を送ってきた者は、普通の世界というのが諦めと妥協の積み重なりだという事を知らない。過ぎた平穏というものは最早苦痛でしかないという事が分からない。
そんな二人は、ある時…一人にとっては不運にも、もう一人にとっては幸運にも、その世界に存在する非日常へと誘われる事となる。その非日常の中で過ごし、戦い、それぞれの交流を深めていく中で己が理想とする世界を作り上げていく。--------その世界で、そしてその果てで二人は何を見て、何を思うのか……。
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