双極の理創造   作:シモツキ

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第四十二話 隠し通したいのなら

ぽけーっとしながら歩く帰り道。今日千嵜は用事があるらしく、妃乃も基本理由がない限りは揃って帰る事がない為現在俺は一人きり。…一人で歩いてりゃ、誰だって多かれ少なかれぽけーっとするよな。

 

「…緋奈はもう帰ってるのかねぇ…」

 

なんて呟きながら歩く事数十分。何事もなく自宅に到着した俺は玄関扉に手をかけ……鍵がかかっている事で、緋奈も妃乃もまだ帰っていない事を知った。

 

「んじゃ、俺一人か…」

 

いつもの通り手を洗ったり着替えたりして、俺はリビングへ。今日の夕飯は俺が担当だが…まだうちの夕飯時までは時間あるし、多少ゆっくりしてたって問題ないだろう。

 

「……ふぁ、ぁ…」

 

窓を開け網戸にすると心地よい風が吹いてきて、適度に温かい日光と合わせて俺の睡魔を刺激してくる。誰も居なくて静かな今の我が家は寝るのに最適で、昼寝をしたらさぞ気持ちがよさそうなもの。……今日の夕食担当は妃乃に頼むか…?

 

「……って、俺も今の環境に慣れてきてるんだな…」

 

少し前まで、千嵜家の料理は俺が専任していた。だから誰かに任せるなんて事はなかったし、料理が面倒になったとしても惣菜を買ってくるなり外食するなりが俺の思い付く選択肢であって、家にいる他の誰かに任せるなんて事は想像もしていなかった。けれど今はそれを無意識のうちに考えていた訳で……なんというか、これには感慨深いものを感じる。別にそんな深くもないんだろうけど…そう感じたんだから仕方ないじゃないか。

そうして考える事数十秒。一時は「妃乃ならまあ頼めばやってくれるだろう」という意見から頼む派が優勢になったものの、途中で「妃乃が帰ってきた時俺が寝てたら、昼寝の為に決めておいた順番パスしたのか…と怒られそう」という意見が発生した事で一気に自分で作る派が巻き返し、そのまま議論は予定通り俺が作るという事で決着した。…勿論これは全て脳内でのやり取りである。

 

「…………」

 

音がありゃ少しは寝易い環境が崩れるだろうと思い、気になる番組がある訳でもないのにテレビのスイッチをオン。ワイドショーの内容を右の耳から左の耳へと素通りさせつつ俺は暫し一人の静かな時間を満喫する……つもりだったが、ちょっと思った以上に暇でそんなに満喫は出来なかった。

 

「…作るか、夕飯……」

 

それまで座っていたソファから立ち上がり、冷蔵庫の中身を確認しようと台所へ。結局俺がゆっくりしていたのは十分前後で、これじゃせいぜい帰宅後の小休憩程度にしかなっていなかった。まぁ、これは家に緋奈がいると思って予定立ててた結果なんだが…人間思ってなかった形で時間が出来た場合って、案外その時間を満喫出来ないものなんだな。

そうしてそこから数十分。緋奈も妃乃も中々帰っては来ず、一人で淡々と夕飯の支度をする時間が過ぎていく。

 

「おっそいなぁ…二人揃って連絡もなしに何してるんだ…」

 

支度の合間に携帯を確認し、何の連絡もない事を確認した俺はそうぼやく。…実際にはまだ外は暗くなっておらず、二人共高校生なんだからぼやかれる筋合いはないんだろうが…独り言なんだ、適当にぼやいたっていいじゃないか。

まぁそれはさておき、確認した俺は携帯をしまおうとして…ふと、考える。

 

「……まさか、何かあったのか…?」

 

前述の通りまだ心配するような時間じゃないが…緋奈からも妃乃からも今日帰りにどこへ寄るという話は聞いていない。下校する時の気分で寄り道してるとかならいいが…もし、何かあったとしたら?連絡してこないのではなく、連絡出来ない状況だとしたら?…誰かの助けが、必要だったとしたら…?

 

「…って、いやいやいや…普通に考え過ぎだわ俺…」

 

不安になりかけたところで頭を振るい、自分で自分に突っ込む俺。そりゃ確かに魔人やら魔王やらと最近戦いはしたが…そういうヤバい事態はそうそう起きる筈がない。いつから俺は心配性になったんだっての。

 

 

……でも、本当にヤバい事態に陥ってたとしたら?ここで俺が「んな訳ねぇじゃん」と決め付けてしまった事で、取り返しがつかなくなったら、俺は納得出来るのか…?

 

…………。

 

「…………えぇい、こっちから連絡すりゃ分かる話だろうがよ!」

 

不安になりかけて、その考えを振り払って、けどやっぱり不安がよぎって。…で、結局その結論に辿り着いた。これで何事もなかったらさぞ俺は恥ずかしい気持ちになるだろうが…今のまま料理なんざ出来るか!料理って慣れると考え事する余裕が出来るんだから、今のままだと絶対料理中ずっと気になっちゃうっての!だったらもう連絡する方がいいわ!てか俺は誰に言い訳してんだ!

 

「あーくそ、なんか情けないぞこの野郎…」

 

本当に俺は一体誰にどんな意図で文句や言い訳をしてるのかよく分からないが、とにかく携帯の電話帳を開く。何もなければ良し、何かあっても身に危険がないなら問題なし。最悪問題があってもその時はすぐ俺が行くから、電話に出ないって事だけは勘弁してくれよ…。そんな思いを抱いながら、俺はまず戦闘能力を持たない緋奈へと電話する為指を──

 

「ただいま〜」

「ただいま、と」

 

…………あ、帰ってきた…。

 

 

 

 

「…喫茶店、ねぇ……」

 

夕飯の並んだ食卓を囲む、俺達千嵜兄妹と同居人。二人の帰宅から約一時間後。擦り傷一つない姿で緋奈と妃乃が帰ってきた事で、俺の懸念は完全に取り越し苦労だったと判明した。…何もなければ良し、とは考えてたが…完全に取り越し苦労だったって分かると、なんか複雑な気持ちになるな…。

 

「そうよ。帰る途中に会って、その流れで行ったんだけど…連絡入れた方がよかった?」

「いや、そういう事じゃないんだよ…ほんとこれは、俺サイドの問題というか…」

「お兄ちゃん、わたし達が帰るまでに何かあったの?」

「ないない何にもない。それより喫茶店寄ってたんだったら、夕飯は少なめの方がよかったか?」

「ううん。わたしも妃乃さんも飲み物しか頼んでないから大丈夫」

 

人を心配する事は何にも恥じるべき事じゃないが…心配してたんだとその本人に伝えるのは大変恥ずかしいし、この二人は言ったら確実にからかってくる。同性ならからかってきたところで鉄拳制裁してやりゃいいんだが…二人にそれやったら普通にアウトだっての。……てか、店行って飲み物だけしか頼まないなんて事あるんだ…。

 

「…にしても、なんでわざわざ喫茶店行ったんだ?話なら帰ってから幾らでも出来るだろ?」

「…はぁ…分かってないわね、悠弥は」

「そういうところ、男の人ってありますよね」

「そうそう。男女間の感性の違いってやつかしら」

「…………(…な、なんかよく分からんが…凄ぇアウェーな気分だ…)」

 

ただ疑問を口にしただけなのに、なんでこんなにやれやれ感を醸し出されているのだろうか。…同性という味方が欲しい……。

 

「…あの、つまりどういう事でしょう…?」

「喫茶店っていう雰囲気の中で、私達は雑談をしたかった。それ以上でもそれ以下でもないわ」

「は、はぁ…楽しめたの…?」

「楽しかったよ?」

「そうですか……えー…あ、あれだな。今日みたいな時間に帰ってくるなら問題ないが、遅くなりそうなら電話してくれよ?夕飯の問題もあるし」

「話逸らしたわね…まぁ分かったわ」

 

そんな感じでこの件は終わり、それから俺達はテレビを見つつ食事を進め、一番初めに俺が完食する。

 

「ふぃー……さて緋奈、今日これから宿題か何かの用事があったりするか?」

「え?無いよ?課題も数十分あれば終わると思うし」

「ならよかったわ。取り敢えず夕飯食べちゃってくれ」

「……?うん、いいけど…」

 

食器を片付けつつ、俺は本来なら帰宅後行おうと考えていた事が出来る状況を準備する。…と、言ってもリビングのテレビ前でごそごそやるだけだが。

 

「……ゲーム?」

「そうだ、なんかふとパーティーゲームをやりたくなってな。んでせっかくやるならNPC相手よりプレイヤー同士でやった方が盛り上がるだろ?」

「ふぅん…じゃ、急いで食べるから待ってて」

「急がなくて大丈夫だぞ?待ってる間暇になったらミニゲームでもして時間潰せばいいし。…あ、妃乃。テレビ変えても大丈夫だよな?」

「どうぞ。別に今やってる番組はそんなに気になる訳じゃいもの」

 

ハードとソフトをそれぞれセッテングし、テレビも入力切替を行なってハード起動。モードの選択画面まで進めたところでコントローラーをテーブルに置き、よいこらせ…なんて言いながらソファに腰を下ろす。はてさて、緋奈は…食べ終わるまで後数分ってとこか。

 

「…千嵜家って、こういうゲームあったのね」

「まぁな。緋奈はそれなりに友人いるし、俺の友人だって……ほら、御道がいるから…」

「顕人は他の男子と話してるところも見るけど、貴方はほんと交友関係狭いわよね…このシリーズって確か、一度に四人までやれるのよね?」

「大概のパーティーゲームは四人同時プレイが基本じゃないか?…てか、妃乃はゲームやるのか?」

「私だってゲーム位するわよ…こ、このシリーズだって何度かやった事あるし…」

 

緋奈より先に食べ終わった妃乃は、リビングを出ていく…と思いきや、何故かちらちらとこちらを見てきている。まさかゲームが物珍しいのか?…と思ったがそうではないらしく、その後もしきりに知ってる、やった事あるアピールを投げかけてくる。……ふーむ、これは…まぁ、そういう事だろうなぁ…。

 

「……よし、妃乃」

「な、何かしら?一応言っておくけど、私は忙しくないわよ?」

「と、いう事はゆっくり出来るんだな?」

「えぇ、ゆっくり出来るわ」

「そうかそうか、じゃあ……俺と緋奈はここで楽しんでるから、妃乃は気にせずゆっくりしててくれて構わないぞ」

「へ、へぇ…まぁ私はどっちでもよかったけど、悠弥がわざわざ誘ってくれるなら……へ?」

「うん?どうした?」

 

どうもわざとらしい口振りを見せる妃乃。もう妃乃の意図は何となく分かっているが……そこで魔の指した俺は、敢えて考えていたのとは逆の事を言ってみた。

 

「え、いや、あの…私時間あるのよ?パーティーゲームって、得てして人数多い方が楽しいものなのよ?」

「おう、だから俺は緋奈を誘ったんだよ。妃乃は日々色んな事に精を出していて疲れも溜まってるだろ?だから休める時は一人でゆっくりしていた方がいいって、な?」

「……っ…え、えぇゆっくりするわよそうさせてもらうわよ最初からそのつもりだったわよ!ふんっ!」

「あー待て待て妃乃、一旦落ち着いてくれや」

「うっさい!私は落ち着いてるわよ!」

「そうかそうか、まあとにかく今言った事は全部冗談だから一緒にやろうぜ?」

「だから私は一人でゆっくり……へっ?」

「うん?どうした?」

 

本日二度目の「へ?」に対し、俺も本日二度目の「うん?どうした?」を返してみる。もうびっくりする程妃乃は思った通りの反応ばかりだった。

 

「…………」

「…………」

「……もしかして貴方、今わざと…?」

「やー、妃乃って結構反応面白いよな」

「あぁ、何よもう…勘違いしちゃったじゃない。そういう事は止めてよね」

「それは出来ない相談だなぁ」

「まぁそうよねぇ、全く…」

「はっはっは」

「うふふ」

 

────どごぉっ!

……という事で妃乃の参加が決定し、食事を終えた緋奈もテレビ前に来てゲームをスタートするのだった。…今の音?まぁそれは気にせず気にせず。別に殴打の音だとか殴られた音みたいに感じたとしても気にしなくていいんだぞー。

 

「…リアルファイトでまず一敗だね、お兄ちゃん」

「ファイトでもなきゃ今のは勝負にカウントされないっての…」

 

 

 

 

それから数時間。プレイしたゲームがすごろくベースのシリーズであった事から誰かの連戦連勝…という展開にはならず、全員一回は勝てた上で俺達はゲームを終了した。…因みに、最多勝利は緋奈だった。

 

「やっぱ久し振りにやると面白いもんだなぁ。近々最新作出るらしいし、それ買ってみるか…?」

「お先にどうぞ。しかし予想はしてたけど、普段気怠けなくせにこういう事にはやる気出すのね悠弥は」

「澄まし顔して本気プレイしてた誰かさんには言われたくないなぁ…」

「う……獅子は兎を狩るにも全力を尽くす、ってやつよ!」

「あの妃乃さん、それはある程度勝ち越した時にこそ言うべき言葉なんじゃ…」

 

片付けながら雑談を交わす俺達。据え置き型のゲーム機は携帯機に比べ準備や片付けの手間がかかるというのが欠点だが、一台に対し三人で取り掛かればそれもあっという間に終わってしまう。それどころか一人でも出来るものを三人で分けた結果、むしろ多少の手間取りが発生してしまった位である。

 

「…こほん。何はともあれ楽しかったわ。悠弥の悪ふざけがなければ尚良かったけど」

「なら最初から自分もやりたいって言えばよかったじゃないか」

「そ…それとこれとは話が別でしょ…」

「んまぁ、そりゃそうだが。…で、緋奈はどうだった?」

「わたし?わたしも楽しめたよ?」

 

プレイスタイルは人それぞれだが、本来ゲームは娯楽用の物なんだから、楽しめたかどうかが重要な部分。で、緋奈も妃乃も楽しめた様だし誘った甲斐があったな。

そうして片付けも終わり俺がソファでまったりしている中、緋奈は先程言っていた課題に取り掛かり始め、妃乃は入浴の為脱衣所へ。

 

「…………」

「…………」

 

ついさっきまでゲームで賑やかだったリビングは、妃乃が去り緋奈も真面目に課題を始めた事で一気に静かに。俺はと言えば緋奈が課題やってる最中にテレビ見たり別のゲームしたりする気なんて起きる筈もなく、ぼんやりと弁当や次の食事当番の際作る料理なんかを考える。

 

「…………」

「……お兄ちゃんさ、今日ゲームを通して何か伝えたい事でもあったの?」

「え……?」

 

課題から目を離さぬまま、軽い感じでそんな事を言った緋奈。しかし俺は、その言葉にドキリとさせられる。だってそうだろう?今のは俺の、『最近お兄ちゃんがちょっと怪しい、という疑念を忘れてほしい』…って意図を見抜いたかの様な発言だったんだから。

 

「…どうしてそう思ったんだ?」

「うーん…確信はないよ?けど、お兄ちゃんってゲームを誘うのにわざわざ前置きしたりはしないでしょ?」

「あぁ…言われてみるとそうかもしれない。っていうか、緋奈は俺の事よく分かってるんだな」

「ふふ、わたしはお兄ちゃんがわたしの事を理解してる以上にお兄ちゃんの事を理解してるからね」

「お、言ったな?俺の緋奈への理解度は相当なもんだぞ?」

「言うよ、生まれてこのかたずっとわたしはお兄ちゃんの家族だからね」

 

言われた直後はヒヤリとしたものの、無事やり取りは普段のやや距離感のおかしい会話へと逸れてくれる。しかしまさか、自然な流れにしようと思った結果不自然になっちまうとはな…緋奈の言う通り、相手はずっと一緒にいる家族なんだから安易な手は墓穴を掘るって頭に入れておかないと…。

 

「もしかして、ゲーム中も俺何か変だったか?」

「ううん、それは無かったよ。…強いて言えばぶん殴られるシーンは我が家において違和感バリバリだったけど」

「そ、それはまぁ…確かに違和感バリッバリだったな……」

 

親父もお袋も軽く叩く事はあっても殴る様な事は無かったし、兄妹喧嘩で手が出るレベルになった事もまた無かった千嵜家では確かにマジな暴力など珍しい事。そんな環境で兄が居候に殴られるシーンを見た緋奈の心境や如何に。……恐らく呆れてたんだろうけど…。

 

(…もっと入念に、且つヘマを犯さないようしてかねぇといけないって事か……)

 

一番安易で即効性のある手段は、宗元さんにもっと俺の役目を減らしてもらう事。……だが、それは不義理が過ぎる。今の段階でも我が儘を聞いてもらっているのに更に要求するなんて、幾ら元部下と言えど…いや、元部下だからこそ余計にそんな都合のいい真似は出来ない。そしてそれは妃乃も同じ。妃乃なら本気で頼めば一人で俺の分もやってくれるだろうが、今まで受けた恩を返してもいないのに堂々と追加の恩を借りようなんて事が出来る程、俺は図々しい人間にはなれやしない。…だから変えられるとすればそれは、周りではなく俺自身。

 

「…人に頼るのは、自分で出来る限りの事をやってから…当然の話だよな、それは」

「……?今度はどうしたの?」

「独り言だ。或いは課題に手間取ってる緋奈への有難い言葉だな」

「え……き、気付いてたの…?」

「あ、ほんとに手間取ってたのか…」

「手間取ってるって言っても、解けないんじゃなくて量が多いって意味だけどね…これは想定外だった…」

 

あんまり話を続けるのも邪魔になるだろうと思い、俺はそれで会話を終いにする。終いにして、また考え始める。今度は食事の事じゃなく、今後の俺の事を。

これまで通り霊装者としてやるべき事をこなしつつ、緋奈に勘付かれないようにするならまず身の振り方を見直し、その上で…もっと、力を付けるしかない。怪我する可能性を下げる為に、任務を手早く終わらせる為に、霊装者としての負担を減らして普段の生活に支障が出ない様にする為に、今のちょっと才能に恵まれてる程度で俺は留まっている訳にはいかない。知識と経験があるから大丈夫、ではなくより知識と経験を活かせるだけの実力を取り戻さなければならない。身体が違うから取り戻す、という表現は正しくはないが…一先ず前の俺を目標にするのがいいだろう。辿り着けるかどうか別として、目標は分かり易い方がいいに決まってるのだから。

 

(……しかしまさか、また俺が霊装者として本格的に頑張る事になるとはなぁ…)

 

全く世の中は上手くいかないもので、なんともまぁ面倒臭い状況に置かれるもの。…だが、それを嘆いたって変わる訳じゃないのだから、上手くいかないと言っても嫌な事ばかりではないのだから、嘆く事はしない……とまでは言わないにしても、やれるだけは頑張ろうと思う。何せ、今の俺がいるのは────自分で選んだ道の上なんだから、な。

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