悪魔になってからしばらくした後、私はまどかに誘われてお泊りさせて貰った。
 あたたかなご家族、美味しい夕食、優しい笑顔。まどかが誰かを愛した分、まどかを愛してくれる人達。
 まどかは昔と同じで私の事を友達として大切にしてくれて、一緒のベッドで、彼女の存在と自分のした事を思い返しながら眠った。本当に久しぶりに心が安らぐ眠りだった。

 そして目を覚ましたら、手足を縛られていた。


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朝起きたら、まどかに手足を縛られていた

 目を覚ますと、大きな幸せが私を包んだ。

 空気が、微かに聞こえる声が、カーテン越し太陽の明かりが、何よりこの場所が私を喜ばせてくれた。

 自分がどこに居るのかは分かる。見覚えのある内装で、ここにお泊まりした時はいつも幸せだったから。

 

 私の殺風景で何の魅力も無い部屋と違って、全部が明るく見える。

 相変わらず素敵でかわいらしくて、大好きなお部屋だった。

 ただ呼吸をするだけで、ここに彼女がいると感じられる。ずっとずっと会いたかった友達の存在が、内装の全てに溢れかえっている。

 まどかの住む部屋。ただそれだけで爆発する歓喜が抑えきれず、我慢していても表情は緩む。

 

 ベッドに置かれた大きな、名前は何だったか、あの子のセンスが溢れた愛らしいぬいぐるみで、昔に触らせて貰った時も素敵な手触りでうっとりした記憶があった。

 また触ってみたい。まどかと二人で笑い合った記憶が蘇り、衝動的に身体が動く。

 しかし、手を伸ばそうとしたのに、腕は動かなかった。

 

「ん……これ……?」

 

 どうして動けないのかと手元を見れば、何かの布で手首を縛られていた。薄桃色で、柔らかな素材で出来たものだ。きつく巻かれているのに、あまり痛くない。

 無理矢理布団から這い出させると、両足も同じく拘束されている。

 寝ている間に縛られたのだろう。

 

「一体……」

 

 思わず呟いた。

 警戒していない訳では無かった。睡眠時も常時使い魔で目を光らせていたし、何があってもまどかに危害を加えられない様に、この部屋には完全に防御を敷いていた。もちろん、誰かが接近すれば即座に分かる。

 だというのに、気づけば縛られていた。多重に仕掛けた筈の魔法による妨害と警備を超えて、一体何誰が、何の為にこんな真似をしたのだろう。

 

 縛られた両手首を確認した。だが、その布には何の魔力も籠もっていなかった。これくらいなら簡単に解ける。

 誰がやったにせよ、ただ巻かれているだけだ。首を傾げつつも、両手足に意識を向ける。

 その時、部屋の扉が開いた。

 

「ほむらちゃーん、おは……あ、ああっ!?」

 

 こちらを見るなりまどかが叫ぶ。

 一気に駆け寄って私の腕を掴む。そして、必死になって布の結び目をきつく締めた。

 

「まっ……まどか?」

「じ、じっとしてて! 動かないで!」

 

 言われるままに動かずにいると、まどかは何とか深呼吸を一つした。 私の顔をちらと見るなり、何故か目を逸らされる。まどかから見て、私はそんなに怖かったのか。

 まだ落ち着き無く、そわそわと身体を揺らせている。

 そんな姿もまた、見ていて嬉しくなった。まどかはいつも特別で、いつも愛おしい。

 ただ、今はこの手足の拘束の犯人だ。いつもの様な喜びより、疑問と困惑が勝つ。

 

「はぁ……はぁ……ビックリした……ほむらちゃん、逃げないでね」

「貴女が、これをやったのね」

「うん」

「何のつもりかしら」

「それはっ、その、ほむらちゃんを監禁したくて」

「唐突すぎるし、意味が分からないわ」

「急にやりたくなったの」

 

 そう言い切ったまどかの顔はいつになく無表情で、恐ろしく見えた。

 何一つ納得できない言葉に、思わず顔が強ばる。そんな素振りは昨日まで少しも無かった筈だ。

 思い返してみても、一緒にご飯を食べて、沢山話をして、パジャマを着て、星空を眺めて、ぬいぐるみの話をして、まどかの部屋の内装を褒めて、お泊まりをした。それだけだ。

 

 怪しげな動きがあれば、幾らまどかであっても気づける。むしろ、まどかの事をずっと見ていたから、おかしな点があれば即座に分かる。

 だから、そんな素振りは確実に一つたりとも……なかった。

 

 しかし同時に納得もできた。十重二十重に張り巡らせていた警戒と妨害の手も、まどかなら関係ない。同じ部屋で寝ていたし、使われたのもあくまで魔力の類いではなくて、敵意も感じられなかった。気づかなかったのは私の落ち度だ。

 それでも、他の人間であったなら防げた。インキュベーターの仕業であっても。けれど、相手はまどかだ。

 魔力を使って攻撃を仕掛けてきたなら戦うしかないけど、今のまどかは、そうじゃない。

 

「とりあえず、歯磨きしないとだよね。ほら、歯ブラシ持ってきたんだ」

 

 私が考えている間に、まどかは少し席を外して、数秒で戻ってきた

 扉の向こうから現れたまどかの手には、小さなタライが一つ用意されていた。

 その中には歯ブラシ、それに歯磨き粉と、水の入ったコップが用意されている。

 

 両手が塞がっているのに、どうやって歯を磨けばいいのだろう。

 そう思っていると、彼女は歯ブラシに歯磨き粉をつけて、私の口元に突き出した。

 

「口、開けて?」

 

 唇に当てられた歯ブラシは新品らしく、堅い。

 口を開けずにいると、まどかはじっとこちらを見つめ、静かに待っていた。

 

「開けてくれないと、歯を磨けないよ?」

「自分でや」

「えいっ!」

 

 話しかけようとした瞬間、まどかは狙い澄ました様に歯ブラシを入れてきた。

 勢い余ったのか喉に近い所へ触れてしまい、反射的に嘔吐いてしまう。

 

「う゛っ……!」

「ご、ごめっ!」

「う、ふっ、ふー……ふぅー……いい、わ。気にしてない……それより、自分でやれるから、歯ブラシを渡して……」

「そ、それは駄目。もう気持ち悪くしないから、わたしがやる」

 

 私が落ち着くまで、まどかは待ってくれた。しかし、歯ブラシは絶対に離さないとばかりにぎゅうっと握られていて、私の口へ向けられたままだ。

 まどかがどうしてもやりたいなら、と、口を開ける。

 

「じゃあ、じっとしててねー……」

 

 歯茎を傷つけない様に、ゆっくりと優しく、丁寧に丁寧に這わせる。

「どうかな? 平気?」

 

 心配そうなまどかへ向かって、小さく頷いて答える。さっきとは違って、気持ち悪さはない。くすぐったい程度だ。

 慎重に歯を撫で、綺麗にしてくれる。人に磨かれるというのは、いつもとは何かが違った。

 

「ん、もう少しこの辺りを……」

「ふぇぅ」

 

 奥歯の深い部分も、気遣わしげに洗ってくれた。

 まどかに口の中を磨いて貰う。人生初の経験だったけど、やられている内に慣れがきて、気持ち良くなってくる。前歯から奥歯までを優しくマッサージされている気分だ。

 何より、まどかが鼻歌交じりでとても楽しげなのが嬉しい。

 

「ほむらちゃんって歯も綺麗だね……もうちょっと磨いた方が良いかな? いつもはもっと長いの?」

「……」

 

 その問いに、私は首を振った。むしろ、まどかがしてくれるよりは短時間で済ませている。

 そうなんだ、とまどかは呟き、前歯をもう少しだけ磨くと、歯ブラシをゆっくりと引っ込めた。

 

「じゃあ、うがいしてね」

 

 空いた片手でコップを持ち、私の口元へ運んでくる。

 やはり拘束を解くつもりはない様子で、多少こぼしつつも、私に水を飲ませた。

 私が水を全部飲んだところで、まどかはタライを持った。

 

「ここで受けて。飲んじゃ駄目だよ?」

 

 どうやら、タライに吐き出せと言いたいらしい。

 でも、まどかがまじまじと見ている前で吐き出すのは抵抗がある。それに、今の私は拘束されている。タライを処理するのは当然まどかで、そんな事はさせたくない。

 注意された事は無視して、すっきりと飲み込んだ。歯磨き粉の爽やかな匂いが喉を通っていった。

 

「飲んじゃ駄目って言ったのに……」

 

 肩を落として、まどかは歯磨きセット一式をタライの上に並べて置いた。

 

「まどか」

「うん?」

 

 ちゃんと片付け終えた所を見計らって、まどかへと声をかけた。

 そろそろ、意図を聞いておきたかった。

 私が話し始めるより先に、まどかはぱん、と思い至った風に手を叩いた。

 

「あっ、そうだね。お腹減るよね」

「えっ? ええ、それは……少しは……」

「朝ご飯の時間だもんね。持ってくるから待っててね」

 

 そういう事を言いたかった訳じゃ無い。

 だのに、まどかはあっという間にタライを持ち、部屋から素早く出て行った。

 彼女の姿が居なくなった所で、途中で止めていた作業を思い出す。改めて、手足の拘束を解くために魔力を。

 

「あの、解いちゃ駄目だよ!」

 

 戻ってきたまどかが扉から顔だけを出し、注意だけをしてまた去って行った。

 集中が完璧なまでに四散してしまった。

 一端抵抗をやめ、ベッドに転がった。まどかが念を押してまで言うのなら、今の所、拘束を破らなくても構わない。今日は学校もお休みで、ここで身動きせずに過ごしても問題は起きないのだ。

 

 階段を降りていく音が小さく聞こえる。

 足取りはあまり軽そうでは無いけど、元気にご家族と話をしている様子だ。

 こんな状況なのに、思わず笑みがこぼれた。相変わらずあたたかな家庭だ。まどかを誰よりも誠実に愛している人達。そんな素晴らしいご両親に囲まれる。声だけでもそんな光景が想像できた。

 私がここに縛られているのは、家族の邪魔をしない為かもしれない。そうとすら思える。

 

 ゆっくり家族との団らんを過ごせばいいのに、まどかが階段を上がってくる。降りる時より慎重だ。

 タイミングを見計らい、身を起こす。それと同時に扉が開かれた。

 

「お待たせしましたー、ふふっ」

 

 まどかはトレーを持っていた。

 

「朝ご飯。ほむらちゃんと二人で食べたいって言って来たんだ」

 

 トレーの上には目玉焼きとパンに、ポテトサラダもついている。付け合わせのミニトマトが彩りを加えていて、美味しそうだった。

 まどかはそれらをてきぱきと一口サイズに切り分け、まずポテトサラダをスプーンへ乗せた。

 

「食べさせてあげる。さっきみたいに、あーん、して?」

 

 手を自由にしてくれたら、そんな事はしなくていいのに。

 ただ、まどかはやっぱり楽しそうで、もう断る気は起きなかった。

 

「……あー」

「はい」

「……」

 

 濃いめに、だけど塩味は控えめで味付けされたポテトサラダは、咀嚼してみるとふわふわとした食感で、元になったジャガイモの堅さは少しも残っていない。

 中に入った沢山の野菜の食感が楽しい。丁寧に時間をかけて作られた物である事が、ただそれだけでひしひしと伝わってくる。

 まどかのお父様が愛情をこめて作っているのだろう。その姿を思い浮かべると、やっぱり、まどかの家族は素敵だと思えた。

 

「どうかな?」

「美味しいわ。まどかのお父様はやっぱり、料理が上手なのね」

 

 素直に感想を伝えると、まどかが気恥ずかしそうに笑った。

 

「えへへ。実はね、それ、わたしが作ったんだよ」

「そうなの? 本当に美味しいわ」

 

 会話を続けつつ、少しずつ食べられるように朝食が口元へ運び込まれた。丁寧にちぎられたパンと目玉焼き、家庭菜園のミニトマト。どれもまどかの生活の味がした。

 全部まどかの手作りなのだろうか。ご家族のついでであっても、私に食べさせてくれるのは嬉しい。さっきまでより何倍も美味しく感じる。

 手足を縛られていなければ、もっと良かったけど。

 

「まどか、貴女も食べた方がいいわ」

「うん、一緒に食べよ」

 

 私の口へ目玉焼きを入れ、続いて自分の口にも同じく目玉焼きを放り込む。

 半熟で、口の中へ入った途端にとろけていった。

 

「この目玉焼きはパパが作ってくれたの。やっぱりパパの方が上手いよね」

「これから、練習すればいいんじゃないかしら」

「そうだよね、うん。頑張らなきゃ……あ、口開けて?」

「んっ……」

 

 パンの最後の一切れまで食べ終えて、まどかは両手を合わせて「ごちそうさまでした」と口にした。

 私も同じように告げ、まどかとまどかのお父様に感謝する。

 

「ふぅ。なんだか、気持ちいいよね」

「?」

「ほむらちゃんとこうして朝ご飯を食べるのって、なんだか懐かしい気がするんだ」

 

 確かに久しぶりだ。まどかの家にお泊まりをするのも本当にずっと前の事だったし、朝食を一緒に食べるなんて楽しい経験をしたのも、もうずいぶん昔の話だった。

 あの時は両手足も自由だったし、まどかだけじゃなく、ご家族と一緒だった。

 目の前のまどかにそんな話はしない。一緒に喜びを共有したくても、ただ「そう」とだけ返すしか無かった。

 そんな私の気の利かない返事を、まどかは何度も頷きながら笑ってくれる。

 

「やっぱり、ほむらちゃんは優しいね」

 

 まどかは不意にそんな事を言う。

 

「どういう意味?」

「……縛られてるのに全然怒らないんだもん。わたし、ビックリしちゃった」

 

 まどかが何故か落ち込み気味に告げてきたので、私は思わず首を傾げた。

 縛られている事にはもう慣れてきているし、まどかが望んでいるのなら、別に抵抗する意味も無い。まどかもそれを分かっていると思っていたけど、違った様だ。

 

「怒るより、戸惑いの方が大きいの。まどか、これは本当にどういう」

「それはね」

 

 口を噤み、私の手足の拘束をじっと見つめるまどか。解けていない所を確認し、息を吐いている。

 時計をちらと見て、彼女は目を伏せた。どこか残念そうに見えるのは、察しの悪い私の気のせいだろうか。

 

「……そろそろ、かな」

「?」

「あっ。ううん」

 

 思い出した風に首を振ると、彼女はいつもの優しげな微笑みを浮かべてくれる。

 空になったトレーへと目をやると、笑い混じりにそれを手に取った。

「えと、食器。じゃ、食器片付けてくるから。その後でね。後でちゃんと教えるから」

 

 そのまま彼女は部屋から出て行ってしまった。理由は教えて貰えず仕舞いだ。

 まどかが楽しいのなら構わないけれど、それでも気になる物は気になってしまう。

 

「っ……」

 

 少し力を入れるだけで余計にきつく締まる。

 こんな姿、誰かに見られてしまったら大変だ。まどかが怒られてしまうかもしれない。

 特に、ご両親には絶対に見せたくない姿だった。もしもまどか以外がこの部屋に入りそうになったら、拘束を解くしかない。

 

 そんな時、窓の外から物音が聞こえた。窓ガラスを叩く音だ。

 まさか、不審者がまどかの部屋に入ろうとしているのか。と一瞬警戒したけれど、それが何であるかはすぐに分かった。

 カーテン越しであろうと、私と同じ魔力を持つ存在くらい感じ取れる

 窓越しに私の使い魔達が覗き込んでいるのだ。不気味な人形の使い魔が。

 その内何体かはいつまで経っても動かない私を不思議に思っているのか、首を傾げている。

 偽街の子供達、いいえ、今は本物の街の子供達。まるで本物の人間の様に首をぶんぶんと振っている者も居た。いつの間にか部屋に入り込み、「早く逃げろ」と私の腕を掴んだ子もいる。

 中にはまどかの家の前で花火を持って踊り狂っている子もいて、まどかの方へ走っていこうとして、周りから引き留められている子もいる。

 が、私が軽く首を振れば、それらは瞬時に消えた。まどかが階段を上る音が聞こえたからだ。

 

「あ、お待たせ……何かあったの?」

「いいえ」

「そう? うーん、気のせいかなっ」

 

 私の隣に座り込み、まどかは小さな息を吐く。

 そして私は横から強めに抱きしめられた。まどかの体温とその輝かしい存在感が、私と触れ合っていた。

 

「……まどか?」

 

 声をかけると、もう少し腕の力が強くなった。痛いわけではなく、むしろ彼女の気配とあたたかさが私を幸せにしてくれる。

 だが、何故か私の使い魔は何度も首を振り、窓の外を指している。腕で×を作っている。

 

「ちょっと待ってね」

 

 まどかの身体が私から離れる。急速に冷えていく自分の体を感じながら、彼女の姿を目で追った。

 彼女はカーテンを僅かに開いたかと思うと、そこから顔だけを外へ出し、外の誰かへと声をかけていた。

 私の使い魔に気づいたのかと思ったが、そうではない。

 

「いってらしゃーい」

 

 行ってきます、という返事が聞こえる。まどかのお母様とお父様、それにタツヤ君だ。三人でどこかに出かけるのだろうか。

 まどかは行かなくて良いのか、と疑問を抱いていると、彼女は含み笑いを浮かべた。

 

「ほむらちゃんと一緒にいるからね。今日はお留守番」

「そんなに気を遣わなくても、ご家族の邪魔をする気は無いわ。今からでもまどかはご両親と」

「えへへ、実はね、ほむらちゃんと二人きりになりたくて」

 

 肩と肩が触れて、こちらを見る瞳は優しさに満ち溢れていた。

 何故か、まどかは私の頭を何度か撫でた。更に腕を組んで引き寄せられ、頬と頬が当たる。

 まどかのほっぺたは弾力があって滑らかで柔らかく、まさに彼女らしかった。

 

「ま、まどかっ。どうし、たのっ?」

「……うん」

 

 一つ頷くと、まどかが私から素早く離れた。

 その時にはもう、幸せそうな笑みが消えていた。深呼吸をする姿は寒々しい。

 使い魔達がそろって首を振り始めた。拘束されて無防備な私に、まどかはゆっくりと近づいてきた。

 

「そろそろ、はじめよっか」

 

 どこか暗い印象を受ける笑顔だった。

 まどかのそんな表情を見ているだけで、胸が締め付けられる様な悲しみがせり上がってくる。

 やがて、まどかはベッドに乗って、正面から這い寄ってきた。思わず顔を引くと、ぬいぐるみに後頭部が当たる。

 

「ほむらちゃん、動かないでね」

「え、ええ」

 

 まどかは机に手を伸ばし、引き出しの中からハサミを一つ。よく切れそうな新品だ。

 そしてもう一つ、黒い何かを握っていた。

 

「これは」

「アイマスク……だよ」

 

 まどかがそれを近づけてきた時には、鈍い私でも、不穏な空気が感じ取れた。

 想像通りに、まどかはゆっくりと私の視界を塞ぐ。

 光が消え、彼女の姿が見えなくなる。クッション素材で着けていても痛みはない。けど、心地よくは無かった。

 

「ほむらちゃん、やっぱり怖い?」

「……」

「怖いよね」

 

 もちろん、怖い。

 まどかが何を考えているのかが分からなくて。まどかの顔が見えなくて。

 

「私を、どうするつもり?」

「……」

「まどか?」

「……待って。ちょっと、待ってね」

 

 深呼吸をする音が聞こえた。

 こちらの耳元で話すまどかの声は、くすくすと不気味に笑っていた。 こんな声は生まれて初めて聞いた。まどかの事は沢山見てきた、沢山話してきた。でも、今のまどかは今まで出会ったいつの彼女よりも、残酷だった。

 

「わたしね、ほむらちゃんにひどい事したいなって思ってたの」

 

 あざける様な笑いで、背筋が凍り付いた。

 

「それって?」

「……うーん……ぼ、暴力? ほむらちゃんが私の事を怖いって思うくらい……悲鳴をあげたって許してあげないくらい」

 

 言葉の意味が信じられなくて、理解するのを魂が拒む。 

 

「どうしてそんな事がしたいの?」

「だって、えっと、ほら……ほむらちゃんの苦しむ姿が見たいから、かな? いじめたいんだ、ほむらちゃんの事」

「……そうなのね」

 

 やっと思考が現実に追いついてきて、真っ先に感じたのは、強烈な胸の痛みだった。

 

「っ……そう……」

「え、えへへ。ビックリしたかな?」

「ええ、驚いたわ。でも、どうしてさっきまではあんなに優しくしてくれたの?」

「最後にほむらちゃんと仲良く遊びたくって。これからはもう友達じゃ無くなるんだから、記念にね」

 

 あまりの痛みに思わず胸を押さえようとして、拘束された腕が軋む。 病気だった頃よりずっと胸が痛くて、悲しくて、辛い。不安と恐怖で息が乱れる。

 気づけば頭に大量の物体が起きてきた。まどかが何かをしたのかと思ったけれど、微かに感じた魔力の気配から、私の使い魔が大量のトマトジュースを頭にぶちまけたのだと気づいた。

 真っ赤に染まった私の姿を、まどかは認識していない。涙が溢れない様に心へ蓋をして、ただまどかの悲しい言葉を耳にする。

 

「……私の事、嫌いになってね」

 

 両肩をしっかりと掴み、耳元で残酷に囁かれたその言葉。

 

「さ、ほむらちゃん。みんな出かけたから、悲鳴をあげたって助けに来る人はいないよ? どうする?」

 

 まどかの顔が見たかった。顔を見れば、彼女の気持ちがきちんと分かる筈だから。

 でも、声だけであっても私の回答は決まっていた。

 

「いいよ」

「えっ?」

「いいわよ、鹿目まどか。貴女がしたいなら、私は受け入れるから」

 

 まどかは口を噤み、ただ呼吸音だけを漏らしていた。

 私なんかの言葉なんて聞いても気持ち悪いと思われているかもしれない。それでも、言わざるを得なかった。

 

「……まどか」

 

 強烈な熱が自らの心まで解かしてしまいそうだった。何度自分の首を切り落としたって許せないくらい、魂が燃え上がった。

 

「ストレスを溜めていたのね。そうね、いきなり日本の学校に戻るのは大変だった筈よ」

 

 誰より優しくて、人を傷つけるのが誰より苦手なまどか。どんな絶望を前にしても、自分を犠牲にする道を選んで、私なんかを助けてくれたまどか。

 幾ら私が嫌われていたとしても、気持ち悪いと思われていたとしても、まどかは相手が苦しむ様を見たいなんて思う子じゃない。

 そんな彼女がこんな風になるまで追い詰められていたなんて、知らなかった。気づいてあげられなかった自分の無能さに腹が立つ。

 まどかにとって、転校生という境遇はどれほど辛かったんだろう。私が想像するよりも、ずっとずっと苦しかったに違いない。自分の身勝手に彼女を巻き込んだ癖に、まどかなら大丈夫なんて、そんな更に身勝手な理屈で彼女を痛めつけてしまった。

 まどかは幸せな人生を送るべきだと思っていたし、今もそうあって欲しい。違う。それ以外は認めるべきじゃないと思っている。

 だのに、まどかは! ……こんなにも、追い詰められていた。

 

 誰がこんな状況を招いた!? 決まってる。全部、私が招いた!

 

 まどかに沢山の物を押しつけて、こんな風にさせてしまったのは私の責任。罵声でも嫌悪でも暴力でも、まどかにどんな惨い事をされたって、私は文句を言えない。

 

「殴るなり蹴るなり、首を絞めるなり好きにして。他の人達を傷つけない様に、私を好きな様に壊してくれて構わないわ」

 

 力を抜いて、拘束された手足をだらりと下げる。

 まどかは何も答えなかった。ただ、静かで無感情な吐息だけが聞こえてきた。

 顔が見えないのは怖い。けれど、まどかにならいい。私は耐えられる。

 

「ほむらちゃん、本当にするよ?」

「ええ。まどかの好きな様に……ご近所に聞こえてしまうから、悲鳴は我慢するわね」

「……」

 

 彼女はゆっくり、私の首に手をかけた。

 

「そんな事言うなら、首、絞めちゃうよ」

「ええ。まどかのしたい様に」

「……ほんとに絞めるんだよ? 苦しいんだよ? 死んじゃうよ」

「そうね。きっと吐い……吐いてしまったらいけないから、口も塞いだ方がいいかしら。もちろん我慢するけれど……意識が飛んだらそれも難しいわね」

 

 この子を殺人犯にする気は無い。絞め殺されても平気な様に、魔力を準備しておいた。

 最初は絞首。そして、これで終わりでは無いだろう。もっと惨い事をされるに違いない。

 でも、決してまどかから意識を逸らさない。痛覚も操作せず、あるがままを受け入れる。これから身体に刻みつけられる痛みも苦痛も、私が払うべき代償だ。消したり軽減する事はできない。

 

「っ、さ……どうぞ……」

 

 心の蓋を剥がし、素直に泣いた。

 さっきまでは我慢していたけど、むしろまどかは私が苦しみ悲しみ傷つく姿を望んでいるのだ。

 

 まどかの両手から、彼女の興奮が伝わってくる。そして熱が感じられる。私の怯えを楽しんでくれているのだろうか。

 これから起こる全てを思えば、確かに怖くて狂ってしまいそうだ。けど、まどかを失う恐怖に比べれば、少しも恐ろしくなかった。

 

 ゆっくり、まどかの指先が私の首筋をなぞった。

 

 もう私に優しくしてくれるまどかを見る事は二度と無いんだろうな。素直に、そう覚悟した。

 

「……ほむらちゃん」

 

 それなのに、まどかは私の首から逃げる様に手を放した。

 

「お願いだから、そんな悲しい事言わないで……」

 

 目隠しがゆっくりと取り外された。

 光が戻り、まどかが見える。ひどく辛そうな顔で、目を伏せていた。 楽しんでいるなんてとんでもない。彼女は今にも泣きそうだった。

 

「外す、ね」

 

 彼女が私の足へと手を伸ばし、そっと、優しい手つきで足の拘束を解きはじめた。

 

「あ、あれ。待って、ごめん。すぐ解くから」

 

 きつく縛りすぎたのか、まどか自身が苦戦している。

 何となく、状況が飲み込めてきた。まどかは私のような者にすら優しく、あたたかく、慈悲深い子のままだった。

 

「と、解けたよ」

 

 拘束が解けた所で、私の足を縛っていた布の正体に気づく。

 それはまどかの服だった。お気に入りの筈なのに、私の足なんかに巻き付けられていた。

 

「ごめんね」

 

 まどかはそう口にした。

 

「怖かったよね。そうだよね、ほむらちゃん、あんなに無防備で、わたしの事、信じてくれてたのに……」

「まどか。どうしてこんな事を」

「それは、その……なんでもない……本当にごめん」

 

 まどかはひどく目を赤くして、今にも泣きそうな顔をしていた。

 

「ドッキリ……という訳ではないのね」

 

 むしろ、その方が安心できるのだが、まどかの様子はどう見たって冗談ではなかった。

 誰かに強要されたのだろうか。

 

「理由を聞かせて」

「本当になんでもないの。何でもないから……」

「とてもそうは思えないわ」

 

 私と目を合わせて、まどかは怯えた顔をした。

 このままでは、まどかに逃げられる。

 手を縛っていた服を魔法で解いた。こんな拘束くらい、解除するのに一瞬も要らない。

 こちらも、まどかのお気に入りの服だ。はじめて自分のお金で買った服で、大事な思い出の品だと言っていたのを知っている。

 痛まない様にたたみ直して、ベッドの上に置く。

 

 両肩を掴むと、彼女は多少抵抗を示した。しかし、今の私は悪魔で、まどかはただの人だ。簡単に組み伏せられる。

 しかし、ベッドに倒れたまどかの瞳が怯えに染まっている事を見つけた瞬間に助け起こし、その背を労って撫でた。

 しばらく背中をすりすりと撫でていると、まどかは抵抗をやめてくれた。

 

「お願い。私に原因があるのなら、ちゃんと直すわ」

「……ったら……ううん……」

「大丈夫だから、言ってみて」

 

 何かを言おうと口を開け、また迷いながら口を噤む。言いにくいなら、とまどかが話してくれるまで待った。

 それから、何分間まどかを撫でていただろう。私にしがみつき、すぐ目の前にいるまどかは、私を見上げて懇願した。

 

「だったら……わたし、私を、私に戻してくれ、ないかな」

「っ、どういう、意味」

「私の、円環の理の力を、返してくれないかな……」

 

 全身を恐怖が駆け巡る。

 反射的にまどかを強く強く抱きしめた。まどかは抵抗しない。むしろ、されるがまま、腕の中で震えていた。

 

「貴女、まさか」

「……うん」

 

 まどかは思い出していた。自分が何者であったのか、かつてどんな存在であったのか。

 より強く抱きしめて、彼女が何かになってしまう事を防ぐ。

 

「でも、どうしてこんな事を……」

「ほむらちゃんが」まどかはゆっくりと語る。「わたしの事、最低なひどい子で、いらないって思ってくれるなら、かかわりたくないって思ってくれるなら、かえして、くれる、のかな、なんて」

「それはできないわ」

 

 断固として即答。自然と口から溢れていた。

 まどかのお願いであっても、それを聞くわけには行かない。そう、絶対に

 

「返す事はできないの」

「……」

「まどか、貴女が例え私をどんなに傷つけたって、絶対に返さない」

 

 その言葉でどれほど諦めてくれたかは分からない。ただ、彼女は「そうだよね」と呟き、私の胸に顔を埋めた。

 私の首に手をかけたくらいでも、非常に悩んだのだろう。

 その程度でこうまで落ち込んでしまうのに、私を脅して力を捨てさせる計画なんて、とても、まどかの発想とは思えなかった。

 

「こんな方法を、一体誰に吹き込まれたの」

「わたしが自分で考えたよ」

「本当に?」

 

 私にだって顔を見れば分かる。まどかは嘘を吐いていた。

 

「まどかをそそのかしたのは、一体どこの誰なの?」

「……」

 

 答えたくない様子だ。力なく首を振る姿が痛々しい。

 このまま聞けば傷を広げてしまう。

 

「ごめんなさい。無理をさせるつもりはないの。誰が言ったのか追求するのはやめておくわ」

「あ、ありがとう」

「お礼を言ったら、誰かにそそのかされたのを認めている様なものよ?」

「え、いやっ、それは、あの」

「いいわ。今は深く聞いたりしない」

 

 こんな状況なのに、思わず安堵の息が漏れる。

 まどかは自らが何であったかを思い出していた。けど、追い詰められておかしくなってしまった訳では無かった。むしろ、焦って、誰かにそそのかされて、それでも頑張っていたんだ。

 

「ねえ、ほむらちゃん」

「?」

「もう、やめようよ。こんなやり方……これじゃ、ほむらちゃんが幸せになれないよ」

「私? でも私は幸せよ」

 

 まどかは首を振った。

 私を諦めさせる為に、こんなに無理をするなんて。こんなに、無理をさせてしまうなんて。

 

「まどか」

 

 しっかりと、ぎゅうぅとまどかを抱きしめる。貴女の事を嫌いになんかならないよって、怒ってないよって、その気持ちが伝わる様に。

 彼女が苦しまない様に微笑んで。頬を当て、何度も何度も愛情をこめて頭を撫でる。まどかが私に優しくしてくれたのと同じだ。

 

「鹿目まどか」

 

 まどかの耳元で、そっと、昔みたいに素直な言葉を紡ぐ。

 

「私はね。まどかが望む事なら何でもしてあげたい。どんな物にだってなれるし、何だってする」

「でも、貴女の未来が閉ざされる事は、そんな事だけはできない」

 

 そうだ。それはできない。まどかが幸せになれるなら宇宙を壊そう、命だって捨てよう、世界だって飲み込もう。

 だけど、彼女が幸せになれない道は選べない。

 

「私はまどかを見捨てたりなんかしないよ。そしてもう、諦めたりもしない」

 

 まどかは、私みたいな悪魔の言葉も真剣に受け止めてくれていた。

 彼女から見れば私は身勝手で邪悪な敵なのに、手を握ってくれる。少し弱っているけど、笑顔を見せてくれた。

 

「無理なんかせず、貴女は、貴女のままでいればいい。そうすれば、貴女は何も失わずに済むんだから」

「ほむらちゃん……」

「だから、今日の事も私は少しも怒ってない。まどかも気にしないで、いつもみたいに笑って、ね?」

 

 まどかの手を握る力が緩んだ。ふうと小さな息を吐き、いつもみたいに穏やかで柔らかな、ちょっと困った風に微笑んでくれた。

 

「今日はわたしの負けだね」

「そうね。これからも私の勝ち」

 

 二人で笑い合った。まどかの記憶が戻っているからか、いつもより素直に、笑えた。

 ひとしきり笑い、改めてベッドから立ってまどかと向かい合う。やっぱりまどかは、無防備だ。

 

「さ、まどか。もう忘れましょう。いつもの日々が貴女を待ってるわ」

「えっ、待っ」

 

 一瞬目を見開くと、まどかは私に飛びついた。けど、私の方が用意が早い。

 まどかの手が私の肩に触れる。そのまま私達はもつれ込みながらベッドに転がり、最後にはまどかが私へと馬乗りになった。

 彼女の体重。彼女の存在。これを守る為に、私は。

 

「イヤッ! ほむらちゃん、おねがっ……」

「ごめんね……ありがとう」

 

 私は、手を叩いた。

 

 

 

「ん、んー……あ」

 

 まどかが目を開け、ぼんやりと周囲を眺めた。

 自分の部屋であると理解したのだろう。そこで自分の下に何かがあると気づいたらしく、ゆっくりと目線を下げる。

 私と、目と目が合った。

 

「あ、ほむらちゃんごめんっ」

 

 私にのし掛かっていると気づいた彼女はすぐに声をあげて飛び上がり、慌てすぎてベッドに足を引っかけた。

 転けかけたまどかの手を掴んで引き、ベッドに戻す。

 

「わっ……ありがとう。重かったよね?」

「いいえ。まどかは軽いから、全然辛くなかったわ」

「え、そうかな。えへへ」

 

 頬を撫でながら、彼女はいつも通りの雰囲気でベッドの上のぬいぐるみを定位置に直す。

 特におかしな部分は見られない。昨日と同じ調子のまどかだ。

 

「まどか、どこまで覚えてる?」

「えっと。ママ達が出かけた所までは起きてたんだけど……いつ寝ちゃったんだろう」

「その後よ。よっぽど眠かったのね」

 

 私の観察眼にそこまで信頼性があるわけじゃない。だけど、見た限りではまどかの声も顔色からも、嘘は見て取れない。

 まどかは大きく伸びをして、かわいらしくて素敵な声をあげた。腕を元気よく下ろし、さっき乱れてしまった衣服を軽く整えている。

 

「二人で寝るのって、何だか小さい頃に戻ったみたいで気持ちいいよね」

「ええ。とても寝心地が良かったわ」

 

 鼻歌を交えながらカーテンを開ける姿を見る限り、すっかり忘れてくれた様子だ。

 良かった。まどかの記憶に影響が出ない様に丁寧に丁寧に蓋をしたけど、この子ならそんな物くらい、取り払ってしまいそうだから。

 そんな私の視線には何一つ反応を見せないまま、ベッドの上に転がった二着の服を見つけ、まどかは首を傾げた。

 

「あれ? 脱いだままにしちゃってたのかな……?」

「眠くて忘れていたのね。私も気づかなかったわ」

「あー……だいぶシワになっちゃった。これお気に入りなのに」

「後でアイロンをかけましょう。手伝うわ」

「いいの? じゃあ、後でやろっか」

 

 放置されたままだったハサミを掴み、疑問の声をあげつつ勉強机に戻している。

 私もベッドから立ち上がり、まどかの隣で掛け布団を綺麗に畳む。軽く撫でた程度では戻らず、気づかれない程度に魔力で崩れた形を直した。

 まどかはお礼を言いながら私へと顔を向け、まじまじと見つめてきた。

 

「ほむらちゃん? その手首」

「?」

 

 言われるままにそこを見れば、縛られた痕跡が残っていた。

 たった今気づいたという素振りで手首をじっくりと眺める。うっすら残った拘束の痕は、まどかがどんな気持ちで私を縛り付けたのかが伝わる気がした。

 

「寝てる間に何かで圧迫してしまったのかしら」

「痛い? 氷持ってくるよ?」

「痛くないから、平気よ」

 

 痛くないけど、それは確かな存在感がある。刻み込まれたそれは、まるで、まどかから送られた私への罰の様だった。

 心配そうにこちらを見つめるまどかに首を振って微笑みかけ、もう一度己の手首を確認した。

 

 胸が、ずきりと痛んだ。

 




正直さっきまで投稿するかどうか迷っていました。
鹿目さんはこうじゃないだろう。と何度も思ったのですが。結局書き上げてしまったのでマギレコ記念もかねてとりあえず投稿します。
鹿目さんを二回目で出せて、ホーム画面でそのかわいらしさに悶絶しています。なんてかわいい……朝起動した時の爽快な挨拶がまたかわいい……マイナス思考気味な人の懐に素早く入り込めちゃう天然の優しさがもう大好き。
鹿目さんを戦わせるのはちょっと抵抗あるんですが、それ以外の人は全く視界に入らなかったのでひたすら強化してやっとこさ覚醒まで持っていけました。
ドッペル解放を目指していたんですが、よく考えるとあのシステム今のところ非常にうさん臭くて、鹿目さんにそんな安全確認が不十分なもんを使わせることはできん!と思いとどまりました。


前々から書いている事ではありますが、暁美さんと鹿目さんは別に恋愛感情の類で繋がっている訳ではないと思っています。
特にここ二年くらいはまどほむタグが入っていてもカップル的な表現はとにかく避けていますが、結局お二人が一緒に仲良く、仲良く?している為にタグ詐欺にはならないはず……それ以前の作品はばっちり百合レズでした。ええ
暁美さんが鹿目さんに対して抱く気持ちは、もっと大きくて深い物だと思っています。そして鹿目さんはやっぱり恋愛とはまた違う、大事で素敵な友達という気持ちを抱いているのだと。だからレズ的な表現はしません。(まどほむ同人誌を集めながら)
私は叛逆の物語基準、特に暁美さんの視点を想像する形で物を見ている為に、本編基準の人達とは少し感性がズレているかもしれませんが、そこはそれ

さて、他にも書いている物はたくさんあります。正直長編を書く余裕というか、オリジナルを除けばもう長編にできるほど書きたい事がないので、短編ばかりになるかもです。

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