インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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どうも、少し間抜けな作者です。
運営からクロスオーバーのタグをつけてないと警告されてしまいました。
『え!?』と忘れていた事に気がつかされまして、いやぁ驚きました。
朝から心臓がきゅっとなるような思いでした。
問題なく解消しましたので、また始めて行こうかと思います。
もし、これによって迷惑を被った方がいましたら、
大変申し訳ありませんでした。
以後、このような事はしないよう気をつけます。
これからも投稿を続けるのでよろしくお願いいたします。

では、このような作者が書く作品ではありますが、
それでも、よろしければ続きをどうぞ。


インフィニット・ソング 17

タッグトーナメント当日。俺はまた展開したアルケミストにシュルシャガナを装備していた。しかし、それはいままでの機体ではなく特殊な装備を付けていた。更に展開しているシュルシャガナ以外も同じ装備を付けていた。装備が増えただけでなく、全体の性能もアップしているのだが、ラウラの《ガングニール》とマドカの《神獣鏡》には適合せず装備できなかった。

「・・で、私のイガリマは強化されているということデスか‥。」

「しかし、それは俺が言うまであの【‥】装備は使うな。・・もし使えば‥。」

「だ、大丈夫。うん、イチカの言う通りにするから‥。と言うか正直逆に使うのも怖いくらいのなのに‥。」

「ならいい。どこかの馬鹿なら勝手に起動しそうだからな‥。」

「それって、篠ノ之箒の事?なら私は怒っていいよね?そんなのと一緒にされたんだからさ。」

「・・一応だ。お前の場合は興味本位というのがある。勝手にギアを触った結果が今のコレなのを忘れているのか?」

そう言いつつシャルの体を指さす。

「あ、あはは・・。で、でも・・結果的には私はイチカの役に立ててるならいいじゃん。ね?」

「・・。」

ジト目でシャルの方を向く。

「そ、それより・・そろそろトーナメント表が出るよ?・・あ、ほら!・・へ?」

そこに出ている専用機持ちの名前は、

《セシリア・オルコット&凰鈴音》

《マドカ・ダインスレイフ&更識簪》

《イチカ・ダインスレイフ&暁シャルロット》

そして、

《ラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之箒》

だと・・。

 

「ふむ、コレは予想外な展開だ。」

「・・くそ。よりにもよって、あの《でき損ない》の仲間と組むとは‥。」

横でペアになった篠ノ之箒が何かほざいている。昔の私なら大事な人の悪口を聞いてキレているだろうな。だが、

「ふむ、先に言っておこう。私は勝つ事は別に興味はない。ただ、私の力がどこまで通じるかが分かればいい。だから、お前に手を貸す気はない。仲間とも思わない。思うつもりも全くない。」

「こっちこそ願い下げだ!!誰が貴様なんぞに!!」

「ならいい。私はお前には何もしないから勝手にしていろ。」

そう私はいい。トーナメント表をもう一度見直す。一度勝てばイチカとぶつかるだろう。しかし、その際にコイツがどう動くか・・。すぐにイチカにぶつかって行って落とされるだけか‥。ならば、私はその時にガングニールを解放しよう。そこまで我慢したほうが気持ち一杯歌えそうだからな・・。な?ガングニール?

 

 

さて、組み合わせで一回戦の相手は普通の一般生徒の相手か‥。俺は、シャルと一緒にISG展開して会場に出る。

『さて、今回の大会の一番の注目ペア、イチカ・ダインスレイフ&暁シャルロットペアの入場です。さぁ、会場のみなさん、ダインスレイフ君を呼びますよ!!せーの・・』

「「「「アイドル大統領―!!」

何だこの茶番・・力が抜ける‥。

『お相手は一般生徒だが‥何たる因果か【IIII】の会員ナンバー一桁台の一人、この学校でも一番初めに彼にかみついたその人含む、坂上静香&本先加賀音ペアだ!!』

『噛みついたとか、その事はもう勘弁してください!!すでに私は後悔で一杯だったのですから・・。』

叫んで出て来た訓練機に乗っている二人。坂上はラファール、本先は打鉄だ。

「彼女・・確かイチカの事馬鹿にしていたんじゃなかったけ?」

『もう、昔の事だ。今は問題が起きないように周りを押さえる役を率先しているから、助かる存在なくらいだ。クラスの中の女子もまとめる事が出来るから、結構有能だぞ?』

「ふーん。イチカがそう言うならそうなんですね。」

なんか、シャルが少しつまらなそうだ。

「・・イチカは優しいから、あんなこと言われた後でも許しちゃうんです。」

『別に・・。』

優しいつもりなんかないんだがな‥。さて、そんなことは良いから試合に集中するか。

『では!試合を開始します・・。始め!!』

そう言うと同時にブザーが鳴り、俺は即座にシュルシャガナからアームを伸ばし、丸鋸を出し、脚部にも丸鋸を出して地面を走りながら左に動く。シャルは鎌を構えつつ右に動き、空中を動く。

『行くぞ。』「行くデス!!」

≪~BGM【Just Loving X-Edge】≫

シャルが初めに斬りかかりに行く。坂上は俺の方を見ていてライフルを撃っているので、本先の方が距離が近い。ソレウィ即座に判断し、シャルは本先に斬りかかる。本先はブレードを出して構えるが、そもそもリーチが違う。更に動いていないので、斬りかかられるだけになる。俺は坂上の方に小型の鋸を射出する。≪α式 百輪廻≫

「~♪」

連続で切りかかり、本先は押される一方だ。俺は、シャルを気にしだした坂上に急接近しアームを伸ばした鋸の連続攻撃を仕掛ける。≪γ式 卍火車≫

『~♪』

アームを伸ばし丸鋸を展開したまま自分自身がスピン。

そのまま坂上に攻撃を続ける。

『~《~♪》』

俺は坂上を、シャルは本先を攻撃した後、ほぼ同じタイミングで同じような所に押し飛ばす。結果、二人は背中をぶつけ会う。それと離れた所に俺たちも行き対面して一緒の位置にならぶ。

『「~♪」』

お互いに手を握りシャルを俺中心に振りまわし、シャルはかかとの部分に刃を出す。その状態で俺も片足脚の鋸を肥大化させ、スピンしながら二人に近づく。

『「~♪」』

坂上はライフルで撃ってくるが弾丸はスピンに弾かれ、本先はそれでは駄目だと思ったのかブレードで切りかかって来る。が、シャルのかかとの刃がそれをはじき、すぐに俺の脚の鋸が、シャルのかかとにブレードを弾かれて開いたボディに斬りかかる。

『「~♪」』

途中でシャルを投げて、俺はさっきとは逆の右に動き、シャルは左に走る。その途中ヨーヨーを二つくっつけて空中に投げ、巨大な刃を出してソレを二人めがけ落とす。

≪β式 巨円断(ベータしき きょえんだん)≫

俺は飛び上がり脚部の鋸を巨大化させる。シャルも同じように飛びあがり踵に刃を再度展開。更に本数を増やす。そして、二人で空中で手を取り合う。さっきのヨーヨーは本先が前に立ってブレードで抑え、更に坂上がシールドを前に押す事によって、何とか弾けたようだ。だが、

『「~♪」』

俺はそれを狙っていた。二人で手を取り合ったまま一回転し勢いを付けて、蹴りを放つ。俺は本先、シャルは坂上に蹴りを決める。

 

『試合終了~・・。勝者、イチカ&シャルペア!!』

ブザーが鳴り、試合が終わる。俺はシャルと繋いでいた手を放す。

「イエース!イチカと一緒にいる私は無敵デース!!」

『ふう・・。シャル、はしゃぎ過ぎだ。』

手を振るシャルを押さえるように言いつつ俺はピットに戻る。今回は少し調整をしていたので、坂上達は問題なくピットに自分から戻れた。しかし、俺はどうも嫌な予感がしてならない。何か大きな問題が起きそうな予感がする。そう思った俺は準備しておくことにするため、一応何かなって無いか見に行くと整備室に向かった。いや、向かうふりをして瓶を割りいつもの部屋に移動する。

「・・何かおかしな気配がする。ファラ・・」

「はい。一応調べておりますが、爆発物、危険物等は見つかっていませんわ。」

「そうか、気のせいならばいいのだが・・俺の勘は当たる事が多いからな。」

「今の所100%ですわ。」

「・・そうか。ならば、もう少し探っておけ。」

「はい。分かりました。マスター、そう言えば学内に不審者‥と言うより工作者がいました。とらえていますがそちらは?」

「楯無にでも渡しておけ。見つかりやすいとこにでもしばって放置すればいい。」

「わかりました。そのように処理しておきますわ。」

そう言ってファラは瓶を割り消える。俺は目の前に画面を展開し、一応の確認をしておく。

「フォニックゲインが足りないのは・・後は天羽々斬、ガングニール。その他は殆ど良いがあちら【・・・】の旋律が足りんな・・。まぁ、何とかなるだろう。」俺は画面を消して瓶を割り元の場所に戻った。

「・・さて、次の試合は・・ラウラか。篠ノ之はおそらく俺に突っ込んでくるか。ならば・・

篠ノ之はさっさと叩き、ラウラの機体と戦おうか・・。しかし以外にもラウラとの適合率が上がってきているらしいからな。後天的に上がるとは・・あまり予想していなかったが・・コレはこれで有りのようだ。」

予想外だがいい方向なのでこのまま計画は進める事ができそうだ。

そのためには後は《天刃々斬》の旋律を得るか‥。どうする?最悪、相手は篠ノ之か?しかしあいつは弱いからな‥。

「まぁ、いいか。」

良さそうな時点で使えばいい。臨機応変で行くか。

 




誤字・脱字、感想、評価、お待ちしております。

あと、過去の話で誤字の報告をしてくださった方が居ました事、
この場にてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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