―――ダイジョウブ!きっとまた会えるよ!
かわした約束は…果たされるのか?
マホロアは、本を読んでいた。
それは、ポップスターの本である。
…どうやら平和なのは昔から変わってはいない様だ。
そして、呑気なのも。
…と、外が何やら騒がしい。
行ってみると、空が明るくなったり暗くなったりを繰り返していた。
恐らくマルクの仕業だろう。
“太陽と月を喧嘩させる”事が成功したんだ。
だったら次は多分“カービィに星を繋いでもらう”事。
それが終わったら次は“カービィが願いを言う前に横取りする”事だろう。
カービィがどれほどお人よしかは知らないが…大したものだ。
――でもボクはまだ調べなきゃ。
――マルクに追いつくタメに。
そして少しだけ笑うと、再び中で本を探し始めた。
マホロアは、埃まみれになった本を見つけた。
題名は…“ムゲンの…を……クラ……の…”殆ど読めない。
だが、中身はしっかりと読む事が出来た。
『ここより遠い星に、小さなクラウンがある。
そのクラウンはムゲンの力を有し、持つ者にチカラを与える。
しかしそのクラウンは四つ首のドラゴンが守っている。
そのドラゴン、名をランディアと言った。
四つ首の内の一つが、クラウンを有している。
分離した時、もっとも防御が低いのも特徴である。
悪しき心の者がクラウンを欲せぬように守る。
それが彼等の使命であり、存在理由でもあるのだ。』
…気が付くと、外は真っ暗になっていた。
時計を見ると…“夜”の11:00を指していた。
マホロアは一応、栞を挟んで、眠りについた。
その本は、風に乗ってサラサラと崩れ去った。
だが、本の文章の続き…あれは、本当は読むべきだったのかもしれない。
…文章をお見せしよう。
『…長い間戦闘を行った。
私はなんと、あのランディアに勝利していたのである。
かくして私はクラウンを手に入れた。
だが、同時に恐るべき事実に気が付いた。
このクラウンには、何かがフウインされている。
更に驚くべき事に、フウインを解く方法まで分かった。
それは…クラウンを頂く者が“強い怨みを持つ”者に負ける事。
一度負けるだけで、クラウンの封印は解かれてしまうらしい。
もしもクラウンに自我を飲みこまれたくなかったら
決して、負ける事なかれ
……ああ、今日もまた、声が聞こえる。 ―――執筆者:■■』
…執筆者の部分は黒く塗りつぶされていたが…。
どちらにせよ、彼はクラウンを求めただろう。
親友であった彼の仇を討つ為に。
そしてその数日後、マルクは消え去った。
更に数日後に、マホロアは消えた。
そして二人は暗闇で、長い間…仲良く遊んだそうだ。
そうして約束は果たされた。
この二人はいつまで遊べるのか?
それは…神のみぞ知る。