比企谷八幡生誕祭SSです。

8月8日の深夜に投稿して朝起きたらめちゃくちゃ批判を受けた、初の駄作品です。なんか消すの勿体なかったんで、こっちに出したいと思いました。マジでクソです。

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はい、どうも、アイゼロです。

えー、今作品はpixivに深夜投稿し、朝起きたら批判を受けまくったものです。故にチラシ裏だ。こんなもん表に出せるか!

深夜テンションで書いた俺が悪いんだけどね。

それではご覧ください。


閲覧注意

いつも通りの時間に起き、いつも通り制服に着替え、いつも通り寝癖を携えながらリビングへ向かう。

 

「お兄ちゃん!お誕生日おめでとうー!」

 

リビングに入るや否や、小町に祝福され目が覚めた。特別意識していたわけじゃないが、まさか言われるとは思っていなかったから素直に心が躍る。

 

「おう。ありがとよ」

「もうちょっとテンション上げようよー。今日はお兄ちゃん主役だよ?」

「どうせ金貰って終了だしいいだろ。それに、俺は小町に祝われればそれだけでいい」

「悲しいシスコンだー……。でも今回は祝ってくれる人いるじゃん。雪乃さんとか結衣さんとか」

「どうだかねー。じゃ、行ってくるわ」

「行ってらっしゃーい」

「(あ、そうだ!雪乃さんたちに電話してサプライズをしてもらおう!小町頭いい!)」

 

 

 

 

誕生日と言われて喜ぶかと聞かれたらそうでもないと答える。金がもらえるのは嬉しいが、俺の場合はそれだけだ。小町が生まれてから、俺の誕生日は質素になりつつあったんだ。ケーキは毎年豪華でプレゼントも豪華。まさに天と地の差と言ってもいい。

 

だからと言って小町を祝わないと言ったらそれは間違いだ。可愛い妹の誕生日を祝わない兄がどこにいる。もし、今誕生日を豪華にしようと言われても俺はいいと答えるだろう。

 

というわけで、特に主役でもない俺は今日もいつも通り過ごすつもりでいく。

 

 

 

 

 

誰にも誕生日おめでとうなんて言われないと思っていたが、戸塚というエンジェルがおめでとうと笑顔で言ってくれたおかげでもう今日は満たされた。もういいよ、俺の主役はここで終わりだ。戸塚にさえ祝われれば何もいらない。

 

そして今日はずっと後ろから視線を感じていた。あの葉山グループ、特に由比ヶ浜だ。今でもチラチラとこちらの様子を窺っている。

 

帰りのHRが終わり、放課後になった。俺はいつも通り奉仕部へ向かおうと、教室を出たら、先程後ろにいた由比ヶ浜が猛ダッシュで特別棟へ走っていった。なんだなんだ?と怪しみながら、俺も向かう。

 

 

 

 

「うーっす」

 

部室に入る。だが誰もいない。いつもならこのふざけた挨拶に一言物申す雪ノ下がいない。さらにさっき部室に向かって走った由比ヶ浜もいない。

 

自販機にでも行ったのか。そう思った俺はいつもの席に座ろうとしたが、机の上に紙が一枚置いてあった。

 

好奇心には勝てず、紙をひっくり返す。そこにはきれいな文字でこう書かれていた。

 

『家庭科室に来てください』

 

依頼か。また料理の依頼を受けたのかよ……。

 

 

トボトボとわざと遅く歩き、家庭科室前へ到着。ドアを開けたが、人の気配どころかまず人がいない。もしかして俺嵌められたか?実はカメラが仕掛けられてて、映像の向こう側で雪ノ下達が笑っているんじゃないのか……。雪ノ下がそんなことするとは思えんが…。

 

怪しく感じた俺は家庭科室に入り、辺りを見渡す。すると奥の方だけ料理器具が出ている所があった。

 

そこには市販のスポンジケーキ、生クリーム、バニラエッセンスなどの調味料、電動泡だて器も置いてあった。一目でケーキの材料とわかったが、依頼内容はこれでいいのか?………ん?この紙は……。

 

またもや紙を見つけてそれを見る。

 

『ケーキを作ってください』

 

どうやら俺は不思議な世界へ連れて行かれたらしい。何故部室に行ったら家庭科室連れて行かれてケーキ作らされるんだよ……。俺だけ現世から虚世に来てしまったというのか。いや、幽霊とか妖怪がいないから違うか。

 

「ばかばかしい」

 

紙を投げ捨てこの場を離れる。何が好きで自分の誕生日の日にケーキを作らされなきゃいけないんだ。寧ろ作ってくれよ。俺誕生日だぞ。

 

家庭科室を出ようとドアに手をかける。だが、ピクリともしない。…………おいおいおいおい。

 

「ぐっ」

 

両手を使い力を強くしてもピクリともしない…。どうなってるんだ。いつの間に総武高はホラーチックになったのか。

 

何故こんな事態になったのかと一番怪しいあのケーキの材料に目を向ける。……作ったら開くって事なのかもしれない。

 

出るための唯一の手段と考えて、嫌々ケーキを作り始める。一体誰がこんな悪戯を仕掛けているのかは出てから考えよう。おそらく奉仕部を知っている奴だ。じゃないと部室に書き置きする意味がない。それに、部室の紙と家庭科室の紙に書かれた文字は筆圧がほぼ同じだから同一人物と捉えて言いだろう。

 

犯人像を思い浮かべながらもケーキを完成させた。念のため冷蔵庫には入れておこう。

 

家庭科室のドアはあっさり開いた。

 

 

 

 

再び奉仕部の部室に戻った。今度は紙が置かれておらず安心して本を読み始めた。しかし、依然として雪ノ下と由比ヶ浜がいないことに違和感を覚えている。

 

「八幡よ!いるか!」

「いるぞ」

「ケプコンケプコン。新作ができたのでな。読んで欲しい」

「暇だしいいぞ。原稿寄越せ」

「いや、我と一緒に来てもらおう」

「は?ここでいいだろ」

「教室に忘れてしまったのだ。ここに来る前思い出して取りに行こうとしたが、あろうことかリア充どもが我の机を囲って騒いでいたのだ!何たる愚行!許さぬ!……というわけで一緒に来ていただけると嬉しいです」

「キャラブレブレじゃねえかよ………。はぁ、分かったよ。行きゃいいんだろ」

「さすがは我の相棒!お前ならあのリア充空間を破壊することができるだろう!」

「行くの辞めるぞ」

「すいませんでした!来てくださぁい!」

 

材木座のヘタレに呆れながら、C組に入る。だがしかし、誰もいない。さっき材木座が言っていたリア充もいない。夕焼けが教室を照らす静かな空間と化している。

 

後ろから突然ガタンと扉が閉まる音がした。……嫌な予感しかしない。

 

ドアに手をかけたが、先程と同様ビクともしない。マジでふざけるなよ……。

 

「おい、材木座。いるんだろ。開けろ。じゃねえとお前の机の中にあるプロット学校中にばらまくぞ」

「っ………」

 

心なしか一瞬ドアがピクついたような気がした。あー!もーめんどくせー!どうせ後ろの方も開いてないんだろ!

 

ヤケになった俺は紙を探す。こんな状況なんだからどうせあるはずだ。………これか。

 

『次の問いに答えなさい

 

 シェイクスピアの四大悲劇とは?』

 

どうやら次は文学系の問題のようだ。ちゃんと解答用の紙も用意されていて、不気味だ。ていうかこれ

 

「めちゃめちゃ簡単じゃねえか」

 

答えは、オセロ、マクベス、リア王、ハムレットだ。文系三位舐めんな。

 

『第二問

 

 平安時代から室町時代にかけて書かれた歴史書の四鏡とは?』

 

簡単すぎる。答えは、大鏡、今鏡、水鏡、増鏡。

 

『最後の問題

 

 六歌仙と呼ばれている歌人は?(すべて答えろ)』

 

なんかここに来て難しいのきたぞ、おい……。ヤバいな、これはうろ覚えだ。

 

まずは小野小町だろ。それに僧正遍昭、在原業平、文屋康秀、大友黒主、後一人誰だ……。落ち着いて考えろ…。六歌仙は平安時代に作られた。六歌仙はつまり平安時代で代表的な歌人の事だ。作品を少しずつ消化していけば、辿りつける。

 

…………思い出した。喜撰法師。

 

解答用紙を教壇の上に置き、ドアに手をかける。ドアは何も抵抗せずにすんなり開いた。

 

 

 

 

 

「何がどうなってんだよ………」

 

これまでの一連の出来事に頭を抱える。十中八九誰かの悪戯なのはわかっているが、何故俺にするんだよ…。マジで誰か分からん。

 

外はすっかり暗くなり、生徒は皆下校している。変なことをしているうちに日が沈んでしまっていた。俺もさっさと帰ろうと荷物を取りに部室に戻る。

 

部室のドアを開けた瞬間、パンパンパンパンと連続でデカい音が部屋に響いた。あまりに突然の事だったから驚いてドアに側頭部をぶつけた。痛い。

 

「ヒッキーお誕生日おめでとう!」

「お兄ちゃんおめでとうー!」

「おめでとう」

 

俺の目の前には発射済みのクラッカーを持った雪ノ下、由比ヶ浜、小町がいた。

 

「お、来たな」

「せ、先生……」

「やあ」

「葉山もか…」

「よく来た八幡!さっきぶり!」

「材木座……」

 

雪ノ下達の後ろには平塚先生とその横に材木座、葉山グループもいた。

 

「結衣にどうしてもって頼まれたからきただけだし」

「優美子、ツンデレみたい」

「ツンデレじゃないし!」

「いやぁー、ヒキタニ君、超祝われてマジヤバくね」

「それな」

 

あいつらはあいつらで平常運転だった。

 

部屋には綺麗な装飾が施されており、まさにパーティーの様だった。

 

「で、なんだこれ?」

「あなたのお誕生日会よ」

「聞いてねえよ」

「小町さんからサプライズがしたいって、朝メールがきたのよ」

「あたしのとこにも来たの」

「大成功!」

 

小町は笑顔でダブルピースをした。成程、だから由比ヶ浜の視線が嫌に感じたわけだ。隠すのへたくそかよ……。

 

「じゃあ、もしかして今までのあれは」

「私が仕込んだ時間稼ぎよ。まんまと嵌ってくれたわね。ふふ」

「ドアが開かなかったのは…」

「葉山君たちが全力でドアを抑えていたわ」

 

なんかそれ想像して笑いそうになったわ。

 

「じゃあ、お誕生日会始めよう。今日はヒッキーが主役だから座って」

「あまりに急だったからプレゼントは用意できなかったわ」

「いや、今までこんな祝われたことなかったから十分嬉しいぞ」

「おや?お兄ちゃんが素直だ…。小町的に超ポイント高い!」

「ここまでされたら、自重するわ。実際嬉しいし」

「葉山君、ケーキを持ってきて」

 

この短い時間でケーキも用意したのか……。なんか本当に感動してきた。

 

「おめでとう」

「まさかお前に祝われるとはな…」

「俺も君を祝うとはね…」

 

葉山は苦笑し、ケーキの箱を開けた。数年ぶりの俺への誕生日ケーキが目の前に現れた。…………おい

 

「俺が作ったケーキじゃねえか!」

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

どうでした?めちゃくちゃだったでしょう?

まず夏休みなのに普通に学校来てるし、全然八幡を祝えていないと。とにかく設定がガバガバでした。

ではまた。


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