とある邪なる左側《Fall en Diaboli》   作:まん丸のお肉ん

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とあるの二次創作ってかなり難しいと書いてて思いました……

あまり進みませんが何卒よろしくお願いします!!


002 科学側の魔術師

---7月20日---

 

上条当麻に似て叶聖邪も不幸な人間だ。

 

 クラスのピンク頭の合法ロリ担任の月詠小萌から電話があり「上条ちゃんが電話に出てくれないので私の代わりに伝えておいて欲しいのです!」とのことらしい。

1階にある自室を大口開いてあくびしながら出た時の事だ。

偶然にもほどがあるが、目の前に昨日御坂美琴(、、、、)が倒した不良集団が居た。

 

 数秒の沈黙

 

しかし、不良の方が1秒早く動いた。

 

「てめえええええええええええええ!!」

 

 その奇声に眠気はいっきに吹き飛んだ。

急いで都合よく1階で停止していたエレベーターに乗り当麻の部屋のある階のボタンを押しダダダダッと閉じるボタンを連打。いくら連打しようとドアはゆっくりと閉まる。いつも以上に遅く閉じる様に感じるが不良集団がボタンを押す前にドアは閉まり、当麻の部屋の階へ上昇して行く。

 

「……流石にもうこないだろー」

 

 目的の階で停止し、聖邪は悠々と当麻の居る部屋に向かう。

しかし途中で異様な足音に気付く。音は階段のある方から。手摺から身を乗り出し階段のある方を見ると不良集団がガタガタと音を立てて昇って来るのが分かる。

 

「どんだけ執念深いんだー」

 

「居たぞあそこだ!!」

 

バレた。

 

 身を乗り出していなくても降りた階はバレていただろう。

聖邪は急いで当麻の部屋に入り、目の前に居た当麻に一言。

 

「ごめんなーかみじょー」

 

 靴を脱ぎ部屋に上がる聖邪。彼はそれ以上何も言わずキッチンへ向かい体育座りをして身を屈める。朝一で無駄なエネルギーを使って疲れているのだろう。

 

「あ、あのー。叶さん?」

 

「ごめんなー。ほんとーにごめんなー。少しこのままにしてくれー」

 

 当麻は目の前に居るクラスメイトが本当に昨日超能力者(LEVEL5)の第三位を倒した人間なのか疑うが、今はそれよりもヤバい問題が複数あった。

1つ     ベランダに干されていた銀髪シスター

2つ     お亡くなりになった家電製品

3つ(new) 玄関先の不良集団

 

どうしたものかと頭を抱える当麻だが悩んでる暇はなかった。

 

「取りあえず警備員(アンチスキル)に連絡……携帯携帯」

 

携帯を探すためにうずくまった聖邪に背を向けた時だった。

 

銀髪少女が目の前を横切った。咄嗟に彼女の手を掴み引き留める。

 

「……逃げなきゃ」

 

「ど、どうして急に?」

 

「そこの人。魔術師でしょ?」

 

「叶が?」

 

 彼女の言葉に困惑する。数分前耳にしたワードをクラスメイトに向けて言われれば無理もない。

 

「ないない。俺と同じ学校に通うクラスメイトだぞ?魔術なんて使える訳……」

 

「でも、あの眼帯。魔術で何等かの力を無理矢理抑えてる」

 

今の発言を聞き、俯いた顔を上げる聖邪。

 

「ほんとーにごめんなーかみじょー。邪魔したなー。あ、せんせーから補修のお誘い(ラブコール)来てたから行ってやれよー」

 

 立ち上がりキッチンを飛び越え、リビングを抜けて裸足でベランダ外へ飛び降りる。

彼の後ろ姿を当麻と少女は無言で見送ったが、当麻は内心 何しに来たんだ? と思た。

 

 

 

 

 

 

---窓のないビル付近---

 

 人けのない路地裏の適当な建物の壁に魔法陣を描き、水風船を投げ付け中身が掛かるのを確認した聖邪は右手で魔法陣に触れる。大きく光った後その光は後ろへ飛び、青い炎のように薄らと煙を上げ始める。そして壁には模様が描かれた両開きの鉄の扉が現れた。その扉をくぐるとそこには窓が一切なく、部屋の中心には円柱の水槽があり、その中に逆さまで浮かんでいる緑の手術衣を身に纏った男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える『人間』、学園都市統括理事長 アレイスター=クロウリーが居た。

 聖邪とアレイスターは面識があるらしく、対面して直ぐに口を開いた。

 

「さーせんあれいすたー。変なしすたーに俺の眼帯見破られましたー」

 

 頭を下げる聖邪に対しアレイスターは顔色を変えず返事をした。

 

「問題ない。シスター(それ)の侵入は既に把握している。問題はそれ以外」

 

「それいがいー?」

 

「君と接触したシスターと同様、この街に複数の魔術師が侵入している。魔術師(彼ら)との接触は避けてもらう」

 

「"可能であれば……だろ?"」

 

聖邪の気怠い口調が一変した。猫背が治り、心なしか顔付も違う。

 

彼の右手には銜えていた筈の赤いマウスピースがあった。

 

「"口だけ(、、、)借りてる。要は魔術師に私の存在がバレなければいいのだろ?私の所有する魔術の内に記憶を消す魔術がある。前に比べて使いづらくなったが、それを使えば問題ないだろう"」

 

持っていたマウスピースを再び口に入れると伸びた背中が丸まる。

 

アレイスターの顔色に変化はない。そして聖邪の言葉に返答はしなかった。

 

「また何かあったら来るんでー」

 

 そう告げると、聖邪は背を向け窓のない部屋の壁に来た時と同様に両開きの扉を生成し、その場を去る。

 そしてそこに有った筈の扉が模様も残らず消えた直後、赤髪のテレポーター少女、結標淡希と金髪アロハサングラスの少年、土御門元春が現れた。

 

元春はアレイスターに近寄り叫んだ。

 

「アレイスター!!今ここに誰が来ていた!?」

 

 声を荒げる元春に対しアレイスターの表情は不変であり、知る必要はないと言った様子だ。

 

「クソッ……」

 

 吐き捨てる様に呟いた後、淡希の元に戻り再びテレポートを頼む。

しかし淡希は顔を青くして「もうちょっと待って」と言いたそうにしている。

 

(ここ数日で街の色々な場所で確認される謎の魔力の正体はなんなんだ……)

 

 元春は考える。

 

自分の所属している組織と別の組織の存在。

 

窓のないビルに度々現れる謎の魔力。

 

科学側の魔術の所有。

 

 最悪の事態に備え、元春はその場を後にした。

 




結標淡希「休ませて……」

土御門元春「戻るぞ」



作者「がんばれ……」




早くちゃんとした戦闘シーン書きたいです(白目)

感想、アドバイスなどありましたらコメントよろしくお願いします!!
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