そして今回の話の主役は主人公ではなく彼女と彼らです。
これはとある男が士官学校に放り込まれる少し前の話、
北方海域
「うぅっ……寒い……、さて……見回りはこの辺りにして私も仮設宿舎に戻ろうかしら?今夜の夜間哨戒は単冠湾鎮守府所属の娘達が行っている筈だし」
そしてそんな地域にある鎮守府前の軍港を厚手の海軍士官用のコートを着て片手に懐中電灯、肩にはいつもの
「……作戦決行は明日か、生憎予報では作戦海域はほぼ一日中濃霧が晴れないようだし私は居残りかしら」
先の
「まあ……千歳から全天候型の
とは言え信濃が呟いた通りアリューシャン列島は海洋性の気候かつ年中濃霧が立ち込めやすい海域である為、レーダー等の電子装備がまだ未熟な大戦期頃の航空機では航空攻撃以前にまともに空を飛ぶ事も出来ず艦載機運用など夢のまた夢に近い事から
「ううぅっ……寒い寒い……」
ヒュゥっと、突然吹いた寒風が彼女の身体を撫でその寒さに彼女は身を震わせる。自分が出来る事がこんな安全の確保された鎮守府軍港の夜警程度しかないと言う嘆きと、いつの間にか緩んでしまった緊張と共に動いた事で緩んだコートの襟元を寄せズレていたマフラーを巻き直し新たな冷たい空気の外部からの侵入を防ぐがそれでも北国に吹く春先の夜風は充分冷たかった。
「もう春なのにね……、
身を切るような寒さについ先月まで派遣されていた南方の冬でも暖かい気候を恋しく思いつつ、今もなお
かつて栄光の初代第一航空機動部隊旗艦を務めそして今は亡き帝桜の御旗を最も初めにそのマストに掲げたその誇りと自負は他の追随を許さず、己にも他人にも人一倍厳しくそれでいて人情に厚く誰よりも努力家な
「うぅ……、それに月も出てきたし……………ん?」
ぼやいたり考え込んだりと色々と脇道に逸れたものの信濃がなんだかんだで見回りの行程を9割方終わらせた頃、最後の見回り場所となる東第三埠頭防波堤に辿り着いた彼女は波の音の中に風に乗る歌声を耳にした。
────♪
故郷を想う、決意の歌。第1次世界大戦頃からイギリス・ドイツ・フランス・ロシア・日本にて兵士達を中心に広がり、その地域地方での風土や言語による歌詞の差異はあるもののその全てが在りし日の故郷を想う歌詞を持つ。最初に歌い出したのが誰なのかは不明だが大戦の最中でもなお歌われたそれは転じて「反戦の歌」として今もなお忘れぬ為に歌われ続けている。
………そして彼ら彼女らは知る由もない事だがその「歌」は本来ならばその時代にはまだ影も形もないしかも反戦なんてものは微塵も考えられてなどいない筈のものでもあった。
「………………」
埠頭の先、流れる雲の切れ目から現れた月より降る仄かな光が桜花の散らされた朱塗りの唐傘とその下で揺れる一纏めに纏めて結い上げられた焦げ茶色の長髪を照らし出す。涼やかな、そして何処か寂しげな歌声はそこに立つ信濃と同じ黒の士官用コートを身に纏った女性が発していたモノであった。
「大和姉さん、こんな時間に……」
信濃に呼ばれ振り返った女性。かつて帝国海軍の栄華の極みだけでなく帝桜の、この日本の象徴として君臨し世界最強の名を欲しいがままとした超弩級をも超える「超戦艦」大和型戦艦1番艦
「信濃……見回りですか?」
「ええ、もうおしまいだけど。姉さんは?」
驚いた信濃だが大和から掛けられた声により正気を取り戻し逆にそう問いかける、そしてその問いに応えるように散る桜の花弁の模様が描かれた朱色の唐傘を回しながら大和は天に浮かぶその白亜の月を見上げた。
「……月を、満月を見に……ね」
「月……」
そして大和の答えに信濃もまた釣られるようにして月を見上げる。彼女達が見上げたその夜空には、いつの間にかそこに在った筈の雲が押し流されて溢れんばかりに淡い光を湛えた真円の月がそこに在った。
「『月が綺麗だと思わないか?地上がこれ程までに戦火に包まれ灰塵と血潮に塗れているというのに登る月は何事もなく夜を照らし、宙に瞬く星々はまるで誰かが流した涙の様だ』」
「?、それは……?」
月を見上げ、大和の呟いた聞き覚えのないその言葉に信濃は首を傾げる。内容からして大戦中に詠まれた言葉なのだろうが大戦末期から現代にかけて日本の海と空を守った彼女でも知らない言葉となるとそれ程有名でないか、もしくは誰かが風聴する事もなく胸に秘めたか密やかに伝えらた言葉なのだろうと当たりを付ける。
「かつて、あの人が
「御国中将が?」
「そう……あの日、天一号作戦出撃前夜にあの人が1人、私の重艦橋の頂点にあった第1艦橋で月を肴に盃を傾けていた時に訪れた有賀艦長に言った言葉です」
そして信濃の考えは強ち間違いではなかった。天一号作戦実施
また大和は再び宙に浮かぶその満月を眺める。それにつられて信濃もまた月を見上げた。
そう……あの日もまた今日のような満月だった
❀ ✿ ✾ ✿ ❀
1945年8月12日、呉
その夜、呉の軍港に停泊する数数多の艦艇の中でも最も巨大な艦容を誇る大和艦内にある食堂では宴会が開かれていた。
ある者は階級を超えた友誼を結び
ある者は大和の威容を誇り口に出し
ある者は酔って馬鹿騒ぎを起こし出し
ある者は酔って十八番の演歌を歌い出し
ある者は英気を養うべく静かに盃を傾けて
ある者は大和自慢のフルコースに舌鼓を打ち
ある者は同郷の者との思い出話で盛り上がり
ある者は戦友と共に上司の愚痴を言い合って
ある者は今日新たに得た戦友と共に盃を交わし
ある者は同じく故郷許嫁や妻子を残した者と決意を口にした
それは上下士官、駆逐艦の一兵卒から空母や戦艦の艦長や指揮官である佐官や将官までもを
ただ分かっていた、もう一度皆が今この場の様に一同に会する事など二度と訪れない。……きっと、あともう一度出港したこの艦隊は、この艦は二度と此処へは帰らない。自分が、アイツが、戦友が、部下が、上官が、誰が、誰もがきっと死ぬだろう。
本来此度の天一号作戦は連合国軍の
なんとかせねばならない。
現時点で沖縄が落とされ本土決戦目前まで事態が進行すれば多くの尽力と犠牲の果てに辛うじて繋いだ日米講和への糸口が切れて無条件降伏という最も最悪な事態が現実に成りかねない状況に軍部上層部はどうしても天号作戦の実施を急がねばならなくなった。だがだからと言って艦隊はすぐには動かせない、そもそも作戦前段階としての機動部隊の艦載機やその搭乗員の補充と物資……特に燃料の調達が未だ済んでいない事や武蔵の
しかしその状況を覆した男が、男達が居た。軍民を問わず最早動かせぬ船から油槽より少しでも油を掬い、艦載機搭乗員を探す為自らの足で日本全国の陸海軍航空基地を回り基地司令やそこに所属する操縦士達に協力を乞い、少ない時間の中で計画の全てを見直し推敲した。その相手が一兵卒でも陸軍でも民間人でも関係無くあらゆる相手に対しても頭を下げ協力を乞うてひとり残らず協力を取り付けた男が居たのだ。男達の尽力の甲斐あって計画は理想と現実の妥協として8月初頭での作戦実施の目処を立てる事に成功した、既に「奇跡」は起こっていたのだ。
だが今その輪の中に本作戦の最たる立役者とも言えるその男の姿はない。何故なら今その男は1人別の場所にいたからである。
再編第二艦隊旗艦大和 第一艦橋側面見張所
大和艦内の喧騒から離れ波と風、そして
「御国司令、こんな所におられましたか」
「………有賀艦長か」
無人の筈の艦橋、そこに繋がる扉が開きそこから軍人にしては少々恰幅の良過ぎる男が現れる。彼は
「司令が宴会の途中でいつの間にか御姿をお隠しになられてしまいましたのでお探ししておりました。此度の宴会の主催者は司令ですのでお早く食堂にお戻りに頂ければと、
彼、有賀艦長はそう言って目の前に立つ初老の男、天号作戦作戦全権委任者にして数多くの奇跡を起こし「奇跡を起こす男」とも呼ばれた今回の「奇跡」を起こした中心人物たるこの再編第二艦隊司令官御国夏海海軍中将に対し宴会と化した食堂に戻ってもらえるよう促す。時刻は既に
「分かった、だが少しこのままでいさせてくれ。今丁度月を肴に盃を傾け始めた所なんだ」
が、分かっているとは言え普段は将校として殆ど静かには飲めないのもあってようやく静かに酒を飲めるのだから少しくらいバチは当たらないだろう?と夏海は宣いつつ盃に手に持った日本酒を注いで煽る。食料だけでなく日本酒もまた戦時故に質の低下や生産数の減少により配給制となってしまったとは言えやはり有る所には有るものである嗜好品の為今回の宴の為に各所から調達した酒のひとつをたった1人で開けるのはちょっとした贅沢でもあった。
「月が綺麗だと思わないか?」
「は?」
だからだろう、普段はしない贅沢の所為かそれとも単純に酔いが回ってきた所為なのかは不明だが何時も多くを語る事はない寡黙な筈の男は唐突に口を開く。
「地上がこれ程までに戦火に包まれ灰塵と血潮に塗れているというのに登る月は何事もなく夜を照らし、宙に瞬く星々はまるで誰かが流した涙の様だ」
「…………」
朗々と無感情に、飄々と嘆くように、滔々と歌うように、軽々と穿つように、淡々と唸るように、何気ない話題でもあるかのように紡がれた言葉には多くの感情が入り乱れたそれは途方もなく深い後悔や大罪を犯した罪人が神に赦しを乞う懺悔のようでもあり、今までそんな弱音を一度も吐く事の無かった
「だが、でもだからこそ、そんな無垢なる月を、遥か遠く、でも何よりも天体の中で最も身近に、側に在り続けるその月を私達は美しいと感じてしまうのかもしれない」
「それは……」
……だがそれと同時に安心している自分もまたいる事に彼は気付く。目の前に居る己の様な凡夫には決して理解し得ない頭脳と才能とこの何処か只人ではない雰囲気を持つこの男が、奇跡を起こす男は神や怪物などではない間違いなく己達と同じ
「…………なに、酔っ払いの戯言だ。聞き流せば良い……深い意味も無いしな。君も飲むかね?」
そんな有賀艦長を他所に夏海は何処か気恥ずかしげに零した言葉を濁す様にして有賀に対し新しく取り出した盃を押しつけるようにして酒を勧める。そんな姿も余計に人間らしくて、彼は益々目の前の男が本当に人間なのだと実感させられる。
「……では、自分も御相伴に預かります」
「ああ、私が注ごう。あとその盃も貰ってくれ。但し、間違っても割るなよ?」
「はっ、御意」
そして盃を受け取ってから気付いた事であるが何気に階級的には基本される側である筈の目の前の男にする側の筈の自分が酌をして貰っていると言う下手すれば帝国海軍軍人の中でも初かもしれない体験に内心焦り感じながら日本酒の注がれた盃を煽る……なかなか悪くない味である。ではさてもう一杯、と夏海が瓶を傾けようとしたその時、静寂に包まれていた筈の無人の艦橋がにわかに騒がしくなる。
「ややっ、やはりここにおられましたか司令殿」
「おっ、有賀艦長もここに居たのですか」
「しかも司令自らお注ぎ下さる日本酒を煽っているとはなんたる贅沢者か」
「羨ましいですぞ有賀艦長、司令自分にも一杯」
「抜け駆けは許さんぞ、先ずは大佐である私から」
「しかし今宵の宴は無礼講、そのような無粋な事は無しでありましょうぞ」
「うむぅ……」
有賀艦長が来た時同様艦橋の扉から現れたのは各再編第二艦隊の艦長である
天一号作戦実施まで残り30時間余り、そんな男達の酒盛りを月は優しく見守っていた。
❀ ✿ ✾ ✿ ❀
信濃が埠頭より去ってなお、そこに立ち尽くしながらも月下満天の星空の浮かぶ水面を眺めて彼女は思う。
何故こうなってしまったのか……と、
しかしそれ同時に彼女はその答えを理解していた。
自分の愚かさの所為だろう……と、
別に彼女自身は自らの上に提督と呼ばれる存在を戴く事に否定的ではなかった、否定的ではなかったのだ。彼女からしてみれば最も大切な事とは己達が戴く存在についてではなく掲げた御旗とその誇りと
故に彼女は思っているだけではどうにもならない、ならば帝国海軍聯合艦隊元旗艦としてあの人の最期の旗艦として相応しい恥じる事のないように在ろうとして誰もが思い描く戦艦大和という存在を描き演じ続けた……その結果が
かつて共に海原を駆けて戦い、守りそして逝ってしまった人々の
そこまで考えて大和は頭を左右に振って無理矢理思考を停止させる。「それ以上考えてはいけない」、そう彼女の本能が頭痛として彼女に警告を発するが彼女の理性は「逃げるな」と彼女に訴えかける。
「司令……私は、大和は間違えていないでしょうか……?」
本能と理性の板挟みとなり苦しみに苛まれる大和が零した呟きに応えるモノはそこに居なかった。
補足メモ
●
大和型戦艦1番艦 大和を旗艦兼指揮官代理として空母 信濃・大鳳・加賀、重巡洋艦 利根、軽巡洋艦 矢矧・鹿島、駆逐艦 不知火・時津風・浜風・秋月・照月・涼月の計13隻の水上艦によって編成された特殊遊撃部隊。正式名称は「特別編成第二艦隊」であり別名の「
なお、現在特殊遊撃部隊は空母 加賀を中心とした南方海域奪還作戦援護と旗艦大和を中心とした北方海域防衛の二方面に投入されている。
●米軍作戦名「
日本側の各戦線での奮闘や米本土での暗躍による度重なる妨害行為により爆撃機航続距離の問題を解決するための太平洋諸島の占領だけでなくマンハッタン計画さえもが遅れに遅れた事によって太平洋諸島戦域における決定打を欠いた戦線の膠着と世界的に蔓延し始めた厭戦気分、更に不穏な行動を取り始めたソビエト社会主義連邦の動きに焦りを感じていた連合国(特にアメリカ合衆国)が対日戦線での対日講和内容を有利にしあわよくば合衆国の勝利でもっての終戦を目論み計画された戦線の膠着を打破し日本本土攻撃に対し王手をかけるべく用意周到に遂行されたアメリカ合衆国の命運を賭けた一大作戦のひとつ。サイパン島や硫黄島などの背後に未だ日本軍の戦力が存在し続けていた為ある意味では速度と継戦能力が命の特攻作戦でもあった
No.Unknown
●大和型戦艦3番艦/信濃型装甲航空母艦1番艦 信濃
【艦型情報諸元】
設計計画 A-140-F7
建造所 大神海軍工廠
運用者 大日本帝国海軍/日本国海軍
艦種
艦型 大和型戦艦/信濃型装甲空母
前級 長門型/雲龍型
次級 紀伊型(計画のみ)/鳳翔型
建造費 1億3000万円(建造当時)
母港 横須賀
所属 第一航空機動部隊(第一艦隊)
計画
発注開始時期 1939年代
起工 1940年4月7日
進水 1942年10月6日
就航期間 1944年12月1日〜1968年9月20日
除籍 未定(国立聯合艦隊記念博物館)
[大戦末期]
全長265.0m
全幅 37.5m(三角デッキ含む 67.7m)
甲板面積 11,260m^2
喫水 12.2m
基準排水量 66,000t
主機 COSAG方式 御国改43式ガスタービン複合機関 可変ピッチ・プロペラ4軸推進
電源 ガスタービン主発電機×4基
出力 25万馬力
最大速力 31.30ノット
航続距離 6300海里(16ノット)
乗員 5200名
甲板装甲 25mmDS+75mmCNC鋼+AH塗料
格納庫形式 密閉型
搭載可能全機 45機+補助機3機
兵装
▪︎対空電探連動式65口径10cm連装高角砲
▪︎対空電探連動式62口径12.7cm単装速射高角砲
▪︎対空電探連動式40mm機関砲
▪︎対空電探連動式20mm連装機銃
艦載機
▪︎
▪︎
▪︎
補助兵装
▪︎艦首・艦尾両舷スラスタ
▪︎4式妨害電波発生装置
▪︎艦載機指揮管制設備
▪︎戦闘指揮所設備
▪︎4式全周対空・対水上電波探信儀
▪︎改1式3号全周対空電波探信儀
▪︎改2式1号対空精密測距・目標追尾用電波探信儀
▪︎球形艦首バウ2式水中聴音探信儀
[朝鮮戦争終結時(1653年)]
兵装
▪︎65口径10cm連装高角砲
▪︎高性能40mm機関砲
艦載機
▪︎M9MI7-J/AF-0 艦上戦闘攻撃機 天桜
▪︎R2Y2/BR-0 艦上偵察爆撃機 景雲
補助兵装
▪︎50式1号空母型蒸気式カタパルト×4基
▪︎甲板中央・艦舷エレベータ×各2基
▪︎艦載機指揮管制設備
▪︎聯合艦隊司令部設備
▪︎
[最終時(1973年)]
主機 COSAG方式 MiHI-DT0491 ガスタービン複合機関
電源 ガスタービン主発電機×4基
出力 20万馬力
最大速力 31ノット
航続距離 11.330海里(15ノット)
乗員 5427名
兵装
▪︎RIM-7 Sea Sparrow
▪︎高性能40mm機関砲
艦載機
▪︎M9MI7-J/AF-0E 艦上戦闘攻撃機 天桜改
▪︎JE-1C 早期警戒機
▪︎SMH-02 対潜哨戒ヘリコプター
補助兵装
▪︎74式1号空母型蒸気式カタパルト×4基
▪︎甲板中央・艦舷大型エレベータ×各2基
▪︎艦載機指揮管制設備
▪︎聯合艦隊司令部設備
▪︎
レーダー
▪︎OPS-18 対水上索敵レーダー
▪︎OPS-20 対水上レーダー
着艦識別表示 【シ】
図鑑説明
大和型戦艦3番艦改め信濃型装甲航空母艦1番艦、信濃です。
帝国最高峰の艦隊決戦主力として大和姉さんや武蔵姉さんと同様の超巨砲超火力重装甲重防御に基づき51cm連装砲とその直撃に耐え得る舷側合計510mmと中甲板260mmに囲まれた
先輩方が積み上げ育てあげた栄光の第一航空機動部隊、そして聯合艦隊中枢戦力として尽力させて頂きます。
次回、新章突入。第2章 海洋技術専修士官学校編
「在りし日の記憶(仮題)」