問題児たちが異世界から来るそうですよ?―笑う自由人― 作:カゲショウ
書きながら細かいところは勉強していきます。
間違いなどはご指摘いただけるとありがたいです。
プロローグ
オレは世界から嫌われた
だから今日もオレは河原の土手で寝ていた。
誰も話しかけず、誰も近づかず……。
恐らくこの世界の憎しみや怒りはオレに向いていると言ってもいいかもしれない。
「暇だな……」
そよ風がさわさわと植物を揺らしていく中、制服姿で寝るオレははたから見ればサボりのように見えるだろう……いや、その通りなんだけど……。
この世界に……というよりこの街にはオレの居場所はない。
今も高校には通っているが、あまり学校へは行かない。
行っても睨まれるか舌打ちされるかだもんなぁ……。
まぁ、それは過去の『ある事件』がきっかけなのだが……いかんせん今は眠いので考えるのも思い出すのも面倒くさい……。
「さ、あと一眠りするか」
そう思ってもう一度寝ようとする。が、顔の上に落ちてきた何かによってそれは妨害された。
「何これ……手紙?」
誰かのが飛んできたのかと思い裏を見る。
そこには『天野剣士殿へ』と書かれていた。
「……」
自分の名前を見たのはいつ以来だろうか……。
『あの事件』以来一人になったオレは人とはあまり関わってこなかった。
自分から一人になるようにしてたわけではない。周りの奴らがオレを避けているのだ。
あるものは、出会っただけで逃げ出し
あるものは、目が合っただけで恐怖で体を震わせ
あるものは、声を掛けただけで謝り
あるものは、オレを『殺す』ために凶器を持って襲って来たり……。
だからこそ気になった。たとえ悪戯でもオレに手紙を送ってきた奴のことが。
手紙の封を開き、中の文章を読む。
そこにはこう書かれていた。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を世界の全てを捨て、
我らの"箱庭"に来られたし』
この世界でオレは『人間』として扱われてこなかった。
いや、『人間』になれなかった。
『人間』としてはあまりにも『規格外』過ぎた。
だからオレはいつも一人だった。
大切なものも失い、守るべきものも失ってしまった。
唯一、オレを『人間』としてくれた人ももういない。
そんな世界にオレは嫌気がさしていた。
だからオレは選んだ。"箱庭"へ行くことを……。
そこに行けば何かが変わる……いや、『規格外』から『人間』へとなれるような気がした。
確証はない。だけど、そんな気がしてたまらなかった。
「ハハッ」
久しぶりの招待に思わず笑いがこぼれてしまった。
『人間』になれることを信じて……。
今日もオレは笑う。
どうですか?