50人突破記念番外編 チヌと4人の生徒たち
「全員お疲れさま~。戦車道の全国大会も近いから、気合い入れてね。それから、アリクイチーム。攻撃のタイミングが早すぎ、あれじゃあ逆転負けしちゃうよ?」
「はい!すみません!」
「分かっているならよし!それじゃあ今日はここまで!」
「「「「「「「お疲れさまでした!!!」」」」」」」
「はぁー、厳しいね・・・・・戦車道は」
「あの戦車扱い難しくない?」
「そんなこと無いと思うぞ、あれでも当時は最新の戦車だったんだからな。なぁ
「う、うん・・・・・」
私の名前は『
私たちが乗っている戦車は、『3式中戦車 チヌ』という戦車で、話を聞いた限りでは日本軍の戦車の中では新しい戦車だって言っていた。(後で調べたら正式採用された中ではだった)
でも実際乗ってみたら、この戦車には
この縄を引いて撃つことが何よりも難しく、タイミングが掴めなくて上手く撃てないことが多々あった。
「て言うか、あの戦車がディーゼル車なんて聞いてないんだけどー。加速力無さすぎるよー」
彼女は
「まぁまぁ、エンジンに文句を言っても仕方ないよ。慣れるしかないと思うけど」
彼女は
「あの戦車は唯一、アメリカのM4に対抗するために開発されたんだぞ!加速力は無くても、強力な3式7
彼女は装填手を担当している
「3式・・・・・何とか砲を使えばって言っても、あれめっちゃ面倒でタイミング掴みにくい戦車砲じゃん。上手く当てられるかも分かんないじゃん」
「3式7糎半戦車砲Ⅱ型だ!扱いづらいかもしれないが、当たれば強いんだぞ!」
「落ち着きなさい戦子。砲の名前を言っても仕方ないでしょ、私たちが敵を倒す中核を担っているのは、美里だからね」
「え!?は、はい・・・・・」
「もー、ボーッとしないでよー」
「そうだぞ!君の射撃で戦況が左右されるかもしれないんだからな!」
「うん・・・そうだね」
「「「「・・・・・・・・・・」」」」
私は人と話すことが苦手で、会話が続かないことが多い。申し訳なくなってくる・・・・・
「・・・・・とにかく、全員今日の反省を活かせるように明日から頑張りましょ。それじゃまた明日」
「お疲れでーす」
「お疲れさまであります」
「お疲れさまでした」
「はぁー・・・・・あの戦車、射撃が難しいよぉー・・・・・」
鞄を頬り投げてベッドに顔を突っ伏す。少しして顔を上げて携帯をいじり、近くに放り投げて仰向けになった。
『私たちが敵を倒す中核を担っているのは美里なんだから』
「・・・・・こんな私が中核を担っているなんて、そんなわけ無いじゃん・・・中核を担っているのは閑院宮さんでしょ・・・・・?」
私は何でこんなことになったのか、全く分からない。乗員のポジションは入学して最初の2ヶ月間の導入教育で決められるようで、私は今の4人の中で射撃が上手かったらしく、砲手というポジションに付いた。
周りからは「中核を担う存在」と言われているけど、あまり嬉しくない。今までずっと日陰のような存在だったから目立つようなことはしたくなかった。
本心は
「はぁ・・・・・もう少し手早く撃てればなぁ・・・
と、携帯でチヌの事を調べていくと、あることに気付いた。
「!この方法なら、トリガーに改造出来る!!」
戦車道科 格納庫
「お願いします!どうか検討だけでもしてもらえませんか!?」
翌日の早朝、私は整備をしている中島整備主任に改造を依頼しに来た。チヌの事を調べて分かったことなのだが、派生型の製造が検討させていて、砲ごと取り替えられれば基本構造をいじることなくトリガー式に出来るのだ。
しかし、中島主任は難しそうな顔をしている。
「うーん・・・・・分かったわ、取り敢えず角谷科長に話をしてみるから、ちょっと待ってて」
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
やった!!と思わず心の中でそう叫んだ。承認されないはずはない、と確信を持っていた。今の砲よりも攻撃力も貫通能力も上、今以上に役に立つから絶対承認してくれる。そう思っていた・・・・・
科長室
昼休み中、私は科長室に呼び出された。そこには角谷科長、小山副科長、河嶋副科長代理と、申し訳なさそうな表情の中島整備主任がいた。
何を言われるのかと待っていると、中島整備主任が話し始めた。
「その・・・・・申し訳ないんだけど、チヌの改造は承認出来ないことになったわ」
「え!?な、何でですか!?」
思わず叫んでしまった私に、角谷科長たちが宥めるように話に入ってきた。
「あなたがチームの役に立ちたいっていう気持ちは分かるんだけど、その戦車砲を買うための資金がないんだよね。だから、そのままで大会に出てもらった方が助かるんだよねぇ・・・・・」
「つまりそう言うことだ。あの戦車は扱いづらいかもしれないが、慣れてもらうしかない」
「きっと大丈夫よ。私たちも、初めは右も左も分からない状態から始めたんだから。あなたたちも乗りこなせるようになるよ」
「分かりました・・・・・」
私は科長室を出て、格納庫に向かって歩いていった。午後から戦車道の授業があるからだ。
格納庫に向かって歩いていくと、何やら騒がしい声が聞こえてきた。慌てて走っていくと、名倉さんと角さんが言い合いをしているところに、閑院宮さんが止めに入っていた。
「無線機がろくに使えないのに指図しないで!第一、あの戦車のエンジンがディーゼルじゃなければもっと早く反応出来るわよ!」
「エンジンのせいにする奴に言い返される筋合いはない!自分の腕に過信し過ぎじゃないのか!?」
「ち、ちょっと!喧嘩はやめて!これから練習なんだから!」
同じチームとして、3人の喧嘩を止めに行くべきだということは分かっていた、でも私は行けなかった。緊張してその場にすくんでしまったのだ。
回りにいた生徒たちも止めに入っていたのに、私は・・・・・
「おやー?喧嘩かなぁ?」
声がする方を向くと、角谷科長が腕組みをしながら立っていた。その様子を見た3人は喧嘩を止めて慌てて離れる。
「・・・・・よーし、授業やろっか!せいれーつ!」
角谷科長は何事も無かったように格納庫の前に立ち、授業の内容を説明し始めた。一旦収集は付いたけど、車内は険悪な空気が流れている。
閑院宮さんは心配そうな顔をしているが、名倉さんと角さんはさっきの喧嘩のことを引きずっているのか、相変わらず機嫌が悪い。
「名倉さん、角さん。いい加減仲直りしてね?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
私は気まずくて話すことが出来なかった。車内は誰1人喋らず、あまりの静けさにエンジンの音しか聞こえてない。もうすぐで訓練場に到着する。
今日は2輌で1チームを組み、別チームと戦闘するというもので、目的はチームの結束力を高めること。
今の状態でこの訓練をするのは不安しかない。でも・・・・・私までこの空気に飲まれていては射撃に影響するかもしれないので、何とか自分を奮い立たせて集中することにした。
味方役は多砲搭戦車のM3。練習が始まると開始数秒で会敵して戦闘状態になってしまった。相手は4号戦車と3号突撃砲、乗っている乗員は、戦車道に慣れた3年目の先輩たちだけ。
障害物を上手く使って、車体があまりでないように隠れながら攻撃してくる。私たちの方も障害物を盾にして攻撃を防いでいたが、攻防戦では拉致があかないので、突っ込んで戦況を変える作戦を実行することになった。
一緒に突っ込むことになっているので、
〔突撃!!〕
「突撃!!」
角さんの声を聞き、構えていた名倉さんがギアを入れ、アクセル全開でクラッチを繋ぐ。あまりに雑だったので車内は大きく揺れ、私は砲手の席から落ちそうになってしまった。
「ち、ちょっと!落ち着いて!」
名倉さんは閑院宮さんの指示に耳を貸すことなく、ただひたすら前に向かって突進していく。相手の砲弾が当たる度に、車内は重い金属音が響き渡る。
「美里!今よ!!砲撃しなさい!!」
「え!?ち、ちょっと待って!」
名倉さんから突然砲撃命令が下り、私は焦りながら拉縄を手に巻き付ける。
「こ、こら!勝手に射撃命令を出したらダメよ!」
閑院宮さんの声は私には届かず、頭が真っ白になったまま射撃してしまい、砲弾は目の前にあった木に命中した。その後は、味方のM3と共に、返り討ちにあってやられてしまった・・・・・
練習が終わったあと、各チームごとで反省会をしていたが、M3の車長、
「あんたたちバカじゃないの!?タイミングを合わせて一緒に突撃するって言ったのに、たった1輌で突っ込んで勝手にやられてどうすんのよ!」
「・・・・・ごめんなさい、全て私のせいです・・・・・」
「全く!あんたたちみたいに足を引っ張る人がいたら困るのよ!もうすぐ全国大会だっていうのに、そんなんじゃ絶対に勝てないわよ!!」
飯塚先輩は私たちの1つ上の2年生、何故か私たち1年生に対して厳しい態度であたってくる。謝った閑院宮さんはすっかり落ち込んでしまい、名倉さんは角さんに掴みかかった。
「・・・・・あんたのせいよ。あんたが私をイラつかせるからこんなことに!」
「な、それを言ったら君だって無茶な操縦で突っ込んでいったじゃないか!」
「突撃って言ったのはあんたでしょうが!」
「私は車長の命令で・・」
「いい加減にしなさい!!」
喧嘩をしていた2人は、角谷科長の怒鳴り声に驚いて固まってしまった。
「そんなことで喧嘩してどうするの!?あなたたちはチームでしょ!?チーム同士で争って、何が得られるの!?あなたたちは暫く戦車に乗らないで反省していなさい!!」
あんなに怒鳴る角谷科長は見たことが無く、近くにいた小山副科長も戸惑っている。言い合いの発端になった名倉さんは半泣きでその場を離れていった。
戦車の搭乗を禁止された私たちは、まるで1ピース欠けたパズルのように、バラバラになってしまった・・・・・
翌日、私たちは格納庫から出されたチヌの前で見学をしていた。勝手に動かされないように燃料は抜かれ、バッテリーの端子は外されている。
周りの生徒たちは楽しそうに戦車に乗っていたが、私たちは誰1人として喋ることは無く、ただ静かに時間が流れていく。
名倉さんは操縦席でふて寝をし、角さんは教科書を開いて無線機の扱い方を学び直している。閑院宮さんは昨日のことを気にしているのか、ずっと暗いまま。そして私は、目の前で戦車が行き来するところを眺めていた。
練習が終わったあと、私たちは洗車を手伝った。そして荷物を纏めて帰ろうと歩き出した時だった。
「あなたたち、ちょっと待ちなさい」
声がする方に顔を向けると、4号戦車の車長兼隊長、3年生の
「・・・・・何かご用ですか?」
閑院宮さんが返事を返すと、山室先輩が笑顔でこう言ってきた。
「何か最近トラブってるみたいだから、慰めようと思ってね。一緒に甘いものでも食べに行かない?」
初めは全員断ったが、「私が奢るから」と半強制的に連れられてレストランに入った。席についても、私たちは注文するとき以外は何も話さなかった。
「・・・・・ねぇ?飯塚さんが何であんな態度なのか、知ってる?」
山室先輩が質問するように話し掛け、名倉さんが質問に答えた。
「私たちが嫌いだからじゃないんですか?いっつも怒鳴ってばかりですし」
「フフ。怒鳴られてきたんだからそう思っちゃうのも無理ないか。でも本当は違うの。
あの子全国大会が終わったら転校しちゃうんだって」
「「「「え!?」」」」
山室先輩の口から語られた衝撃的な事実に、ずっと黙っていた私たちは思わず声を上げてしまった。
「驚くわよねぇ、私も聞いたときは驚いたわ。しかも転校先の高校、戦車道科が無いんだって。
寮生活にしたらって言ってみたけど、寮費が払えないから転校するしかないって言ってたわ」
「そんな・・・・・本当なんですか?」
閑院宮さんが聞き返すと、山室先輩は真剣な目で答えた。
「本当よ。あの子、とっても悔しそうだった。あなたたちに強く当たっちゃうのも、最後の大会で優勝したいって焦っているからじゃないかな?」
山室先輩が言っていることは本当らしい。山室先輩がこういう話をするときは、決まって悲しそうな目をするからだ。
「ねぇ?あなたたちは『自分がやっていることが正しい』って思っているかもしれないけど、決してそうじゃない。『全員で1つ』になって、『誰かを助ける』っていう気持ちじゃないといけないわ。
自分の主義や主張ばかりじゃ、折角のチームも台無しよ?」
山室先輩は私たちの行動を指摘するように話してくれた。そんな自覚は無かったけど、私たちは無意識の内に自分の事だけを考えるようになってしまったのかもしれない。
「あなたたち4人は、これから1つになっていかないといけないのよ。喧嘩してむくれたり、落ち込んでる場合じゃない。今はそんなことをよりも大事な事があるんじゃないかな?」
私たちはそれぞれで顔を合わせた。何も言わなかったけど思っていることは同じはず。明日角谷科長に謝って、また練習出来るように説得を試みるのだ。
私たち4人は角谷科長に謝るために科長室に来ていた。名倉さんと角さんが1歩前に出て、椅子に座っている角谷科長に頭を下げる。
「・・・・・角谷科長、この度は私たちのせいでご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした!」
「もう決して喧嘩はしません。ですから、もう一度練習をさせてください!お願いします!!」
2人が頭を下げた時、私と閑院宮さんも一緒に頭を下げて謝った。
「私も車長として、このチームを纏められなかった責任があります。ですが私たち4人は、しっかりと反省しました。お願いします、練習をさせてください!」
「私もチームの一員として、転校してしまう飯塚先輩のためにも、必ず優勝したいんです。ですからお願いです、もう一度チヌに乗せてください!」
「「「「お願いします!!」」」」
頭を下げて、どのくらい時間が経ったのか・・・・・ずっと椅子に座っていた角谷科長が立ち上がり、私たちの目の前に立った。
「ようやく分かってくれたみたいね。チームの大切さ、人を思いやる心をね。・・・・・分かったわ。その謝罪に免じて、今回は許してあげる。今日からまた練習に戻りなさい」
「「「「はい!ありがとうございます!!」」」」
角谷科長に許してもらった私たちは、泣いて喜んだ。『これがチームなんだ』とようやく分かった瞬間だった。
それから私たちは1つになれたことで大きなミスも減り、練習試合も負けることは少なくなった。これなら全国大会でも優勝出来る、そう確信していた。
〔大洗女子学園フラッグ車、戦闘不能!『福岡アウスロテン高校』の勝利!!〕
・・・・・私たちは負けた。準々決勝戦で、私たち大洗女子学園は敗退してしまった。優勝はおろか、トップ3にすら入れなかった・・・・・
試合が終わって全ての後片付けが済んだあと、私たちは飯塚先輩の前に整列した。
「・・・・・何よ、私に何か用?」
冷たい目で睨むように見る飯塚先輩に、私たちは静かに頭を下げた。
「飯塚先輩。このような結果を残すことになってしまい、申し訳ありませんでした。もうすぐ転校されるというのに、優勝を逃すことになってしまって、本当に・・・・・申し訳ありませんでした」
閑院宮さんが謝罪の言葉を掛ける。私たちはまた怒鳴られると覚悟してた、でも飯塚先輩は怒鳴らなかった。その言葉を聞いた飯塚先輩の目は優しくなっていた。
「・・・・・ば、バカ・・・・・謝らなくても・・・・・う・・・う・・・うわぁーん!!」
泣き出してしまった飯塚先輩は私たちに抱きついてきた。その涙は勝てなかったという悔しさ、もう戦車道は出来ないという悲しさ、そして『一緒に戦ってくれてありがとう』という感謝の気持ちが込められた涙だった。
全国大会が終わった後、飯塚先輩は秋田県にある女子高に転校。私たちは転校前にお別れ会をして送り出した。
飯塚先輩を送り出したあと、私たちには新しい目標が出来た。それは『卒業までに必ず優勝する』。
それから1年後、試合が終わっても私たちは一切気を抜くことなく練習に励んだ。飯塚先輩が転校する時に私たちは『必ず優勝します』と約束して送り出した。
その約束を果たすために、私たちは必死に練習に打ち込んだ。それでも、周りに気を配ることは絶対に忘れなかった。卒業して行った、山室先輩が気付かせてくれた大切なことだから。
2年生になり、2回目の全国大会に出場。しかし、1回戦目で初出場した1年生を庇うように戦ったので、私たちのチヌはすぐにやられてしまい、そこからチームが崩れてしまい、初戦で敗退という苦い結果となった。
そして3年生になり、私たちにとって最後の戦車道の全国大会を迎えた。この大会でも優勝することは出来なかったが、3位という結果を残すことが出来た。
目標だった『優勝』は出来なかったことは悔しかったけど、トップ3に入れた。秋田県引っ越した飯塚先輩も、『おめでとう』と言ってくれた。わざわざ試合観戦に来てくれたことを知ったときは、とても嬉しかった。
全国大会を終えて私たちは卒業間近になったとき、進路をどうするか悩む時期に入った。大学に進学する人、就職する人、みんなそれぞれだ。
私はどうしようかとても迷った。大学へ進学するか、それとも就職するか・・・・・1番の悩みの種は、やりたいことが見つからないこと。
やりたいことが見つからないまま時は流れ、あと数ヵ月で卒業と言うとき、やりたいことが見つかった。それは、『大洗女子学園学園艦で、カフェを経営すること』。
大洗の後輩たちの悩みを聞いて、寄り添ってあげられるカフェにしたい、悩んだ末に見つけ出した結果だった。
大洗を卒業後は専門学校に進学し、『コーヒーソムリエ』と『カフェオーナー経営士』という資格を取得して再び大洗に帰った。
カフェ経営のために選んだ建物は、少しいりくんだところにあった。経営するには難がありそうだったが、こんな感じで目立たないところなら、みんなの悩みをしっかり聞けると思ったのだ。
初めのうちは苦労したけど少しずつ客足が増えていき、後輩は悩みを打ち明けてくれた。私は悩みを話してくれる後輩たちの相談相手になってあげた。
人と話すことは苦手だったけど、少しずつ話すことが楽しくなっていた。生徒だけじゃなく戦車道科の教員も通うようになり、『明るくなったね』と言われるようになった。
それから6年後、私の元に変わったお客さんが来店した。それは、去年から通っている常連さんと一緒に来店された。
変わった服装をしている男子生徒6人組だった。
「川井店長ー、武部でーす」
「お?来たね“4号組”。いつものメニュー用意してるよ。あら?新顔?なわけないよね」
「新顔ですよ川井店長、今度の戦車道の試合に出るんですよ」
「ええ!?戦車道に出るの!?」
私は驚いた。戦車道に男子が出るなんて聞いたこともなかったからだ。まさかと思ったけど、武部ちゃんの言っていたことは本当のようだった。
おそらく隊長役をしていると思う1人の男子生徒が話してくれた。
「まぁ、簡単に言いますと・・・手助け、ですかね?」
「手助けねぇ、変わってるね」
「そうですかね?」
「まぁいいわ、ゆっくりしていって」
私は新顔の男子生徒たちに、オススメの紅茶セットを出してあげた。後に、この『大洗女子学園の危機を救う鍵』になると知るのは、まだ先のこと。
私は『
「今回は、この番外編を読んでくれてありがとう。旭日機甲旅団兼車長、宗谷佳だ。まさか川井店長にこんな過去があったとはなぁ、俺もびっくりだ。おいタンク、何か話があるんだろ?」
「はい!今回も読んで頂きまして、ありがとうございます!50人突破記念番外編はいかがでしたでしょうか?もしよろしければ、感想、評価を宜しくお願いします!」