脱線ばかりするIS   作:生カス

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一夏君「付き合うのか…俺以外のやつと…」

感想欄が『昔練習した必殺技』で盛り上がっていて面白かった(小並感)

遅くなりましたが、またまた誤字報告して下さった洋上迷彩さん、黒のアリスさん、244さん、リコッタさん、variさん、ありがとうございました。

ちなみに作者は真面目にしてるのにふざけてるように見えるようです(白目)


11話 人の印象は結構目で決まるっぽい

--さーたん視点

 

翌日、学校にて

 

「…なあ晴明」

 

「あ、織斑か…この前借りたCDなんだけどよ」

 

「…晴明」

 

「あれ聴いてると突然『私メリーさん』とかなんとか言ってきたぞ。お前あれ呪われてんじゃ」

 

「晴明」

 

「…なんだよ?」

 

 

 

 

 

 

「なんでお前、鈴と腕組んでんの?」

 

「…お前のせいだ」

 

「何故!?」

 

何故なのか

話は、昨日の凰の愚痴を聞いていたところまでさかのぼる

 

 

 

--以下回想

 

 

「…なあ凰様。とりあえず一回ゆっくり寝よう、な?お前きっと長旅で疲れてるんだよ」

 

「なによその残念な人を見るような目は!勘違いしないでよね。アンタが思ってるようなことじゃないんだから」

 

(勘違いしないでよねってリアルに言う人初めて見た…)

 

「…つまり、何がしたいんだお前?」

 

「あたしとアンタが付き合ってるように見せかけて、一夏に、ぼやぼやしてると寝取られちゃうわよって教えてやるの。押してダメなら引いてみろよ」

 

「女の子が寝取りとか言うんじゃありません」

 

「うっさいわね!とにかく、こうでもしないとあの唐変木はあたしの気持ちに気づかないの!いいわね?」

 

「別にこんなめんどくさいことせんでも…」

 

「いいわね」

 

「アッハイ」

 

「よろしい。あ、それと、クラス対抗戦でも、アンタは私の味方についてもらうから」

 

「いや俺一組…」

 

「つべこべ言わない!やるの!」

 

「あーヘいヘい…」

 

「じゃ、明日から早速決行よ。ちゃんとやりなさいよね」

 

「うぇーい…」

 

 

--回想終了

 

 

と、いうわけで、俺は今、凰と腕を組んでいる。ちなみに今は教室で休み時間だ。周りの視線が至極痛い。

 

「…なあ鈴。一体どうしたんだよ、これは?意味わからんのだが…」

 

「ふ、ふん…ど、どうも何もこう言うことよ。わわ、私は、えーと…は…晴明と付き合うことにしたんだから…うん」

 

(うわもうめっちゃどもってんじゃん。こういうことしたいんならもうちょっと練習しようぜ凰様よ)

 

しかし俺の心の声も虚しく、教室にいる女生徒諸子は凰の台詞に騒然としてしまう。

 

「そ、そんな…ウソ…」

 

「織斑君とじゃないからまだよかったけど…」

 

「ていうか、ぶっちゃけ佐丈君は別にいいかなとは思ってたけど…」

 

「織斑君は競争率激しそうだから、佐丈君で妥協しようと思ってたのに…」

 

うんちょっと待って?なんか聞こえてくる台詞がいちいち酷いんだけど。なんで知らないうちに妥協案にされてんの俺?…いやまあ、妥協案に出てくるだけまだいいんだろうな…小中学のときの女子からのあの扱いに比べたらな、かなり優遇されてるよな…うん…

 

「ち、ちょっと晴明君、どういうことなの!?」

 

勝手にブルーな気分に浸っていると、清香さんがやたらと慌てた様子で俺に詰め寄ってきた

 

「いや、どういうことっていうか…」

 

「私も聞きたいな…」

 

「うおっと!?かなりんさん」

 

そして俺の背後には、いつの間にかかなりんさんがいた。いつものふんわりとした雰囲気がない。真顔だ。なんか超怖い

 

「ど、どうも何も、さっき言ったじゃない。晴明は私と付き合うことにしたの。ね、だだ、ダーリン?」

 

「え、なに?そういう設定で行くの?」

 

「ふん」グシャア

 

「マッシブッ!?」

 

なんなんだよもう、ちゃんとそういうのは練ってくれよグダグダじゃんよ…つか今時ダーリンはねーよダーリンは…

 

「そ、そんなの納得できないよ!」

 

「……」

 

凰の言葉にも負けずに、精いっぱいと言わんばかりに対抗してくる清香さん。かなりんさんは終始無言で俺を見てくる、コワイ

 

「…そうだったのか、お前ら…」

 

「織斑…」

 

そこには、とても真剣な顔で俺たちを見つめてくる織斑が…

 

 

 

 

 

「おめでとう!今日は赤飯だな!」

 

「なあ凰様もうやめようぜ?意味ないよこれ絶対意味ない」

 

「うっさい!」グワッシャア

 

「オムニスフィアッ!?」

 

ここで蹴ってくるということは、最後までやれと言うことだろう。いや絶対無駄だってこれ。見た?織斑のあの心から祝福してるような顔?

 

「と、とにかく!私はははるあききとつきあうくおおことにしくぁwせdrftgyふj」

 

「途中から噛んでて何言ってるかわっかんねえんだよ、だからちゃんと練習しとけってそういうことしたいんなら」

 

「うるさいっつの!」ズワッシャア

 

「セラムッ!?」

 

「とにかく!私は晴明(ダーリン)と付き合うことにしたの。それがどういうことか、ちゃんと考えてよね、一夏!」

 

「?ああ…でもお前のダーリン。お前の蹴りでダウンしてるけどいいのか、鈴?」

 

うん心配してくれるのは嬉しいけど、絶対わかってないね織斑のやつ。キョトン顔だもん、終始キョトン顔だもんあの子。

 

「モテモテだね~さーたん」

 

「あ、本音さん…」

 

声のする方を振り向くと、そこにはしゃがみ込んでダウン状態の俺を見下ろす本音さんがいた。…お、もうちょっとでパンツみえ…

 

「さーたん?」

 

見えなかった。途中でばれた。本音さんの声がすごい冷えていた

 

「…結構残念な人だよね~さーたんって。ちゃんと話すと優しい人だなってわかるのに…」

 

「ああはいはい、ありがとう」

 

「あーてきと~。そんなんだからこんな目にあうんだぞ~」

 

やかましいわ。大体、女子の言う優しいはどうでもいいと同義語らしいじゃないか。ばっちゃが言ってた

 

「…ねえ、ホントに付き合ってるの?」

 

「あ?」

 

恐らく俺と凰のことを聞いてるのだろう。あの大根と言うのもおこがましいレベルの演技ではそう思うのも無理はない。何故か声がマジなのが少しびっくりしたけど

 

「…今は、そのことは聞かないでくれないか?」

 

いま凰の計画がばれるわけには…いや別にばれてもいいけど、俺発信でばれたら間違いなく凰にまた有情破顔拳くらわされるから言いたくない

 

「…うん、わかった……」

 

何故そんなしょげる。なんかこっちまでへこむじゃないか…

 

 

 

 

--閑話休題

 

 

 

 

時間は過ぎ、再び放課後。あの後、何度も織斑に付き合ってますアピールを試みたものの、織斑は少しも嫉妬することがないどころか、赤飯のコメの銘柄は何がいいのかと聞いてきた。とりあえずサトウのごはんでお願いしますって言っといた

 

「あーもう、何なのよアイツ!」

 

「なあ凰様よ。もうやめよう、な?多分これ逆効果だよ。余計フラグ遠くなるよアイツの場合」

 

「うっさい晴明!アンタは黙って役に徹してればいいの!」

 

「はあ…」

 

成長したかと思ったが、やはり中学の頃からコイツは何も変わってない。何かあると(大体織斑関連)その度にかんしゃくを起こし、八つ当たりと言わんばかりに俺に突っかかってくる

 

「まだよ…まだ終わってないわ!」

 

「まだなんかやんの?」

 

シャドーモセス島にいる蛇が言いそうなセリフを言いながら、凰が不敵な笑みをこぼす。正直、こちらとしてはいい加減飽きてきたのでやめて欲しい

 

「晴明、私言ったわよね?今度のクラス対抗戦。アンタは私の味方になりなさいって」

 

「うんもう面倒くさいからそれでいいけどさ…でもどうすんだよ?IS関係で俺ができることなんて、なんもないぞ?」

 

第一、俺クラス代表じゃないからまず対抗戦でないし

 

「別に、何かしろっていうわけじゃないわ。わかってないわね晴明」

 

「はあ?」

 

え?なにもしなくていいなら余計俺いらないじゃん。何がしたいんだよコイツ

 

「私を応援するだけでもいいわ。とにかく、アンタが私の味方につくってことが重要なの。そうすれば、私たちがホントに付き合ってるんだって一夏は思う。そしてそれに気づいてなぜかズキンと痛む心。そう、そこで一夏は自分の中にあった私への恋心に初めて気づくって寸法よ。どう?冴えてると思わない?」

 

「アッハイ、ソウデスネ」

 

「何よその適当な返事!」

 

いやそんなこと言われても…てか自分で言ってて恥ずかしくないのかなこの人

 

「ふん、とにかく協力しなさいよ。アンタは私の犬みたいなもんなんだから」

 

「お前ついに面と向かってほざきやがったな?俺だって怒るぞ?」

 

凰が俺のことを下僕扱いしてるのは薄々感じてたけど、さすがにそんな得意げに言われるとは思わなかった。すごいなコイツ。ここまで不遜な態度されるといっそすがすがしいわ

 

「いいじゃん別に。アンタのそれも、なんか犬の首輪っぽいしね」

 

「あ?ああ、これ?」

 

言って、凰は俺の首の部分を指さす。そこには、俺の専用機である。ラファールが待機形態で巻かれていた。それこそ、チョーカーみたいな感じだ。でもアクセサリーみたいのじゃなく、本当に枷のような、ごつい見た目のものである。

…織斑はガントレットだったのになあ…いいなあ、普通にかっこいいやつじゃん

 

「アハハハ、アンタそれ、犬っていうよりむしろ囚人よね。その顔も相まって」

 

「うるせーよほっとけ」

 

なんなのどいつもこいつも?やれ犯罪者みたいだのサイコパスの顔だの常時レ○プ目だの。しまいには親にまで『あんたって包丁持ったらただの殺人鬼に見えるよね』と言われた。俺は築地魚河岸三代目じゃねえんだぞ

 

「アハハハハ…ふう、よし、じゃあ、明日も頑張るわよ!絶対振り向かせてやるんだから!」

 

「あーハイハイ…じゃあ俺こっちの寮だから…」

 

「うんわかった。じゃあね」

 

「うい」

 

別れの挨拶をし、それぞれの帰路につく。明日も凰とニセコイごっこをしなくちゃいけないかと思うと気が滅入るけど、とりあえず今日は疲れたから寝よう…

 

「晴明」

 

声がした方向を振り向くと、そこにはまだ凰がいた。なんだアイツ?まだなんかあんのか?

 

 

 

 

 

 

「…アンタは、私の味方よね?」

 

 

 

 

 

 

「…友達だよ」

 

 

 

 

 

「……そ、じゃあね、晴明…」

 

「ああ…」

 

 

そう言って、凰は再び、帰り道を歩いていった。

…アイツの聞いた質問の意図がわからず、つい無意識にそう答えた。そんな自分も、もしかしたら織斑のことを言えないくらい、鈍い奴なのではないかと、そう思った。

 

 

 

 

 

 

…部屋に戻ると、清香さんに今日のことはどういうことだとめっちゃ尋問された。なんかすごく怒ってて怖かったです。かしこ

 

 

 

 




友達の証明写真見たあと実物を見て『誰やねんお前』となったことも結構あります。
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