--さーたん視点
「…つまり、ISの基本的な運用は現時点では国家の認証が必要であり、枠内を逸脱してISを用いた場合、刑法によって罰せられ…」
…あの先生、乳でかいなあ…え?授業聞いてるのかって?ああ、聞いてる聞いてる。さっぱりわかんないけど…
机の上に積まれたタウンページも真っ青な厚さの教科書たち。数にすれば5。もうそれを見るだけで俺の中でサボロー君が大暴れする。パラパラとめくっても広域どうたらとかアクティブなんたらとかにんじゃりばんばんとか意味わかんない。全部キバヤシに聞きたいくらいである。
…しょうがない、とりあえず教科書の偉人に矢でもぶっさしとくか……
「織斑君、何かわからないとこがありますか?」
おっと、そうこうしているうちに織斑がご指名されてしまった。さあ、アイツも俺と同じく何が何だかさっぱりだったはず…答え方次第では、またヴェイダー卿に頭をかち割られてしまうぞ。死なないで、織斑!その質問が終わったら、フォースの出席簿を受けずに授業を乗り切れるんだから!
「先生!」
「はい!織斑君!」
「全部わかりません!」
次回、織斑死す!デュエルスタンバイ!…オイオイオイ、死ぬわアイツ
「ぜ、全部…ですか…?えっと…織斑君以外で、今の段階で分かんないって人、どれくらいいますかー?」
教室は水を打ったように静まり返る。…え?てかみんなこれわかるの?事前学習受けてるっていうのはマジだったか…そうか、後で本音さんあたりにわかんないとこ聞いてみよう…
「織斑、入学前の参考書は読んだか?」
「新手の宗教勧誘の本かと思って捨てました」
「必読と書いてあったろうが!」ズッバアァン
「ブッフェッ!?」
「あとで再発行してやるから一週間で覚えろ。いいな?」
「いやあの厚さで一週間は…」
「いいな?」
「アッハイ」
ナムアミダブツ。圧倒的な強さを持つスゴイ・ティーチャーに、オリムラは思わず服従めいた一言を発してしまう。だがこんなことは悲観することではない。このようなヤクザめいた所業はチャメシ・インシデントなのだから
「…で?貴様はどうなんだ、佐丈?」
と思ったらこっちに火の粉が…うーんどうしよう
「…山田先生」
「は、はい!佐丈君!」
「鮮やかに?」
「え?えーと…こ、恋して?」
「にんじゃりb」
「貴様はせめて真面目に受けるふりくらいしろォ!!」ドズパアァァン
「ゲッベルスッ!?」
結局二人ともヴェイダー卿による制裁が加わってしまった。
「まったく…いいか?ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器をはるかに凌ぐ、最高級の兵器だ。そんなものを何も知らないやつが使えば事故が起こるのは必然。それを未然に防ぐための知識と技術だ。理解できずとも覚えろ。守れ。そう言うものを規則と言うのだ」
「…はい」
「…貴様、自分は望んでここにいるわけではない、と思っているな?」
織斑がわかりやすーく体をビクッとさせる。あ、思ってたんだ。まあいきなり拉致だしね。仕方ないね。俺は今の状況そんなにいやじゃないけどなあ
「望む望まないにかかわらず、人は集団の中で生きなくてはならない。それすら放棄するなら、まず人であることを辞めることだな」
「…わかりました。織斑先生」
織斑が、決意を固めたような表情で、織斑先生を見つめる。その眼には、少しの曇りもなかった
「…フッ。わかればいい。では席についt」
「つまり石仮面を探して来れば万事解決だな!!」
「どうしてそうなんだお前はァ!!」ズッパアァァァン
「ディオッ!?」
あーやっぱダメだった…あたりまえだろ織斑…そんな答えじゃそうもなるさ…
「うう…やっぱり矢とかの方がいいのか…?」
「矢じゃダメだろう織斑」
「晴明…!」
「人を超えるんなら黄金の回転の方がいいんじゃないか?あれには無限の可能性があるぞ?」
「え?でも習得に時間かかるからなあ…その間はどうすんだよ?」
「その間はディスクでスタンド能力を借りてだな…」
「いい加減にしろ貴様らぁ!!」ズッパァアァーーン
「「ツェペリッ!?」」
「じゅ、授業が~」
最終的には山田先生が半泣き状態になってしまった…流石にやりすぎたと思った。今度からは真面目に授業を受けている感じで偉人に矢をぶっ刺そうと思った。
--閑話休題、おりむー視点
「あ~痛かった…あ、ところで、聞いたぞ晴明…女の子を餌付けして「ぴかちゅう」と言わせたみたいじゃないか…入学初日でそんなことをする鬼畜だとは思わなかったぞ…」
「いや違うんだよ織斑。いや何も違わないけど…つか、そっちはどうだったんだよ?」
「こっちはなんてことないぞ?幼馴染と久しぶりの挨拶を交わしただけだ。すごいんだぞ?剣道大会で全国に出てるんだぞ。」
「へえ凄いな。今度、九頭竜閃見せてもらおっかな」
「言っとくがあいつは飛天御剣流じゃないからな?」
「あーそっか…じゃあ今度宙を舞ってるはっぱを…」
「剣気も出せねーよ!明治剣客浪漫譚から一回離れろ!」
どうしてコイツといるとこう話がそれてばっかりになるんだろうか…いやなんだかんで乗っかってる俺のせいでもあるんだろうけど…でも楽しいんだよな、こういうしょーもない話してるの…
「…てそうじゃない!本題は、お前がその本音さんに何させてたのかって話だ」
「何があったのかはさっき話した通りだけど、何か俺あの子にサタンって呼ばれてたぞ?」
「なんでそんな怠惰を司ってそうな名前になったんだ…」
「え?いや憤怒だべ?サタンって?」
「え?」
言われてみれば…そういやサタンって憤怒だったか?あれじゃあ…
「怠惰って何だっけ?」
「怠惰は確かベルフェゴールだな…ええとルシファーが何だっけ?」
「ええーアイツ何だっけ…?えーと」
「ちょっと、よろしくて」
考えていると、誰かに話しかけられた。いかん…知らん間にまた脱線してた…今のは俺のせいだったな…反省反省
「ちょっと!聞いていますの?」
「え、ああ、何?」
「まあ!なんですの、そのお返事。私に話しかけられただけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」
うわめんどくせーなこの人
「うわめんどくせーなこの人」
「なっ!?」
晴明…コイツ思ったことすぐ口に出しちゃうんだよな…
「あ、あなた!それが初対面の人と話す時の態度ですの!?失礼極まりませんわ!」
うん、それに関しては本当にその通りだと思う
「あ、いや、すいません…ところで、あなたは?」
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリス代表候補生のこのわたくしを?」
なるほど、セシリアさんか、覚えとこ。そういえばさっきの言葉に少し気になるものがあった
「あ、いっこ質問いい?」
「ふん。下々に答えるのも貴族の務め…ノーブレス・オブリージと言うものですわ。よろしくてよ」
うわホントいちいちめんどくせーなこの人。好きとか嫌いとかじゃなくただめんどくせーな…まあいいや、それよりも
「代表候補生ってなに?」
途端、ガタンッと、周囲で何人かの女子がずっこけた
「あ…あ、あ……」
「アイルビーバック?」
「絶対違うと思う」
晴明がまた見当違いなことを言ってくる。いやなんでそこでその台詞なんだよ…誰も溶岩でサムズアップしてねーし…
「あなた!本気で言ってますの!?」
「おう、知らん」
「~~……」
セシリアさんは怒り心頭と言った様子でプルプルと震えていた。俺そんな怒らせるようなこと言ったかな…?
「信じられませんわ。極東の島国と言うのが、ここまで常識知らずだったとは…テレビがないのかしら…」
「んで?そのダンジョンコブラツイストとは?」
「代表候補生ですわ!……コホン、つまり、国家を代表するIS操縦者の、その候補生として選出されるエリートのことですわ。単語から連想できませんこと?」
「あーなるほど」
「そう!エリートなのですわ!!」
ふむ…そっか、なるほど…
「つまりどういうことだ晴明?」
ガッターンと、さっきより大きな音たてて、再び数名の女子がずっこけた
「あ、あなた!結局わかってないんじゃないですの!」
いやだって、ねえ…エリートって言われてもいまいちピンとこないし…
「…でどうなんだ晴明」
「あーつまりあれだ。サイヤ人的にいうとベジータとかナッパクラスの人達ってことだよ…そん中でもこの人はベジータクラスってことだろ多分」
「え!?そうなのか!スゲエ!!」
「さ、サイヤ…?ベジ…?ま、まあ、わたくしがいかに優秀かがわかればそれでよろしいのですわ。わたくしと共に過ごすことがいかに光栄か、おわかりになって?」
「ああ!よろしくなベジータさん!」
「フリーザが出てきてかませ犬になっても俺は尊敬してますよ!ベジータさん!」
この後、ベジータさんはこれ以上ないくらいのガチギレをして、しまいには涙目で俺たちに往復びんたを放ってきた。流石にやりすぎたかなあと思ったので、俺と晴明は甘んじてはたかれるがままでいた。
4時間しないうちにお気に入り10件いってびっくりしてます。応援、ありがと~!
どうでもいいけど、僕は回転の技術でパスタ巻いて食べたいです。