☆久々の独り言☆
FGOの星4サバ配布チケットにはバサスロを選択
これでスカスカシステムが組める! (๑˃̵ᴗ˂̵)و ヨシ!
時はカイトがミノタウロスの
オラリオから北の山間部にある名前もないような村
馬車に乗って数日もかかるような辺鄙な村に二柱の神が対面していた
一人はゼウス
かつてのオラリオでは最大最強の名を欲しいままにしたゼウス・ファミリアの主神
しかしそれも過去の話、世界三大クエスト『隻眼の黒竜』討伐失敗により落ちぶれ、今ではベルとカイトの祖父として振る舞うただの好好爺だ
もう一人はヘルメス
ゼウスの手となり、時には足となってオラリオ中を駆け回った腹心の部下でもある
そして現在、ゼウスは開いた口が塞がらぬ程驚いていた
「8ヶ月でLv.2になったじゃと!?」
「ええ、実際には半年でランクアップできたようですがステイタスを限界まで上げるために二ヶ月遅れたそうです」
「~~~~~~~っ・・・」
(さすがにこの方でもすぐには信じられな――)
「さっすが儂の孫!!」
「信じるの早いですね!?」
あまりのジジ馬鹿っぷりにずっこけそうになった
だが、よくよく考えればとある事情で身を隠していなければならないのに、危険を顧みずに自分を呼び寄せる程にこの大神は孫を溺愛していたことを思い出す
「は~・・・まぁいいか・・・それよりもこれをどうぞ、その自慢のお孫さんからの手紙ですよ」
「おお!それを待っとったんじゃよ!」
渡された手紙を嬉々として開け、手紙に目を通す
それなりに長い内容なのか何度も頷きながら手紙を読んでいる、そして全てを読み終わったと思ったら
ニッコリ
いきなりの笑顔
(嫌な予感しかしない・・・)
「よ~し!ヘルメスー・・・イシュタルぶっ殺そう☆」
いきなり物騒なことを言ってきた
「できないし、しませんよそんなこと」
自分のファミリアにはイシュタルと争えるほどの子はいないし、その前に間違いなく数で圧倒される
ファミリアが壊滅してもはや存在しないゼウスに至っては何を言わんやといった話である
「カイトを瀕死に追い込んだんじゃぞ!?カイトに直接手を下したメス豚共々万死に値する!!」
どうやら手紙にはランクアップの経緯も書かれていたらしい
「落ち着いて下さいよ、一応そのおかげでランクアップもできたんですし、おあいこで良いじゃないですか、それにそんなことしたら身を隠してる意味がないじゃないですか・・・あなたの命をどれだけの
「ぐぬぬぬぬ」
「ぐぬぬぬぬ、じゃないですよ」
その後、何とかなだめて落ち着きを取り戻してくれた
ちなみに、一緒に来たアスフィにはゼウスとの話し合いが終わるまでベルの話相手をしてもらっている
大方、カイトのオラリオでの活躍を話してあげているのだろう、先程も外から
『やっぱり兄さんすごーい!!』
と無邪気な声が聞こえてきた
―――――――――――間。
「うーむ・・・それにしても困ったのう」
「今度は何ですか・・・」
ようやく落ち着いたかと思ったら今度は手紙を見ながら唸りだした
「それがのう、将来オラリオが平和になったら、金を貯めて儂とベルがオラリオに住めるようにすると書いてあってのう」
「それは・・・・・・確かに困りましたね」
カイトとしては親孝行のつもりなのだろうが、本当にそんなことをしたらゼウスに恨みを持つ者達に間違いなく殺される、大神ゼウスには元々の権能として神威を消し、市井の者に紛れる能力があるが、それでもゼウスを直接知っている神々に姿を見られれば速攻でバレる
「断るしかないのでは?」
「そうじゃなぁさすがに死ぬのは・・・ん?・・・死ぬ?・・・そうじゃな・・・ふむ」
何かを思いついたのか一人で何かブツブツと呟きだした
「よし・・・決めたぞヘルメス」
「碌でもない事じゃないでしょうね」
「なに、大したことではない、後数年したら儂は死んだことにするってだけだ」
「はぁ? 何のためにそんな・・・あぁいや、成る程・・・確かにそれならベル君もオラリオに行くかもしれませんね」
また突然何を言い出したのかと思ったがすぐに大神の思惑を看破する、伊達にゼウスの部下を長年やっているわけではない
「うむ、ベルには常々、儂のことは気にせずにオラリオに行ってもかまわないと行っとるんじゃが、あの子は優しすぎるからな、儂だけを置いて行くことはできんじゃろう・・・儂は二人の枷になるつもりはないからの」
「二人を騙すのは気が引けますねぇ」
「ウソをつけ、お主はこういった悪戯は昔から好きじゃったろうに」
こうして人知れず、二人の孫のために数年後にゼウスが死を偽装することが決定した。
―――後に、この判断が歴史に名を残す英雄と大英雄になる兄弟を生み出すことになるとは
大神ですら予想だにしなかった。
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極東のとある社で一人の男神が手紙を読んでいた
「・・・うーむ」
周りには幼子達がドタドタと元気に走り回っているが騒がしいのに慣れているのか気にせずに手紙の内容に目を走らせている
男神の名はタケミカヅチ
だがそんな武神も
「タケミカヅチ様~」
「ん?どうした命?」
「あやめがおしっこ漏れそうって」
「どわぁああああ!?待て待て待て!?今連れて行くから我慢だぞあやめーーー!?」
今では孤児達の優しき父として
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「ふー・・・あぶなかったな、命、よく教えてくれた」
「はい!」
「あやめも今度からもっと早く言うんだぞ?」
「はーい!!」
「うむ!良い返事だ!では怪我しないように遊んでおいで」
「「はーい!!」」
いつもの一騒動が無事に解決し二人の娘が庭に一緒に走って行くのを見送り一息つく、その目線の先には先程まで目を通していた手紙
「あら、タケ?どうしたの?いつもの貧乏臭いため息とはちょっと違ったアンニュイなため息なんてついちゃって」
「誰が、貧乏臭いだ」
「実際私たち貧乏よ?」
「そうでした・・・」
話しかけてきたのは共にこの社で孤児達の面倒を見ている女神、
「それで?悩みの種はその手紙?」
「ああ、ヘルメスのアホ経由の手紙でな・・・」
「燃やしちゃう?」
「待て待て!? ヘルメスを経由しただけで手紙を書いた本人はあいつとはあまり関係ない奴だ!」
「そうなの? でもタケが難しい顔してるのはその手紙のせいなんでしょ~?」
ヘルメスは天界にいた頃からタケミカヅチをおちょくることが多かったため仲の良かった月読や他の女神の心象はあまり良くはない
「難しい顔をしていたのは、この手紙にどう答えたものかと考えていただけだ・・・読んでみるか?」
「え・・・いいの?」
「別に読まれても困る内容ではないからな」
そう言って渡された手紙には
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拝啓、タケミカヅチ様
まずは突然の手紙を差し上げたことをお許し下さい
私はロキ・ファミリア所属のカイトと申します。
今回はタケミカヅチ様に折り入ってお願いがあり筆を執った次第です
私は最近まで徒手空拳でダンジョンに挑んでいたのですが、ダンジョンに深く潜るにつれて打撃だけでは通用しないモンスターが出現し始め、苦戦をしている次第でございます、
そこで本格的に武器を扱うことにしたのですが、私が選んだ武器は『刀』
最初の内は剣と同じように扱っていたのですが鍛治氏曰く『剣』と『刀』では鉈とカミソリくらい扱い方が異なると聞き『刀』を教わる師をオラリオにて探していたのですが、その最中にアホ 神ヘルメスから『刀』を教えることに掛けては世界一というタケミカヅチ様の話を聞きこうして手紙を嗜めた次第でございます。
私はタケミカヅチ様の眷族ではございませんが、どうか刀の扱い方とは言いません、どのような訓練を行えば良いのかだけでも伝聞でもかまいませんので御教授頂けないでしょうか
改めて、突然の手紙と不躾なお願い、申し訳ありません。
追伸
神ヘルメスからタケミカヅチ様は孤児を養う社を経営していると聞きました
自分も物心が付いた頃には両親は既に亡く、自分と弟を祖父が男手一つで育ててくれなければ孤児として育っていたと思うと他人事とは思えません
微力ながら私も社に役に立ちそうな品等をこれからも贈らせていただきます。
ロキ・ファミリア所属
カイトより
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手紙を読み合えた月読がタケミカヅチに向き直る
「ん~つまりタケに武器について教わりたいってこと?」
「まぁ、そういうことだな」
「でも、眷族でもない子にそういったのを教えるのは―――」
「ちなみにかなりの額の金も一緒に送られてきてな」ズシャリ
「―――いいんじゃない?」
「・・・・おい」
熱い手の平返しであった。
「だってこれだけあれば味噌と米が買えるわよ!あの子たちが採ってきた山菜も嬉しいけど!それでも!育ち盛りの子達にひもじい思いをさせずに済むなら良いじゃない!」
実際、この社の家計は常に火の車・・・どころではなく燃える車輪すらないような状態なのだ、慈愛に溢れるこの女神と男神は常に自らの無力さと闘いながらも子供達を飢えさせぬように各方面の知り合いなどに援助を頼みに行っている、そのような状況の中でも孤児を見つければ拾わずには居られない性分もあって援助に対して資金が常に足りていない
ギリギリのギリギリのギリギリのギリの生活という限界のギリギリという言葉がゲシュタルト崩壊するような生活を余儀なくされていた
「タケが武術教室でも開ければいいんだけど、そんなことさせるわけにもいかないし・・・」
もしも武神であるタケミカヅチが有料で武術を教えるとなれば、それこそ極東中から人を集めることが出来る
だが、それは国の戦を激化させる事へと繋がりかねない、そもそも孤児達が生まれるのは戦事で親を失ってしまった子という場合が多いのにそれでは本末転倒であるという理由からタケミカヅチは己の眷族以外には武術を教えるつもりはなかった。
だが
現在、この社はとある子供達の行動によって経済的危機にさらされていた
具体的には、とある貴族からの援助が打ち切られてしまったのだ
原因は年長組である桜花、命、千草達を筆頭に、そのとある貴族の箱入り娘、春姫という少女をこっそりと連れだし一緒に遊んでいたことが春姫の親にバレたためだ
本来なら桜花達を怒らなければいけないところだが、タケミカヅチと一緒に自分もその娘、春姫のあまりにも自由を知らなさすぎる境遇の不憫さを思い、むしろ率先して煽ったため怒ることはできなかったし、それを後悔してはいない
しかしながら現状は先立つものがなければこのまま飢えてしまう、といった状況なのだ
子供達のためにもどうにかしてこの武神を説得しなければと月読が決意していると
「誰が断ると言った」
「え、いいの?」
「この手紙の主・・・カイトはダンジョン探索のために刀の訓練方法を聞いているからな、全くないとは言えないが、人に対して使うことは早々あるまい、それに春姫の件で桜花や命が責任を感じるようなことがあっては事だからな・・・」
「タケ・・・ありがとう」
「なに、これぐらいの手間はかまわんさ、それに・・・」
「それに?」
「手紙をよく見ると訂正してはあるが・・・ヘルメスのことをアホ呼ばわりする奴は信用できる」
「確かに」
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こうして武神タケミカヅチは手紙による伝聞のみではあるがカイトの刀の扱いにおける師となった。
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「あれ?カイトまた手紙を書いてるんすか?」
本日はダンジョン探索の休息日
二人部屋でもある自室にラウルが入ると机に向かってカイトが何やら手紙を書いていた
「また例のタケミカ何とかっていう神様に?」
「タケミカヅチ様だ、いやタケミカヅチ様への手紙は少し前に書いたばかりだ、今は祖父への手紙を書いてる最中でな」
ちなみにタケミカヅチとの文通による刀術指南が始まって既に数ヶ月の時が過ぎている
毎回手紙には訓練方法やこれができたら次の訓練といった風にステップアップ式の指示が書かれていたのだが、この前の手紙には孤児の何人かが支援金のお礼を書いた手紙が同封されていて自然に頬が緩んでしまった。
こそばゆいが孤児達が飢えなくて済んでいるのならそれにこしたことはない、ちなみに入院やらで数百万あった借金はデスマーチの様なダンジョン探索のおかげで既に完済している。
「あれ?カイトっておじいさんと弟にこの町で暮らせるように家を買うとか言ってたような気がするんすけど、孤児院に支援とかしてる余裕ないんじゃないっすか?」
「いや、それなぁ・・・じいさんが都会暮しよりも田舎でのんびりしたいから別にいいって断られてさ-・・・」
「へー、まぁでも確かに年寄りは騒がしいオラリオよりも、のんびりできる田舎の方が好ましく思うのかもしれないっすねぇ」
「ラウルは家族に手紙書かないのか?せっかくヘルメス・ファミリアが優先して届けてくれるって言うんだ、利用しないと勿体ないぞ?」
「え~自分っすか? 家出同然で村を飛び出したっすからねぇ・・・返事が恐くってちょっと」
そんな事を神々の事情を知らずに、雑談しつつのほほんと過ごす二人だった。
次章は【悪夢の英雄編】ってな感じで行きます。
主人公が無双・・・できるといいなぁ(´д`)