仮面ライダーEnoch   作:山石 悠

1 / 2
あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。
フィリピの信徒への手紙2:13


1節-始まりの福音-

城西大学 理工学部研究棟211号室

 

 工具箱に手を伸ばしたところで、ブラインドの隙間から光が差していることに気が付いた。

 立ち上がって照明を消してブラインドを上げれば、朝日が研究室に差し込んでくる。まぶしい。

 

「うぅ…………もう、朝か」

 

 自然光から目をそらして一度だけ大きく伸びをする。体中の関節があからさまな音を立ててなりだし、少しだけ体がほぐれるような感覚がした。

 充電が残り数%しかないスマホを取り出せば、そこには7:26という数字が表示されている。

 

「あーあ。とうとう貫徹しちゃったよ。今日、TAだってのに」

 

 深夜テンションでいまだ眠気を感じないまま、ゆっくりと後方に組み上げられた“それ”に近づいた。

 

「だいぶ進んだし、今日はTAまで寝るかなぁ……」

 

 特に塗装もされず金属の質感が丸出しの“それ”は、人の外形を象るような……まるで、人が装着することを想定しているかのようなつくりであった。

 事実、それは人間用身体機能補助具――パワードスーツ――である。

 

 これが、人間工学を専攻する彼の研究室での研究テーマだ。動力を用いることなく、人間の身体能力を補助する器具。人の何気ない動きを阻害せず、うまく人の動きを補佐できるか。

 人間の様々な関節の動きを解析し、それを最も補助できるような機構を組み立てていく。言うは易く行うは難しが当てはまるように、長い時間をかけて引き継がれてきた研究テーマだ。

 これまでこの研究室にいた先達が徐々に作り上げてきたものを、ようやく彼が完成させることができそうだった。

 

「よいしょっと」

 

 人間用身体機能補助具(パワードスーツ)を研究室の隅へと運び、工具を片付ける。

 スマホをモバイルバッテリーにつないで椅子の傍に置く。アラームはTA(授業補助員(ティーチングアシスタント))のバイトが始まる30分前にセット。

 

 椅子に寝転がれば、先ほどまでは全くなかった眠気がどっと襲ってきた。重苦しい倦怠感と眠気に身を任せ、彼は固い椅子の上で眠りについた。

 

 だからこそ、彼は気が付かない。

 ただ人の子であるがゆえに、預言者ではないがゆえに。

 

「……ん……」

 

 福音は、彼のすぐそばで鳴り響いていた。

 

 

 

 

 

呉羽市 某所

 

 セルカ棒にスマホをセットして伸ばし、自分が映る角度になったところでスイッチを押した。

 動画撮影アプリが起動して、その瞬間から撮影が始まる。

 

「はーい、どうもー。フリューゲルでーす」

 

 背中に翼の生えたパーカーに、狐面をつけた若者。

 夜中にこんな姿で徘徊しているところを見られたら通報案件であることは重々承知しつつ、俺はテンションの高い声でしゃべる始めた。

 

「今日は呉羽市ってとこに来てみましたー。いやぁ、静かっすねぇ。うちの地元みたいにバイクが走ってたりしないもんなんですかね~?」

 

 見えもしない笑顔を作りながら、周囲の風景を撮影する。

 

 フリーの動画サイトは、広告による収入を得ることが可能だ。一回分の視聴をしてもらったところでもらえる金額など1円にも満たないわけだが、それでも膨大な視聴数を記録することができれば生計を立てることも難しくはない。

 かくいう俺も、日本中を放浪しながら動画を撮影。そして動画サイトにアップすることによって広告料を得ている。これだけで生活しているとは少し言えないが、これである程度の生活を成り立たせることができる程度には人気の動画配信者であるってわけだ。

 

 ここ、呉羽市に来たのは完全な気まぐれだ。

 今の俺は北海道から沖縄に向かって南下している途中で、この街はその道中に立ち寄った場所、くらいのものでしかない。

 

「ちょっと不良の抗争でも見たかったところなんだけどなぁ」

 

 俺の放送する動画【日本深夜珍道中】は、真夜中に町中を歩き回って面白い人や事件を撮影するというものだ。いつもは、不良同士の喧嘩とか、結婚してそうなオジサンが若い女を連れてピンク色の建物に消えていく様を、面白おかしい実況やら乱入をしつつ流すのだ。特に、後者なんかはうまくすれば、臨時収入や臨時宿を手に入れることだってできる。

 もちろん、こんなことしていると撮影した相手に恨みを買ったりすることもあるのだけれど、そこはいろいろとうまくやり過ごしている。

 

 まったく、こんなアングラな放送で数字が取れるんだから、世の中の若者達は相当ストレスでも溜まっていることなんだろう。

 そして、こんなことを言いつつ動画配信をやめようと思わない俺は、もっとストレスが溜まっているってことなんだろう。

 

「さて、それじゃあ早速、この街の様子を見てみましょうかー」

 

 だが、そんなことはどうだっていい。

 

 段ボールが腐っていたら、中のミカンだって腐るに決まってる。

 結局、この世界なんて腐りきったミカン箱にも劣るような場所だってことだ。

 

 

 

 

城西大学 理工学部研究棟211号室

 

「おーい。岸波、起きろ~」

「……んー」

 

 時刻は午前10時。

 

 椅子がガタガタ揺らされ、上で眠っている青年が苦しそうに唸りを上げる。

 彼の傍にあるスマホはアラーム通知をしており、全てが彼に起床を促そうとしていた。

 

「ほら、お前TAあるんだろ? 早く起きろっての」

「ん、んー………………時間、っす、か……?」

「ああ、アラーム通りの時間だよ。早く起きろ、遅刻すんぞ」

 

 バイトのことを言われ、そこでようやく意識がゆっくりと働き始める。

 寝ていた椅子から起き上がった彼、岸波は幽鬼のように立ち上がって水道の方に向かう。

 

 蛇口をひねって顔を洗うと、水道水の冷たさに目が覚めた。

 岸波は水を止めて顔を拭きながら振り返った。

 

「原田先輩、ありがとうございます。あのままだったら寝坊してましたよー」

「気にすんな、アラームがうるさかっただけだからな」

「男のツンデレとか、流行らないっすよ?」

「お前、次から起こさなくてもいいってことだな?」

「すみません、何でもないでーす」

「ハイハイ、次からもちゃんと起こしてやるよ」

「ほんと助かります」

 

 何でもない会話を交わしながら、スマホの通知を確認する。

 ソシャゲのお知らせや友人からの何でもない雑談メッセージを返しながら、TAのバイトに向かう準備をする。

 

「そういえば……」

「どうかしました?」

「お前、また変なおもちゃ持ってきたのか?」

「『変な』って言わないでくださいよ、仮面ライダーのグッズじゃないっすか」

 

 心外な、という表情を隠さぬまま抗議する。ただ、この年になっても仮面ライダーが好きなだけで、そしてそのグッズと時々研究室に持ち込んで遊んでいるだけだ。

 大人になっても仮面ライダーが好きな人間なんて、一定数いるだろうに。

 

 ……だが、一つ疑問に思う。

 

「あれ? でも俺、昨日は何にも持ってきてないっすよ?」

「前に持ってきたのを忘れてきたとかじゃないのか? ほら」

 

 顔を上げたタイミングで原田から何かを渡される。

 それを受け取って確認すると、それは見たこともないデザインのものだった。少なくとも、特撮系のヒーローにこういったデザインのアイテムはない。

 

 それは長方形型のアイテムで、仮面ライダーで例えるなら変身用のドライバーだろうか。

 上部に一部に穴の開いた蓋のようなものが付いており、右上を支点に開閉する。正面の右側には小さな歯車がはめ込まれており、逆に左側は何かがはめ込めるスペースが空いている。見た感じ、フォームチェンジ用のアイテムでも入れそうな感じだ。

 

「お前のじゃないのか?」

「いえ、俺のじゃないですね……。まあ、俺もそれっぽいなと思うんで勘違いしてもおかしくはないですけどー」

 

 しばらく眺めてみるが、やはり思い当たる節はない。

 

「でも、お前以外にこんなの持ち込む奴いないだろ?」

「そうですね……」

 

 この研究室にオタク気質の人間は多いが、特撮オタクは岸波一人だけだ。

 

「ってか、これどこにあったんですか?」

「これか? 礼のパワードスーツ置き場にあったぞ?」

 

 そういって指を差されるので、つられて視線がそちらに向か…………

 

「ちょ、ちょっと待ってください!! パワードスーツどこ行ったんですか!?」

「は? 知らねぇよ、お前がどこかにやったんじゃないのか?」

「いやいや!! 今朝、あそこに置きましたよ!」

「……俺、8時半くらいからいるが、その時にはもうなかったぞ?」

 

 今朝、岸波が眠ったのが7時半過ぎで、原田がやってきたのが8時半頃。

 一時間あれば、どこかへ運び去るには十分すぎる。

 

「うっそ、マジかよぉ……」

 

 あれは彼の大事な研究結果なのだ。データ自体はPCにもあるので再作成は可能ではあるのだが、時間をかけて作ったものが消えたのは事実だ。

 

 思わず頭を抱えると、先ほど受け取ったドライバーが頭に当たった。

 

「……あ、これ……」

「どうした?」

「これって、犯人の落とし物なのでは?」

「……確かに。それはありそうだな」

 

 パワードスーツが消え、代わりにこれが現れた。これを無関係と決定づけるのは難しいだろう。

 

「俺、ちょっと事務室の監視カメラに何か映ってないか確認してもらってきます!」

「いや、お前TAだろ? いったん、先生に事情説明してこい、その間に、俺が行ってきてやるから」

「それもそうですね……すみません、お願いします!」

「ああ、任せろ」

 

 原田に事務室への確認を頼むと、岸波はドライバーを持ったまま部屋を飛び出した。

 

 

 

 

 

城西大学 食堂

 

「んー……再生数はまあまあ、かな」

 

 動画サイトのマイページを開きながら、再生数を確認する。投稿したのが朝方、通勤時に暇つぶしで見る視聴者を想定して投稿しているのもあり、再生数はいつも通りの調子だ。強いて言うなら、もうちょっと勢いがほしいところではあったが、それはこれからに期待だろう。

 

 広告収入の方も簡単に確認すると、今度は視聴者のコメント欄を確認する。

 この旅は知らない街に行くことがほとんどであるため、検索では見つけきれないような地元民的情報を視聴者から得ることも少なくない。

 

「んー、相変わらず馬鹿どもばっか……」

 

 呉羽市に着いたということもあり、近隣の街に住む視聴者が会ってみたい等のメッセージを送ってきたり、アンチが脅迫じみたメッセージを送ったりしている。

 どちらにしろ、頭の悪いガキの発想にしか見えなかった。こんなことしている自身も大概な人間だと思うが。

 

 画面をスクロールしつつコメントを流していくと、気になるメッセージが目に入る。

 

「……『怪しい新薬の治験者募集のバイトがあるんです』? なんじゃそりゃ」

 

 コメを頭の隅に保留してしばらくスクロールすると、二つ三つほど似たような内容の投稿を見かける。

 曰く、「何の薬の治験をしているのか一切不明」。曰く、「応募するメールアドレス以外の情報がない」。曰く、「治験に行ってきたという人間が見つからない」。曰く、「本当はヤクザが人身売買に仕える人間を探す窓口である」等々、明らかにナニカの事件のにおいがする案件ではあった。

 

「バカバカしい、が……数字が取れそうなネタではあるよな……」

 

 最近、少し動画の内容がマンネリ化してきたところだったのだ。ここらで、ちょっと面白いネタがあるというのはありがたい。

 

「ちょっくら調べてみるか……」

 

 安全そうなら実際にやってみる。ヤバそうな案件なら、少し興信所の知り合いにでも連絡して調査を手伝ってもらうか。

 どちらに転んでも、今まで以上の数字は出そうだ。

 

「検索は、夜にネカフェにでも泊まりながらするか」

 

 実況形式で話をすれば、さらにネタが集められるかもしれない。

 普段とは違った案件であるため、いつもよりバズる可能性も高い。

 

 今はまだ昼間だ。

 大学の食堂でバイトであるデータ整理を進めながら、コーヒーをすする。さすがに動画配信だけで生きていけるわけもなく、こうして日中は動画のチェックやバイト、仮眠をとって生活している。

 

 大学の食堂っていうのは非常に便利だ。

 別に禁止されているわけでもないので、無関係であっても十分入り込むことができる。また、一日中座って作業していても、カフェやレストランなどと違って痛い目で見られることもない。気が向いた時に生協や食堂で食事や飲み物を買えばいいし、寝るのだって簡単だ。夜はそもそも動画の撮影があるので、開いてなくても構わない。

 メリット上げていればきりがない程に、大学の食堂というのは若い放浪人には優しい施設である。

 

「……よし、ちょっと散歩でもすっかな」

 

 バイトの作業が終わり、座りっぱなしだったからだが軽く悲鳴を上げている。

 このまま座って何かする気にはなれないので、大学の中を軽く散歩でもしてから適当なところで寝ることにしよう。

 

 

 

 

 

城西大学 構内

 

 やみくもに走っていても無駄だというのは分かっていても、走り回るのをやめられない。

 周囲を見渡しながら大学内を回っているが、いつもと何も変わり映えのしない光景が広がっているだけだった。

 

「……くそ、どこだ!」

 

 担当の教授には事情を説明して休みをもらってきた。それどころか、教授が大学事務や警備に捜索をお願いするように連絡してくれた。本当にありがたい。

 

Prrrrrrrrrrrrrrrrrr!

 

 その時、スマホに電話がかかった。相手は大学事務。

 

「は、はいっ、もしもし!」

『もしもし、岸波さんの携帯でしょうか?』

「はい、そうです。捜索中の研究資料の件ですよね?」

『ええ。警備が監視カメラを確認したそうなので、結果をお伝えしようと連絡しました』

「はい! それで、どこに行ったんですか?」

 

 冷静にならないとダメなのは分かっているのだが、それでも焦る気持ちが抑えきれない。

 

『実はですね、監視カメラにはそんなスーツが運び出される様子が一切映ってないんですよ』

「……はい?」

『ですから、研究室のある廊下にある監視カメラを確認しましたが、運び出されたという映像はなかったんです』

 

 訳の分からないことを言われたせいで、思考が停止する。

 

 ……誰も、来てない、だって……?

 

『それどころか、昨日の深夜から警備が確認をしに行った10時半まで、原田さん以外誰も出入りしていないんです』

「そ、そんなはずないでしょ! だって、研究室には確かになかったんですよ!?」

『それは、警備も確認したので間違いはないと思うのですが……』

 

 二メートル弱はあるあれをどうすればカメラに見つからずに消すことができようか。窓から出すことだってできないは――――

 

「っ!? そうだ、窓は! 窓から侵入はどうですか!?」

 

 211号室は二階にある。あそこから侵入してばらしてから持ち出すことだって難しいことではないだろう。

 

『た、確かに! そちらは連絡して確認してみます』

「はい、お願いします!」

 

 これでようやく、犯人の窃盗方法が絞れてきた。

 これで見つかってもらえれば、それで御の字なのだが……。

 

「っし」

 

 とりあえず、研究棟に行って確認してみればいい。

 そう思って体を方向転換させると、急いで研究棟の方へ向かった。

 

 

 

 

 

城西大学 理工学部研究棟裏

 

 理工学部研究棟の211号室の窓は、人目につかない裏側に面している。こちらには監視カメラはなく、建物内の人間や外の人間がわざわざ伺おうとしない限り、景色がよく見えない場所である。

 

「……何もない、か」

 

 研究棟の裏は、いつものように波も見えない。普段から植込みの木や他の建物が邪魔になって、ここの様子はあまりうかがえないのだ。

 少し奥の様子をうかがってから、岸波は植込みの木を避けながら中へ入っていく。

 

 すると、中には人影が見えた。

 それは……

 

「船尾教授!」

「ああ、岸波君か」

「どうしたんですか、こんなところで」

「どうしたも何も、パワードスーツがなくなったんだろ? 警備に話を聞いてから、ここじゃないかと思って身に来たんだが……」

「なるほど」

 

 船尾昭は岸波の研究室の担当教授で、パワードスーツの件は彼の研究室で代々続いてきた研究だ。その思いは、岸波よりも強いものだろう。

 

「それにしても、あれを持ち出してどうしようというんだろうか。わざわざデータの方ではなく、完成したばかりの現物を持っていくなんて……」

「それは、そうですね」

 

 現物ではなくデータであったなら、取られたことに気が付くこともなかっただろう。少なくとも、もっと発見が遅れていたに違いない。

 いくらPCにパスワードが設定されているからといっても、こんな手法がとれる犯人ならデータを盗むことなど造作もなかったはずだ。

 

「犯人の意図が見えない……」

 

 周囲を歩き回っては、思索にふける探偵のようなポーズをとる船尾。

 それはまるで、この状況を楽しんでいるようにも見えた。

 

「あの、教じ」Piiiiiiiiiiiiiiii!!!!!!「っ、な、なんだ!?」

 

 船尾に声をかけようとした瞬間、岸波の手元から耳をつんざくような警告音が鳴りだした。

 音源に目を向ければ、そこにあるのはパワードスーツの代わりに置かれていた謎のドライバー。

 

「き、岸波君! 君はまたそんなものを持ち込んできたのか」

「違います、これは犯人の落とし物なんですよ!」

「なんだって?」

 

 岸波は事情を説明しながら音を消そうとするが、音を消すような場所が見当たらない。

 

「なんだよ、これ……」

 

 あちこち押してみるがまったく様子が変わらない。むしろ、警告音はより大きくなっているような気さえしてくる。

 

Piiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!

 

 警告音は鳴りやむところを知らず、どこまでも際限なく音量を跳ね上げていく。

 

 そして、それは――――

 

 

 

「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」

 

 

 

 ――――非日常の到来を、彼に告げた。




 主人公は大学院生、相棒キャラはY○utuberとなっています(伏せれてない)。大丈夫です。作中では一貫して動画配信者です。

 TA(ティーチングアシスタント)というのは、大学で授業を補佐してくれる人たちのことです。自分の大学では、院生がバイトでやってたのでこういう仕組みになってます。よそではどうなんでしょう? そういうもんなんでしょうか?

 変身するのもまだだったのは、すみません。癖っていうか、いつものことというか……。次の話で変身してくれると思うので、その時によろしくお願いします。

 タイトルの「仮面ライダーEnoch」ですが「エノク」と読みます。オルフェノクのエノクです。あれ、オルフェウスとエノクの造語らしいですけど、そのエノクの名前を使ってます。ファイズは関係ないですけど、聖書は関係あるって感じで。

 視点がころころ変わるのは、たぶん最初だけです。そのうち、落ち着くようになると思います。……うん、落ち着くと信じてます。

 この世界は一応、仮面ライダーがニチアサで放送されているような世界ってつもりで書いています。
 作中の月が4月くらいのつもりなので、27話の無免許医先生がニコちゃんと「爆発しろやゴラァ!」みたいなイチャコラしてるエピソードが放送してる頃だと思います。ああ、あの二人の超甘い話が見たい。

 本作、たぶんこの話が30~40話くらいの話のワンシーンが最初に浮かんで、そこから話の骨子を決めていきました。たどり着くには、短くて210,000、長くて320,000文字くらい書くことになります。
 ……そこまで続くかものすごく不安。

 毎話の聖書の引用はそのエピソードを象徴するような一文を引用しているつもりですが、途中できつくなる未来が見え見えなんですよね。泣きそう。

 他の二次(ライダー含む)を読んでくれた方がいると分かると思うんですが、コメディパートが空気読めないレベルでダメっぽいんで、あんまり入れないようにしようかなーと思ってます。つい入れたくなって寒くなったらすみません。

 みんなそうでしょうけど、ネット小説書いてる人間はリアクションをいただけると頑張って書きます。
 あんまり燃費よくないので、たくさんいただけると幸いです。

 それでは。
 チラッと覗いていただけただけでも幸いです。
 他のも気になった方は、そちらを見ていただいてもうれしいです。……完結してるの、「仮面ライダーHearts」だけなんですけど……。そして、それも番外編が止まってるんですけど……本当に、すみません……。

 次回は「イザヤ書35章3-4節」です。よろしくお願いします。
 ……ちなみに、この話は「フィリピの信徒への手紙2章13節」です。「2:13」ってそういう意味です。フィリピはピリピって書いてあるかもです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。