ぼくがかんがえたさいきょうのゼスティリア   作:ほーこ

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小説形式での作品がある場合は【】でタイトル標記


本編として上げている小説は全てこの設定に準じます。
ベルセリアは執筆者が未プレイ、設定組んだのがそもそもB発表前ということもあり、ベルセリアで登場するキャラ(アイゼン、マオテラス等)の設定がまったく異なる、性格がまったく違うなどの差異が発生します。
そもそも大元のバックグラウンドを改変しているので、ベルセリアとはまったく別の世界線であると思って読んで頂ければいいと思います。
下記の改変点を確認したうえで大丈夫そうだな、と思った方のみ本編をお読みくださるようにお願いします。

チャート風にあらすじ全部上げてますので、ネタバレが嫌な方は下の方まで飛ばすか、改変ポイントのみに目をお通しください


設定
改変点とあらすじ捏造チャート 


ストーリーの主な改変ポイント

 

* 穢れの設定→後述

* アリーシャのPT入り存続と従士の重要性を強化、併せてロゼの導師化とPT離脱(イベントキャラとして継続的に出演&ラスボス化。救済有り)。スレイとの対比描写を強化。

* 憑魔=天族を取り込むことによってパワーアップの図式を強化。変異憑魔は多くの天族を取り込んで変質してしまったもの。これを浄化するには導師のパワーアップが必要。

* ミクリオ、アリーシャ、スレイの三人の関係性を強化。加えてアリーシャ、エドナの女の友情も強化。

* ロゼの過去、周辺の設定全般【この手に遺るは】

* 風の骨関係全般

* デゼル過去。それに伴ってザビーダの過去も改変。二人の関係性の強化

* ゲーム中で死亡するキャラクターの生存(デゼル、マルトラン、ボリス、アイゼン、ジイジ)、また生存キャラの死亡(エギーユ)

* マオテラス関係全般(マオテラスの生まれた時代、能力その他)

* スレイとミケルの関係性(前世)

* ジークフリート関係の設定を追加。神器と天族、導師の設定を色々追加

* オリジナルキャラとしてハイランド王とその従者、ローランス皇帝登場

* 導師の試練の中身を天族それぞれの過去やトラウマに関連付けたものに変更(イメージとしてはRの試練)。スレイ、アリーシャと協力して試練を乗り越えることでキャラの掘り下げとスレイ達との信頼強化を図る

* 併せて試練の順番を変更&固定。地→水→風→火の順でライラをラストに。力の試練として戦う憑魔は基本的にゲームと同じ。また風の試練の際には一時的にアリーシャ離脱、ロゼ加入

* 時代背景の掘り下げ、バックグラウンドの設定の改変

 

他多数

 

 

 

改変ストーリーあらすじ 攻略チャート風(サブイベはカット)

 

 

 

 

戦争までは本編に準じる

ディンタジェル遺跡郡にて目を覚ましたスレイ。ドラゴンパピー戦でロゼが導師としての能力に目覚め、デゼルとの神依が可能に。

風の骨の情報力を借り、レディレイクに戻りアリーシャ救出へ。【もう一つの選択肢】

牢に忍び込んで囚われのアリーシャを奪還。

お尋ね者になったスレイ達は、戦争を仕掛けてきた理由を探るべく皇都ペンドラゴへ。

この時は行き先を同じくする風の骨が同行(教皇暗殺依頼の調査のため)。茶番はスレイとアリーシャとロゼの三人で行う。

その後、ロゼとは一旦別れる。

枢機卿と対面、逃亡。この流れはゲームに準じる。

教皇の行方を捜すべく凱旋草海を彷徨う一行だが、途中でスレイが枢機卿の穢れと従士反動でダウン。

責任を感じたアリーシャはスレイの負担にならないよう強くなりたいと強く願い、従士の力に関係するという遺跡に単独乗り込むことに。

アリーシャの無茶に気付いたミクリオが後を追う。ここでアリーシャ、ミクリオとスレイ、エドナ、ライラが一時分かれる。

ペンドラゴ近辺にあるガフェリス遺跡に辿りついたアリーシャにミクリオが追いつく。そこにザビーダ登場。

従士パワーアップイベント。アリーシャの窮地にはスレイも駆けつけ、見事クリア。【次の一歩を今ここから】

天族を特別なものとしてではなく、自然体で受け入れることによって、天族と呼応するための能力である霊応力が上がり、アリーシャは新たな力を手に入れる。(天族との協力技を使えるようになる)

ザビーダは普通の人間であるにも関わらず、天族を受け入れたアリーシャに興味を示し、同道を申し出る。しかしこの時点では正式な仲間では無い。

なお、パワーアップ後の従士は導師のブースターとしての役目を果たす。これで導師の試練を越える準備が整う。

一行はラストンベルでエリクシール売買をする男から噂を聞き、ゴドジンへ。ここでロゼとかち合う。

エリクシールの事実を知ったアリーシャは教皇に、この薬は必ずや国の基を揺るがす脅威になると説得。村人達を無用な恨みに晒さないためにも、薬の製造を辞めてくれるように頼む。代わりに遺跡の保守を名目に、セルゲイに村の保護を依頼する約束をする。

こうして教皇は薬の製造を辞めることを決意。帝国に自主し、刑に服する代わりに治療を受けることになる。

尚、ロゼ達は村長を殺すのは「割に合わない」と依頼の破棄を決定する。

ゴドジンで地の試練。【悠久なるは】

この試練でエドナの人間嫌いの理由が明らかになる。

兄と、彼の愛した人間の女性に似たスレイとアリーシャを好きになるまいとするも、この試練で己の心と向き合い、認識を変える。

失いたくないのならば、今度こそ己の手で守れば良い。

そう決意したエドナは新たな力を手にする。(神依時秘奥義、アリーシャとの協力秘奥義会得)

ペンドラゴに戻って枢機卿戦。

ここでは枢機卿の過去と心情の掘り下げを追加。何故彼女が狂ってまで国を守りたかったのか、その苦悩をスレイ達は目の当たりにする。

やはり石化に苦しむスレイ達だが、ここにゲームと同じくロゼとデゼルが登場。助力の末に勝利する。

何とか浄化したいと願うも、石化した兵士達の命は風前の灯。彼らと枢機卿の命を天秤にかけざるを得ない状況になったスレイは兵士達の命を救うためにフォートン枢機卿の殺害を決意。

ここでロゼが間に入って枢機卿を殺すのはゲーム通りの流れ。

枢機卿によって政敵から匿われていた幼帝登場。何故フォートンを殺したと詰る彼には、天族に対する激しい憎しみゆえに天族が見えていた。

そこに駆けつけるセルゲイ達。ここは収めるという彼の言葉に従って、スレイ達は教会神殿を後にする。

生まれて初めて憎悪の言葉をぶつけられて落ち込むスレイだったが、アリーシャ達の励ましと、弟を助けてくれたことを心から感謝するセルゲイの言葉でやや浮上。

もう二度と誰も殺さないで済むように強くなりたいと、ミクリオ、アリーシャと共に誓い合う。【暁の先にあるものは】

残りの秘力を手に入れるためにハイランドへ。ここはゲームと同じ。

レディレイクではお尋ね者扱いなので、直接水の試練へ。その途中でジイジにキセルを返しに行く。

力の試練はゲームと同じくアシュラ。なので剣も現存。

ここでスレイは己の過去を知り、己の魂の前身がミクリオを殺したこと。そしてミクリオは己の魂が災禍の顕主を生み出したことを知る。

今まで育んで来た友情とはなんだったのか。悩む二人を仲間が叱咤激励。

過去に何があろうとも、自分達が築いてきたものは決して嘘じゃないし無駄でも無いということを悟り、二人は試練を乗り越える。水の試練クリア。ミクリオ、スレイの秘奥義、アリーシャ、ミクリオの秘奥義会得。

ゲーム通りにマルトラン登場。ショックを受けるアリーシャ。ここでゲームの「もう知らないよ」イベント。

スレイの励ましを受け、マルトランの真意を探り、また城の内部にマルトランの動きを警戒するように報せるため、アリーシャは単独でレディレイクへ。

次なる秘力を求めて風の試練に向かうスレイ達。ここでデゼルのために秘力を求めて来ていたロゼとかち合う。

遺跡の入り口でザビーダが一時PTから抜けるため、ロゼとデゼルがPTイン。

ここで明らかになるのは風の傭兵団壊滅の時のデゼルの過去と、デゼルすら知らなかったザビーダとデゼルの因縁。

ジークフリード入手エピソード、サイモン初登場(回想)もここで。真実に耐えかねて、デゼルとロゼは途中で試練を辞す。

友のために手を汚したザビーダの決意の重さを知ったスレイが、それでも精一杯足掻くのを辞めてはいけないと力説し、ザビーダがそれに応えたことで試練クリア。ザビーダ正式加入。風の秘奥義会得。

ロゼ達のことを気にしながらも、アリーシャから最後の秘力の神殿の場所の手がかりを得たため、とにかく先へ。

アリーシャ合流。

城で唯一信頼出来る方から情報を貰ってきたという彼女は、火の試練の場所についての情報を得ていた。

そこで最後に火の試練。

そこでスレイの見たものは、ライラがずっと良心の呵責に耐えながら必死で隠していた真実。

導師が世界の穢れを一時的に祓うための生贄同然の存在であり、打ち捨てられて絶望に駆られた導師こそが災禍の顕主になるのだと。

導師を意図的に「作り出す」ために孤児を攫い、育てる施設こそがイズチを初めとする天族の里。

ヘルダルフはライラがその真実を伝えてしまったがために暴走したミケルが作り出した、最初の導師以外の災禍の顕主であること。

自分を形作っていた全てが粉々に砕けるも、泣き崩れるライラが真に何を望んでいたのか、何故ミケルに真実を伝えたのかを知ったスレイは、最終的にライラを受け入れる。

心に傷を残しながら火の試練クリア。火の秘奥義会得。

打ちひしがれるスレイとミクリオ。自分は導師にするために育てられたただの生贄だったのか。

苦悩するスレイ達に、イズチに帰ろうと提案するアリーシャ。もう一度、きちんと故郷を見つめ直した方が良いと。

帰ったスレイの顔を見て、ジイジを初めイズチの住人はスレイが真実を知ったこと知り、冷たい態度を取る。

ショックを受けたスレイは家に閉じこもってしまい、ミクリオの言葉にも耳を貸さない。

以前訪れた時とは明らかに違うジイジ達の態度を奇妙に思ったアリーシャは、ジイジ達を問い詰めて彼らの心情を聞く。

ジイジ達の答えは、スレイへの情愛に溢れたものだった。

これが、スレイが天族から解放される最後の機会になる。導師の辛い宿命を捨てるための、最後の分かれ道だと。

一方、スレイはアリーシャがジイジ達と話している間にイズチを出る。彷徨っていたスレイに接触を図るサイモン。幻術と言葉でスレイを惑わす彼女に、食ってかかったのはミクリオだった。彼の決死の説得と、サイモンの幻の前に揺れ動くスレイ。そこにやってきたアリーシャが、スレイにジイジ達の本当の心情を話す。君の故郷はどこなのか、君の家族は誰なのか。君が自分で決めるべきだと。

スレイは彼女の言葉に心を決める。天族と共に歩み、人との橋渡しを続けると。この決意を聞いてサイモンは撤退。

(スレイ、第二奥義習得。雷属性なのはジイジの影響)

イズチを出たスレイ達の耳に飛び込んできた開戦の噂。

一行はすぐにレディレイクへ。橋の袂で謎の女性に出会い、先導されるままに都の中に入ると、そこには謎の少年(13,4歳)が待っていた。

謎の少年がハイランド王だと判明。アリーシャとは遠縁に当たり、幼い頃からアリーシャに惚れている。

周りに敵しかいなかったアリーシャにとって、マルトラン以外に信頼できる唯一の人物。

幼いが、頭の回転の速さと豪胆な気質は紛れも無く王者の資質。

ここ数年はバルトロの妨害があって殆ど会うことが出来なかったが、アリーシャ投獄を切欠に何とかバルトロを失脚させたいと望み、従者である女性(元風の骨所属のメンバー)の助力を得て、危険を顧みず暗躍している。

彼は父をバルトロに暗殺され、バルトロに後見人として権力を好き放題にされていたことを明かし、最近ではマルトランとバルトロの接触が増えていることをスレイ達に話す。どうやらマルトランがバルトロに開戦を唆しているらしい。

実権を殆ど奪われているが故に無力に等しい王だが、出来る限りの協力をしようと約束して、少年は明日の明朝、マルトランが開戦を勅命を携えてグレイブガント盆地に向かうことをスレイ達に教える。

グレイブガント盆地。

開戦の勅命を奪うためにマルトランとの戦闘。戦闘後マルトランは自害を図るも、スレイに妨害される。この時、導師のグローブに傷がつく。

アリーシャはマルトランを追って森の中へ。彼女の葛藤、自身の憧憬。互いに抱いていた思いをぶつけ合い、派手な喧嘩に。

取っ組み合いの末、マルトランに抵抗の意思が無くなる。ここでスレイがライラと神依してマルトランを浄化するも、

この神依に耐えかねて、傷ついたグローブが壊れてしまう。

サイモン再登場。戦場で面白いことが起こるよ、的な発言をして撤退。

一時的に神依が使えない状態のまま、グレイブガントドラゴン戦へ

開戦を待つ二国の軍。そこに現れるドラゴン(アイゼン)。サイモンの幻で誘導されて戦場へ。

スレイ達は神依が使えない。とここにロゼ達が登場。ハイランド王の側近である女性からの要請であるらしい。

ロゼと天族達、アリーシャも力を合わせて戦うも、やはり大苦戦。秘力を得ているスレイが神依出来ない状態では、とても浄化は出来ない。

この時、裏ではハイランド王がローランス皇帝と接触を図っている。今こそ二国が力を合わせる時、長きに渡って続いた戦で国も民も疲弊している。

ここで力を合わせれば、必ずや後に講和する時の布石になるだろうと。

導師憎しで最初は拒んだ皇帝だったが、ハイランド王に諭されて最終的には了承。二国軍、ドラゴン戦に援護射撃。

軍の攻撃に怯んでいる隙に何とかアイゼンを浄化しなければ。焦るスレイに、ロゼはスレイが嫌ならあたしがやると提案。

しかしスレイはこれを拒否。そこで登場するのがジークフリード。

ジークフリードはアヴァロスト調律時代後期の神器であり、人の器に無理やり天族を憑依させることを可能としている。

これを使って、アイゼンの中にエドナを送り込めば、アイゼンの精神に直接語りかけることが出来るんじゃないか。

危険を伴う選択に、エドナは迷わずやると即答。導師との絆が切れなければ、必ず外への出口は見つかる。スレイを信じていると。

しかし、アイゼンが沈静化したとしても神依出来なくては浄化は出来ない。ジークフリートでの憑依は完全ではなく、浄化の力を100%引き出すことが出来ず、ドラゴンを浄化するには至らない。

兵士達が何とかドラゴンを抑えている間に、スレイ達は治療のために一時下がる。

悩むスレイ達に解決の糸口を示したのはハイランド王だった。

彼は初代の王が導師の助力を得て、レディレイクの湖を清め、王都を建立したという神話の裏側を話してくれる。

曰く、「当時の導師は王の妹であり、彼女は炎の聖剣、水の神弓を使って戦い、戦いの後は政から身を引いて遺跡の守として生きた」

当時人間は既に天族が見えなかった。だからレディレイクの「レディ」は天族のことではなく、建国の英雄である導師のことなのだと。

何を隠そうディフダ家の人間こそが彼女の末裔であり、だから遺跡の鍵の管理は代々ディフダ家がしていること。

傍流なのにも関わらず、王位継承権があるのもそのため。優先順位が低いのは、初代自らが政権から身を引いたから。

そして王家だけに伝わる秘伝の書には、天族が力を振るうための神器の記述はあったが、導師側のそれは記されておらず、天族、導師の双方の絆と、天族の心からの願いが力となる、という記述があるという事実をスレイ達に告げる。

彼の言葉を聞いて、ライラも語る。天族は穢れに弱い性質と、長きを生きなければならない宿命故に、強い願いを抱くことを本能的に避けるのだと。

陪神の願いの力を集約させてライラが神依することは不可能ではないかもしれないが、願いが叶わずアイゼンが倒れればライラ達がドラゴン化する恐れはある。どうするか、という問いにやろうと言ったのはミクリオ。アイゼンの友人であるザビーダもこれに同意し、一同はリスクを冒してもアイゼンを救う決意をする。

ロゼ達はこの判断を聞き、隙は自分達が作るとスレイ達に告げる。

兵の一斉射撃とロゼの援護によってエドナをアイゼンの中へ。

スレイとアリーシャはエドナが戻ってこられるように、力を高めてエドナに呼びかけ続ける。

エドナの決死の呼びかけによって、一時正気を取り戻したアイゼン。エドナを呼び戻し、スレイ達は神依化。アリーシャのブースト能力をフルに使って一行は初めてドラゴンの浄化に成功する。

アイゼンの腕に縋って泣くエドナ。アイゼンは長い間エドナに苦労をかけたことを詫び、スレイ達に礼を言う。

そこに現れたサイモン。まさかドラゴンを浄化するとは恐れ入った、と笑う。

「しかし、この世の闇は深い。お前の行動など焼け石に水だ。こうしている間にもどんどん穢れは増える。絶望は生まれ続ける。

お前にに全ての人間の不幸を取り払う力が果たしてあるか?それが出来ないなら、救世主は気取らないが良かろう。

救いを求める声に限りは無い。いずれお前も思い知ることになるだろうよ」

と不安を煽るだけ煽り、食ってかかるデゼルにラファーガの幻影を残して退散。

ロゼに手を上げようとするラファーガ、庇うデゼル。あの日の再現のような光景に、ロゼの記憶が蘇る。

ちょっと心の整理をしたいというロゼ達と別れ、スレイ達はラストンベルへ。講和条約に出席して欲しいというアリーシャの願いに応えて、スレイ達はラストンベルに数日留まることに。(サブイベ消化期間的な)

一方ハイランド王は戦争扇動に際して偽の勅命を出したこと、先王暗殺の証拠を世間に公表し、バルトロを失脚させる。

講和条約の締結のため、国境の町ラストンベルにハイランド王、ローランス皇帝と戦の功労者アリーシャ、スレイ、セルゲイが集まり、ラストンベルの鐘が鳴り響く中、講和条約締結。ここでスレイは両国主に自分の夢を伝え、彼らから最大限の助力をするという確約を得る。

その夢の実現のためにも、一刻も早く災禍の顕主を倒すと誓いも新たにするスレイ。

アリーシャは国に残るか迷うが、マルトランとハイランド王から背中を押されてスレイに同道することに。

ロゼ達の身を案じながらスレイ達は全ての始まりであるカムランを探すことに(ライラは村を作る前にミケルと別れたので場所を知らない)

導師信仰の濃い町ということでまずはローグリンを目指すことに。

メーヴィンと遭遇。彼は心の試練を仕掛けたのは自分だということをスレイ達に明かし、スレイ達を信じて、己の守ってきた真実の全てを継承しようと告げるが、そこにサイモンの横槍が入る。

サイモン戦。戦のどさくさに紛れてサイモンはメーヴィンを殺そうとするも、制約のためにそれも出来ず、失意の撤退。

戦闘の後メーヴィンはライラすら知らなかった彼ら語り部の成り立ちを明かし、神代の時代に一体何があったのか、

天族と人とは一体どういう関係なのか、時と共に二つの種族はどう道を違えたのか、マオテラスはどういう状況にあるのかを語り、寿命で息を引き取る。彼の死ぬ間際の問いに対し、スレイは「ヘルダルフをも救いたい」と改めて決意を語る。

彼ら語り部は人と天族の前身とも言って良い種族で、肉体を持ちながら制約の力を行使出来る唯一の一族である。

ミケルとミューズは彼らと人とが交わった混血であり、ミューズは特に語り部の血を強く引いていたために制約が行使できた。

メーヴィンに感謝しながら彼を葬り、スレイ達は一路カムランを目指す。

ジイジの拉致は無し。

カムランに踏み込み、一行は災禍の顕主であるヘルダルフとの最終決戦。

アリーシャの能力と秘力のお陰で穢れの影響を受けない一行に対し、サイモンは穢れの影響を受けて能力ダウン。

しかし彼女は対抗策としてルナールを連れており、彼にはスレイを倒したあかつきには、陪神の天族を全て食らわせてやると約束している。

ルナールには力を手に入れたい事情があり、利害関係から彼女に手を貸している模様。

サイモン&ルナール戦。ルナールは旗色が悪くなるとサイモンを置いて逃亡。

泣き縋るサイモンに対して、心配するなと言葉をかけるスレイ達は、彼女の穢れを浄化した後ヘルダルフの元へ。

ヘルダルフ戦。

勝利の後もダンジョン崩壊はせず、スレイは剣を投げ捨ててヘルダルフ浄化の道を選ぶ。

ヘルダルフを浄化するには、魂と同化しているマオテラスを引き離す必要がある。

元々この呪いはスレイの前世であるミケルがかけたものであり、故に解けるのは同じ魂を持ったスレイだけ。

「長い間苦しめてごめん」とヘルダルフに詫び、スレイはジークフリートを使って天族四人をヘルダルフの中に送り込んでマオテラスを魂から切り離す。(ミケルがやったのと逆のことをする)

マオテラスの切り離しは成功。スレイは四人を呼び戻し、ヘルダルフの浄化を行う。

しかし浄化しようとした正にその時、ルナールにジークフリートを奪われ、彼にマオテラスを奪取されてしまう。

一刻も早く後を追わねばならないが、ヘルダルフは放っておけない。全身全霊で彼を浄化するスレイ達だったが、浄化し終わった後、ヘルダルフには肉体の限界が訪れ、彼はその場で死亡する。

しかし、最期に立ち会ったサイモンに礼を言い、目を閉じる彼の顔は安らかだった。

彼の命を救えなかったことを詫びるスレイ達に、サイモンは静かにヘルダルフの魂を救ってくれた礼を言うのだった。

一方その頃、ルナールの策によってロゼ以外の風の骨の団員が、ハイランド憲兵隊によって検挙される。

ロゼと昔馴染みである双子は直前で逃がされロゼに危急を告げ、報せを受けたロゼはスレイ達に助けてくれるように頼む。

アリーシャはここで初めてロゼ達が暗殺組織の一員であったことを知り、激しく悩む。

とりあえずレディレイクに向かう一行。そこでスレイ達は、王が風の骨の成り立ちも抱えた過去も全て側近から知らされた上で、エギーユが団員を脅して無理やり暗殺させていたものとして彼を処刑する決意をしたこと聞かされる。

自身も風の骨出身である王の側近は、一連の決定はエギーユの仲間を守るための選択と、彼の意思を汲んだ王の苦渋の決断からくるものであることを涙ながらに語り、どうかロゼ達だけでも新しい人生を生きて欲しいと風の骨のメンバーの伝言を伝える。

話を聞いてロゼは荒れる。過去風の傭兵団が壊滅した時も、自分が人質に取られた経緯があり、記憶にないながらも彼女は無意識の内にそのことをずっと悔いてきた。記憶を取り戻し、仲間のために本格的に償いたいと思っていた矢先の出来事だっただけに、今回の騒動はロゼの精神を抉る。

一方、権威を持っているからこそ法を遵守すべき王族という立場と、散々力を貸してもらったロゼ達への恩義との間で揺れ動くアリーシャ。

王族が法を軽視すれば必ず国は荒れる。そうでなくとも風の骨に命を奪われた人間の無念と、遺族の悲しみは無視できるものではない。

罪は償わなければならないし、法に照らせば風の骨は全員死刑になってしまう。王の選択は最大限の温情を与えたに匹敵するもので、それをわかっているからこそ、アリーシャにはどうすることも出来ない。

現実の厳しさに泣くアリーシャに、スレイもまた自分の無力を強く悔やむ。

全ての人間を幸せにすることなど出来ないのだと、サイモンの言葉が今更ながらに心に染みるのだった。

エギーユ処刑当日。

処刑前にやり取りする王とエギーユ。王は仲間を守るために己に不利な嘘を貫き通したエギーユに敬意を表し、残ったメンバーは悪いようにはしない。必ずや更正させると約束する。

そして死刑執行の時。見るなと言われて追い出されたロゼと双子だったが、やはり見ないわけにはいかず、広場の隅でこれを見守る。

家族を守ると豪語しながら、自分は何をやってきたのか。自問するロゼの前に現れたのはルナールだった。

死刑執行。悲鳴を上げるロゼ。彼女の心が乱れたのを見計らって、ルナールはジークフリートに込めていたマオテラスを彼女に打ち込んだ。

ロゼ、災禍の顕主化。直前にデゼルに離れるように言うがデゼルは聞かず、彼女に取り込まれる形で共に憑魔化。

突然の力の爆発に広場は大混乱。多くの人間が闇を纏った少女が北に飛び去っていくのを目撃。

事態は深刻と判断した王は、双子から事情を聞くなり残った風の骨のメンバーを各地に散らせ、その情報網を使ってロゼの情報を集める。

スレイ達はルナールを追跡するが、彼は目的は果たしたとして自ら死を選ぶ。ここでジークフリート奪還。

後に残った遺品と、風の骨のメンバーの情報から、スレイ達は捨て子だった彼が自分の母親を依頼の際に誤って殺害してしまったことを知る。

そして後に自身が捨て子だったのではなく、生まれのせいで母親と無理やり引き離されたことが発覚してから、ルナールは人が変わってしまったらしい。

彼を救えなかったことを悔やむも、スレイ達はロゼの行方を追って、彼女が向かったらしい北の大国跡地へ向かうことに。

火山の噴火によって失われた大国。しかし人々は死に絶えたわけではなく、各地で小さな集落を作りながら生き延びていた。

しかし、火山灰は止まらず、日もささない。戦中であったハイランドやローランスにも逃げられず、人々はぎりぎりの生活を送っていた。

絶望で犇く死の大国。そこは憑魔の巣に等しかった。

サイモンの言葉、自身の無力さに押しつぶされそうになりながらスレイは進む。そして一行はとある集落で、ロゼらしき怪物が火山に住み着いたことを聞かされる。

火山の動きが活発化していることに怯える住民。彼らにハイランド、ローランスに逃げるように促して、スレイ達は火山を目指す。

ラスボス戦。

元々導師であるロゼとマオテラスの癒着は深く、簡単に切り離すことは出来ない。しかもこの国は憑魔の坩堝。ロゼだけに構っていられる状況では無いが、他にかまけていられるほどロゼは弱くない。

ロゼの穢れに当てられて、火山は大規模な噴火の兆しが見られる。このままではローランスとハイランドにも被害が及びかねない。

迷っている暇は無い。かかっているのは数十、数百万の人々の命。

殺すしかないのか、迷うスレイとアリーシャに救いの手を差し伸べたのは、ジイジを初めとしたイズチ、地の主の天族。そしてローランス、ハイランド両軍、彼らを率いるセルゲイとボリス、そしてマルトランだった。

人々の避難を両軍が、そして彼らの加護を地の主が。そしてイズチの天族はスレイ達を守る結界を張ることに。

ラスボス戦2

殺してくれ、と願うロゼと、ロゼを助けたいと願うデゼルと。

スレイ達はロゼに語りかける。まだまだ生きてやることがあるだろう、君の帰りを待っている人を悲しませる気か、と。

本格的にマオテラスの浄化が必要だと判断したスレイ達は、いちかばちか、ジークフリートを使ってスレイに天族四人全員を同時に憑依させ、浄化の力を最大限に発揮させるという荒業を取る。

下手をすればスレイの精神は破壊され、天族四人も確実にドラゴン化するだろう。

アリーシャが傍にいるなら出来る、そう言うスレイに全てを託し、天族四人はジークフリートの中へ。

アリーシャの従者の力と、天族四人の願いの力に支えられ、四人憑依に成功したスレイ。

ジイジ達の結界に支えられ、浄化を試みるも後一歩が足りない。

そこに現れたのはサイモン。彼女は自分がロゼの中に潜り、マオテラスを分離すると言い出す。

幻を見せる自分の力ならきっと、ロゼの精神を一時安らげることが出来るはず。

彼女の言葉を受け入れたスレイはジークフリートで彼女をロゼの中に送り込み、ロゼとマオテラスの魂を分離したところで

一気にマオテラスを浄化する。

浄化成功。

切り離されたマオテラスの浄化の力でロゼとデゼルも浄化される。

ロゼはサイモンに見せられた幻の中で、エギーユと最後の言葉を交わしたと言うが、サイモンが見せた幻は、

彼女が家族と共にあるという幸せな光景だけのはずだった。

彼の言葉はきっと真実だ、そう語るサイモンにロゼは堪え切れない涙を流す。

デゼルもロゼを救ってくれたことに感謝し、ザビーダと和解。

火山の噴火は収まり、住民の避難も順調に進んでいた。

王の協力もあり、各地で天族の本当の姿、そして彼らと生きていく方法を説いて歩くスレイ。

途中遺跡に出会えば探検し、古き知恵を掘り起こしては新たな真実を知っていく。

アリーシャは国に残り、たまに帰ってくるスレイの報告を楽しみにしながら、日々政務に務めている。

 

そして世界は新たな調律時代へと歩を進めていく。

 

大団円でエンド

 

 

[newpage]

 

 

 

[chapter:設定1]

 

 

 

■穢れの定義

 

負の感情そのものでは無く、それから生まれた絶望が濃くなったもの。元々天族と同じく力を使えた人間は、体内にその名残の力を持っており、己や己を取り巻く呪詛として力が発動すると、力が穢れに変異して発現する。増えれば増えるほど運が遠のき、悲劇が起こりやすくなる。

人間の力がそもそも微弱なので、少量である内は大きな問題にはならないが、力が高まり呪詛が完成すると己の力に蝕まれて憑魔になってしまう。

基本的に強い望みや目標を持っている人、周りに理解者や心の支えになる人間がたくさんいる人は穢れを生み難い。

が、そういう人程支えを失った時に一気に憑魔になる可能性は高い。

 

 

■霊応力とは

 

生まれ持った才能ではなく、育った環境や経験で培われる。

平たく言えば「どれだけ天族の存在を当たり前に捉えることが出来るか」という感覚。ちなみにあくまで天族を見るための能力であって、霊感とはまた別物。スレイは恐らく両方ある。

また天族自身は自然を操る能力故か感覚が鋭く、霊感がある個体が圧倒的に多い。

また天族とは穢れと切っても切り離せない関係にあるためか、霊応力を得ると穢れの感知能力も上がる。

 

 

■天遺見聞録執筆

 

200年前。何が何でも200年前。カムラン崩壊も200年前。ライオン丸が生まれたのも200年前。

ライラと先代同士の旅も200年前であり、サイモンとライラの剣の乙女交代はそれよりも後。

ミクリオは呪いの媒体として使われた魂を200年かけて清め、その後天族として転生した形。

その際に水の力で魂を清めたため、水の天族となった。

尚、カムラン付近は近年でも小競り合いが頻発しており、最近起きた小競り合いは風の傭兵団壊滅と関わっている。

 

 

■八天竜

 

暗黒時代、人と天族が分かれて戦った際に人間側についた天族のうち、愛する人を戦で失ってドラゴンになった者。

アイゼンもこの一人であり、彼は恋人と一緒に再び人間と天族が共存し合う道を探していた。

サブイベとかで全員浄化すると良いことありそうな感じの響きではある。

 

 

       

 

■ロゼの過去

 

色々変更。特に風の傭兵団壊滅時期、壊滅時の状況など。

        

   

以下詳細

 

壊滅は多分十年くらい前。ロゼは天才的な剣の才能を持った傭兵団のアイドル(ちびっ子的な意味で)

双子は傭兵同士の子供で、後方支援の手伝いをしていた。

カムラン跡地の小競り合いで傭兵団に出動依頼がかかるが、相手の様子がおかしい(憑魔が混じってる)ため、傭兵団が拒否。しかしどうしても勝利したいローランス貴族の一人がロゼを攫って人質にするという暴挙に出る。デゼル達がロゼを救出に向かうも間に合わず傭兵団は壊滅。デゼルの親友は憑魔化。

目の前でその変化を見たロゼは、恐怖の余りデゼル達の記憶を封印。天族も見えなくなる。

壊滅後子供とエギーユだけが生き残り、ロゼの剣の才能に目をつけた暗殺ギルドに拾われる。エギーユは怪我のために戦えなくなるが頭脳担当として無理やりついていき、可能な限り子供達のサポートをしていた。

ロゼと双子はお互いの命を盾に取られ、望まぬ暗殺に手を染めることになるが、互いの無事だけを心の支えにして今日まで憑魔化せずにいる。

現在の風の骨のメンバーは、殆どがロゼのように攫われてきたり拾われたりで暗殺者に育て上げられた子供。

あと多分この設定だとロゼとデゼルは多分救済有りのラスボス。

 

 

■デゼルの過去

 

ロゼの過去変更に従って色々変更。更にザビーダ関連で設定の追加有り。

ロゼの体を操って暗殺ギルドを立ち上げた設定は改変。ひたすらロゼのことを心配して守るストーカー。

 

 以下詳細

風の傭兵団の団長が霊応力を持っていた関係で、ロゼも幼い頃からごく自然に天族の存在を受け入れていた。

意外に父性本能強かったのか、チビのロゼに結構メロメロ。ロゼもデゼルに懐いていた。

ロゼが攫われた際には親友と二人でロゼの救出に向かい、風の傭兵団の元に送り届けようとするも、間に合わず。

団長が目の前で亡くなったことを切欠に親友が憑魔化。止めようとするも力及ばず、ロゼと双子だけを何とか逃がす。

目はその際に親友にやられた模様。

サイモンはその際、風の傭兵団を壊滅に追い遣った憑魔に関わりがあったらしい。

 

 

■ザビーダ

 

ジークフリート入手関連で、デゼルの友人関係の絡み追加。またロゼ、デゼルの早期離脱に伴ってパーティー入りが早くなる。

 

以下詳細

      

デゼルの親友の兄貴分的な存在で、銃は元はデゼルの親友の物だった。器にする神器。

傭兵団が不穏な依頼を受けてザビーダに相談していたものの、ザビーダ本人は人間と関わることに積極になれず、結果傭兵団壊滅。

様子を見に行って壊滅の瞬間に立ち会い、親友が憑魔化した瞬間を目撃。デゼルが襲われているのを見て咄嗟に止めようとするが、すぐに振り切られてしまう。

そこで足元に彼の銃が落ちていることに気付き、発砲。弟分をその手にかけることとなる。

デゼルはその時点で既に視力を失っていたため、ザビーダが親友を殺した事は知らない。

       

 

■風の骨

 

原作と異なり、完全に職業暗殺ギルド。こいつらは暗殺で飯食ってる。

セキレイの羽は存在するが、完全にダミー。稼ぎは余り無いし、そもそも別の「表の顔」をいくつも持っている。

エギーユは非戦闘員で頭脳労働担当、双子は実務担当。

風の傭兵団の後身では無く、元々別の組織だった暗殺ギルドに壊滅後の風の傭兵団員が吸収された形。

先代頭領のやり方が酷すぎて家族に危害が及びそうだったため、五年前にロゼが先代を殺害。頭領となる。

 

 

[newpage]

 

 

 

[chapter:設定2]

 

 

 

 

■人間と天族

 

神世の時代までは同じ種族だった。具体的に言うと天響術使える人間。力の強い者は浄化の力も持っており、そのために大きな権力を持っていた。五大神はその筆頭。

しかし神世の時代の末期に大きな争いが起こり、呪詛の気(後の穢れ)が世界を覆い尽くし、世界は滅亡寸前まで追い込まれる。そこで人びとは結託し、ある者は自然と通じる「力」を、ある者は物質として存在するための「体」を誓約のために差し出して、世界の浄化を行う。力を差し出した者は人間に、体を差し出した者は天族にそれぞれ分化した。

しかし、単独で穢れを浄化する術を失った人はこのままでは滅んでしまう。

そこでマオテラスは自己の存在の喪失を誓約にして加護の力を天族に、残り四人は永遠に眠り続ける事を代償にして霊応力を人間にそれぞれ与える。

五大神はこの時代の人間のトップ的な立ち位置であり、争いの原因でもあった。その事を悔いて責任を取った形。

彼らの犠牲の結果、己だけでは穢れを浄化することが出来なくなった両種族が手を取り合い、支え合う形で存続することが出来るようになった。

 

 

■天族の特性

 

思念体に近く物体ではない。

電波に例えるなら発信力が極端に弱く、受信力が強い。そのため周囲の環境に影響を受けやすく、穢れに非常に弱い。

穢れに触れただけでは憑魔化はしないが、弱い個体はそのまま消えるか病んでしまう。長期間病むと魂が変質して憑魔化するが、ドラゴン化までは行くことは殆どなく幼生に留まる場合が多い。また病んだ魂は転生できず、そのまま穢れの無い場所で魂を清める必要がある。

己の情報を発信する力が弱く、天族以外から認識されることが非常に難しい。特に人間は鈍感なため、当たり前に天族の人間を受け入れ、その存在を感じようとする意思を持つ人間で無いと姿も見えないし声も聞こえない。

肉体的な縛りが無いため、意思の力によってその力が大きく左右されるが、一般の天族は特定の欲求を持たないのが普通。自然に寄り添い、あるがままを受け入れるスタンスのため、微弱な天響術が使える程度に留まる場合が多い。運命を否定しないが故に絶望の余り己を呪うことは殆ど無く、外部から穢れの影響を受けない限り憑魔化することはほぼない。

例外は人間と深い関わりを持つ個体で、彼らの多くは人間の影響を受け、個性を大きく伸ばす傾向にある。意思が強くなる分力は増すが、特定の欲求を持つようになるが故にそれが折れた時にドラゴン化する危険性は高くなる。

 

 

■人間の特性

 

発信力が強く受信力が弱い。天族の逆。

天族と比べると非常に我が強く、意思が強固。自然と通じる力を失ったため、天響術は使えない。しかし僅かに力は残しており、絶望に駈られて己自身を呪うことことで軽度の呪詛の気を発生させてしまう。これが穢れ。穢れが堆積し、呪詛が完成すると魂が変質して憑魔になってしまう。自分では認識出来ないし、浄化も出来ない。完全に憑魔と化してしまうと、戻るのは並大抵のことでは無理。

感受性が低いので少しでも天族の存在を疑う気持ちがある限り、天族の姿を認識出来ない。天族を信じたいでも駄目、いるべきだ、でも駄目。居て当たり前という認識でなければ見ることは出来ない。稀に心のまっさらな子供が天族の姿を見ることがあるが、社会の常識や大人の教えに感化されて普通は大人になるにつれ見えなくなる。子供がお化けを本気で信じるのと同じ心理。

スレイのような特殊な環境に無い限りは天族を見ることは出来ないが、代わりに天族と意思を通じ合えればその力を引き出すことが出来る。天族自身は他者に影響を与える力が殆ど無い故に、大規模な力は人間の仲介がないと行使出来ない。その最たる例が導師であるが、導師は滅多なことでは現れないので、信仰によって加護領域を引き出すことを代替手段としている。加護領域は新たな穢れを蓄積させないこと、軽微な穢れを祓うことは出来るが、憑魔や大規模な穢れを浄化することは出来ない。

 

 

■時代背景

 

○神代の時代 期間:千年くらい

 

人間と天族がまだ分化していなかった時代。

現代のように自然発生的に生ずる穢れは自分達で浄化出来ていたので無問題。問題となるのは誰かが意図的に他者の魂を捻じ曲げようとする時に発する「呪詛の気」。これは職業的に浄化の力を振るう神官にしか浄化出来ない。また、自己の魂の否定によって意図せぬままに己を呪い、行き過ぎて憑魔になった者の対処も神官の管轄。そのために神官は大きな敬意と畏れの対象だった。

この時代の末期、後に五大神と呼ばれる五人の神官の下、人々はそれぞれの派閥に分かれて大きな争いを起こすことになる。呪詛の気が世界に蔓延し、自然物が影響を受けて憑魔化、世界が滅亡に向かおうとしていることに気付いた人々は、自分達の未来と引き換えに世界を浄化。争いの原因となった五人の神官は、その身を以って彼等を救うべく誓約を立て、人類は天族と人間とに分化した。人々はその献身を讃え、世界のあちこちに神殿を作ってこれを祀ることになる。

 

○アヴァロスト調律時代 期間:八百年くらい

 

スレイが目指す人間と天族の共存時代。

人々は天族と人とが元々一つであった時代を記憶しており、五大神の恩恵である霊能力で天族と協力し合って穢れを祓い、また加護で以って集落を守って暮らしていた。天族は信仰の対象では無く共存者であり、生きていくためのパートナー。特に天族と理解し合い、彼等の力を引き出す者は「導師」と呼ばれ、その力を持って憑魔を祓う者として、大きな尊敬を集めた。

また天響術と人間の技術を融合させた特殊技術が見られるのもこの時代の特徴。遺跡に見られる仕掛けもそうだが、特にこの時代の技術の粋を結集させたのは「神器」と呼ばれる道具で、人間が天族の力を最も効率的に引き出すために作られた。人間が天族の力を振るう際の媒体となる。天族用と導師用の二種があり、天族用の物は直接力を振るうための武器としての役割も果たす。対して人間用の神器は、霊能力を増幅させるための装置で、受信効率を高めることが出来る。本来ならば導師になる(神依が出来る)レベルに達するには、誓約によって浄化の力を得た高位天族と特定の個人がもの凄く強い信頼関係を結ぶ必要があったが(恐らく最低でもミクリオとスレイレベル)、神器の発明によりハードルが下がり、互いに悪感情を持っていなければ契約出来るようになった。しかしリスクは当然ある。

神器はスレイ達の時代でも現存しており、あちこちに祀られたり埋もれたりしている。レディレイクの地下に祀られていたのはその一つで、ジークフリートは最も後期に作られた神器。

ライラはこの時代の末期の生まれ。暗黒時代の前の良い時代を若干知っている程度。

 

○クローズドダーク(暗黒時代) 期間:五百年くらい

 

現代とアヴァロストを隔てる闇の時代。この時代に何があったのか、後世には詳しく語られていない。

しかし、確実に天族と人間の関係性が変化した時代であり、この時代以降天族と人間が当たり前に共存する光景は見られなくなる。

八天竜が生まれたのもこの時代で、恐らくザビーダ、エドナはこの時代の生まれ。ザビーダは中期、エドナは後期か。アイゼンはザビーダと同年代。

恐らく人間と天族とが二分される何らかの戦いが起こり、人間の多くは憑魔化し自滅の道を辿り、争いを避けて生き残った人間は次第に天族の存在を忘れていった。

八天竜は人間を愛し、天族を裏切って人間の側についたものの、愛する人は争いの中で死亡。絶望に駆られてドラゴンに身を落としてしまう。この事が原因でエドナは人間に良い感情を抱いていない。この頃には辛うじて自我を保ち、周囲に危害を加えないために殆どの時代を眠って過ごしていた八天竜だが、後に災厄の時代を迎え、穢れに当てられて段々自我すらも失っていくことになる。

人間と天族が仲違いし、 人間が天族を認識出来なくなって世界がまたもや穢れに冒され始め、焦った天族の有力者五人が、天族信仰によって加護領域を広げる方法を思いつく。この五人が初代五大神側近。輿入れ契約必須の強い憑魔の浄化は出来ないが、世界を清浄に保つくらいの働きは期待できるのではないかと、最善の方法を模索した。

そこで天族達が考えだしたのが、アヴァロスト時代の「導師」への畏敬を利用する方法。導師を明確に「神」である天族と人間の仲介者に仕立て上げ、人間の信仰心を煽るというもの。天族を認識する子供を育てるため、五大神を祀る神殿の近くにいくつかの場所が用意される。そのうちの一つがイズチ。当時の長はジイジでは無い。

こうして世界を浄化する駒として人間を利用する現行の「導師」制度が確立し、天族と人間の心の距離は逆に隔たっていくようになる。

 

○アスガード時代 期間:五百年くらい

 

天族信仰が確立した後の時代。

天族は「神」の代替物となり、導師は信仰を広める存在となる。信仰を広める一環として能力を使い、穢れを祓い、人々の前で数々の「奇跡」を体現してみせたため、導師についての文献が最も多く残ることとなる。また、遺跡の様式などはアヴァロスト調律時代のものを模倣したものが多く見られるが、当然天響術を使った仕掛け等は無いのが特徴。

導師制度が確立したのもこの時期で、定期的に新たな導師が誕生しては世界を浄化し加護を守り、そして歴史の闇へと消えていった。その多くが天族とも人とも本当の意味で交われず、苦悩の内に天族から見放され、憑魔と化したり孤独に死んだりしていったのが真相。また導師が契約を結んだまま憑魔化すると、天族を取り込んだ状態で憑魔化し、災渦の顕主となる。そうならないために主神の多くは憑魔化する前に人間を見捨てる選択肢を取ったが、導師との絆を捨てきれない天族が皮肉にも災渦の顕主を生んでしまう結果となった。また災渦の顕主が生まれず災厄の時代が来ずとも、単に信仰心が弱まっても加護の力は弱まるため、信仰心を鼓舞するために導師は途切れることなく生まれ続けることになる。

この時代の末期に先代導師ミケルが誕生する。他ならぬ導師が新たな災渦の顕主を誕生させてしまったため、この災渦の顕主を鎮めるに足る魂の持ち主が現れるまで、新たな導師は生まれず、スレイの誕生まで導師伝承は沈黙することになる。この間実に二百年。

 

 

■先代導師ミケル

 

先代導師であり、当捏造設定ではスレイの前世。

妹と共に天族の村で生まれ育ち(イズチ出身ではない)、導師としての宿命を得て世界の浄化のために旅立つ。

旅の道中で遺跡に触れ、アヴァロスト調律時代の存在を知り、やがて天族と人間の共存を強く夢見るようになるも、ライラの言葉などから導師制度の真の姿を知るに従ってその夢は絶望に変わっていく。

歴代の災渦の顕主の多くが先代以前の導師が憑魔化したものであり、彼等の絶望の元は天族に見放されたことにあるという事実。導師は世界を浄化するために天族が考え出したシステムの一部であり、体の良い駒であることなど。

真実を知った彼は当時の主神と絆を断ち切り、人と天族の真の共存の夢に賛同してくれたライラだけを供に、その方法を探して世界を旅することになるが、ライラは浄化の力を持たず、多くの憑魔を殺さなくてはならない境遇におちいる。まずは世界の穢れをどうにかしなくては、と考えたミケルは、多くの穢れの根源である戦争を何とかしたいと考えるようになり、そのためには大陸全土を加護する力を持つマオテラスの存在が重要だと考えた。そこでローランスの神殿に侵入してマオテラスを奪取、北の大国とローランスハイランド三国の要衝の地にマオテラスを安置する計画を立てる。

マオテラスの加護が三国平等に行き渡れば争いを生む格差は無くなり、結果として戦争は無くなるはず。ミケルの考えはそういうものだったが、誓約のために意思の疎通がほぼ不可能なマオテラスと契約を結ぶことは出来ず、結局信仰の力に頼るべく導師を信じる人々を集めて村を作った。これがカムランの始まり。

しかし、人間というものをわかっていなかったミケルの甘い願望はすぐに打ち砕かれることになる。ライラはマオテラス奪取の時点で反対していたが、村を作る段になって完全に袂を分かち、一人になったミケルは己の願いをかなえようと暴走することになる。ライラは本来ならばミケルの知りえなかった導師制度について彼に伝えたことを猛烈に悔い、後にどんなに心が痛んでもそれを口にしてはならないと己に誓約を立てて浄化の力を得ることになる。

こうして三国要衝の地に作られた村は、戦に飢えた権力者の格好の餌食となり、ミケルはカムラン破滅の原因を作ったヘルダルフを呪うに到る。

呪いを解く方法は二種類。呪った当人がそれを解くか、呪った人間の魂を消滅させるか。

どちらにしても呪った当人の魂を持った人間が転生しなければ災渦の顕主になったヘルダルフは倒せない。よって二百年新たな導師は生まれずに、歴史は導師スレイの誕生を待つことになる。

 

 

■災渦の顕主ヘルダルフ

 

霊応力が無いのに災渦の顕主になった稀有な例。

周囲の人々を残酷な運命に叩き込むという己の宿命を呪い、孤独に苛まれて二百年を過ごす。己と同じ闇を抱えたサイモンを側近として抱えるも、彼女をも悲惨な運命に陥れないために心の距離を取り続けていた可哀想な人間。

呪いの正体は穢れたマオテラスをヘルダルフの魂に同化させるというもので、己の意思というものが極端に薄いマオテラスだからこそ可能だった技。己とミクリオの魂を変質させ、その穢れでマオテラスを憑魔化、呪いの力でヘルダルフの魂に送り込むという荒業で、恐らく神器の力を利用した模様。ミケルがアヴァロスト時代の技術を研究していたからこそ可能だったと思われる。

ヘルダルフは天族の存在を信じておらず、したがって導師としての資質は無い。故にマオテラスの力を完全に発現させるには到っていないが、ヘルダルフはこの穢れた力を完全に発現させるための器と、マオテラスを魂から切り離す方法をずっと探している。

導師という存在と、それを生み出したこの世のシステムを心の底から呪っており、元々導師であった災渦の顕主によって世界を混沌におとしいれ、導師信仰の芽を完全に摘むことを強く望んでいる。

人々の希望たる導師を奪ってしまえば、人々は無駄な希望を抱かなくなる。多くの天族のようにあるがままを受け入れ、欲を抱くことなく生きれば穢れない世界が実現でき、導師も要らない。世界を憎んでいるようにも思える彼の願いだが、根底にあるのは己と同じ命運を辿る人間、そして導師という過酷な宿命を背負う人間が二度と生まれないで欲しいという純粋なる思いである。

 

 

■サイモン

 

元々導師に試練を与えるために誓約を行った天族で、生物を殺せない誓約を背負った代わりにありとあらゆる幻を見せられる力を得た。

剣の乙女として導師の選定を行うのが役目であり、第一の導師の試練を担っていた。導師として過酷な宿命に耐え得るかどうかを幻を使って試すのが役目だったが、レディレイクの祭壇で人々の願いに触れる内に人を愛する心に目覚め、自分の力で人々の幸福を得たいと望むようになる。

加護の力は誓約に関係無く行えるが、サイモンのそれの力は弱く、憑魔の力が強まるに連れて穢れを除去できなくなっていく。そこでサイモンは穢れを生む人々の心を支えようと、己の幻を使って悩める人々を救おうと奮起するも、所詮は幻であり、仮初の幸福を味わった人々の心は却って荒む一方だった。

自分の力は人々に何も与えることは出来ない。与えられるのは破滅だけ。サイモンは己の力の限界を悟り、剣の乙女の役割を放棄してレディレイクを出奔。旅をするうちに災厄の時代の根本となるヘルダルフに出会うが、彼もまた他者を不幸に陥れる孤独な運命を歩む者と知り、共感を抱く。また、サイモン自身人々の欲に際限が無いことを良く知っており、そんな状態で聞いたヘルダルフの理想「穢れない世界」はこの上ない魅力に思えた。

人々の欲がある限り、穢れは祓っても祓っても消えはしない。やがて祓いきれない穢れを浄化するために生贄である導師が生まれ、運が悪ければ導師は新たなる災渦の顕主となって穢れを振りまく。

不の連鎖は終わらせなければいけない。そう考えたサイモンは、自らヘルダルフの下で働くことを決意。スレイの前に立ちはだかることになる。

 

 

■ジークフリートと浄化

 

ジークフリートは人間と天族の関係が悪化し始めたアヴァロスト調律時代後期に製作された神器であり、力を行使するために必要な肉体を持たない天族が、無理やり人間に憑依するために発明されたもの。

そもそも神依とは人間と天族の間に深い絆が必要であるため、ジークフリートで神依した場合、天族の持つ力の中でも特に意思の強い天族しか使えない浄化の力は、殆ど使えないか或いは威力が半減する。

天族は思念体に近いため、その力の強さは意思の強さに依存する。そのため、人間と天族の絆が強く、尚且つ願いの形を一致させた時に最も強い力を発揮できる。願いが一致していないと、人間と天族の願いの齟齬が、天族の意思を弱める壁となってしまうから。逆に言えばこの二つの条件を完璧に満たしていれば、浄化の力を使うのに制約をかけることも不要。

終幕の四人同時憑依は、試練を越えて天族四人の精神力が強くなり、尚且つスレイと彼の力の増幅をするアリーシャとの信頼度が最高、更に「ロゼとデゼルを助けたい」という強い願いが完全な形で一致していたため、四人全員が浄化の力を持ったのと同等の効果が得られた。故にジークフリートでの憑依にも関わらず、マオテラスを浄化するほどの力を得られた…とか。

 

 

■アイゼン

 

天族と人間の戦の折に、人間の女性に惚れ、彼女と共に再び天族と人間が共に生きられる道が無いか模索していた。

彼が所要で出払っている隙に彼女は人間に見つかり、天族と絆を結ぶ裏切り者という形で、人間に処刑されてしまう。

エドナは彼女に隠されていたため、人間の手にかかることなく無事だった。

アイゼンはかねてより、戦場の穢れを祓うため、そして彼女が自分の身を守れるようにするために、自分が制約をかけて浄化の力を得、彼女と契約することを望んでいたが、アイゼンの中の何かを縛ることを嫌がって彼女が拒否。

アイゼンは古の人間が持っていたという、制約を用いないで浄化の力を得る方法を探すために遠出をしていて、その隙に彼女が襲われた。

なので上記の四人同時憑依浄化の真相については、アイゼンのサブイベントとかで仄めかすような形で伏線を張れたら…素敵だな。

エドナは兄のことも、兄の彼女のことも慕っていたが、夢を語って邁進し、その結果あっさり自分と兄を置いて逝かれたことがトラウマとなって、それが人間嫌いへと繋がっている。

「期待したって無駄。どうせすぐに消えるんでしょ?人間なんて所詮その程度」

それが序盤エドナの人間への認識。スレイの言葉に山を出たのは、夢みたいなこと言って笑うスレイがどこか兄に似ていたから。期待しないようにしていたが、それでも少しだけ信じてみずにはいられなかった。

 

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