これはある人が音楽家へと道を変えるお話

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ある少女の話

これはつい最近のお話。

 

新宿のオペラシティの広場に最近可愛いけど不思議な女の子がいたんだ。彼女は名前もわからない、誕生日もわからない。年齢もわからない。

彼女は見た感じ160cmくらいの身長で、痩せている。

 

肌は白く、雪のように澄んでいる。瞳も綺麗な焦げ茶だ。

照りつける太陽が、その肌をさらに眩しく光らせる。

 

ぼくは意を決して彼女にお話を試みた。

彼女に話しかけると、彼女はフフッと笑ってくれて、とっても嬉しかった。

 

それから毎日同じ時間に僕は彼女の元へ通うようになったんだ。彼女は毎日同じ場所にいた。僕は彼女のことが好きになってしまったんだ。彼女もニッコリと笑ってくれるからとっても嬉しかった。いつか付き合おうとも思っていた。

 

しかし、ある日を境に彼女はそこに全く姿を現さなくなった。どこへ行ってしまったんだろう。いつもならここで優しく微笑んで待っていてくれるはずなのに。

 

彼女がいなくなってから一週間。僕は突然家で意識を失った。まるで、魂が抜かれるかの如く一瞬でクラっと意識を失ったんだ。そして、目覚めたら雲の上。

 

「あぁ、僕は死んだのか…」

 

そう思ったね。でも違った。

 

しばらくすると、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。声のするほうを見ていると、いたんだよ。彼女が。

 

僕は嬉しくて駆け出した。彼女と一緒にいられるのなら死んでもいい!そう思ったね。

 

しかし、彼女の口から告げられたことは壮絶なものだった。

 

「私、音楽の妖精なの。」

 

正直、固まったよ。まさか僕がいつも出会っていた彼女が音楽の妖精だなんて。僕はオカルトなんて信じないと思わず返してしまった。でも彼女に言われたよ。

 

「じゃあこの世界も信じないことになるね。もう見てるし、実際にいるのにね。」

 

言われてみれば…既にここはあの世…「霊界」だ。

 

すると、彼女は僕の手を引っ張った。

 

「きて。」

 

彼女は僕の手を引っ張ったまま飛び立ち、空高く飛んだ。すると、僕を連れて奥に見える物凄い光の溢れる場所に連れていかれたよ。

 

「ミューズ様、私のお気に入りを連れてきたよ!」

 

彼女は元気にそう言った。すると、奥から背の高く神々しい光を放つ大らかな女性が歩み寄ってきたんだ。その女性は僕に向かって手を差し出した。その手から僕に向かって虹色のキラキラした光が流れたんだ。僕はその光を受けた。

 

「あなたは私の可愛い妖精に気に入られました。あなたにはこの力をを渡しても良いでしょう。その力で、今の人間界を幸せにし、綺麗にしなさい。」

 

僕は何をされたか正直わからないまま、ミューズ様と妖精に別れを告げられて再び意識を失った。

 

目覚めると、今度はさっき倒れた家の中。僕の家だ。手に光の粒が握られていたのはわかった。でもその光の粒は僕の手の中に入っちゃったんだ。

突然頭に一つの命令が流れたんだ。

 

「音楽をやりなさい。あなたに与えた力は音楽で人を魅了する素晴らしい力です。」

 

僕はピアノ教室をやっていた母からピアノを借りて弾き始めた。すると、家族を始め友人や近所の人たちが涙しながら見に来たんだ。

 

あぁ、…この力は…音楽の力だったんだなぁ。…

 

今僕は、彼女とミューズ様の約束を守るため、ピアニストとして活躍しています。

 

また、あの妖精に…会えるかなぁ……


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