コーキ95年、隣国が自然国境を主張して我が国に侵攻を開始した。

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作者の手慰み小説


青戦記

我が国は隣国から侵攻を受けた。

 

 

俺は陸軍に志願し猛訓練の後

 

 

五日前ついに前線に配備されることとなった。

 

 

 

 

「敵襲、敵襲ーッ」

 

突如見張り台の上の岸川上等兵が叫んだ。

 

「数は」

 

道山曹長が大声で聞く。

 

「丘の上10時の方向から装甲車2両歩兵30人ほど、1時の方向から歩兵15人ほど牽引砲一門ですッ。」

 

それを聞いた東大尉が叫んだ。

 

「鐘をならせぇー、戦闘準備ィー」

 

それを合図にサイレンがけたましくなり始める。

 

俺は持ち場の対戦車砲陣地の方に走った。途中で同じ持ち場の太田二等兵に出会う。

 

「いよいよ実戦だな、ションベン漏らすなよ」

 

同じ部隊の太田が話しかけてくる。

 

「分かってらァ、やってやる」

 

俺はそれに応ると急いで走って、対戦車砲の砲弾を取りに行く。走っているとほかの兵士がは小銃を構えて対戦車砲より少し前線の塹壕陣地の仲間に合流しているのが見えた。俺は持ってきた砲弾を装填すると、砲手の太田に言った。

 

「任せたぞ、百発百中の太田さん」

 

太田が答える。

 

「あぁ、任せとけ」

 

と言ってニヤリと笑った。

 

そうこうしているうちに敵の装甲車が丘を超えてこちらに向かってきた。後ろには歩兵もついてきている。そして前線の歩兵たちに向かって機関銃を発射すし始めた。

 

歩兵達はそれに塹壕に隠れながら応射している。俺達も装甲車に対戦車砲を向けると砲撃を開始した。

 

しかし、一発目は敵の上にそれて外れる。

 

「クソッ」

 

太田が言った。

 

「太田、落ち着け」

 

そう励ましながら、少し重い砲弾を装填し、素早くうごく装甲車に狙いを付ける。

 

「今だッ」

 

太田が砲弾を発射した。発射した砲弾は地面と水平に真っ直ぐな軌道で飛んでいき、装甲車の履帯に命中し吹き飛ばした。装甲車は履帯をやられ、身動きが取れなくなる。

 

「よし、命中ッ 脚を壊してやった」

 

「いける、いけるぜ」

 

太田と俺は興奮して叫んだ。

俺がそのまま装甲車に狙いをつけて3発目を装填しようとした瞬間 強い衝撃を受けて 俺の身体は後ろに飛ばされ地面に落ちる。

 

 

 

一瞬クラクラしたが、直ぐに伏せた姿勢のままで周囲を確認する。

 

「太田ァーっ、大丈夫かァー」

 

「あぁ、いるぜぇ 少し脚を捻っちまったケドな」

 

すぐ横から太田の声が聴こえ、安心する。そして俺は対戦車砲を確認した。

 

防盾の一部が凹んでいるが砲自体は大丈夫だ、対戦車砲陣地の少し前線に敵の野砲の榴弾が着弾 爆発して、飛んできた破片は対戦車砲の防盾が防いだが、衝撃波は防げず俺達が飛ばされたというわけか。

 

 

あまり防ぐものの無い前線の歩兵陣地もでは、先ほどの榴弾の爆発を食らい何人か死傷者が出ていた。

 

「クソーっ、衛生兵来てくれェーッ」

 

「いてぇ、ぃえー」

 

そこに装甲車が機関銃射撃を浴びせる。履帯に砲弾を受けて動けなくはなりはしたがまだ機関銃の攻撃力は健在で、その猛烈な制圧力で後方の歩兵とともにこちらの歩兵陣地に集中砲火を浴びせてきた。

 

不味い、このままだと前線にが崩壊するかも知れない。

 

「太田、急げ装甲車を狙うぞ」

 

そう叫ぶと俺は対戦車砲に砲弾を装填し

た。太田がいう。

 

「止まってる標的なら任せろォ」

 

太田が砲弾を発射した。飛んでいった砲弾は再び水平な軌道を描いて、装甲車の砲塔に直撃した。

 

装甲車は完全に動きを停止した

 

 

主力の装甲車の1両を破壊された敵部隊は、慌てた様子で撤退していく。

 

 

「やった、奴ら退却していくぜ」

 

太田が言った。

 

「いや、さっきのは威力偵察だろう

おそらく次は敵も本気で来る…

戦いはこれからだ、気を引き締めろ」

 

いきなり隣に現れた道山曹長が言った。

 

「「はッ 了解しました。」」

 

俺達は驚きつつ言った。

 

 

 

 


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