【とある魔術師から賢人議会にあてられたレポート】
この度私はイタリアにて新たなる神殺しと出会いました。いえ、新たなると言うと語弊があります。彼は一年ほど前に日本にて神殺しを成し遂げ、既に四柱の神を弑逆することに成功しています。つまり、彼━立花榊は七人目と認識されていた草薙護堂よりも先にカンピオーネとなったのです。
彼はこのイタリアの地にてゴルゴネイオンの処遇を巡り、草薙護堂と戦いました。その中で彼は、二つの権能を用いました。
一つ目の権能は、神をも傷つける武器を生み出す権能です。草薙護堂との戦いで確認できたのは、短剣や槍、そして防御用として鉄の壁。このことから作り出せる物は武器に限らないと思われます。この権能自体は武器を生み出すだけなのでそう強力なものではありませんが、立花榊自身が羅豪教主やサルバトーレ卿に比肩する武術の使い手であることから極めて巨大な威力を発揮します。
この権能については、製鉄にまつわる神から簒奪したと思われます。また、戦闘中に使った彼の聖句から、武器を生み出した神であること、鉄の体を持つこと、角を持つ神であることが確認できました。そして、日本にて神殺しを成し遂げたことからおそらくはアジア付近の神格であると推測できます。
二つ目の権能は、ルーン魔術を扱う、というものでした。一つ一つの効果が、あまり高くない分(あくまで神やカンピオーネに対しては、ですが)極めて汎用性の高い能力となっています。また、『
この権能に関しては、先日スウェーデンに出現した神から簒奪したものと思われます。ルーン魔術を扱う北欧の神となれば、一柱しか存在しません。北欧神話の主神たる軍神オーディン。この神を立花榊は弑逆したものと思われます。
本人の言葉によれば、あと二柱の神を倒したとのことですが、残りの権能についてはトルコと日本に顕身した神からそれぞれ簒奪したもの、という情報以外は確認できていません。
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「まぁ、こんなものか」
戦いを終えた榊はホテルに戻り、報告書を書いていた。エリカから賢人議会に報告書を提出したいとの申し出があったため、余計なことを書かれないようにするために自らの手で報告書を作成しているのだ。エリカに書かせてもよかったが、どうせ添削はする事になるのでそれなら自分で作った方が速い、と判断したのもある。
自らの情報を晒すということが、どれほど危険なことか━武術家たる榊は十分承知していることだが、下手に詮索されたり監視されるのが煩わしいと判断したため、ある程度の情報を公開することを決心したのだ。それにこの程度の情報なら、霊視術者に読み取られる可能性もある。で、あればある程度の情報を出すことで、真に隠したい情報から目をそらそうと彼はしているのだ。
それにこういう作業は、イギリスの『
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後にこのレポートを受け取った賢人議会は立花 榊の権能についてそれぞれこう名付けた。
第一の権能には『
え~と、第二の権能についてどの神から簒奪したのか、ある意味予想通りの答えだったかと(むしろ他の答えを思いつかない……) 第一の権能についても結構ヒントが出ましたけど当てれる人が出てくるやら……。ちょっとヒント出し過ぎたような気がしなくもなくも……第一の権能について予想できた方はまた感想に書いていただければと思います