ラブライブ!~太陽と月~   作:ドラしん

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これまで加入回が続いていたので文字数が多くなっていましたが今回は少し抑えられました。

モチベーションよ、上がれぇぇぇ!!!

あ、ちなみに今回は冬夜があまり出てきません。たまにはこうゆう回もいいかな?

という訳で第14話始まります。


第14話【リーダーとは】

「私が入った段階で考え直すべきだったのよ…リーダーは誰かを!!」

 

アイドル研究部部室。

 

神妙な面持ちで椅子に座るμ'sメンバー。

 

その中央に座るにこさんは勢い良く立ち上がった。

 

「…何があったんだ?」

 

「実はな…」

 

太陽が事を発端を教えてくれた。

 

どうやら部室紹介動画を撮らなければいけないらしく、東條さんがビデオカメラを片手にやってきたとの事。

 

ビデオカメラを使わせてもらえる事を条件にμ'sはこれを承諾。PV撮影が出来るかららしい。

 

しかしその際メンバー一人一人にスポットを当てた結果、園田さんは作詞。南さんは衣装と役割があるが2年生では高坂さんのみ役割が無い事を東條さんに指摘される。

 

今まではμ'sの発端である高坂さんが暗黙でリーダーみたいなポジションにあったが、にこさんの提案で一度見直そうという話になったみたいだ。

 

「なるほどね…」

 

「冬夜はどう思う?」

 

「どう思うって言われてもな…」

 

別に誰がリーダーとかは興味が無い。

 

μ'sにはいらないと思ってるからだ。

 

「リーダーは穂乃果ちゃんじゃ…」

 

「ダメよ。動画見たでしょ」

 

「じゃあ…どうすれば…」

 

「いい?リーダーにとって欠かせない要素…それは!」

 

なんかホワイトボード引っ張ってきたぞ?

 

ていうかホワイトボードにめちゃくちゃ書いてあるな。

 

リーダーの…条件?

 

「まずその1!誰よりも熱い情熱を持ってみんなを引っ張っていけること!」

 

「その2!精神的支柱になれるだけの懐の大きさを持った人間であること!」

 

「その3!誰からも尊敬される人間である事!」

 

ホワイトボードに書いてある事を力強く復唱するにこさん。

 

推薦して欲しい感がだだ漏れだがそんなに当てはまってないのが面白いな。

 

かろうじてその1ぐらいか。

 

「この条件を全て満たした人物は…」

 

「海未先輩でいいんじゃないかにゃ?」

 

「なんでよ!!」

 

自分に来るかと思っていたのか思わずツッコむにこさん。

 

「わ、私ですか?」

 

「そうだよ!海未ちゃんやればいいじゃん!」

 

推薦された園田さんは困惑。

 

しかし高坂さんは乗り気な様子。

 

「…センターじゃなくなるかもしれないのに呑気だな」

 

隣で太陽がため息をつく。

 

まぁそうゆうの気にするタイプじゃないからな。高坂さんは。

 

「わ、私は無理です!」

 

「そっかー…」

 

「じゃあ後は…」

 

「仕方ないわねー」

 

「ことり先輩とか?」

 

「ずこっ!」

 

次に推薦されたのは南さん。

 

南さんはあまりリーダー向きではないな。

 

「でも、ことり先輩は副リーダーって感じがするにゃ」

 

まぁ星空さんの意見に同意だな。

 

「仕方ないわねー!」

 

さっきよりも露骨に口調を強めアピールするにこさん。

 

「1年生がリーダーなのもおかしいし…」

 

「じゃあもう朝日さんか氷月さんでいいんじゃない?」

 

「俺達か」

 

先に俺らに触れるんだ。

 

西木野さんの推薦に太陽がすかさず反応する。

 

「俺達はあくまでもコーチとマネージャーでサポート側の人間だ。実際にステージに立つのは君達。リーダーは君達の中で決めるべきだ」

 

「やっぱりそうだよねー…」

 

「し、か、た、な、い、わ、ねー!!」

 

ついに拡声器使い出したぞ…

 

いい加減誰か反応してあげろよ。

 

俺?メリット無さそうだから嫌だ。

 

「うーん…一体どうすれば…」

 

「私は海未先輩を説得するべきだと思うけど」

 

「あんた達…わざとやってるでしょ…」

 

何かにこさんが可哀想になってきたな。

 

「うーん…」

 

「どうしよっか…」

 

話し合いが滞ったその時、

 

「よし、分かったわ!」

 

にこさんがまたもや自信満々に立ち上がった。

 

「こうなったら実力勝負よ!」

 

「「「「「「「「…?…」」」」」」」」

 

当然のごとく全員に?マークが浮かんだ。

 

何を言っているんだ?

 

「歌とダンスで決着をつけるわ。今からカラオケに行くわよ!」

 

なるほど。点数を競うわけね。

 

「…それでいいのでしょうか?」

 

「じゃないと埒があかないでしょ!いい?これは学年なんて関係ない真剣勝負よ!」

 

「はわわっ!で、では1年生がリーダーになる可能性も…」

 

「面白そう!やるにゃ!」

 

どうやら皆乗り気みたいだな。

 

まぁ交流も兼ねてると考えれば悪くない提案か。

 

「じゃあ早速皆で…」

「悪い。俺パス」

 

「「「「「「「え!?」」」」」」」

 

俺が断ると一斉にこちらを見るμ's一同。

 

何故だ?

 

「な、なんで!?」

 

「いやバイトあるから」

 

「そんな…」

 

露骨にがっかりする高坂さん。

 

他のメンバーも残念そうだ。

 

しかしどうも俺はμ'sのメンバーに懐かれてるらしい。

 

そんなつもりじゃなかったんだけどな…

 

「という訳で太陽頼んだわ」

 

「は、え?俺!?」

 

俺は太陽の肩に手を置くと、部室を出ていった。

 

 

 

 

 

「…行っちゃった…」

 

「本当に忙しい人だよね。氷月君って」

 

「はい、朝練や練習にも最初しか殆ど顔を出しませんからね」

 

初めての視点だな。皆の朝日太陽だよ!

 

…て今はそれ所じゃないか。

 

ご覧の通り冬夜がいなくなった途端μ'sのメンバーが目に見えるようにテンションが下がっていた。

 

「氷月先輩と遊びたかったな…」

 

ぽつりと呟く小泉さん。

 

それもそのはず。μ'sと冬夜の交流というのは殆ど無い。

 

遊びに行く他、一緒に帰ることすら少ない。

 

にこさんの提案の裏には、冬夜と遊ぶ事が出来る期待があったんだろう。

 

あ、誤解を産まないように言っておくけど別に俺が嫌われてる訳じゃないぞ!

 

俺はほぼ毎日のようにμ'sと登下校を共にしてるし遊びにも行ってるからな。

 

にしてもマネージャーの癖に凄いレアキャラになったな冬夜。

 

「…まぁ仕方ないよ。あいつも生活あるからさ」

 

「そうですね…朝日さんはバイトとかは?」

 

「俺は毎月親から仕送り貰ってるから大丈夫。でも、全部親頼みじゃなくて俺もそろそろバイト始めないとな…」

 

「ちょっと待ってよ!朝日君までバイト始めたら練習見る人いなくなっちゃうよ!」

 

おおっと、高坂さん急に顔を近づけるのはやめてくれ。

 

いくら俺でも困ってしまう。

 

「で、結局行くの?」

 

「当然でしょ!朝日もいるし、問題は無いわ。そうと決まれば早速出発よ!」

 

あ、やっぱり行くんですね。

 

 

 

 

 

「ふふふ…こんな事もあろうかと点数の出やすい曲はピックアップ済…この勝負貰ったわ!」

 

という訳でカラオケに来た俺達。

 

女子7人に対し男1人というハーレムぶり。

 

肩身狭いなー…

 

「にこさん。心の声だだ漏れですよ」

 

「んなっ!?」

 

「カラオケなんて久しぶりだねーかよちん」

 

「うん。最後に行ったのいつか覚えてないよ。真姫ちゃんはよく来るの?」

 

「全然」

 

「何歌いましょう…」

 

「これ歌いたい!ことりちゃん一緒に歌おう!」

 

「うんいいよ!」

 

他のメンバーはリーダー決めを意識している様子は無く純粋に楽しんでる様子だった。

 

「ちょっとあんた達!目的忘れてない!?」

 

「目的?…あれ、何だっけ」

 

「リーダーを決めるんでしょ!!」

 

「あ、そうでした…」

 

「忘れてたにゃ」

 

「本当に緊張感が無いわね…これはセンターを決める戦いなのよ?にこから時計回りに歌うから勝負曲決めておいてね」

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅー…」

 

「海未ちゃん上手!」

 

「点数は?凄い!93点だ!」

 

カラオケは進み、園田さんが歌った所で一周した。

 

結果は、

 

にこさん 94

 

星空さん 91

 

小泉さん 96

 

西木野さん 98

 

高坂さん 92

 

南さん 90

 

園田さん 93

 

見事に全員90点代という意外に接戦の勝負となった。

 

この結果ににこさんは思わず、

 

「こいつら…化け物か…」

 

と呟いた。

 

「これで全員終わったね。」

 

「まだ1人残ってるよ!」

 

…?…園田さんで終わっただろ?

 

…え、まさか。

 

「朝日君も歌ってよ!」

 

やっぱり俺かよ!!

 

「いや俺関係ないじゃん」

 

「関係無くないよ!朝日君もμ'sのメンバーなんだから」

 

「そうね。コーチをしてるんだからその実力見せてもらおうじゃない」

 

うわぁ…よく見たら皆期待の目でこっち見てるわ…

 

どうやら歌わないと解放してくれないみたいだな。

 

「分かったよ。歌えばいいんだろ歌えば」

 

久しぶりに歌うな…ちゃんと声出るかな。

 

 

 

 

 

「うまっ!!」

 

「朝日先輩凄い上手です!」

 

歌い終わると、にこさんは驚愕の表情を浮かべ小泉さんは目をキラキラさせながら拍手していた。

 

「ありがとう」

 

画面には99点と表示されていた。

 

「真姫ちゃんよりも高いにゃ」

 

「べ、別に悔しくなんか…」

 

「朝日さんは本当に万能ですね」

 

そんなに自分が上手いという実感は沸かなかったが、気に入ってもらえたなら何よりだ。

 

「さすがは自慢のコーチだね!」

 

「コーチが朝日君で良かった!」

 

南さんと高坂さんにまでべた褒めされる始末。

 

さすがに照れるな…

 

「一先ず、次に行こう。ダンスもするんだろ?」

 

「あ、そうだった。よし、皆行くわよ!!」

 

結局点数自体はあまり大きな差は無く、ダンス対決に持ち越しとなった。

 

 

 

 

「さぁ次はこれで勝負よ!」

 

場所は変わりゲームセンター。

 

目の前にあるのは今若者間で絶大な人気を誇る、ダンスダンスレボリューションというゲームだ。

 

テレビでも取り上げられてるもんなー…これ。

 

「このゲームのアポカリプスモードエクストラをやって貰うわよ!」

 

なんだそのクドい名前の難易度は。

 

「やる事は分かりましたが、約半分説明を聞いてない方がいます」

 

園田さんがそう言い指を指した先には

 

「穂乃果ちゃん!もうちょっともうちょっと!」

 

「右にゃ!」

 

「えい!」

 

「取れたー!!」

 

「穂乃果先輩上手にゃ!」

 

UFOキャッチャーで盛り上がる3人がいた。

 

「ちょっと!にこ達は遊びに来た訳じゃないのよ!」

 

…実際遊びに来たのでは?

 

「えー…でも凛やった事ないからなー…」

 

「それに難しそう…」

 

あまり気乗りしない様子を見たにこさんは分かりやすく悪そうな表情をした。

 

「ふふふ…そうこれは初心者じゃまずもってクリアは不可能!この日の為に特訓をした成果を見せる時が来たわ…」

 

だから心の声だだ漏れだって。

 

【GAME CLEAR!!】

 

「出来ちゃったにゃ!」

 

「嘘っ!?」

 

にこさんが悪巧みをしている間にいつの間にか挑戦していた星空さん。

 

初見でクリアとはやるな。

 

しかもミス無しのパーフェクトクリアだし。

 

星空さんの運動神経恐るべし…

 

「折角だから朝日君もやってよ」

 

「また俺?」

 

「朝日先輩、ダンスやってたんですよね?見てみたいです!」

 

あぁ…そういえば皆の前でまともにダンスした事ないな。

 

ステップの見本とかはよくやってるけど。

 

「よし、1回だけな」

 

少し体動かしておきたいし。やるか。

 

「やった!!」

 

「やっと朝日先輩のダンスが見れますっ!」

 

「あまり期待すんなよ」

 

そう言い、俺は曲を選んでいく。

 

といっても俺あんまりこのゲームやった事ないんだよな。

 

大丈夫かな?

 

「これにしよ」

 

俺が曲を決定すると、にこさんが反応した。

 

「あ、あんたその曲やるの!?」

 

「そうですけど」

 

「それ、このゲームの中で最高難易度の曲よ!クリアした事ある人見たことないんだから!」

 

「あ、そうなんですか」

 

やべ、知らなかったわ。

 

「あんた知らずに選んだの!?悪い事は言わないわ。リタイアした方がいいわよ」

 

うーん…やらずにリタイアするのもな…

 

お金もったいないし。

 

「出来る所までやってみます」

 

俺はにこさんの忠告を断り画面に体を向けた。

 

そして曲が始まった。

 

さぁ、ゲームスタートだ。

 

 

 

 

 

「嘘…」

 

ふむ…最高難易度と聞いて少し真面目にやってみたけど思ったより楽だったな。

 

無事クリア出来た事にほっとする俺。

 

一先ずこれでコーチとしての名目は保てたな。

 

「凄い…ノーミスで全部ジャストタイミングだ…」

 

「あんた…何者?」

 

「私達…実は凄い人に教えてもらってるんじゃ…」

 

ただただ唖然とするμ'sのメンバー。対する俺は

 

「お、1位か。名前何にしようかな」

 

何も気にせずランキングに残す名前を決めていた。

 

楽しかったからまたこっそりやりに来ようかな。

 

 

 

 

 

「これが正真正銘、最後の対決よ!」

 

結局歌とダンスでは決着がつかなかった為、最後ににこさんが選んだのは駅前でのチラシ配りだった。

 

「アイドルとして一番必要といっても過言ではないもの…それはオーラ!歌もダンスもイマイチ…でも何故か人を惹き付ける要素。これを持っている人がリーダーに相応しい!」

 

「で、決める方法がチラシ配りって訳か」

 

「そうよ!1時間で一番チラシを配った人が一番オーラがあるって事よ」

 

「今回はちょっと強引すぎる気が…」

 

「でも、面白そうだからやってみようよ!」

 

まぁ南さんの言うとおりちょっと強引だけど1年生組にとってはビラ配りは大事な経験になる。

 

オーラはともかくとしてやる価値はあるな。

 

「ふふふ…チラシ配りは得意中の得意…このにこにースマイルで…」

 

これだけは断言できる。

 

にこさん。間違いなくチラシ配りだけは向いてない。

 

 

 

 

 

「お願いしまーす」

 

そして始まったチラシ配り。

 

皆順調に減らす中、にこさんは噂のにこにースマイルで挑むが、

 

「にっこにっこにー!!これお願いするにこ!」

 

「…」

 

見事に無視される。

 

「ちょ…ちょっと待って!」

 

通り過ぎようとする男性の腕を思わず掴むにこさん。

 

…いやいやその戦法はどうなのよ。

 

「………にこっ☆」

 

にこさん、それ逆効果。

 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

それから数十分。

 

一番最初にチラシを配り終えたのは南さんだった。

 

「凄いことりちゃん!もう配り終えたの?」

 

「うん。何か気づいたら無くなってて…」

 

それ凄いな。

 

これがにこさんが言うオーラなのか…

 

でも他のメンバーも結構減ってるな。

 

という事はにこさんも…

 

「おかしい…時代が変わったの!?」

 

全然減ってなかった。

 

時代が変わったのか追いついてないのかよく分からんな。

 

可愛いのは間違い無いんだけど…これがオーラってやつか。

 

 

 

 

 

「結局皆一緒だね」

 

再び部室に戻ってきた俺達。

 

点数の集計を取ると、全員に大差が無い事が分かった。

 

「ダンスの点数が低い花陽は歌の点数が良くて、歌の点数が低いことりはチラシ配りが良い…」

 

「にこ先輩も凄いです!皆より練習してないのに同じ点数なんて!」

 

「ま…まぁね…」

 

にこさんが酷く落ち込んでるな。

 

チラシ配りがよっぽどショックだったみたいだね。

 

「でも、どうするの?このままじゃ決まらないわよ」

 

「う、うん。でも、リーダーは上級生の方が…」

 

「凛もそう思うにゃ」

 

「…!…仕方ないわね」

 

「私は元々やる気ないけど」

 

「うーん…」

 

「…あんた達ぶれないわね」

 

 

 

 

 

「じゃあ、いいんじゃないかな?無くても」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

ここまで口を開かなかった高坂さんがぽつりと呟いた。

 

高坂さんの言葉に全員の視線が集まる。

 

マジか…

 

「リーダー無しですか?」

 

「うん。リーダー無しでも全然平気だと思うよ。皆そうやって練習してきて歌も歌ってきたんだし」

 

「し、しかし…」

 

「そうよ!リーダー無しのグループなんて聞いた事ないわよ!」

 

「それに、センターはどうするの?」

 

西木野さんの問いにすぐさま高坂さんが答える。

 

「それなんだけどね?私考えたんだ。皆で歌うのってどうかな?」

 

「皆?」

 

「家でアイドルの動画を観て思ったんだ。皆が順番に歌えたら素敵だなって。そんな曲作れないかなって」

 

高坂さんの提案は意外なものだった。

 

あえてリーダーを作らず全員一人一人が目立つ様な曲を作る。

 

なんて面白い発想なんだ!

 

「そんな曲、無理かな?」

 

「…まぁ、歌は作れなくは無いですね」

 

「そうゆう曲、無くはないわね」

 

「ダンスは、難しそうかな?」

 

不安そうな表情でこちらを見る高坂さん。

 

それに釣られ他のメンバーの視線が集まる。

 

確かに難しいが出来なくはない。そして何より高坂さんの斜め上の提案を叶えてあげたい。

 

許可しない手は無いな。

 

「このメンバーなら出来るよ」

 

俺がそう言うと、高坂さんは嬉しそうな顔で立ち上がった。

 

「じゃあ、それが一番いいよ!皆で歌って皆がセンター!」

 

「私賛成!」

 

「好きにすれば」

 

「凛もソロで歌うんだ!」

 

「わ、私も?」

 

「やるのは大変そうですけどね」

 

今度は皆の視線がにこさんに移る。

 

にこさんは皆の表情をじっくり見つめると、観念したように答えを出した。

 

「仕方ないわね。ただし、私のパートはカッコよくしなさいよ朝日!」

 

「任せて下さい」

 

これで全員納得した。

 

そうなればやる事は一つだな。

 

「よし!そうと決まれば早速練習しよう!」

 

 

 

 

 

「でも、本当にリーダー決めなくて良かったのかな?」

 

屋上へと向かう階段。

 

歩を進めながら南さんがぽつりと言う。

 

その疑問に対し、園田さんは微笑みながら答える。

 

「いえ。もう決まってますよ」

 

西木野さんも続く。

 

「不本意だけどね」

 

「朝日さんも、分かってるんじゃないですか?」

 

ああ。答えは出てるよ。

 

μ'sのリーダーは彼女しかいない。

 

「そうだね。何にも囚われないで、一番やりたい事、一番面白そうな事に怯まず向かっていく。そして強引でも皆を新たなステージへと引っ張り上げる存在。それは高坂さんにしかないよ」

 

「仕方ないわね」

 

これにはにこさんも納得したみたいだ。

 

あれだけリーダーに執着してたのにちゃんと認めるあたりさすがは部長だな。

 

「ま、この答えに最初から辿り着いてた人もいるけどな」

 

「…?…どうゆう事よそれ」

 

にこさんが俺の隣に立つ。

 

俺はスマホを取り出すと、画面を皆に見せた。

 

「これは…」

 

「カラオケに向かう前に俺が冬夜に送ったんだよ」

 

そう。俺は冬夜とやり取りしたLINEの画面を見せた。

 

【あっさりと出ていったけどバイトまではまだ時間あっただろ?誰がリーダーになるか気にならないのか?】

 

【今日は準備があるから早出なんだよ。それに誰がリーダーとか興味ないし】

 

【どうゆう事?】

 

【μ'sは個性の塊みたいな集団だ。個々の実力も高いし誰かが管理せず自由にした方が輝けると思う。だから俺は、μ'sには別にリーダーとかいらないと思ってる。ただあいつらがリーダーが欲しいと思ってて決めたいなら決めればいいし文句はない】

 

【そっか。でも俺らが口出す問題では無いよな?】

 

【ああ。これはあいつらが決める事だ。でも、大丈夫だと思うぞ】

 

【何が?】

 

【多分高坂さん辺りが言うと思うぞ。リーダーいらない案を】

 

【え、何で?】

 

【高坂さんが一番リーダーに執着してなくてμ'sとして楽しむ事を重視して考えている。スクールアイドルを始めるきっかけ。ファーストライブの事。いつだってμ'sが変化する起点を作るのは高坂さんだった】

 

【だから、あえてリーダーを決めるとしても俺は…】

 

 

 

 

 

【高坂さんしか考えられないよ】

 

 

 

 

 

「じゃあ、始めよう!!」

 

俺達がスマホから視線を外すと、一足先に階段を登りきった高坂さんが満面の笑みで言う。

 

その言葉に園田さん達は微笑むと一気に階段を登っていった。

 

実感するμ'sの進化。日に日に増していくμ'sの可能性。

 

俺は一人微笑むと、ぽつりと呟いた。

 

「楽しみだ。女神のこれからが」

 

 

 

 

 

 

【これからのSomeday】

 

 

 

 

 

 




「た、大変です!!」

着実に進化していくμ'sにどんどん高くなる人気。

「ラブライブ?」

通称スクールアイドルの甲子園。廃校阻止の鍵を握るラブライブの存在。

しかし、最大の試練がμ'sを襲う。

「勉強が疎かになるといけません」

「「本当に申し訳ございません」」

ラブライブエントリーに理事長が出した条件は…



〜次回ラブライブ〜

【第15話 ラブライブとレッドゾーン】

お楽しみに。
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