ラブライブ!~太陽と月~   作:ドラしん

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前回より長いです。

もう少しコンパクトにしていかねば・・・

とりあえずこれで2年生組は全員登場出来ました!


第2話【ヒーロー】

クレーマーの騒ぎがあったその夜。

 

バイトが終わり、冬夜は帰宅の途中だった。

 

「あー、疲れた」

 

自転車を漕ぎながら呟いた冬夜の独り言は夜の闇に消えていった。

 

元々目元まで伸びた長い髪の影響でなるべくホールに出ることを避けていた。

 

しかし今日のように店長が不在でクレーマーがやってきた場合はホールに出ざるを得ない事もある。

 

「お前は度胸がある。物怖じしない頼れるコックだ!だから今日からお前はクレーマー対処隊長に任命する!」

 

これは俺がバイトを始めて半年経った時に店長に言われた言葉だ。

 

この言葉のせいでクレーマーが来る度に俺が対応する事になった。

 

全く迷惑な話だよ。

 

「・・・帰って寝よ」

 

自転車の漕ぐスピードを上げる俺。

 

このまま何事もなく家に帰って布団にダイブする予定だった。

 

しかし、その予定は敢えなく潰える事になった。

 

「いいじゃん一緒に遊ぼうぜ!明日学校休みだろ!?」

 

「や・・・やめて下さい!」

 

「う、海未ちゃん・・・」

 

「だ、大丈夫です!ことりは私が・・・」

 

いやいや勘弁してくれよ。

 

今のご時世にそのナンパは古いって。

 

自転車に急ブレーキをかけ、壁から少し顔を出し様子を伺う。

 

「は、離してください!警察呼びますよ!」

 

「い、嫌っ!!」

 

「おお、威勢がいいな。でもそうゆう所も興奮するわ」

 

「本当本当!こうゆうのを調教するのがたまらないわ」

 

「俺はこっちのおっとりとお嬢ちゃん派だなー」

 

「顔も声もドストライク!」

 

ベージュ色のトサカのような髪形をした女の子と青色の髪をした威勢のいい女の子が四人のいかにもチャラチャラしてますよという感じの男に絡まれていた。

 

そりゃこの時間にこんな人気のない所に女の子二人でいたら声かけられるわ。

 

「はぁー・・・ダルい」

 

こうゆうのは太陽の仕事だろ・・・

 

正直わざわざ出ていって助ける気はない。

 

最低だと思うだろうが、生憎俺は後先考えず他人を助けるなんて正義感も技術も持ち合わせていない。

 

でもこのままほっとく訳にもいかないか。

 

警察に電話ぐらいはしておくか。

 

電話を掛けようとしたその時だった。

 

「よし、場所移すぞ」

 

「ああ、誰かに見られたら面倒だ」

 

「あ、ちなみに警察に電話しても無駄だぞ。なんせ俺の父さんは警視総監だからな!」

 

「そうそう!いくらでも揉み消せるんだよ!」

 

「そんな・・・」

 

「・・・」

 

おおっとマジかこれは予想外。

 

まさかの親が事件の揉み消しを行えるパターンですか。

 

これは電話しても仕方ないですねー。

 

「・・・!」

 

男四人に手を引かれ連れていかれる女の子二人。

 

その時、青色の髪をした女の子と目が合った。

 

「・・・」

 

男に連れていかれながら声に出さず口を動かす。

 

薄暗い中ではあるが、青色の髪をした女の子がなんと言いたいか容易にわかった。

 

 

 

 

助けて。

 

 

 

 

おいおい・・・目が合っちゃったよ・・・

 

しかもあんな涙目で助けてなんて訴えられたら退散するにも出来ないだろ!

 

「・・・早く寝たいのに・・・」

 

夜の闇に消えていく二人と男達を見つめながら俺は小さく呟いた。

 

「・・・チッ・・・」

 

俺は小さく呟くととある人物に電話を掛けた。

 

するとコールが鳴ってすぐ電話が繋がった。

 

「もしもし?珍しいなお前から電話なんて」

 

「おう。太陽」

 

電話の相手は頼れる主人公、太陽だった。

 

「お前、GPSで俺の場所把握出来るようにしてるよな?」

 

「え!?なんでそれを・・・」

 

「説明は後だ。今から俺の所に出来るだけ急いで来い」

 

「何かあったのか?」

 

「ナンパ、女の子二人、男四人に連れていかれた、今俺以外に人はいない。OK?」

 

「なんで、片言?でも大体事情はわかった」

 

「よし。じゃあ早く来い。俺が死ぬ前にな」

 

「え!?それどうゆう・・・」

 

太陽が何かを言いかけていたが構わず電話を切った。

 

ていうかマジで俺の居場所わかるようにしてるんだな。

 

超気持ち悪い。男のヤンデレとかマジ誰得だよ。

 

「まぁいい。とりあえずこれでもう後には引けないわけだ」

 

俺以外に人がいないこの状況。

 

そして男に連れていかれる女の子。

 

助けを求められた俺。

 

太陽への救援依頼。

 

「今日厄日だな・・・」

 

俺は自転車に跨がると、連れていかれた方へ全力で走り出した。

 

俺がこんな正統派な人助けなんて・・・

 

これもあいつの影響だな。

 

太陽め・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「どっちから犯す?」

 

「めんどくさいから両方いかない?」

 

「それ賛成!」

 

薄暗い路地裏。

 

例え叫んでも意味が無いと思わせるような空間。

 

男四人は不気味に笑うと、女の子二人をどう犯すか会議をしていた。

 

女の子二人は完全に怯えている様子で、威勢の良かった青色の髪をした女の子も今では見る影もない。

 

「やだ・・・これから私達・・・どうなっちゃうの?」

 

震えた声でベージュ色の髪をした女の子が青色の髪をした女の子に話かける。

 

「きっと・・・たくさん破廉恥な事を・・・」

 

「嫌だ・・・嫌だよ・・・」

 

涙を流しながら手で顔を覆うベージュ色の髪をした女の子。

 

「ごめんなさい・・・私が・・・私が練習に付き合わせたから・・・ことり、本当にごめんなさいっ・・・」

 

青色の髪をした女の子も何度も謝罪しながら涙を流す。

 

「あーその涙もそそられる!」

 

「大丈夫、すぐ気持ちよくなるからねー」

 

ニヤニヤと気持ち悪い笑顔を浮かべながら近づく男達。

 

「やめて下さい・・・やめて下さい!!」

 

「やだ・・・助けて・・・」

 

「じゃあ、いただきまーす!」

 

「「いやぁぁぁぁぁ!!!!」

 

顔を近づける男。

 

唇と唇がくっつきそうになるその瞬間だった。

 

「おおっと!?盛大に足が滑りまくったぞぉぉぉ!!!」

 

「ぐえぇぇ!?」

 

長い髪で目元を覆われた男・・・冬夜が自転車に乗りながら猛スピードで突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

結論、男四人の内1人を自転車で轢いた。

 

うんあれは痛いだろうなー。

 

「なんだ貴様!?」

 

突然現れた冬夜の存在に男達と女の子二人は驚愕。

 

男達の表情は怒りに、女の子二人は不安と恐怖。そして少しの安堵に染まっていた。

 

「いやー本当に申し訳ない。足が滑りまくりました」

 

俺は女の子二人の前に立つと口角を浮かべながら話す。

 

「てめぇ・・・ヒーローにでもなったつもりか?俺達の楽しみの邪魔をしやがって只で済むと思うなよ!?」

 

まぁそりゃ怒るよな・・・

 

勢いよく飛び出したはいいもののここからの展開は正直運だ。

 

喧嘩はからっきしダメでなんなら握力は女の子並み。

 

そんな俺に出来る事はヒーロー到着までの時間稼ぎだ。

 

「今あなた達、女の子二人を犯そうとしてましたね?」

 

「だったらなんだよ」

 

「あ、認めるんですね」

 

「こんな上玉滅多にいないからな。てかてめぇ誰だよ!」

 

「名前を聞く時は自分から。常識ですよ?」

 

「ああ!?」

 

「おお怖い怖い。いいんですか?警察呼びますよ?」

 

「はっ!呼んでも無駄だ。俺の父さんは警視総監だからな!!」

 

「事件なんていくらでも揉み消せるんだよ!!」

 

「な、なんだってー!!」

 

「でもこのまま帰すのは危険だな。てめぇ、覚悟しろよ?」

 

「え・・・」

 

「死んでも恨むなら首を突っ込んだ自分自身を恨むんだな!おらっ!」

 

その瞬間、俺の体が吹っ飛んだ。

 

ここまでは予定通り。

 

何分持つかな・・・俺の体。

 

 

 

 

 

 

それから20分が経った。

 

「おらっ!」

 

「ごほっ!」

 

「死ねっ!」

 

「ぐふっ!」

 

「くたばれ!」

 

「がはっ!」

 

「くそが!」

 

「げほっ!」

 

まさにタコ殴り。

 

殴る、蹴るの応酬で俺の体はボロボロだった。

 

「も、もうやめて下さい!この人は関係ないはずです!」

 

「わ、私達覚悟決めたから!これ以上巻き込むのはやめてよ!」

 

女の子二人が泣きながら叫ぶ。

 

幸いまだ女の子二人には危害は加わってない。

 

しかしそれももう時間の問題。

 

口の中は切れており口や頭からは血が出ており腕や足は痣だらけ。

 

でもまだ嘔吐をしていないだけ褒めてほしいものだ。

 

「ギャハハ!なんだよこいつ威勢良く割り込んできたくせに弱っちいな!!」

 

「抵抗一つしない。つまらないんだよっ!」

 

女の子の言葉は届かず止まない暴力の嵐。

 

おっと不味いな視界が霞んできたぞー?

 

「髪の毛長くて気持ち悪い・・・さっさと死ねよ!!」

 

「がっ!?」

 

思いっきり殴られ壁に叩き付けられる。

 

まだ来ないのかよ太陽は!?

 

そろそろ俺も限界だぞ?

 

「もうやめて!!!」

 

「わ、私の体なら好きにしていいから!!」

 

「お嬢ちゃん。これは制裁なんだよ」

 

「そうそう。こいつが俺達の楽しみを邪魔するから悪いんだよ」

 

「そんな・・・」

 

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

 

女の子二人は泣きながらしゃがみこむ。

 

ベージュの髪をした女の子は心配そうな表情で俺を見つめ、青色の髪をした女の子はひたすら謝っていた。

 

「くそ、こいつしぶといな。まだ意識あんのかよ!」

 

「おい、このままだとマジで殺しちゃいそうだな。お前最後に言い残したい事はないか?」

 

俺の髪の毛を掴み俺を立たせながら男が聞いてくる。

 

うわ顔近っ!?俺にそうゆう趣味はねぇよ。

 

「名前を・・・」

 

「ああ!?」

 

「名前を・・・教えてほしいです・・・」

 

「名前!?ハハハ!こりゃ傑作だ!いいぜ冥土の土産に教えてやるよ!俺の名前は須藤亮太だ!」

 

「なる・・ほど・・他の皆さんは?」

 

「大鳥潤だ」

 

「山口翔大」

 

「鳴海源基だ」

 

「・・・わかりました・・・ありがとうございます・・・」

 

「さぁもう満足しただろ?じゃあ・・・お別れの時間だな」

 

「・・・!・・・」

「・・・!・・・」

 

男の言葉に驚愕の表情を浮かべる女の子二人。

 

「じゃあな」

 

「「やめて!!!!」」

 

女の子二人の悲痛な叫びが響く。

 

男の拳が俺の顔に触れるその瞬間だった。

 

 

 

 

「冬夜ぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

1人の見知った男が視界に映った。

 

全く・・・来るの遅ぇよ。ヒーロー。

 

「チッ。また邪魔者が・・・」

 

「遅くなってごめん!!大丈夫冬夜!?しっかりしろ!」

 

「だ、大丈夫だから・・・揺らすな揺らすな」

 

太陽の到着により戦況は大きく変わる。

 

良かった・・・なんとか間に合ったみたいだな。

 

これで俺の役目は終わりだ。

 

「後は頼んだ。太陽」

 

俺はそれだけ言うと、壁にもたれ掛かり地面に座り込んだ。

 

「本当に無茶するな。後は任せろ」

 

俺に微笑むと、太陽は女の子の方へ向いた。

 

「もう大丈夫だよ。俺が守る」

 

「「は、はい!!」」

 

うん惚れたな。

 

「おいてめぇ。覚悟は出来てるんだろうな?」

 

「覚悟?それはこっちの台詞だ。友達をこんな目に合わせやがって・・・只で済むと思うなよ!」

 

「は!?それこそこっちの台詞ごぶぅぅぅ!?」

 

目に止まらぬ早さで繰り出したパンチは、いとも簡単に男を吹き飛ばした。

 

「・・・え?・・・」

 

「さぁ、かかっておいで」

 

 

 

 

 

それからは太陽の独壇場だった。

 

次々に男を倒していく太陽の動きは迷いがなかった。

 

「す、凄い・・・」

 

「強い・・・」

 

一方の女の子二人はというと、俺を挟むような形で座っていた。

 

「ちょっと近い・・・いたたた・・・」

 

「あ、動かないでください!」

 

「怪我が酷いんですから大人しくしてて下さい」

 

先程から俺が少しでも動くとこの調子。

 

いやなんで?普通俺そっちのけで太陽にもっとときめく場面だろ!?

 

「これで終わり!」

 

「がぁぁぁ!」

 

そうこうしている内に戦闘が終わった。

 

いや早いな。

 

「大丈夫冬夜!?」

 

戦闘が終わるやいなや俺のもとへと駆け寄る太陽。

 

「なんとかね。動けるぐらいには」

 

「良かった・・・本当に無茶しすぎ!!」

 

「あー、悪い」

 

「全く・・・」

 

「あの・・・」

 

太陽と話していると、女の子二人が安堵の表情を浮かべながら話し掛けてきた。

 

「ん?」

 

「助けていただきありがとうございます!!」

 

「ありがとうございます!!」

 

「ぐはっ!めちゃくちゃ可愛い!」

 

「え?」

 

「あ、ごめん気にしないでこうゆう奴だから」

 

空気読め変態。

 

「何はともあれ君達は無事そうで何より」

 

「は、はい!でも・・・」

 

ベージュの髪をした女の子が泣きそうな表情で俺を見つめる。

 

「こちらの方が私達を守ってくれましたので・・・」

 

青色の髪をした女の子も申し訳なさそうな表情で俺を見つめる。

 

「そうか。冬夜よくやった!!」

 

「自分で自分を褒めたいくらいだ」

 

「ふふ」

 

恐怖から解放された安堵からか、小さく微笑むベージュ色の髪をした女の子。

 

「良かった。表情も少し明るくなったみたいだな。えーっと・・・」

 

「あ、南ことりです」

 

「南さんね。俺は朝日太陽よろしく!」

 

「私は園田海未と申します」

 

「園田さんもよろしく!!あ、こっちのボロボロなのは氷月冬夜ね」

 

「ボロボロ言うな。よろしく」

 

「「よろしくお願いします!」」

 

「氷月さんも助けていただきありがとうございます!」

 

「ありがとうございます!後、ごめんなさい!私達のせいで怪我を・・・」

 

「ん?ああ、別に大丈夫だよ。大したことないよ怪我も含めて」

 

逃げようとしたしな。

 

「いえ、大したことないわけないじゃないですか!私達はとても嬉しかったんですよ?氷月さんが助けに来てくれて」

 

「はい!凄く頼もしかったです!」

 

おおう、そこまで言われるとちょっと照れるな。

 

「さぁ早く傷の手当てを・・・」

 

「ちょっと待てお前ら!」

 

背後から聞こえる野太い声。

 

そう言えば忘れてたな。こいつらの処遇。

 

「凄い睨んでるけど迫力0だからな?」

 

太陽にやられた傷がまだ痛むのか、男四人は立てずにいた。

 

「太陽、警察は呼んでくれたか?」

 

「呼んだよ。もう着くと思う」

 

「おっけ。さすが太陽」

 

これで終わりだな。

 

「え?でも警察は・・・」

 

「へっ・・・忘れたのか俺の父さんは警視総監だぞ?こんな状況警察に見られたら・・・」

 

「あーその事だけど、心配無用だよ。君達はちゃんと裁かれるから」

 

「・・・え?」

 

俺の言葉にキョトンとした表情になる男。

 

「へっ!どうせハッタリに決まって・・・」

「これなーんだ?」

 

男の言葉を遮るようにしてあるものを取り出した。

 

「それは・・・まさか・・・」

 

「そう。ボイスレコーダー」

 

カチッ。

 

「死ねっ!」

 

「くたばれ!」

 

ボイスレコーダーのボタンを押すと、男達の声が再生される。

 

「い、いつの間に・・・」

 

「ん?ああ最初から」

 

予め自転車で突っ込む前にボイスレコーダーの録音ボタンを押しておいた。

 

いやー人生何が起こるかわかんないものだな。

 

持ち歩いてて良かった。

 

「ご丁寧に自己紹介までしてくれてありがたいよ」

 

「え?あの時名前聞いたのって・・・」

 

「そう。ボイスレコーダーがあったからだよ南さん」

 

「・・・もしかして朝日さんがここに来たのは・・・」

 

「俺が予め呼んどいた」

 

「「・・・凄い!!」」

 

そんなに褒めるなよ。照れるじゃないか。

 

「というわけで、君の父さんは警視総監だっていう戦法は通じません。証拠あるからね」

 

「う、嘘だぁぁぁぁぁ!!!」

 

男の悲痛な叫びが響く。

 

いい気味だ。

 

 

 

 

 

 

 

それからまもなくして警察が到着し、男四人は連れていかれた。

 

ちゃんとボイスレコーダーも渡した。

 

そして残ったのは四人だけになった。

 

これでようやく寝れる・・・そう思っていたが・・・

 

「ダメ!手当てするから私の家に来て!」

 

「そうです!そのまま放置したらバイ菌が入ってしまいます!」

 

「いやだから別にいいって」

 

南さんと園田さんが傷の手当てをすると言い南さんの家に来いと主張し始めた。

 

いやいやいや!例え太陽と一緒でも女の子の家に行くとか本当に勘弁して!

 

ちなみに南さんも園田さんも俺達と同い年らしい。

 

「いやでも本当に手当てした方がいいぞ」

 

「いや自分でするからいい。そうだ!太陽が行けばいいよ!そして連絡先とか交換していい感じになればいいと思う。うんそれがいい」

 

「いやなんでそうなるんだよ!?」

 

「そうです!ああ、大変です頭からも血が!大至急手当てを・・・」

 

「だから大丈夫だって・・・」

 

「氷月くん」

 

「え?」

 

「出ます!ことりの必殺技が・・・」

 

「必殺技?」

 

「おねがぁい?」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「嫌だ」

 

「効かないっ!?」

 

「そ、そんな・・・私の必殺技が通じないなんて・・・」

 

「ぐはっ!なんだ今のは・・・天使だ・・・天使がいた・・・ビッグバンのような衝撃が・・・うぉぉぉぉ!!」

 

太陽にはガッツリ効いてるみたいだけどな。

 

「とりあえず俺は忙しいんだ。申し訳ないが帰らせてもらう!」

 

「あ、しかし・・・」

 

「ええーい!!うるさいうるさーい!俺は帰るんだ!家に帰って寝るんだー!!」

 

俺は急いで自転車に跨がると、逃げるように走り出した。

 

「あ、待って氷月くん!」

 

「絶対に待たない!では、さらばなのだー!!」

 

 

 

 

 

 

 

「なんかキャラと違う・・・」

 

家になんとか到着する事が出来た俺はすぐさま布団に横になった。

 

家に帰りたいあまり俺らしくない態度を取ってしまったがこの際致し方ない。

 

それにしても今日は濃い一日だった。

 

クレーマー対処に南さん園田さんの救出。

 

普段の5倍は疲れたよ・・・

 

「もうこんな1日はごめんだ・・・」

 

もう二度とこんな事が起こらないように。

 

そう願いながら俺は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おまけ~

 

「ごめんな。あいつ頑固だからさ」

 

「あ、いえ大丈夫です。後すいません送っていただき」

 

「またいつあいつらみたいなのが来るのかわかんないからね」

 

「そうだね。それにしても怖かったなー・・・絶対に忘れられないよ」

 

「そうですね。もし氷月さんがいなかったらどうなっていた事か・・・想像するだけでも恐ろしいです」

 

「本当に感謝だね。氷月くんと朝日くんに」

 

「はい」

 

「はは、あいつも喜ぶよ」

 

「それにしても氷月さん怪我は大丈夫でしょうか?」

 

「大丈夫ではなさそうだよね・・・」

 

「あいつ昔からすぐに無茶するからな」

 

「でも凄くかっこ良かったです!」

 

「うん!ヒーローみたいだった!」

 

「あれ、俺は?」

 

「勿論朝日さんもかっこ良かったですよ」

 

「うん!」

 

「良かった・・・ありがとう!」

 

「それにしても、最後の氷月くんの慌てよう面白かったね」

 

「ええ。初対面ですが全く緊張せず話せましたし」

 

「あいつがあんなに慌てるの珍しいからなー」

 

「そうなんですか」

 

「へぇー・・・」

 

「いやーそれにしても」

 

「あの時の氷月くん」

 

「男性ですが」

 

 

 

 

 

 

「「「可愛かったなー」」」

 

 

 

 

 

 

「へっくしゅん!!」

 

「あー・・・きっとあいつらだ・・・」

 

 

 




出会いを経て動き出した物語。

廃校を止めるため、少女達は立ち上がる。

少女達が廃校を防ぐために見出だした策。それは・・・




~次回ラブライブ~

【第3話 スクールアイドル】

お楽しみに。
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