異世界ウェスタン ~Man With Gray Eyes~   作:せるじお

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第40話 アウトロー・ジョージィ・ウェールズ

 

 

 

 

 ――灰色く濁った瞳を、まるでそれらが見えているかのように私へと向けて、彼女は言った。

 

『まれびと様が、沿いて歩む天則の光とは、いかなるものなのですか?』

 

 彼女が使った言い回しは、私には少々奇妙な感じのするものであった。アラマの言うところの『太陽の使い』であるフラーヤは、盲目だからである。そんな彼女が「導き」を光に喩えて言うのだから。

 

『我らは不敗の太陽たるミスラの徒。我らが導きはすなわち光の導き。それも神なる光の導きならば、目明き(めしい)の差など些末なること』

 

 あるいは私の感じたような疑問には慣れっこだったのか、フラーヤは静かな微笑みを添えて問わずとも答える。彼女はまるで見えぬ眼が見えているかのような振る舞いを見せることがあったが、それも彼女たちの神様の導きの一部というやつなのだろうか。

 

『大ガラスのアラマを始め、広き牧場の主、光の君たるミスラに救われた者は数多く、餓えるものに糧を、迷える者に導きを与え給います』

 

 フラーヤが顔を向けたほうを見れば、アラマが他のミスラ信徒たちと談笑しているのが目に入る。

 彼女の言葉の端々から、その生い立ちはお世辞にも恵まれているとは言いかねるモノであったことを私は知っている。だがしかし、今の彼女は間違いなく幸せそうである。これも、ミスラとかいう神様の思し召しだというなら、その御利益を「こっちがわ」にも少々わけてもらいたいもんである。少なくとも今の私には、父にして子にして聖霊である御方の影すら見えてはいないのだから。……いや、実際問題、見えていないからといって、どうということはないのだが。人殺しを生業(なりわい)とする者にとっては天国への門などより、娼婦の裸体のほうが余程お目出度いぐらいなのだから。なぜなら前者は元より閉ざされているし、後者は銀貨を翳せば誰に対しても開かれるのだから。

 

『……まれびと様は、縁も所縁もない遥、このようなか彼方へと喚び出され、その上孤軍にて戦い続けています』

 

 フラーヤはいつの間にかこちらの方へと顔を向けていた。

 本当に、見えていないとは信じがたいほどに、私の居る方へと瞳を擬している。

 

『容易いことではありません。誰にでも出来ることではございません。だとすれば、何物が貴方を支えているのであるかと……それが気になるのです』

 

 私は、実際には彼女に見つめられている訳でもないのに、その熱帯びた好奇の視線(・・)から眼を逸らす。

 人様に御高説するような、まっとうな信念など私には無い。あるとすれば、ただガンマンとしての矜持ぐらいのものである。だが、それを彼女に語っても仕方があるまい。

 私はコルトを取り出すと、撃鉄を半分起こしながらフラーヤの傍らへと歩み寄る。

 

「こいつが、俺の神様さ。コイツを前にすれば、相手が王侯将相……そのどれであろうと平等になる」

 

 フラーヤの耳元で、弾倉を回す。カチカチカチと、小気味の良い金属音が鳴り響く。

 鈴の音のようなこの音は、何度聞いても耳を擽るようで堪らないが、それは彼女にとってもそうだったらしく、陶然とした表情で聞き入っている有様だった。

 だが私はといえば彼女の反応とは裏腹に、自分自身の行いが恥ずかしくなって、コルトを慌て気味にホルスターへと戻す。己の得物をひけらかすなど、一廉のガンマンとしてすべきことではなかった。

 

「まぁ、所詮は日陰者の神様だがな」

 

 照れ隠しにと私が呟いた言葉。

 

『――』

 

 フラーヤが、何か返して言ったその台詞が、余りに彼女らしくはない内容で、気にかかった。

 どんな言葉だった? そうだ、あれは確か、こんな風だったような――……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『光の届かぬ陰にこそ、闇にこそ、救いを求める者も居るのですから』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――っ!?」

『まれびと殿! まれびと殿!』

 

 回想は唐突に破られ、私の意識は夢の海から引きずりあげられた。

 傍らにはアラマの姿があって、どうも私の体を揺さぶっていたのは彼女であるらしい。

 

『大丈夫なのですか? お加減が悪いのですか? 何度お呼びしても、一向にお目覚めにならなかったものですから、わたくし、大いに心配しましたなのです』

 

 不安に揺れる金色の瞳を寝ぼけ眼で見返しながら、パチパチと瞼をしばたく。

 徐々に意識が覚醒していくのと同時に、しかし相反するように眠気が背骨から頭へと昇ってきて、傍目には間抜けにしか見えぬだろう大あくびが口から漏れ出した。私はなおも漏れ出るあくびの残党を噛み殺しながら、心配ないと掌をひらひらと振って示す。するとアラマのほうからも、安堵の溜息が漏れた。

 

「……あんな切った張ったの後なんだ。ちょいと一眠りぐらいは別に構わねぇだろう?」

『でも』

 

 寝起きの涙に歪む視界のなかで、アラマは戸惑い気味に首を傾げた。

 

『でも、まだ何があるか解らないですからと、寝ていたら起こすように仰っていたのはまれびと殿ご自身なのです』

「……そうだっけか?」

『はい、なのです』

 

 そうだった。

 ようやく完全に目覚めた私の意識は、記憶の中から確かに言った自分自身の言葉を探り当てる。 

 

 ――もう夜も近い。まだ敵の生き残りがいるかも知れない。だから気は抜けない。

 

 だが、実際には眠りこけてしまっていた訳なので、やはりアラマに目覚まし役を任せたのは正解だった訳だ。そんなことを考えながら、私は立ち上がり固くなった体を伸ばして解す。赤い赤い篝火の炎が、双眸の上に下りていた眠気の幕を取り払う。

 戦い済んで日が暮れて、今はアフラジヤブの丘に張られたナルセー王が陣幕の内側で、私達は体を休めながらも、来るかもしれない次の戦いに備えていたのだ。

 スツルーム野郎にヘンリーとバーナードを迎え撃つ際にも使った廃屋の二階に、またも私とアラマの身はあって、しかし互いに得物は変わって、アラマは取り回しの良い短弓を、私はと言えばヘンリーの亡骸から毟り取ったヘンリー銃を手にしている。

 あの連発銃野郎は、噂通り全部で四丁ものヘンリー銃を携えていた訳だが、結局は私とキッドが二丁ずつ頂くことにした。もう一丁の方はと言えば、サンダラーの鞍のホルスターへと突っ込んである。

 サンダラーと言えば、今度の戦いも彼は無傷で切り抜けている。もしかすると、彼のほうが私などよりも余程歴戦の古強者なのかもしれないと思う。私はと言えば、手足を切り落とすような羽目に合っていないというだけで、怪我自体は少なからず負ってきたのだから。

 

「俺が寝てる間に、何か変わったことは?」

『何もなかったのです。不気味なぐらい静かなのです。静かすぎるぐらいなのです』

 

 ひと戦経て、それも戦勝を挙げたにも関わらず、ナルセー王の戦士たちは美酒を酌み交わすこともなく、黙々と宵闇のなか寝ずの番に励んでいる。気を緩める者など独りとてなく、戦場ならではの殺気まみれの緊張感が丘の上に満ちていた。……そんな中で、疲れているとは言え眠りこけられる私は、戦場馴れしすぎたのかもしれない。

 

『こうも静かな所からみるに、既に賊はことごとく滅ぼしたと考えて良いのではないかと思うなのですが』

「……いや、油断は禁物だ」

 

 アラマに対し応えながら、闇へと向けて眼を凝らす。

 一眠りした影響で宵闇に眼が利かなくなっていたが、それも一時のこと、すぐに夜目へと転じた我が双眸は、夜の黒の下でなお存在感を放つ、うず高く盛り上がった“山”を捉えていた。

 

 その山は、無数の手と無数の足と、無数の胴と無数の頭からなっていた。

 その山は、無数の五体が折り重なり、絡み合うことで出来上がっていた。

 術者が死んだことで、グアールたちは全て、その動きを止めたのである。死してなお(まじな)いに動かされ、今やまことの死を迎えた骸たちが兵士たちによって積み上げられて、山のようになっているのでいるのだ。昼間太陽に焼かれ、耐え難い腐臭を放っていた屍の山であったが、今は夜の乾いた空気のなかにあって、その瘴気は抑えられていた。臭いもなく、ただ盛り上がった死体の山は物言わぬ墓石のようであって、ある種の寂しさすら醸し出していた。

 だが、それも夜のうちのこと。日がまた昇れば、腐臭はぶり返し耐え難いものとなるだろう。

 私はナルセー王に対し、今晩のうちに焼いてしまったほうが良いと助言したのだが、彼は首を横に振った。

 

 ――『我が臣民たる者たちには、マズダの神の流儀に則った、正しきやりかたで葬りたいのだ』

 

 そう、戦士であると同時に彼は王なのだ。

 王として、非業の死を遂げたマラカンドの民を葬送するのは、確かに義務だろう。

 火葬は明日、夜明けとともに行うそうだ。

 

「……」

 

 それにしても連中は、実に殺しに殺したものだ。北軍の大虐殺者、シャーマン将軍ですらここまで非道ではなかったし、これほどの大殺戮をすることはなかった。なにより彼にはテネシー軍10万の兵力があったからこそ、ジョージアでの大破壊を行うことができたのだ。それを、あんな少人数で――。

 

「……」

 

 だからこそ、私達は疑い、そして警戒する。

 スツルーム野郎にまれびと二人。本当にそれで全てなのか? これほどの大虐殺を、いかに邪悪な魔法使いがついていようと、わずか三人で出来るものなのか? まだ本当の黒幕、連中の本隊が、どこかに隠れているのでは? 疑いは深まるばかりで、気を抜くことは全くできない。

 

「……っ、よし。しばらく、ここを頼む。何か見えたら、手はず通り合図してくれ」

『まれびと殿はどちらに?』

 

 私は地上へと降りながら、アラマへと応えた。

 

「キッドの所だ。ちょいと、気にかかることもあってな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう。オッサンも一杯どうだい?」

 

 地べたにだらしなく座り込んだキッドは、焚き火に当たりながら呑気に酒杯を傾けていた。

 既に息は噎せ返るほどに酒臭く、見事な赤ら顔になっている。差し出された陶器の盃からも、あからさまにアルコールの強い匂いが吹き出していた。原料はわからないが、どうやら蒸留酒(スピリッツ)の一種らしい。

 

「言っただろう。仕事中には飲まねぇんだ、俺は」

 

 盃を突き返しながら、やっこさんの隣に腰掛ける。

 イーディスが一緒に居るはずだが、姿が見えない。恐らくは、見回りにでも行っているのだろう。

 

「呆れたもんだ。こんな状況でよく酒なんざ飲めるな?」

「逆だよ。こんな状況だからこそ飲むんだ。飲みっぱぐれて死ぬのだけはごめんだかンね」

 

 けらけらと笑う。その顔にはいかなる影もなく、いつもの剣呑な陽気さに溢れている。

 

「『終わりよければ、全て良し』――けどね、終わりを良くするにゃ、それなりの手管ってのが必要なもんさ」

 

 またも誰かの――シェークスピアという男だろうか。いい加減、私でもその名を覚えた――台詞を引用しつつ、酒を更にあおる。強い大麦めいた香りは、疲れた私には毒だった。私が酒を飲まないのは何もそれが嫌いだからではなく、仕事に差し障るからなのだから。

 

「……んで、いったいぜんたい、どういう風の吹き回し?」

「ん?」

「とぼけなさんな。お互い銃を商売にする者同士だろ。馴れ合いなんて柄じゃあないのは良く知ってる」

 

 葉巻を取り出し、焚き火で先端を灯す。紫煙を吐き出しながらキッドは言う。その言う通り、ガンマン同士は馴れ合い不要だ。今日の味方も敵となり、昨日の敵も今日の味方となる稼業では、真の戦友など産まれようもない。それでもなお私がキッドの様子など見にやって来たのは、当然、情が移ったなだという理由からではない。

 

「ご明察だな。無論、仲良しこよしになろうなんて思ってない。俺が気にかかるのは、今の(・・)お前さんが使い物になりそうかどうかだけだ。まぁ、見た所、大丈夫そうではあるが」

 

 キッドが一流のガンマンなのは間違いない。

 だが、一流のガンマンと言えど、死すべき運命を背負った人の子に過ぎない。泣き、笑い、怒り、哀しみ、時には喜びに飛び上がり、時には絶望に打ちひしがれる人間だ。感情は寄せては返す波のように揺れ動くが、それこそがガンマンには命取りになる。拳銃遣いに必要なのは、冬の湖のような冷たく動じない心であって、詩人のような激情は禁物なのだ。

 キッドは、あの化物騎兵と知り合いと明らかに顔見知りだった。やつを仕留めたのもキッドだった。キッドは見事に仕事をやり遂げたのだが、むしろその後が問題と思えたのだ。殺意や復讐心は精神の礎となって、戦いに揺れる感情を抑え込む力になる。だが、殺意にも復讐にも標的が必要だ。その標的を失えば――堰を切ったように活力は流れ出し、代わって空虚が心を占める。

 私は既に、キッドの見せたあの疲れ切った顔を見ているのだ。当然、懸念は生まれる。……果たして、その懸念は単なる杞憂であったようだ。キッドの姿は見事にいつも通りで、何一つ心配すべき要素は見当たらない。おちゃらけたようでも、やっこさんも一匹のプロフェッショナルということなのだろう。

 

「……まぁね。らしくない姿を御披露たのは確かだかンね。ただ、一つ言い訳さしてもらうんならね」

 

 キッドは盃の中身を一気に喉へと流し込んで、酔った眼で遠くを見つめながら、呟くように言う。

 

「同じ標的を二度殺すなんてのは、ガンマン稼業でもそうザラにあることじゃねぇだろうよ。多少慌てるのも已む無しというヤツさね」

 

 ――「アバヨ――親父(・・)

 

 キッドの言葉を、今更ながら思い出す。

 やっこさんは盃を置くと、レ・マット・リボルバーを引き抜いて顔の前へとかざす。古い南部の銃の、年季から来る剥げの目立つニッケルメッキが、薪の灯りを受けてオレンジ色に輝く。

 

「それも二度も揃って、標的自身の得物を、輝かしき戦利品を使って(あや)めるとありゃあ、ね」

 

 ……なるほど。

 ヤンキーのキッドが、何故、南部の銃を持っていたのか、その理由もこれでハッキリとした。

 私としては、今まで得た情報で充分に、キッドの現状も来歴も理解できたので、ここで話を打ち切ってしまってもよかったのだが、意外にも、キッドの方はそうではなかったらしい。

 

「不思議なもンだよな」

 

 キッドは、妙に感傷的な調子で、溜息混じりに言葉をつないでいく。やはり、やっこさん、少々酔っているらしい。

 

「勝者として、英雄として還ってきた親父はヤクと酒に頭をやられて、最後には母さんを殴り殺して俺に始末された。……だが、アンタは故郷を焼きだされたあとも、そうして正気を保って、アウトローとは言え真っ当に稼業を続けてる。……どこで道が別れたもんか、わからんね」

「そんなことはない」

 

 その酔いに当てられたか。私も思わず口を開いていた。

 

「俺も、お前の親父さんも、根っこは一緒さ」

 

 我ながら感傷的な物言いの気恥ずかしさに、キッドに背を向けて立ち去りながら、私はこう言ったのだ。

 それは、かつて戦場で知り合った、同じ南部の戦士が言った言葉だった。

 

「I GUESS WE ALL DIED A LITTLE IN THAT DAMN WAR / 俺たちはみんな、あの戦争で少しばかり死んだのさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふらふらと、篝火の列にそって当て所もなく歩く。そのままアラマのところへと戻っても良かったのだが、ちょういとばかし酔い醒ましが必要だったのだ。

 暫く歩けば、塹壕を掘った後の土で拵えた土塁の、その上に腕くんで立ち尽くすイーディスの姿が見えた。

 闇のなかになってなお、輝きを放つ金の三編みが風に揺れ、マントの端がはためく。夜のためかトレードマークの庇の広い帽子はあご紐を首にかけて背の方へと垂らしていた。

 

『ああ、やはり御前であったか。足音で察してはいたが』

 

 こちらから声をかける前に、向こうのほうから振り向いてきた。

 緑の隻眼は宵闇の下でも猫のように光り、その煌めきにはコヨーテのような獰猛さが宿っている。つい数時間前に、スツルーム野郎の首を刎ね飛ばし、ナルセー王手ずから褒美を貰ったばかりとは思えない、浮かれひとつない静かな佇まいだった。彼女もまた、得物は違ってもプロフェッショナルのいち員なのだ。

 

「何を見てるんだ」

 

 狙撃兵の私ですら、この宵闇を見通すことは出来ないが、イーディスは不可思議なる碧眼――この場合、文字通り緑の眼ということだ――の持ち主、あるいは獣のように夜目が効くのではと思ったのだ。

 果たして、その通りであった。

 

『……何やら、人影らしきものが近づいてくる。数は、十数程度。だが、敵とも思えない』

「……なに?」

 

 殆ど無意識に、右手がコルトの銃把へと伸びていた。

 だがイーディスはと言えば腕を組んだまま、腰に差した曲刀へは視線すら向けない。

 

『まっすぐ、隠れる様子もなく、ただ進んできている。故に掴みかねている。故に様子を窺っている訳さ』

「……」

 

 言われて、銃把から掌を外す。

 その後、暫時二人並んで、暗闇へと目を凝らしながら、来たる謎の一団を私達は待ち構えた。

 そして、彼女たちは来た。

 

「!……アンタは!?」

 

 私は、驚きの声をあげた。到底、生きているものとは思ってはいなかった人物が、闇の中から姿を見せたのだから。その人物は手を引かれながら進み出て、その見えぬ瞳を私達へと向けた。

 

『嗚呼……その声は、まれびと様』

 

 あるいは、あのうたた寝に見た回想は、実は予知の類だったのだろうか。

 謎の一団を率いていたのは、他でもない、夢に見たフラーヤであったのだから。

 

 

 

 


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