異世界ウェスタン ~Man With Gray Eyes~   作:せるじお

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第42話 ザ・ドラゴン・オブ・ウィックドネス・アゲインスト・ザ・ホーリー・ウォリアー

 

 

 正直に白状すればその時は、遂に自分の番(・・・・)が来たかと、半ば覚悟を決めていた。

 無論、生き汚さにかけては人一倍な私だ。諦念や絶望からは程遠く、事実瞳は迫るロクシャンから逸らすこともなく、右手は確かにコルトの銃把を握り、その銃身は半ばホルスターから引き抜かれていた。

 

 しかし……しかしだ。

 あるいは間に合わぬやもしれぬ――そんならしくない考えが頭を過る程度には、ロクシャンの、いや正確にはその屍体の動きは素早かった。心臓を確かに撃ち抜いてやったのに、まるで効いていないような有様にも、若干の動揺もなかったと言えば嘘になる。

 

 とにかく、確信はなかったのだ。

 ヤツの爪が早いか、私が先に抜ききるか。

 ちょうど、空へと弾いたコインの裏表が掌を開くまで明らかにならないように、必ず撃ち勝つという確信は。言うなれば、生きるか死ぬかの運試し。だが幸いにも、私はその結果を知る必要がなかった。

 

 ――耳元で鳴る、風切り音。

 

『ゴバッ!?』

 

 宙を舞うロクシャンの額へと、魔法のような精確さで角矢(ボルト)が突き立つ。

 空中でひっくり返り、背中から巨体を地面へと沈める。

 どうやら、気づかぬうちに交代の時間が来ていたらしい。

 

『――貸しがひとつだ』

 

 私は、貸し借りを作らない主義なのだ。

 背後からの得意げな声に、懐から取り出した革袋を、銀貨がたっぷりつまった革袋を放り投げる。

 慌てて受け止めようとする色男を尻目に、私は右手でコルトを抜きつつ、斃れたロクシャンに駆け寄った。顔を覆う、矢の突き立った白布を力づくで剥ぎ取ると、青白い、半ば腐った顔があらわになる。かつての人好きのする、鷹揚さ溢れる相貌は、見るに堪えない醜悪なものに変わってたが、私の注意を惹いたのはそんなものではない。

 

「これは……」

 

 私の注意を惹いたのは、角矢に刺し貫かれ、額へと縫い留められた長方形の布切れだった。恐らくは絹であろう上等な布切れには、血のような赤いインクで――あるいは、本当に血だったのかもしれない――、蛇ののたくったような、奇怪なる文字列と図形とかが描かれていた。

 

『間違いないのです! これはアリマニウスが眷属たる邪神(ドゥルジ)の一柱、七の悪霊(ガラー)の呪符なのです!』

 

 慌てて駆け寄ってきたアラマが、開口一番にその正体を言い当てる。

 ドゥルジ、ガラー……どちらも聞き慣れぬ単語だが、その音の響きだけで邪悪なものだと察しがつく。

 

『ガラーは地の獄に蔓延り、生者の魂を引きずり落とす者なのです。恐らくロクシャン殿は、魂を引き抜かれ、魄のみの身にさせられ、この呪符で使役させられていたに違いないのです!』

『その小娘の言うとおりだ』

 

 愛用の弩に、矢を番え直しながら色男もアラマの見立てに頷いた。

 

『それは屍術士の使う典型的な様式の呪符だ。恐らくは、あのスツルームの魔法使いが拵えた代物だろうが……問題はその呪符をつけた屍生人が出てきたのが――』

 

 私達三人の視線は、吹き飛ばされたテントへと向いた。

 そこには殺されたマゴスたちの亡骸以外には人影ひとつない。

 反対側に隠れていたはずのキッドにイーディスの姿も見えないのは、恐らくは姿を消したフラーヤたちを追ってのことだろう。

 

『……「天路歴程(アドノス)」を遂に読み解いたのです』

 

 アラマは、例の翠玉の碑板(エメラルド・タブレット)の表面を撫でながら、声を震わせながら言った。

 

『いったいぜんたい……なぜこんなことが起きたのか……陰謀か偶然かは解らないのです。解らないのですが、書に記された確かなことは……あの丘は不敗の太陽、ミスラの(ましま)す天に繋がる梯子の地に非ず……むしろその真逆』

 

 燃え盛る篝火に照らされてなお、真実を告げるアラマの横顔は青褪めて見えた。

 

『あの丘の通じるは「アルズーラの首」、すなわち地の獄への入り口なのです。すなわち、スツルームの魔術師ども、そして、そしてフラーヤ殿の狙いは』

 

 震える言葉を裂くように、銃声が響き渡る。

 私達は即座に、その音の鳴る方へと駆け出した。無論、ホイットワースを拾っていくのは忘れない。

 アラマは走りながら、途切れさせられた真実の、肝心要の部分を叫んだ。

 

『邪神の中の邪神、忌まわしきアリマニウスが復活なのです!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 銃声は、立て続けに、殆ど途切れなく鳴り響いた。

 コルト・シングルアクション・アーミーのものに比べると軽いこの銃声は、44口径ヘンリー・リムファイア弾のものだろう。そこから解ることは二つ。ひとつは、キッドの野郎がヘンリー銃を見事に使いこなしているということ。もうひとつは、ああも乱射しなくてはならない程度には、敵がわんさと居るということだ。

 

 私は、指笛を鳴らし、サンダラーを呼ぶ。

 彼に聞こえるかどうかはわからないが、聞こえていれば駆けつけてくれる筈だし、鞍付きの銃嚢(サドル・ホルスター)にあるヘンリー銃を持ってきてくれる訳だ。……つくづく、あの素晴らしき16連発銃をここまで持ってこなかった自分の馬鹿さ加減に呆れ返る。無論、注意を要する仕事であったから、使い慣れた得物を選んだという、私なりの理由はちゃんと有るのではあるが。

 

 篝火の灯と、夜明け前の闇。

 赤と黒とが斑に混ざり合う中を、銃声の導きに従って駆ける。

 ついさっきまでの静寂は破られて、慌ただしい気配が、ナルセー王の戦士たちがすわ何事かと動き出す気配が溢れ出してくる。彼らと合流するべきだろうか? しかし、昔知り合った中国人が言っていた言葉を借りるならば『孔子(コンフーシャス)曰く、「兵は拙速を尊ぶ」』だ。こういう状況の時は、とにかく走って()を捕捉するに限る。

 

 そう、敵、だ。

 最早疑いもなく、フラーヤたちは私達の敵なのだ。撃ち斃すべき敵なのだ。

 

「うぉっと!?」

『きゃっ!?』

 

 不意に、何か大きなモノに蹴躓きそうになる。

 見れば、そこにいるのは仰向けのまま地に倒れた屍生人なのだ。思わず跳び退いて、私の後を追うアラマにぶるかりそうになる。

 

『よく見ろ。もう死んでるぞ』

 

 色男の呆れた調子の言葉に、見返せば確かに死人が再び、いや三度(みたび)動き出す様子はなく、額に貼り付けられた呪符――ロクシャンにくっついていたのと同じやつだ――には大きな穴が開いている。恐らくは、キッドの仕事だ。そして、やはりキッドの仕事と思われる屍体の数々が、点々と道なりに転がっている。

 

「――近いな」

『ああ』

 

 銃声の大きさからも、確かなことだった。

 都合のいいことに、ちょっと立ち止まっていたその隙に、賢いサンダラーはちゃんと私を探し当てて追いついてくる。

 ヘンリー銃を取り出し、弾が16発装填されているのを確かめると、彼の首元をポンポンと優しく叩き、撫でてやる。ご苦労、ご苦労という訳だ。ここからの仕事は、サンダラーの助けは必要ない。自分の足で歩き、物陰に身を伏せ、狙い撃つのだ。

 私はホイットワースをアラマに預け、ヘンリー銃を手に静かに前進した。アラマが続き、しんがりは色男が務める。

 歩調を速めながら、全力疾走の一歩手前程度のスピードで、私達はキッドたちを探す。

 

 灯火たちの橙色の光を受けて、行く道すがらに立ち並ぶ太古の神獣像たちが、その恐ろしげな相貌を照らされる様は、あたかもそれらが生きているかのようで、状況が状況だけに私でもゾッとする。

 

 そんな恐怖をおくびにも出さずに、私は先頭に立って前進を続け――遂にキッドたちに追いついた。

 

「父と、子と!」

 

 真っ先に目に入ってきたのは、キッドと腰だめに構えられたヘンリー銃。

 

「聖霊の御名において!」

 

 およそ精密な射撃に向かぬその体勢で、キッドは次々と迫る屍人どもの、その頭の札へと次々と的中させていく。レバーが素早く上下し、空薬莢が宙を舞い、硝煙が視界を塞ぐ程に溢れ出る。

 

「土に還るべし!」

 

 動きの素早い屍人には、まず胸元に一発撃ち込んでから、続けざまに頭への銃撃をお見舞いする。

 ヘンリーには負けるが、ヤツに次ぐほどの釣瓶撃ち。

 

「っ!?」

 

 だが、やはり使い慣れぬ銃だけに、連射に集中すれば残弾確認が疎かになる。

 撃鉄が、虚しく空の薬室を叩く時、残りの屍人が一斉に飛びかかってこようとする。

 

「キッド!」

 

 私は、自分のヘンリー銃を放り投げる。

 キッドはと言えば、迫る屍人に空のライフルを投げつけつつ跳び退き、こっちを見もせずに私の銃を受け取れば、殆どひとつなぎの三発の銃声が鳴り、迫る屍人がほぼ同時に斃れる。

 

「――“臆病者は死ぬ前に幾度となく死し、勇者はただ一度切りの死を味わう”」

 

 手近な敵を残らず片付け、窮地を脱した余裕からか、キッドはまた引用をひとつ嘯くと、ヘンリー銃のレバーに指を引っ掛けると、右手のスナップのみで器用に銃全体を回転させ、次弾を装填してみせた。

 

「だが今のはちょいと肝が冷えたゼ。それだけに感謝しないとナ」

 

 言いつつ、キッドがヘンリー銃を返そうとするのを、私は手を振って制した。

 正直、この男ほどこの銃を上手く扱える自信はない。銃のほうだってキッドに使われるのを選ぶだろう。

 

「イーディスは?」

 

 問えばキッドは、ライフルの先を闇の向こうへとかざす。

 

「あっちだ。……おっさんたちは、加勢してやってくれ」

 

 お前さんは?と、聞く必要はなかった。

 篝火の光が届かない闇の向こうから、新手の屍生人のうめきが聞こえて来たのだから。

 

「……任せる!」

 

 それだけ言って、私達は再び走り出す。

 振り返りはしない。ひとたび、任せると決めれば、相手をとことん信じるのもプロフェッショナルの流儀なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キッドが屍生人をひきつけてくれているお陰で、私達は難なくイーディスの所まで辿り着くことができた。

 できたは良いが、いざ加勢となると、そうも言えなくなった。理由は単純明快。

 

 ――触れ合う刃と刃、散る火花、放たれる刃鳴り、ダンスかのように円く、目まぐるしく入れ替わる立ち位置。

 

 その立ち回りが余りに疾すぎて、迂闊に加勢にも入れないからである。

 振るわれる白刃はまさに閃くがごとくで、人一倍目がいいはずの私ですら、かろうじてその軌跡を捉えているにすぎないのだ。迂闊に踊りこめば、むしろこっちの身が危ない。

 

『――ああ、遅かったな』

『……』

 

 イーディスは相対する男から視線を一切逸らさずに、いつもの軽妙な調子で言う。対する男は言葉もなく、静かにイーディスの次なる動きを見つめている。

 相手は、 庇の大きな黒帽子に、ポンチョのような外套を纏った黒人だった。見た記憶のある面だ。確か、前にロクシャンに呼ばれた時に、メッセンジャーの役割を担っていた野郎だ。てっきり、あの太っちょの手の者かと思っていたが、こいつの額には呪符はなく、つまりはフラーヤやスツルーム野郎の仲間だったらしい。その長いポンチョの下から覗くのは、左右二振りのナイフで、それもジェームズ・ボウイが使っていたヤツに似た、刃渡りの長く頑丈そうな代物だった。

 いわゆる、短剣(ドス)使いって輩で、メキシコ人なんかに時々いる手合だ。状況しだいじゃ、下手なガンマンよりも脅威になりうる。ましてや、あのイーディスと互角に渡り合う程の手並みなのだ。

 

『見ての通り取り込み中でな。だから御前たちに頼みたいことがある』

「なんだ?」

 

 イーディスは私へと声をかけながらも同時に、凪の水面を滑るような、淀みのない歩法で開いた間合いを詰め直す。短剣使いの方はと言えば、絵のような流麗たるイーディスの動きとはまるで違、いかにも実戦のなかで身につけたといった感じの、無造作な歩みで間合いを詰返す。

 

『こいつの相手は私がする。だから御前達には、フラーヤ殿のほうを追って欲しい』

「加勢は良いのか?」

 

 私の問に、イーディスは微笑みで返した。

 獣のような、犬歯を剥き出しにした微笑みで。

 

『無用だ。こいつは――私の獲物だ』

 

 言い放つや否や、イーディスは跳び、目眩く果し合いが再開する。

 私達はそれに巻き込まれるのを避けて、フラーヤを追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 道中で立ち塞がった二、三の屍生人を撃ち斃しながら、私達は遂にフラーヤへと追いついた。

 彼女はアフラシヤブの最奥、岩の神殿を目指していたらしい。だがその手前で、遂に私達はその姿を捉えたのだ。

 

『フラーヤ殿!』

 

 アラマが呼びかけるのに応え、彼女は振り向いた。見えぬはずの瞳で、真っ直ぐに己を呼ぶ者を見つめる。

 

『ああ、大カラスのアラマですか』

 

 まるでいつも通りの、おおらかで優しげな声だった。

 とてもではないが、これから何がしか大きな悪事をなそうという人間には見えない。

 だが、こういう手合が一番恐ろしいのだ。西部に蔓延るアウトロー共のなかでも、特に凶悪なのはこういうタイプだったのだから。

 

『それに、まれびと様まで。よくぞ、よくぞここまでお越しました』

 

 フラーヤが優雅に、私達へとお辞儀をしてみせれば、その左右に控えていた大男の屍生人たちが彼女の前へと、肉の壁となるべく歩み出てくる。

 私は舌打ちした。ここはナルセー王の陣幕のすぐ側なのだが、ロクシャン始め先に暴れだした屍人どもが揺動になったため、王もその親衛隊もここにはいないらしい。つまり、この大男の屍体どもを、私達三人で相手取らねばならないのだ。

 

『ですが、私にはやらねばならないことがあります。故に、お先に失礼させて頂きます』

 

 屍人どもに後を任せて、やはり盲人とは思えぬ確固たる足取りで、岩の神殿の奥へと消えていく。

 その背中へと、アラマが血の滲むような声で叫び、問う。

 

『フラーヤ殿! なぜなのです!? フラーヤ殿!?』

 

 されどフラーヤは振り返ることはなく、むしろアラマの叫びを引き金に、屍人どもが一斉に動き出す。

 私が両手に握りしめ、ぶっ放す二丁のコルトの銃声に混じって、フラーヤの応えが聞こえる。

 

『――目明き共に解るものか! 真の闇に抱かれて眠るを望む者の心など!』

 

 結局、今度の事を何故フラーヤがしでかしたのか、その理由を直接彼女へと問い質すことは最後まで出来なかった。故に、この言葉だけが、彼女を駆り立てた何物かを窺い知る、唯一の手がかりとなる。

 しかし当時の私には彼女の言葉の意味などを深く考える余裕などなく、ただただ屍人共へと銃弾を途切れなくお見舞いするだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全ての屍人を撃ち斃し、岩の神殿への突入を試みる。

 試みはしたが、実行に移すことはできなかった。なぜかって?

 

『――吹けよ、颶風。おのれが頬を破るまで!』

 

 神殿の奥より迸る、フラーヤの呪詛。

 それに応じように、強烈な突風が吹き荒れ、私も、アラマも、色男も、地面に這いつくばって何とかそれを凌ぐ。

 

『荒れ廻れ! ()けよ火を! 噴けよ水を! 汝、瀧津瀬よ、竜巻よ! 吹け水を、風見鶏を溺らし、尖塔の頂を沈めるまで! 』

 

 まるで、荒野に突如湧きいづる竜巻だ。

 かろうじて瞼を開けば、頭上を鳥の群れのように飛んで、神殿の入口へと吸い込まれる屍体の波が見える。

 積み上げられていた、マラカンドの住人たちの亡骸だ。本来ならば、夜明けとともに正しきやり方で葬られるべき亡骸だ。

 

『汝、()く走る硫黄の火よ、天地を震動する霹靂(いかづち)よ、あらゆる造化の鑄型を砕き、ありとあらゆる物の種子(たね)を打潰せ !』

 

 亡骸は次々と神殿の奥へと消えて、その数が重なるのと同時に、フラーヤの絶叫もまた大きさをます。

 

『幾千幾万の生贄と、我が生命と引き換えに、開け門よ、アルズーラの首よ! 闇を溢れさせ、陽を永久に沈めんことを!』

 

 それを最後に、盲目の魔女の声は途絶える。

 風が、吹き始めた時と同じ唐突さで凪ぐ。

 私達は恐る恐る顔を上げ――その眼前で神殿の屋根が吹き飛んだ。

 

「うぉっ!?」

『きゃっ!?』

『ぐぉっ!?』

 

 降り注ぐ砂利の雨に、再び顔を、とっさに伏せる。

 頭に小石が次々とあたって痛むが、呻くしかできない。

 だがこの砂と石と礫の土砂降りも、俄か雨のように長くは続かなかった。

 

「――」

 

 少し間を置いてから、顔をゆっくりと上げてみる。

 そして見る。

 

『……そんな、まさか』

 

 黒い3つの首。

 血より紅い3つの口。

 鬼灯のごとき6つの眼。

 

『まさか、まさかなのです!?』

 

 アラマは、フラーヤが地獄より呼び出した、蒸気機関車をも、戦列艦をも凌ぐ巨体の怪物を見て叫んだ。

 

『生きとし生けるもの全てを絶つべく、アリマニウスの生み出せし万殺の悪魔! 魔のなかの魔! 千の術を使う魔王!』

 

 数々の形容を経て、アラマは遂にその名を呼んだ。

 

邪龍(アジ)ダハーカ!』

 

 呼び声に応じた訳でもないのだろうが、あたかもそうであるように。

 耳を聾する咆哮が、夜空を切り裂き響き渡った。

 

 


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