Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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6話

「ちょっとよろしくて?」

 

突如一夏達にそう声を掛けてきた女性に5人はそれぞれ顔を向ける。

 

「あぁ、構わない。えっと、確かオルコットさんだったか?」

 

一夏がそう女性に対し問うと、女性はえぇ。と肯定し綺麗にお辞儀をする。

 

「改めて自己紹介を。私、イギリス王室貴族の末席に置かせていただいております、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットと申します。以後お見知りおきを」

 

「土方一夏だ」

 

「レオンミシェリ・ガレット・デ・ロアだ」

 

「ビオレ・アマレットです」

 

「ブリオッシュ・ダルキアンでござる」

 

「ユキカゼ・パネットーネでござる!」

 

それぞれ挨拶を交わしつつ、一夏は突如話しかけてきたオルコットに口を開く。

 

「それでオルコットさん。急に声を掛けてきた理由を聞いてもいいか? といって俺が珍しいからと理由だと思うが」

 

「それもありますが、もう一つございます」

 

「もう一つ?」

 

挨拶ともう一つ理由があると言うオルコットに5人は首を傾げる。

 

「皆さん、何かしら武術を習われておられませんか?」

 

オルコットの問いに5人は一瞬キョトンとした顔を浮かべつつ内心警戒心を浮かべる。

 

「へぇ、どうしてそう思ったんだ?」

 

「皆さんの動きです。一見普通の動きに見えておりましたが、無駄が無く、その上隙を一切見せようとしない身のこなしでした。それが出来るのは普段から武術など高度な訓練を受けた者しかおりませんわ」

 

そう言われ5人はなるほど。と納得のいった表情を浮かべ、5人の中で特に戦い好きの一夏とレオは若干口角を上げる。

 

「ただのイギリス代表候補生と言う訳では無いか。お前も武術、特にナイフか何かを習っているだろ?」

 

「ほぉ、その理由をお聞かせいただいても?」

 

「簡単だ。俺達の動きを瞬時に見破る目。それと右腕に何かしらの装備を付けてるだろ? 拳銃にしては小さいしな」

 

一夏の言葉に、今度はオルコットが驚いた顔を浮かべ次に笑みを浮かべる。

 

「フッ。ご推察お見事でございます」

 

そう言い自身の右腕の袖を捲る。その下からは筆箱よりも少し小さめの長方形状の物が仕込まれていた。オルコットは右手首を外側に仰け反らせると、長方形状の物からナイフが出てくる。

 

「手首のスナップを使って飛び出る仕込みナイフか。暗殺家系か?」

 

「いえ、只の護身用ですわ」

 

そう言いながらオルコットはナイフを仕舞う。

 

「護身用にしては結構物騒そうだがな」

 

「ISよりもまだ可愛い物ですわ」

 

そう言われ苦笑いを浮かべる一夏。

するとチャイムが鳴り響き、オルコットはではこれで。と言い自分の席へと戻って行く。

全員が席に着いたと同時に教室の前方の扉から千冬と真耶が入って来て教卓へと立つ。

 

「えぇ~、授業を始める前に実はクラス代表を決めなきゃならない。誰かやる者は居らんか?」

 

千冬の問いに生徒達はどうしようかと隣の生徒と談議する。暫し談議をする生徒達を見かね、千冬は妥協案を出す。

 

「それじゃ推薦したい者はいるか?」

 

そう言うと生徒達はその言葉を待っていましたと言わんばかりに手を挙げ始める。

 

「土方君が良いと思います! 世界初の男性操縦者だし!」

 

「私も土方君が良いと思います!」

 

「私も同意見でぇす!」

 

次々に一夏の名前を上げる生徒達。皆世界初の男性操縦者と言う珍しさだけで一夏の推薦している。当の本人はというと

 

「……」イライラ

 

珍しいと言う理由だけで推薦する生徒達に若干イラついた表情を浮かべていた。

その姿に隣の席に居るユキカゼとダルキアンがなだめる。

 

「一夏殿、イラつくのは分かるでござるがどうか気を静められよ」

 

「そうでござる。後で甘味で食べに参りましょう」

 

そう言い宥める二人だが、一夏のイラつきは収まりそうになかった。すると

 

「先生、自推致します」

 

そう声を上げたのはオルコットだった。彼女の突然の自推に生徒達は皆驚いた表情を浮かべていた。

そんな中千冬は口を開く。

 

「何故先程手を挙げて自推しなかった?」

 

「いえ、クラス代表になった場合のメリットなどを考えておりましたら話が進んでしまっておりましたので」

 

「そうか。ではクラス代表はオルコットか土方のどちらかになるが、どう決める?」

 

千冬はそう問うと、生徒達はどう決める?とまた談議を始める。だが、一夏とオルコットは既に答えは決まっていた。

 

「んなもん決まってるだろ」

 

「えぇ、シンプルな物が」

 

「…一応聞くが、なんだ?」

 

「「クラス代表を賭けた決闘」」

 

2人して決闘すると言うと千冬は、この2人バトルジャンキーだったか?と内心疑問を浮かべるもまぁ、手っ取り早いしいいか。と思い

 

「よし、では一週間後アリーナにてクラス代表を賭けた決闘を行う」

 

千冬の宣誓に生徒達はおぉー!と声を上げる。

 

「では、授業を始め【キーンコーンカーンコーン】……終了とする」

 

そう言い教材等をもって千冬と真耶は教室から出て行った。




次回予告
ダルキアンでござる。一夏殿とオルコット殿の決闘が決まり、一夏殿は何処となく楽しみにされている様でござるな。
フフッ、一夏殿が笑顔を浮かべていると拙者も嬉しくなるでござるな。
それにしても決闘でござるか。オルコット殿と決闘をする前に拙者と手合わせてして欲しいでござるな

次回
ダルキアンとの模擬戦

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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