Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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7話

金曜日にクラス代表を賭けた決闘をする事が決まり、授業を行おうとしたものの終了のチャイムが鳴り響いた為生徒達は昼食をとるべく食堂へと向かう。

一夏達も食堂で昼食をとるべく教室を出る。

出て行った5人をその後ろからぞろぞろと付いて行く生徒達。

 

「なんか付いて来ておるぞ」

 

「その様ですね」

 

「まるでパレードの行進の様でござるな」

 

「賑やかさは無いでござるがな」

 

と4人は苦笑いを浮かべ、一夏はめんどくせぇと言いたげな表情を浮かべていた。付いて行く集団から外れた位置には箒も居り、何故か気に喰わないと言った表情を浮かべていた。

そして食堂に到着するとそれぞれ料理を注文し受け取ると席へと着く。

席に着きご飯を食べる一夏はやっと一息つけると言いたげな表情で口へとご飯を運ぶ。

 

「一夏殿、相当気疲れされている様でござるな」

 

「まぁそりゃあそうでしょ。さっきからずっと水族館に新しく来た魚みたく見られているんですよ。イライラしぱなっしですよ」

 

ダルキアンの言葉に一夏がそう答えると4人は苦笑いを浮かべる。すると

 

「あのすいません」

 

「ん? あ、オルコットさん。どうかされましたか?」

 

席の近くに自身の昼食であろうサラダとサンドイッチの載ったトレイを持ったセシリアが居た。

 

「他に空いている席が無くて、もしお邪魔でなければご一緒してもよろしいでしょうか?」

 

「あぁ、構わんぞ」

 

「私も大丈夫です」

 

「拙者も構わんでござる」

 

「みなと食べたほうが美味しいでござる!」

 

「俺もいいぞ」

 

「ありがとうございます。では失礼します」

 

そう言いセシリアは一夏達の座る席の端へと腰を下ろす。

そして6人は談笑をしつつ箸を進める。

 

「ふふふ、それにしても皆さんは本当に仲が良いのですね」

 

そうセシリアが言うと5人は若干苦笑いを浮かべる。

 

「まぁ確かに仲は良いな。ほんの少し前までは喧嘩みたいな感じだったが」

 

「え? そうなのですか?」

 

「まぁ、儂が原因じゃがな」

 

「あの、差支えが無ければ教えて頂いても?」

 

そう言われレオは異世界の事ははぶらかしつつも説明した。

 

「―――なるほど。大切な幼馴染とちょっとした擦れ違いで大喧嘩に」

 

「うむ。大切が故に儂の思いを伝えられなくてな。それが原因で喧嘩になってしまったのだ」

 

「そうでしたか。その後はどうなったのですか?」

 

「此方におられる一夏様のお陰でレオ様とその幼馴染との擦れ違いは解けました」

 

「へぇ土方さんのお陰でですか」

 

「……俺はただ間違っている事をしているこいつに叱ったついで平手打ちをしただけだ」

 

「え? 平手打ちをしたのですか!?」

 

「うむ、こやつから平手打ちを貰ったぞ。結構痛かったが、それのお陰で儂の間違いを気付かせてくれたのじゃ」

 

感慨深そうに言うレオにセシリアはそうですか。と落ち着いた表情を浮かべる。

するとセシリアは突如顔をズイッと一夏達の方へと近づける。

 

「所で先程から気になっているのですが」

 

「ん? どうした?」

 

「先程から視界の端におられる篠ノ之さんが、恨めしそうにこっちを見られておられるのですが何故でしょうか?」

 

そう言われ一夏達はコッソリと顔を後ろに向けると、セシリアの言葉通り恨めしそうな表情で一夏達の方を睨む箒が居た。

 

「さぁ?」

 

「さぁって、お知り合いではないのですか? 教室でも幼馴染と言っておられましたが?」

 

「アイツが言っているだけで、俺はそうとは思っていないんだ。てか、そもそも篠ノ之の事あまり知らねぇんだよ。姉の方はよく知ってるけど」

 

「姉と言いますと、篠ノ之博士の事ですか?」

 

「そうそう」

 

「つかぬことを聞きますが、何故篠ノ之博士とお知り合いで? 噂では身内と親しい者以外はあまり興味を示さないとお聞きしますが」

 

「あぁ、その事なんだが。今から言う事は内緒にしておいてくれないか? あんまり騒がれると織斑先生に迷惑が掛かるからよ」

 

「? 何故織斑先生に迷惑が…。まぁ分かりました」

 

疑問を浮かべつつもセシリアは誰にもしゃべらない事を同意する。

 

「実は俺、土方っていうのは養子に出てからの名前なんだ。その前の名前は織斑、つまり織斑千冬の弟なんだわ」

 

「えっ? で、では土方さんは織斑先生の実の弟さんなのですか?」

 

「そっ。訳あって土方家の養子になって名前が変わってるんだ」

 

「そ、そうでしたの。確かにおいそれと漏らしてはいけない事ですわね」

 

一夏の説明にセシリアはそう言い喋らない事を再度約束する。

そして昼食を終え、一夏達は教室へと帰って行く。

 

 

そして時刻は飛び放課後、一夏達はカバンの中に教科書などを入れていく。すると

 

「あ、土方君達まだ教室に居てくれたんですね。よかったぁ」

 

そう安堵した表情で声を掛けてきたのは真耶であった。

 

「どうしたんですか、山田先生?」

 

「はい、皆さんのお部屋の鍵をお持ちしましたので無くさない様お願いしますね」

 

はい、どうぞ。と言い真耶は5人にタグ付きの鍵を手渡していく。タグには『2254』と書かれておりそれぞれが持っている鍵を見ても全員同じ数字で合った。

 

(なるほど、姉貴が手を回したな。まぁその方がいいか)

 

一夏は全員同じ数字になっている理由を直ぐに見当がついたのか、納得のいった表情を浮かべる。4人も同様にそう言う事か。と何処か納得のいった表情を浮かべる。

 

「それじゃあ部屋行くか」

 

「そうじゃな」

 

「はい」

 

「うむ」

 

「いざ部屋へ、でござる!」

 

そう言い5人は部屋へと向かう。

道中多くの生徒達が一夏達の部屋が気になるのかぞろぞろとその背後を付けてきた。

ついてくる生徒達に一夏は目元をピクピクと痙攣させる。

 

「またか」

 

「毎日付けてくる気か?」

 

「それは流石に困りますね」

 

「うむぅ、こればっかりは流石にのぉ?」

 

「これは流石に拙者も困ったでござるな」

 

そう言っていると突如廊下の角から千冬が現れた。

 

「お前達、土方の部屋が気になるのは分かるが、初日からそんな事をしていていいのか? 後で後悔する目に遭うのはお前達だから私は気にしないがな」

 

そう脅すような口調に付いて来ていた生徒達は蜘蛛の子を散らすように足早に自分達の部屋へと向かう。

 

「はぁ。助かりました織斑先生」

 

「なぁに気にするな。それと暫くの間はあぁ言う風に付いてきたりするがまぁ放っておけ。もし何かしてきたら状況次第では反撃をして構わん。但し半殺しで止めておけよ」

 

「教師が半殺しまでなら容認するってどうよ?」

 

「お前にとって不本意だろうが、世界初の男性操縦者だ。お前の事が気に喰わ無い奴らは消そうと色々な方法を取ってくるかもしれないからな。そう言った奴から身を護るなら半殺し程度問題ない」

 

「あっそ。じゃあ部屋帰りまぁす」

 

「あぁ。…あぁそうだ。お前達訓練はどうする?」

 

千冬の問いに一夏達はあぁ。と考える素振りを見せる。

 

「確かにどうすっかな」

 

「道場のような場所は無いのでござるか?」

 

「あるにはある。だが剣道部とかが使っていているから難しい」

 

「となるとほぼ無いな」

 

一夏の呟きに4人はうぅむ。と困った表情を浮かべる。そんな一夏達に千冬は笑みを浮かべる。

 

「安心しろ、それは無い」

 

「どう言う事ですか?」

 

「実は学校の敷地の隅に一昔前まで使われていた室内訓練場がある。今は大型訓練場が建てられたから使われることがほとんど無くてな。私がよく使わせてもらっている。其処で鍛錬をすればいい」

 

「へぇ、そんな物があったのか。分かった、今日早速見に行ってみるわ」

 

「あぁ、構わん。但し遅くなりすぎるなよ」

 

「へいへい」

 

そう言い今度こそ一夏達は千冬と別れ部屋へと向かう。

5人の部屋に着いた一夏達は鍵を開け中へと入ると、其処には荷物が置かれており置手紙もあった。

 

「一体誰からなんでしょうか」

 

「うぅ~ん、束姉だろ多分」

 

そう言いながら置手紙を拾い上げ読み始める一夏。

 

『いっくん達へ

ちーちゃんからいっくん達の着替えなどを詰めたカバンを持って来てくれと頼まれたので持って来ておいたよぉ。(*^▽^*)

それと机の上にいっくんの専用機を置いておいたから腕に付けてね。展開したら自動的にフィッティング出来る様してあるから安心してね。(^O^)/

 

束お姉ちゃんより(*‘ω‘ *)』

 

「…えっとこれか?」

 

一夏は机の方に顔を向けると手紙の通りISの待機形態と思われる腕に付けるブレスレットが置かれていた。それを手に取り腕に付けると、初めて付けたにも関わらず何となくしっくりと来る感じを憶える一夏。

その感じに疑問を抱きつつも一夏はレオ達の方に顔を向ける。

 

「さてと、それじゃあ訓練所を見に行ってみるか?」

 

「うむ、参るか」

 

「はい、お供します」

 

「広さがどれ程あるのか気になるでござるな」

 

「はい、お館様」

 

そう言い5人は部屋を出て千冬の行っていた訓練所へと足を向ける。談笑しつつ向かっていると向かいからセシリアが歩いてくるのを発見する。

 

「うぃすオルコットさん」

 

「あら皆さん、こんばんわ。食堂は反対ですが何処かに向かわれるのですか?」

 

そう聞かれ一夏達は別に言っても大丈夫か。と思いセシリアに向かう先を伝える。するとセシリアはそうですの。と返し暫し考えたそぶりを見せた後申し訳なさそうな表情を浮かべる。

 

「あの、お邪魔でなければ私もご一緒してもいいでしょうか?」

 

「ん? ……あぁ、そうか。オルコットさんも訓練できる場所が…」

 

「えぇ。流石に学園の道場で実物のナイフを振ったりするのは危ないので、止めておこうと思っておりましたので」

 

そう言われ5人は良いぞ。と快諾しオルコットと共にその訓練所へと向かう。

そして6人は千冬の言っていた室内訓練所へと到着する。中には型は古いがまだまだ使えそうな訓練器具だったり、模擬戦をするにはちょうどいいくらいの広さのある広場もあった。

 

「へぇ、随分と綺麗だな」

 

「確かに。これなら問題なく訓練が出来るの」

 

「はい」

 

「うむ、良い訓練所でござるな」

 

「本当でございますなお館様」

 

「そうでございますね」

 

そう言い各々設備の整った訓練所に感心していた。

それぞれが訓練所内の設備を見て回っている時、ダルキアンはふと模造刀を発見し持ち上げる。

 

「ふむ、妙な亀裂などは無いな」

 

そう呟きそっと一夏の方に顔を向ける。その視線に気付いた一夏は苦笑いを浮かべる。

 

「ダルキアンさん。流石に今日やるのはきついですよ」

 

「むぅ、駄目でござるか?」

 

「…ちょっとかわいくお願いされても駄目です」

 

頬を膨らませ口を尖らせジト目で見てくるダルキアンに、一夏は困ったような笑みを浮かべる。すると

 

「でしたらわたくしがお相手致しましょうか?」

 

そう申し出たのはオルコットだった。

 

「よろしいのか、オルコット殿?」

 

「えぇ、ぜひ」

 

その言葉にダルキアンは笑みを浮かべる。そしてダルキアンは刀サイズの模造刀を構え、セシリアは短刀サイズの模造刀を構える。

2人が構える真ん中ではビオレが審判役として立つ。

 

「では一本勝負の模擬戦を行います。但し時間の事などがありますので、時間が来ましたらその場で模擬戦を止めさせていただきますが、宜しいですか?」

 

「「うむ/はい」」

 

「では……始め!」

 

その言葉に双方構えたまま動かない。動きが無いまま暫し経つと、セシリアが動く。早い動きでダルキアンの懐に潜り込もうとしたが、その前にダルキアンの方が早くセシリアの持っていた模造刀を弾き飛ばす。

 

「っ!?……参りましたわ」

 

その言葉で試合は終わり双方握手を交わす。

一夏達も試合終了後二人の元に近付く。

 

「素晴らしい剣術でした。何時振られたのか、全く見えませんでしたわ」

 

「はっはっは。ありがとうでござる。さて、戻るでござるか」

 

そう言われ一夏達も頷き訓練所を後にした。

 

 

 

 

 

(オルコット殿の短刀術、なかなかいい動きをしていたでござるな。だが、何か他にも武術を身に付けておられるな)




次回予告
一夏だ。あれから訓練所で訓練したり俺のISで軽く動かすなどした。
さぁいよいよオルコットさんと模擬戦をする日だ。
お互い悔いの無いようやってやりますか

次回
クラス代表決定戦!

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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