Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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9話

一夏side

アリーナから戻ってくるとピットには笑みを浮かべ腕を組むレオ、パチパチと拍手をするダルキアンさんとビオレ。そして

 

「流石一夏殿でござる!」

 

と手を胸の高さまで上げて喜ぶユキカゼ。

 

「全くだ。クックック、また腕を上げたのか?」

 

「そんなに上がってないだろ? 何時もと変わらないぞ」

 

そう言って俺はベンチに置いておいたスポーツドリンクを手に取り口に含む。オルコットさんとの決闘は中々激しかったし、緊張も相まってか喉がカラカラだったから喉を通るスポーツドリンクが上手かったし、熱った体を冷やしてくれる。

スポーツドリンクを飲んでいると、ピットと廊下を繋ぐ扉が開きその先から姉貴と山田先生が現れた。

 

「ご苦労だった土方」

 

「お疲れ様です、土方君」

 

「どうもっす」

 

「管制室で見ていたが、入学試験時よりも腕が上がっていないか?」

 

「はぁ? 織斑先生までそんな事を言うのか? 変わってないだろ?」

 

「フッ。お前は気付いていないが、腕は確かに上がっているぞ」

 

「そんな物か?」

 

「一夏殿、拙者から見ても腕は確かに上がっているでござるよ。こう言うのは本人の自覚よりも、周りの方が気付きやすいのでござるよ」

 

「ほぉ~、なるほどねぇ」

 

ダルキアンさんの言葉に俺はなるほどと思った。だって、大陸最強と謳われているダルキアンさんから言われたんだぞ。納得する理由になる。……タブン

 

「さて結果はお前がクラス代表に選ばれた。明日からしっかりと頼むぞ」

 

「うへぇ~、めんどくせぇ」

 

「そう言うな。すまんが、お前達も土方が困っていたら手伝いを頼む」

 

「うむ、任せよ」

 

「畏まりました」

 

「あい分かった」

 

「承ったでござる」

 

そう言って4人が了承したのを満足そうに頷く姉貴。そういうえば…。

 

「所で山田先生」

 

「はい?」

 

「何か用があって織斑先生と来たんじゃないんですか? わざわざ労いの言葉を送りに来たとは思えなんですけど」

 

「…。あっ、そうでした。これを土方君に渡しに来たんです」

 

そういって持っていた分厚い本を俺に渡してきた。

 

「なんすかこれ?」

 

「ISに関する制約事項などが書かれているものです。しっかりと読んでおいてくださいね」

 

いや、読んでおいてくださいねって、こんな分厚いやつ読めるか。……今度昼寝の時に枕代わりにでもするか。

 

「それじゃあ俺達部屋に『ガンガンガンガン!』はぁ~、今度は誰だ?」

 

 

一夏side end

 

一夏はめんどくさそうな顔を浮かべる中、扉近くに居た千冬は扉横についているモニターに近づき扉を叩いた人物を確認する。モニターには箒が映っていた。

 

「なんでアイツ此処に来たんだ?」

 

会いたくない人物の襲来に一夏は構うのがめんどくさそうな顔を浮かべていた。

 

「はぁ、土方。面倒だがアリーナに出て反対のピットから帰れ」

 

「へぇい」

 

そう言い一夏とレオ達は千冬達に一礼してからピットからアリーナへと出てそのまま反対のピットへと向かい中へと入りそのまま廊下へと出てアリーナを後にした。

 

その日の夕方。夕飯を食べ終え談笑をしながら部屋へと戻っていく一夏達。

すると前方を邪魔するように箒が現れた。

 

「なんだ、篠ノ之か。なんか用か?」

 

「貴様、なんで呼んだのに出てこなかった!」

 

「は? 済まんが何時俺の事呼んだんだ?」

 

「アリーナでの決闘の後だ! 扉を叩いて呼んだだろうが!」

 

「あぁ、知ってた」

 

「なっ……知っていたのにも関わらず出てこなかったのか! しかもどうやってあそこから出たんだ! ずっと扉の前で叩いて待っていたんだぞ!」

 

「はぁ? お前、この時間までずっと扉叩いてたのか?」

 

そう一夏が言い時間を確認する。アリーナでの決闘が終わったのは約16時頃、そして現在は19時前。つまり約3時間程ずっと扉を叩き呼んでいたのだ。

 

「お前、1時間も叩いて返事が無かったらすでに帰った後だと分かるだろ」

 

「試合が終わって直ぐに向かったんだ‼ 知る訳ないだろ!」

 

「うわぁ逆ギレかよ。てかなんか用があったのか?」

 

「っ…貴様、今日の決闘なんであんな手こずったんだ」

 

「は?」

 

「篠ノ之流を学んでおけばあそこまで苦戦しなかったはずだ! 今すぐにでも篠ノ之流を「うるせぇな、それは前にも話しただろうが。篠ノ之流は俺には合わなかったんだよ」だが!」

 

「はぁ。だったらもうお前と一回決闘してやろうか? お前が勝ったら篠ノ之流を学んでやるからよ」

 

「いいだろう、来い!」

 

そう言って一夏の腕を掴もうとするもひらりと避けられる篠ノ之。避けた一夏は一緒にいたレオ達に顔を向ける。

 

「て言う訳だから、ちょっと行ってくるわ」

 

「なぁにお主一人で行こうと思っておるのだ。儂も行くぞ」

 

「私もご一緒させていただきます」

 

「拙者も同伴するでござる」

 

「ユキカゼもでござる」

 

「あっそ。じゃあ行こうぜ」

 

そう言い一夏は4人と共に道場へと向かう。置いてけぼりを喰らった箒は顔を大きく歪ませつつも足早に道場へと向かった。

道場に着くと一夏は壁に掛かっていた竹刀を手に取り軽く振るう。すると道場の入り口に生徒達がぞろぞろと顔を覗かせる。

そして遅れる様に篠ノ之が到着する。

 

「ちゃっちゃっと終わらせたいから、早く竹刀を構えろ」

 

「なっ!? 防具無しでやれと言うのか!」

 

「はぁ、じゃあ早く防具つけて来いよ。早く風呂行きたいのによ」

 

「お前もつけろ!」

 

「動きづらいんだよ。あと、防具無しで練習したりするから多少の痛み位問題ねぇよ」

 

そう言われ顔を顰めながら防具を付けに行く箒。そして暫くしてつけ終えた箒と相対する一夏。

審判に立ったのは偶々ついてきた生徒達の中にいた剣道部の上級生だった。

 

「では一本勝負よろしい?」

 

「うっす」

 

「はい」

 

「では……始め!」

 

スパッーン‼

 

そう審判の上級生の合図が出て直ぐに大きな音が道場内に響いいた。その訳は

 

「面あり」

 

一夏が合図と共に一気に箒との間を詰め、箒が攻撃する前に彼女の顔に面を叩き込んだのだ。突然の事に上級生も見学していた生徒達も唖然としていた。

そして我に返った上級生が一夏が居た方の手を大きく上げる。

 

「一本、…面あり。勝者…土方君」

そう言い未だに目の前で起きた事に受け止め切れていない上級生。

そんな中レオ達はクスクスと笑みを浮かべていた。

 

「一夏よ。流石にそれではあやつのメンツが丸つぶれではないのか?」

 

「知らん。長引かせるのは俺の風呂時間を大きく削ることになるからな。さっさと終わらせるのに限るんだよ」

 

そう言い一夏は竹刀を壁にかけ直しそのまま道場を後にしようとすると

 

「ま、待て!」

 

と箒が静止をかける。

 

「あ? 勝負は決まっただろ」

 

「い、一体何をした!」

 

「一気に間合いを詰めて面を叩き込んだ、以上」

 

そう言い一夏達は今度こそ道場を後にした。残った生徒達も我に返った者からぞろぞろと道場を後にし帰って行った。そんな中審判をした上級生が口を開く。

 

「本当彼強いわね。前回の決闘も見ていたけど、あの時よりも腕上がってるわね」

 

そう言いながら箒へと顔を向ける。

 

「前回も負けて、今回も負け。圧倒的に彼の方が貴女より強いわ。そんな力量の差が段違いなのによく喧嘩を吹っ掛けられるわね。ある意味尊敬するわ」

 

「そ、そんな訳!?」

 

「まぁ、どうでもいいけど。これに懲りたらもう喧嘩なんか吹っ掛けるんじゃないわよ。それと、今回も前回同様道場の無断使用について目を瞑るけど、仏の顔も三度までだからね」

 

そう言い上級生は道場を後にした。残った箒は悔しそうにクソッ!と叫び、竹刀を叩きつけた。




次回予告
一夏だ。前回の篠ノ之との決闘。本当に面倒くさかった。まぁどうでもいいか。
さて次回だが、なんか俺がクラス代表に選ばれたって事でパーティーするらしい。
まぁいいけど。
それと、何か転入生が来るらしい。さてさてどんな奴が来るのやら

次回
パーティーとあわてんぼうの転入生

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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