Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~ 作:のんびり日和
鈴と一夏の生身での模擬試合から数日が経ったある日、いよいよクラス代表戦まで残り1週間と迫ったある日の事。
一夏達はアリーナにて模擬戦をしていた。
一夏対ダルキアン、レオ対ユキカゼで戦っていた。ビオレは束から扱い方を教えてもらったタブレット端末を使い2組の戦闘データを収集していた。
一夏は自身のIS『大和』に乗りながらダルキアンが乗ったIS『太刀風』と戦っていた。
両者とも刀を主体とした機体の為、必然的に接近戦となる。
刀同士の激しいぶつかり合い、一見すれば本気で戦っているようだが、実際は訓練の一環である打ち合いであった。
本人たちは打ち合いと言っているが、はたから見れば真剣勝負の様に見える。
それに対してユキカゼとレオの方はと言うと、同じく一夏達と同様に打ち合いをしていた。
ユキカゼの専用機『影正』、レオの専用機『エンペラー』。
ユキカゼはクナイや短刀と言った忍者装備で、レオの方は戦斧や両手剣と言った武器が備わっていた。
それから暫くしてアリーナの利用可能時間が過ぎた為、一夏達はそれぞれ服を着替えアリーナ前に集合する。すると
「やっほー、一夏」
そう声を掛ける鈴。
「よぉ鈴。なんか用か?」
「ちょっと、ね」
言い淀む鈴に一夏は首を傾げる。するとレオ達もアリーナから出てきた。
「む、鈴ではないか。どうかしたか?」
「あぁ、ちょっと一夏に用があってね。少し借りていいかしら?」
「まぁ、構わんぞ」
「うむ、あまり無理をさせる事でなければ構わんでござるよ」
「ありがとね。それじゃあちょっと借りてくわね」
そう言い鈴は一夏に一緒に来て。と言われ首を傾げつつ鈴の後に付いて行く。
残った4人は去っていく2人に後ろ髪を引かれつつも、食堂に行き席を取っておくかと思い足を向ける。
その頃一夏はと言うと鈴に連れられ、学校の屋上に連れて来られていた。
「で、わざわざこんなところに連れてきた理由って何だ?」
「・・・私が中国に帰る日の空港で言った事、憶えてる?」
「確か、『日本に帰ってきたら、また一緒に遊ぼう』だったか?」
「えぇ。けど、本当はそんな事言うつもりなかったんだけどね」
「どういう事だ?」
一夏の問いに鈴は暫しもじもじしたりチラチラと一夏の方を見るを繰り返す。そして暫くして意を決したのか、大きく深呼吸をした後一夏のを見つめる。
「あの日、アンタに言ったのは『日本に帰ってきたら、私の酢豚を食べて欲しい』って言ったのよ」
そう言われ一夏は( ゚д゚)ポカーンと言った表情を浮かべていた。
「はぁ? お前は本気で言ってるのか?」
「本気も、本気よ。……それで、その、答えは?」
鈴の問いに一夏は暫し思案に耽る。
小学生の時からの付き合いで色々と遊んでいた記憶など、様々思い浮かべる。だが恋愛如何こうという思いは浮かばなかった。
それどころか、鈴を恋人とした場合と想像する度にレオやビオレ、ユキカゼにダルキアン達の顔が浮かんできた。
暫しの沈黙が流れた後、一夏は己の思いを口にする。
「鈴、お前の気持ちは分かった。だが、お前の気持ちに答える事は出来ない」
「……理由を、聞いてもいい?」
「お前とは親友っていう感覚が強いんだ。だから恋人とかそういう風には思いつかないんだ」
「……そっか。まぁ、アンタの傍に居る子達の事を考えたら無理よね」
そう言うと鈴は感慨深そうな顔を浮かべながら顔を伏せる。そして何時もの笑顔を浮かべる。
「だったら、アンタが後悔するような綺麗な女性になってやるわ! あの時付き合っておけばよかったって後悔するんじゃないわよ!」
「……いきなりだなぁ。まぁ、今の体型だと無理だと思うがな」
「きぃーー!! それを言うんじゃないわよ! 絶対にグラマスな女性になってやるんだから!」
怒りの形相でそう怒鳴る鈴。その後笑みを浮かべた後一夏に背を向け策に凭れる。
「はぁ、アタシはちょっと風に当たってから下りるから、先に行っておいて」
「あぁ、分かった」
そう言い一夏も背を向け歩き出す。
一夏が屋上から出て行った後、鈴は我慢していた涙をボロボロと流し出す。
「やっぱり、振られるのって辛いわね。グスッ」
暫し涙を流した後、鈴は両頬を叩いて気持ちを切り替える。
明日からまた何時もと変わらない雰囲気で接して行こうと考えるのであった。
次回予告
一夏だ。
今日はクラス代表戦だ。腕が鳴るぜ。
次回
クラス代表戦!
次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)
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①IS×ウォーシップガンナー2
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②IS×メタルギア
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③IS×オリジナルストーリー①
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④IS×オリジナルストーリー②
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⑤IS×クロスアンジュ
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⑥IS×タイムクライシス
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⑦IS×オリジナルストーリー③
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⑧IS×人狼 JIN-ROH
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⑨IS×東方project
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⑩IS×オリストーリー④
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⑪IS×R-type
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⑫俺ガイル×IS