Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~ 作:のんびり日和
クラス代表戦が終わり世間がGWに突入すると同時に、IS学園も連休という事で生徒達の多くが里帰りしたりちょっとした小旅行へと出掛けたりしたもので溢れた。
そんな中、一夏はと言うとIS学園の門前で私服で立っていた。
なんで門前で立っているかと言うと、それは数日前に遡る。
その日一夏達は部屋でのんびりと寛いでいた。するとユキカゼがある事を口にする。
「そう言えば一夏殿、もうすぐごーるでん・うぃーくなるものがあるそうでござるが、一体なんでござるか?」
「ゴールデンウイーク? あぁ、そうか。フロニャルドにはそんなものないもんな。ゴールデンウイークっていうのは、祝日が何日か続いていて長期の休みが入るからそう呼ばれるようなったんだ」
「ほぉ、長期の休みでござるか。因みにそのごーるでんうぃーく中は一夏殿は何かご予定は?」
ダルキアンの質問に一夏は自身の予定を確認すべくスマホのカレンダーを確認する。
「特に予定はないっすね」
そう言うと4人は顔を互いの顔を見合わせる。そして
「「「「最初は、グー!」」」」
「「「「じゃんけん!」」」」
「「「「ポン!!」」」」
レオ:チョキ
ビオレ:パー
ダルキアン:チョキ
ユキカゼ:パー
「「ヨシッ(うむ)!」」
「「がぁ~ん」」
突如じゃんけんを始め、レオとダルキアンが勝ち、ビオレとユキカゼが負けた。その光景に一夏は呆れ顔を浮かべながら、何をしているのか問う。
「おい、いきなりじゃんけんを始めてどうした?」
「決まっておろう。一番の勝者が一夏と最初の一日目に逢瀬に行く権利をかけてだ!」
「こればっかりは殿下に譲る訳にはいかないでござるよ?」
2人は真剣な表情でバチバチと火花を散らしながら睨み合っていた。
そして
「「最初は、グー!」」
「「じゃんけん」」
「「ぽん!」」
レオ:パー
ダルキアン:パー
「「あいこで、しょー!」」
レオ:グー
ダルキアン:グー
:
:
:
~それから10分後~
「「あいこで、しょー!」」
レオ:グー
ダルキアン:チョキ
「しゃーー! 儂の勝ちじゃ!」
「むぅ、深読みし過ぎたでござるな」
漸く決着がつき、レオが一日目を勝ち取った。因みにこうなった
レオ:1日目
ダルキアン:2日目
ユキカゼ:3日目
ビオレ:4日目
となった。
と言う訳で、冒頭に戻り一夏はレオとデートの為門前でレオを待っていたのだ。
部屋で一緒に出た方が良くないかと一夏は最初に言ったが
ビオレやユキカゼ達から
「一夏様、女性と言うのは化粧や着替えに時間がかかる物なのです」
「そうでござる。意中の男性となると、その人に喜んでもらえる様な服に着替えたいと思うでござる。だから、楽しみに待っているでござるよ!」
と言われ部屋から追い出されたのだ。
そして門前で待つことにした一夏。暫く門前で待機していると
「す、すまぬ、待たせたな」
そう後ろから声を掛けられ振り向くと、其処には
「あ、あまりジロジロと見るな。馬鹿者」
照れた表情を浮かべるレオ。彼女の格好はノースリーブのシャツに黒いネクタイ、下は黒いスクールスカートの様な物だった。(参考例:アズレンのエンタープライズのジャケット無し)
「わりぃ。それじゃあ行くか」
「うむ」
そう言いレオは一夏の隣に行くと一緒に歩き出す。
2人が向かったのは若者たちが集う都心部分だった。
「ほぉ、随分と賑やかな場所じゃな」
「そりゃあ最近はやりの若者ファッションやら何やらが集まる場所だからな」
そう言いながら歩く2人。しかし結構人が密集しており上手く歩ける状況ではなかった。
(むぅ、人が多い。これでは一夏と…。あ、あれ?)
一夏とはぐれると思っていた矢先に一夏とはぐれてしまったレオ。アタフタと一夏を探すレオ。すると彼女の手を突然握られ、レオは咄嗟に握った人物を投げ飛ばそうとするが
「おいおい、何投げようとしてたんだ?」
「い、一夏? 何処に行っておったのじゃ!」
はぐれた一夏であった。
「前の方だよ。隣にお前が居ない事に気付いて戻って来たんだ」
そう言いながらスッと手を差し出す一夏。
「なんじゃ?」
「またはぐれると面倒だろ。手を握っていくぞ」
「そ、そうじゃな。そうするか」
そう言いレオは頬を赤めながら差し出された一夏の手を握りしめる。
(儂よりも大きい。それにすこしごつごつとしておる)
一夏の手にそう思いながら歩くレオ。するとレオがとある店の前で歩みを止める。
そこはアクセサリーショップだった。
「此処が気になるのか?」
「いや、少しな」
「まぁ、昼飯食うまで時間あるし少し覗いて行くか」
「うむ」
そして2人はその店の中へと入って行った。中は色々なアクセサリーが並んでおり、イヤリングからネックレス、チョーカーや指輪や腕輪など色々な物が置かれていた。
「へぇ、結構色々あるな」
「うむ、そうじゃな」
そう言いながら店の中を歩く2人。すると一夏はある物に目がつく。それはペンダントで、それには綺麗な石が付いていた。
「へぇ、綺麗だな」
そう呟くと近くに居た女性店員が声を掛けてきた。
「ありがとうございます。此方の商品はいまカップルの間で人気なんです」
「へぇ。この埋め込まれている石は天然石ですか?」
「はい。全て本物の天然石を使っています」
「てことは値段結構高いですよね?」
「いえいえ、此方に並んでいる商品の多くは加工中に出た商品にならない部分の天然石をこういった商品に加工して販売しておりますので、お値段は通常よりも少しお安めになっています」
「へぇ」
そう呟きながらチラッとレオの方に顔を向ける一夏。レオは見た事ない加工がされたアクセサリーに興味津々に見ていた。
「彼女さんのプレゼントにいかかです?」
「彼女では無いんですけどね。…あ。すいません、たしか石ってそれぞれ意味があるんですよね?」
「はい、ございますよ」
「では、――――」
一夏は店員にある事を告げ、告げた内容に合いそうな商品があるか聞くと
「はい、ございますよ。此方の商品になります」
そう言い店員は一つのペンダントを見せる。
「此方の天然石の意味は――」
店員が告げた天然石の意味に一夏は笑みを浮かべ、そのペンダントを買った。そして
「欲しい物はあったか?」
「ふむぅ、どれも興味を惹かれる物であるが儂には合いそうにもないな」
「そうか。それじゃあそろそろ飯に行くか」
「うむ」
そう言い一夏とレオは店を後にした。
そして近くにあったバーガーショップで昼食を済ませ再びブラブラと街歩きをする2人。そしてとある大型広場へと到着すると二人はベンチに腰掛けた。
「はぁ~、結構歩いたな。てか、結局買ったのはそれだけか?」
そう言い一夏はレオが抱いている犬の人形を見る。それは街をぶらついていた際に偶々通った雑貨店のショーケースに並んでいた物だった。
「良いではないか。なんだかこの犬の顔がミルヒに見えてしまっての」
「ふぅ~ん。と、そうだお前に渡すもんがあったんだった」
そう言いながら一夏は拡張領域からラッピングされた箱を取り出しレオに渡す。
「わ、儂にか?」
「おう」
一夏から手渡された物に一瞬驚きながらも緊張した面持ちでラッピングを外し中の物を取り出す。ラッピングの中から出てきたのは箱で、その蓋を開くと中には
「これは、ペンダントか?」
「あぁ、天然石付きのな」
そう、箱に入っていたのは一夏が最初に入った店で買ったペンダントであった。
「ほぉ、綺麗な石じゃの」
「そいつの石の名は『ラベンダーアメジスト』。宝石言葉は誠実、心の平和だ」
「なんじゃ、心の平和とは?」
「姫さんは色んな問題を直ぐ溜め込むだろ? だからそう言った問題の不安とか恐れから解放されるお守りだ」
一夏の説明を聞きながらレオは差し出されたペンダントを見る。
「そうか、ありがとう。その、早速つけてくれぬか」
そう言われ一夏はレオの首にペンダントを着ける。
「ほらこんな感じだ」
そう言いながら一夏はスマホを取り出し、内カメラにしてレオに見せる。
「中々いいものじゃな。感謝するぞ、一夏」
「どういたしまして」
頬を染めながら首元のペンダントに笑みを浮かべるレオであった。
次回予告
ダルキアンでござる。
2日目は拙者とで逢瀬でござる。行き先は人々が多い街から少し離れた場所でござる。
フフフ、久しぶりにこれを着るのも悪くないでござるな
次回
ゴールデンウィークデート2日目~ダルキアン編~
「二人っきりの時は、本名で呼んで欲しいでござる…」
次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)
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①IS×ウォーシップガンナー2
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②IS×メタルギア
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③IS×オリジナルストーリー①
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④IS×オリジナルストーリー②
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⑤IS×クロスアンジュ
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⑥IS×タイムクライシス
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⑦IS×オリジナルストーリー③
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⑧IS×人狼 JIN-ROH
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⑨IS×東方project
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⑩IS×オリストーリー④
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⑪IS×R-type
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⑫俺ガイル×IS