Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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21話

アリーナにて合同訓練を終えた後、一夏達は服を着替え、アリーナ前にて集合していた。

 

「さて、昼飯食いに行くか」

 

「そうじゃな」

 

「はい」

 

「うむ」

 

「はいでござる!」

 

そう話していると、アリーナからセシリア達もやってきた。

 

「土方さん、今から食堂ですか?」

 

「あぁ、オルコットたちもか?」

 

「えぇ。あぁ、それと彼女も一緒にいいかしら?」

 

鈴がそう言い自身の横にいたラウラに顔を向ける。

 

「あぁ、別にいいぜ」

 

「かたじけない。如何せん、どうお昼を一緒に摂ろうと誘えばいいのかわからなかったのから助かる」

 

「気にすんな。それじゃあ行こうぜ」

 

そう言い一夏達は食堂に向け歩き出した。

食堂に到着し、それぞれ注文し受け取ると、大人数でも座れる席に着く。

それぞれご飯を食べ終え、お茶を飲んでくつろいでいた。

するとふとラウラが口を開く。

 

「そういえば皆は何か武術を習っているのか?」

 

「ん? あぁ、俺とダルキアンさんは剣術」

 

「儂は戦斧と双剣じゃ」

 

「拙者は忍術でござる」

 

「私は短刀術です」

 

「私は銃剣術ですわ」

 

「あたしは中国拳法と双剣ね」

 

「ふむ、やはりか」

 

「アンタも何か習ってるの?」

 

「私か? うむ、己の心と体を鍛えるために習っているぞ」

 

「へぇ~、何を習っているの?」

 

「土方たちと同じ()()だ」

 

ラウラの口から出た言葉に一夏達は驚きのあまり目が点となってラウラを見つめていた。

その様子にラウラは首をかしげる。

 

「なんだ? 何か変なことを言ったか?」

 

「いや、今ラウラさんの口から剣術と聞こえたのですが…」

 

「あぁ、言ったぞ」

 

「マジか。それじゃあって、やば。昼休み終わりそうだな。ボーデヴィッヒさん、放課後時間あるか?」

 

「ん? あぁ、あるがどうした?」

 

「ちょっとついてきてほしいところがあるんだ」

 

そう言われラウラは疑問を抱きながらもわかった。と了承の言葉を口にする。

そして時刻は放課後となり、一夏達はラウラを連れて何時もの訓練所へと訪れた。

 

「此処でいつも稽古しているのか?」

 

「あぁ。姉貴から自由に使っていいって言われているからな」

 

「姉貴?」

 

「あ。そうか、ボーデヴィッヒさんには言ってなかったな」

 

そう言い一夏は自身が千冬の弟であること、そして何故名字が違うのかその訳を説明する。

 

「なるほど。そういう事情があったのか」

 

「そういう事。あと、悪いが…」

 

「みなまで言うな。誰にも言うな、だろ。安心しろ、おいそれと言いふらしたりはせん。それより、一本試合をしてくれないか?」

 

ラウラの言葉に一夏はニッと笑みを浮かべる。

 

「いいぜ」

 

そう言い一夏は模擬戦用の模造刀を取りに向かう。

そして立て掛けられている模造刀を2本持ち、ラウラのもとに向かう。

 

「たしか剣術を使うんだったろ」

 

そう言い一夏は模造刀をラウラに差し出すも

 

「済まぬ。私が習っている剣術はこの長さの物ではないのだ。自前のを使ってもいいか?」

 

「あぁ、良いぜ」

 

そう言い一夏は模造刀を傍にやってきたビオレに手渡す。そしてラウラは自身の拡張領域から自身の剣術用の模造刀を取り出す。

その出てきた模造刀に一夏やレオ、ダルキアンと言った面々は驚いた表情を浮かべる。

ラウラが取り出した模造刀、それはラウラの身長よりも長いものだったからだ。

 

「おいおい、やたら長いものを出してきたな」

 

「これが私の習っている剣術の物だからな」

 

「なるほどな」

 

そう言い構えあう一夏とラウラ。

端で見ていたレオ達は楽しみだと言わんばかりに笑顔で見ていた。そんな中セシリアがラウラの模造刀の長さに首をかしげていた。

 

「ボーデヴィッヒさんはどうしてあのような長い刀を?」

 

「うむ、わからぬ。しかし、中々変わっておるの、大太刀を使うなどとは」

 

「大太刀? 太刀とは何か違うのですか」

 

「そこまで大きな違いはない。あるとすれば刃の長さが90㎝以上あるものは大太刀と呼びます。更に刃の厚さも普通の太刀よりも厚く作れているくらいよ」

 

「そのような刀をボーデヴィッヒさんは使いこなせる問う事でしょうか?」

 

「恐らくね」

 

鈴の説明にセシリアはなるほど。と自分の知らない新たな剣術が見れると、しっかりと観察せねばと真剣な表情を浮かべる。

 

互いに睨みあう一夏とラウラ。

最初に動き出したのは一夏だった。

一夏は間合いを一気に詰め寄りラウラに斬りかかる。それに対してラウラは焦ることなく刀を構える。

そして

 

「ふっ!」

 

「ちぃ!」

 

体格に似合わないほどの長い模造刀をラウラは軽々と振るい、一夏が振った刃を弾く。そしてすかさずラウラは蹴りを一夏に入れる。

突然の蹴りをバックステップでよけつつ、一夏は再度刀を構え直す。

 

(大振りになりやすい長刀、それを補うべく体術を組み込んでいるのか。鈴と同じだな。違いがあるとすれば、鈴と違いボーデヴィッヒさんは軍属だ。体力は鈴以上にあるから長期戦になるな)

 

(素早く蹴りを入れこんだが、やはり見切られていたか。それに先ほどの一撃は様子見だろ。私がどういった技術を有しているか探るためにやったのだろう。やはりあの人の弟だけはあるな)

 

間合いを開けた両者は再び、刀を構える。だが、今度は一夏は居合の構えを取り、ラウラは腰を落とし、肩に刀を置きながら構えをとる。

そしてしばしの沈黙後、今度はラウラが先に攻撃を仕掛けた。

間合いを詰めてくるラウラ。一夏は焦ることなく同じく間合いを詰める。

そして刃先の長いラウラが先に刃をふるう。

 

(このままいけば取られるな。だったら!)

 

振り下ろされてきた刃をよけるべく、一夏は一気に足に力を入れ急制動で止まる。

ラウラの刃はそのまま床へとぶつかり、大きな隙が生まれてしまった。

 

「そこっ!」

 

一夏はその隙を逃さず横払いする。レオ達はこれはもう決まったと思った。だが

ラウラは諦めた様子はなく、素早く身を屈め横払いを避けたのだ。

 

身を屈めたラウラはその状態で足に力を入れ、大太刀を振るう。

迫る刃に一夏は咄嗟に前に前のめりで飛び避ける。

互いに再び距離をとると、模造刀を構えあう。

 

「やるなぁ」

 

「貴様もな」

 

そう言い合い笑みを浮かべる二人。

 

バチン!

 

と突如手を叩く音が鳴り響き、全員音が鳴った方に顔を向けると呆れ顔の千冬が立っていた。

 

「あれ、姉貴。どうしたんだ?」

 

「どうしたじゃない。お前たち夕飯も食わずにずっとやり合うつもりか?」

 

そう言われ全員時計を確認すると、夕飯を食べるには丁度いい時間となっていた。

 

「ありゃ確かにそんな時間みたいだな。てか全然気づかなかったな」

 

「確かにな。ふむ、いい訓練が出来た。また来てもいいか?」

 

「あぁ、いつ来てもいいぜ。俺以外にもレオやダルキアンさんたちもいい訓練になると思うぜ」

 

「そうか、なら来させてもらおう」

 

そう言い笑顔を浮かべながら持っていた模造刀を片付け夕飯を食べに食堂へと向かった。




次回予告

鈴よ!
まったく好戦的なのがまた一人増えたわね。まぁ、私は嫌いじゃないから良いけどね。
そういえばラウラはどうして剣術を学ぼうとしたのかしら?
一度聞いてみましょうかね。

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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