Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~ 作:のんびり日和
一夏とデュノアがタッグを組んで早数日が経ち、遂にタッグマッチ戦当日となった。
アリーナのモニター前にて一夏とデュノアは対戦相手の確認をしていた。
「さてさてお相手は誰だろうなっと」
「Aブロックにはダルキアンさん達で、Cブロックにレオさん達と鈴達だね」
「だな。と、あったぞって、ありゃりゃ……」
一夏はモニターにあった名前の欄にマジかと言った顔を浮かべる。
するとその背後から
「二人も見に来ていたのか」
とラウラが声をかけてきた。
その声に一夏とデュノアも気付き、ラウラの方に顔を向ける。
「おう、一戦目よろしくな」
「そう言ってくるという事は、土方達と私か。ところで私のタッグは誰なんだ?」
そう言いながらモニターを見に行くラウラ。
さて、何故ラウラがタッグは誰なのかと聞いたのかと言うと、ラウラは当日のシャッフルで参戦しようと決めていたのだ。
その訳は
「その日組まれた者同士で戦う事で、自身の良い糧になるはずだ」
とのこと。
そしてラウラのパートナーだが、モニターに書かれていたのは
ラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之箒
と書かれていた。
「この篠ノ之という奴は、確か授業を真面目に受けていない奴だったはずだが、何故このタッグマッチ戦に参加したんだ?」
ラウラの疑問に一夏もさぁ?と両手を肩まで持ち上げ、首をすくめる。
一夏達が何故箒も参加したんだと疑問を持つのは無理はない。普段誰ともかかわらない箒が突然タッグマッチ戦に参加してきたのだ。誰でも疑問に持っても仕方がない。
さて、箒が何故タッグマッチ戦に参加したのか。答えは簡単、タッグする相手の名前をポータルで送ったが、不成立でシャッフルにまわされたからである。
箒が送ったパートナーの名前、それは「織斑一夏」と入力して送ったのだ。無論一夏は土方の名字で登録されているため、織斑では成立しない。そもそも一夏はデュノアとタッグを組んで登録しているため、既にタッグが成立している。そのため箒はタッグ不成立と判断され、即シャッフルにまわされた結果、ラウラと組むことになったのだ。
「まぁシャッフルで決まったことなら仕方がない。なんとか共同で戦っていくか」
ラウラは直ぐに気持ちを切り替えそうつぶやくも
「あぁ、その事なんだが…」
一夏が言いにくそうな微妙な顔を浮かべながら口を開く。
「なんだ?」
「アイツ、多分突っ込んで斬るっていう突撃戦法しかしてこないと思うぞ」
「「は?」」
一夏の説明にラウラとデュノアが声をそろえながら口をあんぐりとさせる。
「ど、どういうことだ?」
「アイツ、一応姉貴と同じ篠ノ之流っていう流派を習っているんだ。で、姉貴は剣術なんだけど、あいつは剣道の方を習っているんだが、まぁぶっちゃけいうと弱いんだよな。勢いはあるんだが、それなりの武術を習っている奴から見たら、それだけだし。それにワンパターンすぎるからすぐに次の行動が読めるんだよな」
「……」
一夏の説明にラウラは終わったわと言いたげな目が死んだような表情を浮かべていた。
「……まぁ、その、デュノア。あいつの相手、頼んだわ」
「えっ!? 僕が彼女の相手をするの?」
一夏はデュノアの肩に手を置きながら、頼んだ。と告げ、告げられたデュノアは驚愕の顔を浮かべる。
「お前で簡単に倒せるって。どうせ突撃しかしてこないから、距離とってバンバン撃ってれば、勝てるから。俺はボーデヴィッヒと一騎打ちしてるから」
「っ! 本当か? 私と一騎打ちをしてくれるのか?」
一夏の言葉にラウラの目に光が戻り、顔に元気が戻った。
「おう」
「それなら頑張れるぞ。ではフィールドでな」
そう言いピットへと向かうラウラ。
「ほんじゃ俺らも行くか」
「うん」
2人は共にラウラが行ったピットとは反対の方へと向かって行く。ピットに入りそれぞれのISを身に纏う。
一夏はいつも通り大和で、デュノアはラファールのカスタム機、『ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ』を身に纏った。
「あれ? お前専用機持ってたのか?」
「うん。企業代表ってことで渡されたんだけど、女性ってバラした後に色々と胸に溜まっていたものを全部フランス政府から派遣された人にぶちまけたんだ。そしたらその人が、僕が所属していた企業の社長達が逮捕されたから会社は倒産したことを教えて貰ったんだ。それで、僕のISの操縦技術は目を見張るものがあるってことで、そのまま国の代表候補生として受け入れてくれたんだ。だからそのまま持ってるんだ」
「ふぅ~ん。そうなのか」
そう言いながら準備を進める一夏。
そして互いの準備を終ると同時にアナウンスが入る。
『これよりDブロック一回戦を始めます。選手はアリーナに出てください』
「よし行くか」
「わかったよ」
そう言い2人はピットからアリーナへと出る。一夏達が出たと同時にラウラたちも出てきた。ラウラは自身の機体、シュヴァルツェア・レーゲンを身に纏い、箒は打鉄だった。
『では3…2…1…試合開始!』
アナウンスが流れると一夏が口を開く。
「よし、デュノア。篠ノ之の事頼んだぞ」
「うん、わかった。その後は?」
「うぅ~ん、一騎打ちするって約束しちまったからな。篠ノ之倒したら、手出ししないでくれ」
「分かった。でも、先生に怒られない?」
「理由話したら大丈夫だろ」
「適当だなぁ」
一夏の言葉にデュノアはそう零しながら頼まれた以上は頑張るかと気持ちを切り替え篠ノ之へと攻撃を仕掛ける。
篠ノ之は攻撃を仕掛けてきたデュノアに対し刀だけを取り出して対処しようとする。
その光景にラウラは呆れたような表情を浮かべる。
「土方の言う通りだな。突撃とは、銃相手には愚策だぞ」
そう零しながらも心の中では
(まぁ織斑先生なら弾丸を叩き切ったり、無駄な動き無く避けながら接近して叩き斬るだろうな)
と思うラウラ。
「お~い、ボーデヴィッヒ。ぼぉ~としてないでやるぞぉ」
一夏がそう声をかけてきて、意識が現実に戻るラウラ。そしてニッと笑みを浮かべ、自身の部下である技術士官にお願いして載せてもらった大太刀を拡張領域から取り出す。
「それじゃあ」
「うむ!」
「「ゆくぞ!/参る!」」
そう声を出したと同時に互いに一気に間合いを詰め刃をぶつけ合う。
一方その頃篠ノ之とデュノアの方はと言うと、ほぼ一方的な戦いと言った方が良いだろう。
突撃することしか出来ない篠ノ之に対してデュノアは一夏のアドバイス通り距離をとりながら銃で応戦していた。
「くそぉ!」
そう吐きながらスラスターを吹かしながらデュノアに斬りかかる篠ノ之。しかしスラスターを使い続ければSEは減っていく。更にデュノアの攻撃を受ければSEは減っていく。そのため篠ノ之の打鉄のSEはものの数分で
『篠ノ之選手、SE切れの為敗北です』
とアナウンスされた。
「なっ!?」
告げられた事に驚く篠ノ之。戦いを終えたデュノアは地面へと降りていきアリーナの隅の方へと向かう。
敗北を告げられた篠ノ之はこぶしを握り締めながらピットに引っ込む。そして
(私にも。私にも、私だけの力さえあれば…)
そんな黒い思いを抱く篠ノ之だった。
「どうやらあっちは終わったみたいだな」
「そのようだな。…2対1でやるのか?」
「やるわけないだろ。約束通り一騎打ちだ。デュノアにも一騎打ち中は手を出すなって言ってある」
「そうか。なら存分とやろう!」
そう叫びながらラウラは大太刀を大きく振る。一夏もその攻撃を避けながら兼定で反撃する。
互いに一歩も引かない状況、ラウラは心を躍らせていた。
(ここまでやり合える奴はドイツにいなかった。だからだろうな。ずっとワクワクしている。そして自分が徐々に強くなっていることも分かる)
そう思いながら柄をギュッと再度握りしめる。すると突如自身の目の前に空間デュスプレイが現れる。
『外部からハッキングを受けています。ファイヤーウォールを展開。・・・・・ファイヤーウォール突破されました。……VTシステム、起動します』
「なに!?」
現れた文字にラウラは驚きの表情を浮かべる。そして
「土方! 逃げっ!? うわぁぁああぁあぁ!???!!」
「ボーデヴィッヒ!?」
ラウラの様子が突如変わったことに一夏は驚きが隠せない中、ラウラの機体からドロドロとスライムのようなものが出てきて、徐々にラウラのシュヴァルツェア・レーゲンを呑み込んでいく。
そして次第に形として現れたモノに一夏は鋭い目つきを浮かべる。
「なるほどな。だが、不愉快だな」
そう零す一夏。彼の前に現れたのは暮桜、千冬が乗っていた機体だった。
次回予告
千冬だ。
全くふざけた物が現れおって。一体どこのどいつだ。あんなシステムを組み込んだのは!
兎に角、一夏。無理するんじゃないぞ
次回
偽りのブリュンヒルデ
次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)
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①IS×ウォーシップガンナー2
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②IS×メタルギア
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③IS×オリジナルストーリー①
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④IS×オリジナルストーリー②
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⑤IS×クロスアンジュ
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⑥IS×タイムクライシス
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⑦IS×オリジナルストーリー③
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⑧IS×人狼 JIN-ROH
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⑨IS×東方project
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⑩IS×オリストーリー④
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⑪IS×R-type
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⑫俺ガイル×IS