Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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26話

ラウラのIS、シュヴァルツェア・レーゲンを呑み込んだスライムが暮桜になった事に管制室では驚きと騒乱が起きていた。

 

「い、一体何が起きてるの?」

 

「あれって、暮桜よね? どうしてあれが…」

 

教師たちがざわざわと騒いでいる中、突如

 

「静まれ!」

 

と大声をあげる。

千冬の声に教師たちは肩を跳ね上げ、すぐに千冬の方へと顔を向ける。

 

「あれが一体何なのかは後で調べればいい! 今はあれに取り込まれた生徒を救出するのが優先だ! すぐに教師部隊に連絡を入れろ! それと観客席の生徒達にも避難指示を出すんだ!」

 

「「「は、はい‼」」」

 

千冬の指示に教師たちは直ぐに行動へと移す。慌ただしく動く教師たちの中、千冬は鋭い視線をモニターに向ける。

 

(恐らくあのシステムか? だが、あれは違法システムとして所持したりするのは厳禁なはずだ。ボーデヴィッヒが持っていたとは考えられん。とすると外部か?…いや、今は犯人について考えるのは後だ。まずはこの状況をどうにかするのが先決だな)

 

そう思う千冬。

すると教師の一人が突如口を開く。

 

「お、織斑先生!」

 

「どうした?」

 

「ピットとアリーナを繋ぐハッチが開きません!」

 

「っ! システムエラーか?」

 

「いえ、エラーなどは見受けられず! 恐らくハッキングかもしれません!」

 

「ならすぐにクラッキングを行え! 一秒でも早くアリーナの生徒を救助するんだ!」

 

「「はい!」」

 

千冬の指示に教師たちはキーボードを叩き始める。

 

その頃アリーナでは偽暮桜と相対する一夏。互いに動かない中、デュノアが一夏に近づく。

 

「ひ、土方君!」

 

「デュノア。避難してなかったのか?」

 

「避難しようとしたけど、ピットの入口が開かなくて」

 

「チッ。ならアイツの相手をしないとまずいな」

 

そう零したと同時に偽暮桜が右手に持った刀を携えて、一夏に向かって斬りかかってきた。それに対して一夏は慌てることなく右手の刀で応戦する。

 

「デュノア! お前は距離をとりながら銃で応戦しろ! 接近戦になったら確実に負けるぞ!」

 

「わ、分かった!」

 

一夏の指示にデュノアはライフルを取り出し距離をとって応戦を始める。デュノアの攻撃に偽暮桜は慌てた様子を見せず素早くバックステップで避けた。

それに対して今度は一夏が間合いを詰め偽暮桜に斬りかかる。

斬りかかってきた一夏に偽暮桜は直ぐに反撃を行う。互いに激しい斬り合いを行い始めた為か、刀のせめぎあいによって火花が激しく散っていく。

デュノアは一夏を間違えて撃たないようにと位置を変えつつ連射力のあるアサルトライフルから命中率の高いセミオートライフルに持ち替え、スコープを覗く。

そして引き金を引き、攻撃をする。

一夏に集中していた為か偽暮桜は1,2発攻撃を受けた後再び一夏から距離をとる。その際デュノアのライフル攻撃を受けないようにとジグザグに高速移動する。

 

「早すぎて、狙いが定まらない!」

 

高速移動する偽暮桜を何とかとらえようとするデュノア。だが捉えたと思って引き金を引くも、寸で避けられるといった状態だった。

 

「デュノア、当たると直感で感じた時だけで撃て! 焦れば死ぬぞ!」

 

「っ!? う、うん!」

 

一夏の叱責にデュノアは焦っていた心を何とか落ち着かせようと深呼吸を繰り返しつつ空になったマガジンを抜き捨て、フル装弾のマガジンを差し込む。

そして一夏の方はと言うと次の一手を考える。

 

(動きは現役の時の姉貴をもとにしているからある程度予想は出来る。問題は乗っているボーデヴィッヒをどうやって救助するかだ。下手に斬り続けてボーデヴィッヒを斬っちまったら不味い。どうすっかなぁ)

 

思案を続ける一夏。しかしその時間を与えまいとジグザグに避けていた偽暮桜が攻撃を仕掛けてきた。

 

「チッ。兎に角このドロドロした奴を削ぎ落すか」

 

そう呟きながら一夏は偽暮桜の攻撃を受け流しつつ攻撃をしていく。

その際、一夏は刀を振るう速さと手数を増やし、偽暮桜を押し始める。

どんどん押し始めた為か、一夏の振るう刃が偽暮桜の表面を削っていく。

そしてデュノアも援護すべく偽暮桜の動きが止まっている部分や、体制が崩せそうな箇所を的確に撃って一夏が攻撃しやすくなるよう攻撃を続けた。

 

そして遂にラウラの顔が少し見える所まで削れた。

 

「よし、このまま削り切ってやる!」

 

そうつぶやく一夏。

しかし突如一夏を突き放す偽暮桜。すると徐々に見えていたラウラの顔がまたゲルで埋まっていく。

 

「おいおい、噓だろ。また埋まるのかよ」

 

そう零す一夏。もう一回連撃するか。と思い一夏は再び刀を構えた所、突如偽暮桜の様子が変わる。

 

「ギガ・・・ガガガ」

 

とおかしな機械音を上げながら苦しみだす。そして

 

「ギャアアアアアア!!!!?!??!」ドパァーーーーン!

 

と甲高い声と共にゲル状のものが飛び散り、そしてその中からラウラが倒れるように現れた。

 

「ボーデヴィッヒ!」

 

そう呼びながら一夏、そしてデュノアが近寄る。

傍に寄った一夏は脈を確認しようと首に指を添える。

 

「彼女、大丈夫なの?」

 

「あぁ。見た所目立った怪我は見当たらない」

 

そう言い安堵していると、ピットとアリーナを繋ぐゲートからISを纏った教師部隊が飛んでやって来た。

 

「貴方達大丈夫?」

 

「えぇ、なんとか。彼女の事お願いします」

 

「分かったわ」

 

そう言い教師の一人がISから降りてラウラの容態を確認しつつ、管制室と無線で交信する。

その様子を近くで確認していた一夏とデュノア。すると突如空間ディスプレイが現れ千冬が映る。

 

『二人ともご苦労だった。疲れているところ済まないが、話し合いがあるから急ぎ戻ってきてくれ』

 

そう言われ二人は了承し、アリーナから出ていった。




次回予告
レオだ。
まさか儂らがいるアリーナとは違うところでそんなことがあったとは驚きだ。
しかし、あの偽物は何故突如苦しみだしたのだ?

次回
あの頃の自分に決別を

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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