Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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28話

タッグマッチ戦の翌日、どの教室でもタッグマッチ戦で突如として起きた事件でいっぱいとなっていた。

しかし詳細に関しては学園はなにも発表せず、ただ今回の事は外部に漏らさないように。と言われ結局生徒達の憶測が飛び交う事態であった。

無論レオ達も一夏に事件の事を聞くも、誓約書で言えんと伝えられ、そうか。と納得して深くは聞かなかった。

 

「うぃ~す」

 

「相変わらず気の抜けた挨拶をするな」

 

「良いんだよ、これが俺だから」

 

「フフフ、そうですね」

 

「確かにそれは言えるでござるが、ちゃんと挨拶はした方が良いでござるよ一夏殿」

 

「そうでござるよ。挨拶は基本中の基本でござる!」

 

「わ~ったよ。次からちゃんとするよ」

 

そう言いながら席に着く5人。するとすぐに多くの生徒達が一夏の元に集まる。

 

「ねぇねぇ土方君! 昨日のあれっていったい何だったの?」

 

「あぁ~、わりぃ。誓約書で他言禁止なんだわ」

 

「そうなの? それじゃあ結局あれが何だったか分からずじまいかぁ」

 

「少しヒントとかでも駄目なの?」

 

「少しのヒントもダメって誓約書の備考欄に書かれてたからな。話せん」

 

「そっかぁ。残念」

 

そう言いそれぞれ結局あれ何だったんだろうねぇ?と考察しあう生徒達。するとチャイムが鳴り始め、生徒達は急ぎ席へと着いていく。

そして全員が席に着いたと同時に扉から真耶と千冬が入ってきた。

真耶は教卓の横に着き、千冬が教卓の前に立ち口を開く。

 

「諸君おはよう」

 

「「「おはようございます!」」」

 

「うむ、えぇとまだ来ていないものは「すいません、遅くなりました!」む、ボーデヴィッヒか」

 

「申し訳ありません。医務室から部屋に戻った後本日の授業の教材などを取りに行っておりましたら遅くなりました」

 

「構わん、病み上がりだから叱りはせん。ほら、席につけ」

 

「はい」

 

そう言いボーデヴィッヒは足早に自身の席へと向かい座る。

 

「よし、全員出席だな。では朝のSHRを行う。まず昨日の出来事だが、詳しい事は話せん。まぁ、ちょっとした事故のようなものが起きただけだから諸君たちは気にしなくてもいい。それと当事者たちにしつこく聞くようなことはしないように。いいな?」

 

念を押すように聞く千冬に生徒達は一体何が起きたのか知りたいという興味心はあるモノの、千冬からの圧のようなものに気圧されて素直に頷くしかなかった。

 

「よろしい。そして次に来週の頭から二泊三日の臨海学校がある。山田先生、説明を」

 

「はい。来週行われる臨海学校ですが、これは皆さんのISの操縦技術を極めるための訓練を行いに行きます。場所は海沿いにあります旅館にて泊り、訓練する場所はその近くにあります海岸で行います。最初の一日目は自由時間となっておりますので、近くの海岸で遊んでも構いません。そして2日目はISを使って自然環境下での操縦訓練を行います。そして3日目に学園に帰ってくるという日程になっています。此処までで何か質問はありますか?」

 

真耶の問いに生徒達から特に手が上がることは無く皆首を横に振っていた。

 

「ではもし何か質問がりましたら私か織斑先生に聞いてください」

 

「山田先生ありがとう。それと勿論わかっていると思うが、学園に来てから初めての学園の外に出ての行事だ。節度ある行動等心がけるように」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「ではSHRを終わる。号令!」

 

「起立、礼、着席」

 

一夏の号令後千冬達は部屋から出ていった。

そして一夏の周りにいたレオやダルキアン達が一夏の机に集まる。

 

「さて、1日目は海で遊べると言っておったが、色々と調達せねばならぬな」

 

「はい、日焼け止めとか諸々必要です」

 

「ビオレ殿、もっと必要なものがあるでござるよ」

 

「うんうん」

 

ダルキアンの言葉にレオ達が確かにと納得の表情を浮かべながら一夏の方に顔を向ける。

 

「……なんでコッチ見るんだよ」

 

「決まっておろう」

 

「は、はい」

 

「もちろんでござるよ」

 

「然りでござる」

 

「…まさか思うが、買い物に付き合えと?」

 

「「「「それ以外にあると思うか?(思いますか?)((思うでござるか?))」」」」

 

「いや、水着位4人で買いに行けばいいだろ」

 

一夏はげんなりと言った表情を浮かべながらそう告げると、

 

「…嫌なのか?」

 

「…嫌なんですか?」

 

「…駄目、でござるか?」

 

「…駄目なんでござるか?」

 

と、哀しみとしょんぼりと言った表情で聞く4人。懇願するような表情で頼む4人に一夏はたじろぎ、そして

 

「だぁ~、わかったよ! 付き合えばいいんだろ! だからそんな顔してこっち見るな!」

 

((((よしっ!))))

 

と投げやりな感じで了承する一夏と、心の中でガッツポーズを掲げる4人。そんな光景に周りの生徒達は仲いいなぁと微笑ましく、そして羨ましいといった表情で見つめていた。

 

それから暫くして一夏達は、学園近くのレゾナンスに来ていた。多くの買い物客などが来ている中、一夏達は一際目立っていた。

何故なら、男一人に対して綺麗な女性が4人も一緒に行動しているのだ。周りの男たちからは羨ましさと嫉妬の視線を送っていたのだ。

そんな視線に一夏達は無視しつつ、目的の場所へと向かって行く。

 

「そんで、水着を買う場所だが鈴に聞いたらこの店が良いらしいな」

 

そう言い5人が到着したのはマリーンスポーツなどの専門道具や若者向けの水着などを販売するお店だった。

 

「俺は適当に海パン買ってくるからなんか適当に見てきたらどうだ」

 

「そうであるな。よし、一夏よ。おぬしの買い物が終わったらわし等のとこに来るのだぞ」

 

「え? マジで行ってるのか?」

 

「あたりまえだ。お主の好みの水着を買うからな」

 

レオがそう言うとうんうんと頷く3人。

その光景に一夏はマジかよぉ。と微妙な反応をしながらもはぁ。と溜息を吐く。

 

「分かった、分かった。終わったら来るよ」

 

そう言い一夏は男物の水着の元へと向かう。

暫くして一夏は自分の水着を買った後レオ達がいるであろう女性もののところに来ると、丁度選び終えたのかそれぞれ水着を持っていた。

 

「おぉ~い、もう選んだのか?」

 

「うむ、良いのがあったからな」

 

そう言いレオは自身の水着を見せる。レオは白のビキニ。

 

「こちらのお店は種類が豊富なんですね」

 

ビオレはひらひらの付いた黒いビキニ。

 

「拙者水着はあまり買ったことが無いでござるからな。ユキカゼに手伝ってもらったでござる」

 

ダルキアンはハイネックタイプの青い水着。

 

「拙者はあちらの世界で使っていたものと同じものでござる!」

 

ユキカゼは薄紫と白のボーダーラインの入ったビキニ。

 

「ふぅ~ん。まぁ、いいじゃないのか?」

 

「適当な感じがするのぉ。実際に着て見せてやろうか?」

 

「いや、顔を真っ赤にしながら言うなよ」

 

「そ、そうですよレオ様。ま、まだ心の準備が…」

 

「拙者は当時に見せるでござるから楽しみにしていてほしいでござる」

 

「ユキカゼもでござる!」

 

「…おう」

 

頬を赤く染めながら言う2人に、一夏も照れながら返しお会計行くぞと言い4人の水着を買って店を後にした。

 

店を出てしばらく歩いた後、ベンチに腰掛けながら休憩する一夏達。

 

「さて、この後どうする? 飯でも食いに行くか?」

 

「それもいいでござるな。せっかくだから和食が食べたいでござる」

 

「儂は肉が出るならどこでも構わんぞ」

 

「私も同じです」

 

「ユキカゼもでござる!」

 

「それじゃあ肉の出る和食店を「あれ、一夏?」ん?」

 

背後から突如声をかけられた一夏は背後に顔を向けると、其処にはバンダナをまいた男と、同じくバンダナをまいた女性がいた。

 

「なんだ弾か。それと蘭ちゃんも。どうしたんだこんなところで?」

 

「いや、こいつの買い物に付き合わされてな」

 

「ふぅ~ん、そうだったのか」

 

そう話していると、レオ達が口を開く。

 

「のう一夏よ。そやつらと知り合いか?」

 

「あぁ。小さい頃からの幼馴染だ」

 

「「「「へぇ~」」」」

 

レオ達と談笑する一夏に、弾と蘭は驚愕の表情を浮かべる。そして

 

「あ、あの一夏さん」

 

「? どうした蘭ちゃん」

 

「そ、その人たちは、一体…?」

 

「彼女達か? 彼女達は――」

 

一夏がレオ達の事を説明しようとする前にレオが

 

「わしか? わしはレオンミシェリ・ガレットデロワ。一夏の恋人候補だ」

 

「む。閣下、一人だけ抜け駆けするのは頂けないでござるな。ブリオッシュ・ダルキアンでござる。拙者も一夏殿の恋人候補でござる」

 

「ユキカゼ・パネットーネでござる! 同じく一夏殿の恋人候補でござる!」

 

「ビオレ・アマレットと申します。その、お、同じく一夏様の恋人候補でございます!」

 

と、4人がそれぞれ一夏の恋人候補だと名乗ったのだ。その結果

 

「4、4人も、一夏さんの、恋人候補が…。は、はっはっは……うわぁ~~~~~~~~~ん!!」

 

と突如蘭は涙を流しながらどこかに走り去っていった。

 

「ら、蘭! お、おい待てよ!」

 

突如走り去っていった蘭に弾は急ぎ追いかけていく。

その後姿に一夏は首をかしげる。

 

「一体どうしたんだ? いきなり泣きながら走り去っていたが」

 

「…一夏よ。お主、相当罪作りの男だな」

 

「は? どうい事だよ?」

 

「何でもない。ほれ、さっさと帰ろうぞ」

 

「? まぁいいか」

 

そう言い歩き出す一夏と、それと一緒についていくレオ達。

 

因みに後日、鈴から

 

「なんか、弾から『一夏の野郎がいつの間にかハーレム野郎になってやがったぁぁ』って泣きながら電話してきたんだけど、どういうこと?」

 

と聞かれるのであった




次回予告
ダルキアンでござる。一夏殿と水着を買いに行くのは本当に楽しかったでござるな。
まぁ拙者は泳ぐよりも日陰でのんびりと過ごすのが性に合ってるでござるがな。
……ん? 何やら変な気を感じたでござるが、気のせいでござろうか?

次回
臨海学校編!

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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