Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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30話

旅館から向かいにある浜辺へとやって来た一夏達。

水着に着替え砂浜に来ると、一夏は軽くストレッチを始める。

一夏がストレッチを始める姿に気付く生徒達。その顔は驚きと言った表情を浮かべているものや、頬を赤く染めて魅了されたような表情をしているものばかりだった。

 

「土方君の体凄すぎない?」

 

「う、うん。お腹の筋肉とか割れてない?」

 

「だよね! それに、あの細身でもはっきりとわかる筋肉がやばい」

 

「はぁ~~、素晴らしい筋肉だわぁ~」

 

と、筋肉フェチたちがご満悦している中、一夏はストレッチを終えると一夏の背後から

 

「待たせたの、一夏」

 

「お待たせしました一夏様」

 

「ふぅ~、こちらの夏は向こうより熱いでござるなぁ」

 

「お館様と同意見でござる。向こうの方がまだ涼しいと感じたほどでござる」

 

そう言いながら現れたのはレオ達だった。それぞれ一夏と共にレゾナンスにて買った水着を着用していた。

4人はそれぞれスレンダーでありながらも出る所はしっかりと出ており、その姿に生徒達は

 

「ガレットさん達凄く綺麗…」

 

「うん、モデルさんみたいだよね!」

 

「私もあんな風になりたいなぁ」

 

生徒達から声が上がっている中、一夏が口を開く。

 

「なんか目立ってるみたいだぞ」

 

「ん? 別に気にも止めん。それよりも一夏よ、早速このボールで遊ぶぞ!」

 

「ビーチボールでか? まぁいいけど」

 

「では私は他の人達もお誘いしてまいりますね」

 

「お館様は如何いたしますか?」

 

「ふむ、拙者は日傘の下で一夏殿の勇士をゆったりと見ているでござるよ」

 

その後ビオレが呼んできたクラスメイト達と共にビーチバレーが始まり、一夏はユキカゼとペアになり、レオはビオレとペアとなり試合を始めた。

それぞれ身体能力が高い為か常人ではありえない動きをしながらパスやスマッシュを撃つため、参加していたクラスメイト達は

 

 

((((人間、辞めてないあの人たち?))))

 

 

と思われたとか。

その後ビーチバレーを楽しんだ後は泳いだりビーチフラッグをやったりと夕方になるまで楽しんだ生徒達。

そして旅館に戻り、温泉と豪華夕食を堪能した生徒達は消灯時間になるまで自由時間を楽しみ始めた。もちろんレオ達も一夏がいる教員部屋へとやってきて談笑していた。

 

「―――なるほど、戦興行というのはそのようなものなんだな」

 

「あぁ。俺も真剣で相手を傷つけずに戦えるって聞いて一瞬驚いたがいざやってみたら結構面白かったんだ」

 

「ふむ、なかなか面白そうなものだなそれは」

 

「向こうの世界を行き来できるようになったらぜひ参加してくれ」

 

「来られた際はガレット獅子団一同精一杯おもてなしさせていただきます」

 

戦興行の話に千冬は興味を抱き、レオ達はぜひ参加してくれと話していた。そんな中一夏はある事を思い返しダルキアンの方に顔を向ける。

 

「ところでダルキアンさん、少し聞いても良いですか?」

 

「ん? 何でござるか一夏殿」

 

「山の方に何か気になることでもあったんですか?」

 

一夏の問いにダルキアンはいつもと変わらない笑顔を浮かべていた。

 

「どうしてそう思ったんでござるか?」

 

「いや、バスでダルキアンさんは何にもないって言ってたけど、旅館から浜辺の更衣室に向かう途中でもユキカゼと一緒に山の方を見てたでしょ? それも真剣な表情で」

 

そう説明する一夏。しばしの沈黙の後ダルキアンが口を開く。

 

「まさか、そんなに拙者たちの事を見ていてくれるとは、|女子≪おなご≫としては嬉しく思うでござるよ一夏殿」

 

「…今は茶化しがありがたかったんですけど」

 

朗らかな笑みで言うダルキアンにジト目で言う一夏。

 

「フフフ、申し訳ないでござる。…わかったでござる」

 

そう言い先ほどまでとは違い真剣な表情を浮かべるダルキアンとユキカゼ。その雰囲気に一夏も胡坐から正座の姿勢をとり、端にいたレオとビオレ、そして千冬も耳を傾ける。

 

「この旅館に向かう途中、そして更衣室に向かう道中で拙者とユキカゼはある気配を感じたでござる」

 

「気配? 俺はあんまりそんな感じはなかったですけど」

 

「そりゃあ一瞬でござったからな。で、感じ取った気配でござるが、禍々しい気配でござる」

 

「禍々しい? それは一体どういう事なんだ?」

 

ダルキアンの言葉に千冬は首をかしげながら問う。

千冬の問いにユキカゼが口を開く。

 

「拙者とお館様の予想としては、魔物かもしくは禍太刀のどちらかだと思われるでござる」

 

その言葉にレオやビオレ、そして一夏の顔が鋭く変わる。話についていけない千冬は首を傾げたままだった。

 

「その、済まんが魔物は何となくわかるが、禍太刀とは一体なんだ?」

 

「禍太刀とは、簡単に言ってしまえば妖刀のようなものでござる。その刀に触れた物は凶暴な魔物に変化し、人々を襲うんでござる」

 

「…そんな危険なものの気配を感じたのか?」

 

「うむ、しかし一瞬しか感じなかったでござるから、恐らく封印か何かされていると思われるでござる」

 

「封印されているのにそんな気配が感じられたっていう事は、封印が解けかかっているとかですか?」

 

「いや、封印はしっかり張られておって恐らく偶に気配が外に漏れる位だけだと思うござる」

 

「なら大丈夫と言う「いや、そう言う訳でもないでござる織斑先生」どういうことだ?」

 

千冬の言葉を否定するユキカゼ。ユキカゼの言葉にダルキアンが説明を始める。

 

「拙者やユキカゼは魔物や禍太刀を封印や討伐などをしていたから今回の気配を感じたでござる。しかし、中には魔物や禍太刀と同調してしまう人も少なからずいるのでござる。そう言った者は操られしまい、封印を解いてしまう場合があるんでござる」

 

「……」

 

ダルキアンの説明に千冬は驚愕の表情を浮かべる。

しばしの沈黙の後千冬が口を開く。

 

「…万が一、同調して封印を解いてしまった場合、そいつはどうなる?」

 

「憑りつかれ、意のままに操られるでござる。そして、欲望のまま暴れまわるでござる」

 

「助ける事は出来るのか?」

 

「禍太刀を取り除けば助ける事は出来るでござる。しかし、それはフロニャルドでの話でござる。こちら側ではどうなるかは、拙者たちでも分からないでござる」

 

「…そうか。そんな事態が来ず無事に終わってくれればいいんだがな」

 

そう言い冷蔵庫に入っていたノンアルのビールを口にする千冬であった。




次回予告
千冬だ。
ダルキアン達の話はかなり恐ろしいものだったな。オカルトはあまり信じない方だが、アイツらがこの世界にこれた以上ある意味本当に幽霊などがいると感じてしまう。

……何事もなく終わってくればいいんだがな

次回
魅入られた少女

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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