Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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31話

臨海学校2日目の朝。

2日目はISを使用した訓練が行われる予定で、内容としては自然の隆起した岩や不規則に変化する潮風の中でのIS操縦を学ぶためだ。

ISスーツを身に纏った生徒達がぞろぞろと旅館から砂浜の方へと集まっていく。

ほとんどの生徒達が集まりそれぞれクラスごとに整列する。

そして生徒達の前に千冬が出てきてあたりを見渡すと、眉間にしわが寄る

 

「……一人おらん」

 

そう呟くと誰がいないんだ?と生徒達があたりを見渡す。そして

 

「あれ、篠ノ之さんいなくない?」

 

一人の生徒がそう言うと、確かにと同意していく1組の生徒達。

千冬は盛大に溜息を吐き、頭をガシガシと掻く。

 

「誰か、アイツを見た奴はいるか?」

 

「えっと、朝起きた時には布団から居なくなってました」

 

「そう言えばいなかったよね」

 

「うん、てっきり散歩でもしに行ったのかなって思ったけど戻ってこなかったもんね」

 

篠ノ之と同室の生徒達がそう答えていく中、千冬の機嫌は徐々に悪くなっていく。

 

「アイツめ、何を考えているんだ。まったく!」

 

そう零す千冬。その姿に一夏達は苦笑いを浮かべる。

 

「うわぁ、姉貴すこぶる機嫌が悪くなってるわ」

 

「そうであろうな。朝から大事な訓練をしようと言うのに、遅刻とはけしからん」

 

「確かに遅刻はいけない事ですが、旅館から居なくなったのは流石にまずいのでは…」

 

一夏達がそう零している中、ダルキアンとユキカゼは嫌な雰囲気を感じ取っていた。

 

「ユキカゼ、嫌な風を感じないでござるか?」

 

「はい、かなり嫌な風かと。それに段々と強くなっていると感じまする」

 

そう言い真剣な表情を浮かべる。

 

すると一人の生徒が岩礁の奥からテクテクと歩いてくる人に気付く。

 

「ねえ、あれって…」

 

「え? あ、篠ノ之さんだ」

 

そう言うとほとんどの生徒達が篠ノ之の方に顔を向ける。

 

「よかった無事だったんだ」

 

「そうだね。でも、浴衣のままじゃん」

 

「あ、本当だ。スーツ忘れたのかな?」

 

そう言い合っている生徒達を尻目に千冬が口を開く。

 

「篠ノ之何処に行っていたんだッ?」

 

強めの口調で問うも篠ノ之は俯いた状態で生徒達の方に向かって歩いていく。そしてその手には何処から持ってきたのか古びた刀が握られていた。

 

「おい、篠ノ之聞いているのかッ!」

 

再び強い口調で問う千冬。すると突如篠ノ之は歩を止める。そして手にしていた刀を鞘から抜くといきなり千冬に向かって斬りかかってきた。

 

「っ!?」

 

いきなり襲い掛かってきた篠ノ之に千冬はその攻撃を防ごうとした瞬間

 

ガキーン!!

 

と金属のぶつかり合う音が鳴り響く。

其処には千冬と篠ノ之間に、一夏とダルキアンがそれぞれ大太刀と刀を構えて篠ノ之の斬撃を止めていた。そして追撃させるようにレオが戦斧で斬りかかる。しかしそれをまるで見えていたのかひらりと避ける篠ノ之。

篠ノ之とは思えないような動き方に千冬が驚いている中、一夏が千冬に向かって口を開く。

 

「姉貴! 生徒達を避難させろ! 俺たちがこいつを抑えておく!」

 

「だが「篠ノ之の握っている刀、あれは昨日言っていたモノでござる」っ!? ……クッ、分かった。無理はするなよ!」

 

そう言い千冬は生徒達にすぐに旅館の方に生徒達を避難させる。するとその中にいた鈴達が一夏に言葉を投げる。

 

「一夏、私達も「いや、俺らで抑える! 鈴達は旅館のみんなを守れ!」けど、人数が多い方が「いいから行け! 万が一俺らが突破された場合の保険だ」…分かったわよ、死ぬんじゃないわよ!」

 

「御武運を!」

 

「き、気を付けてね!」

 

「死ぬんじゃないぞ!」

 

そう言い鈴達も武装を出しながら篠ノ之に警戒しながら生徒達を避難させていく。

その間にも篠ノ之は刀を振るう。その攻撃に迷いなどは無く、確実に殺そうと言わんばかりのものだった。

 

「チッ。篠ノ之流の技だったり、別の流儀の剣技を使ってきやがるな」

 

「恐らくあの妖刀を最初に所持していた者の流儀かもしれん。篠ノ之流の技と掛け合わせて、こちらのタイミングを掴ませないつもりでござろう」

 

「そのようだな。しかし、どうやって奴を止める?」

 

「篠ノ之殿が持っている妖刀を引き離すしかないでござる」

 

「そりゃまた難しい事だな。間違えたらアイツの腕を斬り落とすことになるぞ」

 

そう言い合っていると、ぼそぼそと篠ノ之がしゃべっていることに気付く一夏。

 

「渡さない、渡さない、渡さない」

 

「渡さない?」

 

そう零すと同時に、篠ノ之が斬りかかってくる。一夏は直ぐに意識を切り替え篠ノ之を迎え撃つ。

斬ったり防いだり、しばしの膠着が続いた後突如篠ノ之が距離をとる。

距離をとった篠ノ之に一夏達は今度はこちらが攻め込もうと考え動こうとしたが、突如篠ノ之の体が光に包まれ、そして光が収まった瞬間、そこにはISを身に纏った篠ノ之がいた。

 

「はぁ、ISだと?」

 

「な、なぜあ奴がISを持っておる?」

 

「さぁな。けど、面倒になったのは確かだ!」

 

そう言い一夏達はそれぞれ自身のISを身に纏う。




次回予告
一夏だ。あのアホ女、何処からISを持ってきやがったんだ?
兎に角、あの妖刀を叩き折らねえとな!

次回
最終対決、呪われた力

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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