Infinite Days~獅子の姫達とその勇者~   作:のんびり日和

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7話

レオの愛騎、トーマに乗せてもらいながら一夏は戦地へと向かっていた。

 

「さて、一夏! 今のうちに戦興業のルールを教えておくぞ!」

 

「……なんで、城で言わなかったんだよ?」

 

一夏は何故今になってルールを言うのか、じぃーとその背を見つめる。レオはバツが悪そうに口を尖らせる。

 

「そ、その様な事気にするな! さて、ルールだが簡単だ。お主が持っている武器で敵を倒せばいいし、手の甲にこの様に」

 

レオは自身の右手の甲を見せると、淡い緑色の紋章が現れた。

 

「紋章を出して相手の頭か背中を暫し触れれば、その者を倒したことに出来る。因みに触れて倒した場合は報酬が高い。勿論危険だがな。それと触れて倒すことが出来るのは一般の兵だけじゃ。戦士長や騎士などは武器で倒すしかない」

 

「ふぅ~ん。で、紋章って念じたら出るのか?」

 

「そうじゃ。紋章は段階があっての、1段階目は手の甲に。2段階目には背中に。そして3段階目には背中に大きく出る。勿論段階によって隙が大きいからここぞというときに使え」

 

「へぇ~」

 

レオの説明を聞きながら一夏は自身の利き手である右手の甲に念じると白い紋章が現れた。

 

「姫さんのは緑で、俺は白か」

 

「姫と呼ぶな、閣下と呼べ! 輝力の色はそれぞれ違うからのぅ。おっと、そろそろ前線に近付いてきたの」

 

レオはそう言うと一夏は辺りを見渡す。周辺には猫や犬の顔が付いた玉のような物が転がっていた

 

「何あれ?」

 

「ん? あぁ、あれか。あれは猫玉、であっちは犬玉じゃ。あれは打ち倒された一般の兵士達じゃ。倒されたらあぁやって猫玉になるが、騎士や戦士長の場合は鎧が壊れる」

 

「怪我とかしないのか?」

 

「戦興業が行われる場所はフロニャ力と呼ばれる力が働いておるから、一般の者達はあぁなる。だから怪我とかは心配せんでもいいぞ」

 

そう言われ一夏はふぅ~んと返すと突然上空に映像が現れた。

 

『さぁ、皆様! 現在前線へとガレット獅子団領国の王、レオ陛下。そしてガレット獅子団領国に召還された勇者が現在前線へと向け移動しています! ビオレさん、彼の勇者イチカは、どのような人物なんですか?』

 

『そうですね、一目見た瞬間に思ったのは余り隙を見せないお方。でしょうか? そして自らの武に誇りを持っている。そうも感じられました』

 

『なるほど。よほど自身の武に自身があるんですね? ではどのような戦いになるのか楽しみです!』

 

空に突然放送された映像に、一夏は茫然と言った表情を浮かべていた。

 

「なんで、こうも大胆に知らされるんだよ」

 

「観客もおおいに賑やかせるためじゃ。ほれ、此処からはお主一人で行って参れ」

 

そう言いトーマを止め、一夏を降ろすレオ。

 

「別にいいが、あの川を越えればいいのか?」

 

そう言い一夏が見た先には、川を挟んで岸でせめぎ合う兵士達がいた。

 

「うむ、あの前線を突破しゴールにいけば儂らの勝ちじゃ。では、お主の力とくと見せてもらうぞ」

 

そう言われ一夏はまぁ、いっか。と軽い気持ちで考え前線へと向かっていく。

前線まで到着すると幾つかのアスレチックが置かれ、一般兵達は其処を攻めたり守ったりと、一進一退を繰り返していた。

 

「さて、どう行こっかなぁ」

 

そう考えていると、武器を持った犬耳の一般兵達が一夏へと迫った。

 

「取ったぁ、あれ?」

 

「……何処行った?」

 

2人は目の前にいた一夏が突然消えたことに驚き辺りを見渡そうとした瞬間

 

「ふぎゃん!」

 

「あぎゃん!」

 

と獣玉にされた。二人の背後にいたのは両手に紋章を出した一夏だった。

 

「ふむ、ぼぉ~としてるとあぶねぇな。まぁ取り合えず前に行くか」

 

そう言い刀を構えながら前へと進む。向かってくる兵士達の剣を躱したり、受け止めての流し斬りをしたり次々に前へと進んでいくと、突如金髪の少年が目の前に現れた。

 

「ん? もしかして君がビスコッティって呼ばれる国に呼ばれた勇者?」

 

「あ、はい! シンクと言います」

 

「そっか、俺は一夏。君って15歳?」

 

「いえ、13です。え、もしかして一夏さん15歳なんですか?」

 

シンクが驚いた顔を浮かべながら、一夏に問返す。

 

「あ、別にため口とかで良いからな。あまり畏まった口調で話しかけられると気疲れするし」

 

「分かりました! それじゃあ」

 

そう言いシンクは自身の手に持っている棒を構える。一夏も同じく刀を構えた。

 

「ビスコッティ共和国、勇者シンク!」

 

「ガレット獅子団領国、勇者一夏!」

 

「「いきます!/推して参る!」」

 

そう叫び、2人は自身の武器をぶつけ合った。




次回予告
ぶつかり合う一夏とシンク。そこにビスコッティ側の応援がやって来て万事休す。と、思われたがレオの攻撃が邪魔をした。そしてそのままレオはゴールへと目指す。一夏は勝負あったと思い先に帰る。すると帰ってきた一夏の前に困り顔を浮かべたビオレが立っていた。

次回
勇者対勇者! 後編~おいおい、仲間事吹き飛ばす必要があったのかよ?~

次回投稿してほしい小説(詳細は活動報告の「次回作一覧」を見てください)

  • ①IS×ウォーシップガンナー2
  • ②IS×メタルギア
  • ③IS×オリジナルストーリー①
  • ④IS×オリジナルストーリー②
  • ⑤IS×クロスアンジュ
  • ⑥IS×タイムクライシス
  • ⑦IS×オリジナルストーリー③
  • ⑧IS×人狼 JIN-ROH
  • ⑨IS×東方project
  • ⑩IS×オリストーリー④
  • ⑪IS×R-type
  • ⑫俺ガイル×IS
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