これは、ある夜のお話。


流血注意?
甘々注意。
相変わらずの稚拙な文章です。

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too soft, too sweet

敵だ。

敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵だ敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵敵

やらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃやらなきゃ

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「エンヴィ、エンヴィ...落ち着いて...」

「あ、あ...ぁ...」

マスターの声で、意識が現実に戻る。

「ぁ...はぁ...は...ぁ......」

「大丈夫?随分怖い夢、みてたみたいだけど」

どうにも混乱して思考が整理できない。

「......はい...少し...落ち着いて...」

その時、気づいてしまった。

「ぁ...マスター、その...傷...」

彼の腕にはいくつも、爪で引っ掻いたような傷があった。それは、つまり...

「マス、ター...申し訳、ございません......」

彼を。守るべきマスターを、傷つけた。

私が...私が...

頭がくらくらする。なにもかんがえられない。

「っ...ぁ...こほっ...けほっ...」

うまくいきができない。くるしい...

 

その時。

「...大丈夫...大丈夫...」

彼はそっと、私を抱きしめる。

あやすように、何度も頭を撫でる。

 

「......は...ぁ...」

数分後、何とか落ち着いてきた。

「...ごめんなさい......」

「いいよ、これくらい」

優しいですね、マスター。

痛いはずなのに。血だって出てるのに。

私を安心させようと。

「...少し、失礼します」

そう言って、私はマスターの腕から流れる血をなめる。

「っ、ちょ!?」

傷をなめることについて、医学的に大丈夫か否かは諸説ある。

唾液には消毒機能があるから大丈夫という説。

唾液には細菌がいるからやめた方がいいという説。

でも、そんなことはどうだっていい。

彼の傷の痛みを、少しでも和らげたい。

...たぶん、和らぐはず。

 

「...申し訳ございません...。マスターをお守りするのが私の役目だというのに...」

「いや、こっちこそ...勝手に部屋入って...。その、たまたま通りかかったら、ひどくうなされてるみたいだったから...」

部屋の外まで聞こえてたのか。

...隣の部屋にいるグリードにも聞こえてしまっただろうか。

「...お恥ずかしい限りです。夢にうなされて、暴れて、マスターまで傷つけて...」

「......」

彼はもう一度、私を抱きしめる。

「...一人で眠れそう?」

彼はとても優しくて。

「......少しだけ、傍にいてください」

私には優しすぎて。

「わかった」

彼の優しさに甘えてしまう。

 

 

翌朝。

マスターは私の隣で眠っていた。

...ずっと、手を握っていてくれたようだ。

彼の体温が心地よい。

ふと彼の腕を見てみると、傷は全て綺麗に消えていた。

まるで昨晩、何もなかったかのように。

でも。彼の血の味は、はっきり覚えている。

それは、他と変わりないはずなのに、何故か、とても甘美なものに感じられて...

 

「...ぅん...エンヴィ、おはよう」

「おはようございます、マスター」

「よく眠れた?」

「はい、マスターのおかげで」

「なら良かった」

そう言って、微笑むマスター。

彼の姿は、眩しくて...

「さて、と。それじゃ、一旦部屋に戻るよ」

「はい...本当に、ありがとうございました」

「ああ。じゃ、また朝食の時に」

 

 

射し込む朝日、あなたの笑顔。

陽射しの温かさ、あなたのぬくもり。

あなたの優しさも、血の味も

私には少し甘すぎる。


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