取り残された軍人と潜水艦   作:菜音

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私の活動開始一周年を記念して書いた作品です。頑張って恋物語を書いたつもりです。どうか暖かい目で読んでいただければ幸いです。

潜水艦とは無関係です


『一周年記念作品』霧島さんの勘違い

 

 

 

「ふぅ♪」

 

今日の演習は終了 私達の勝利です!

 

 

「あっ!霧島さん錬度が上がりましたね!」

 

「遂に最高錬度ですね、おめでとうございます。」

 

「皆様、ありがとうございます!」

 

そうです。私の錬度がとうとうマックスになりました。

 

 

 

ここに来るまで長かったです。

毎日演習に東京急行などとレベリングの毎日でした。

 

「本当に夕張さんや空母の皆さんには助けられました。」

 

「いえいえそんな‥‥」

 

「ふふ、どういたしまして♪」

 

「所で皆さん、前から不思議だったのですが。」

 

「霧島さん、どうかしましたか?」

 

「司令はどうして私なんぞのレベリングにここまで力を入れて下さったのでしょうか?」

 

 

みんな「「えっ?!」」

 

 

「近頃は海域の攻略も順調、長門さんや大和さんもいるのに‥‥」

 

 

「き、霧島さん‥‥それはその‥‥」

 

(本気で言ってるの?)

 

(ど、どうしょう‥‥私達が言ってもいいのかな?)

 

(こ、ここは遠回りに‥‥)

 

「ほ、ほら!霧島さんここで最古参の戦艦ではないですか!」

 

 

なるほど?この鎮守府で苦楽を共にしたということでまた活躍出来るように育ててくれたと言うことですね。

 

 

「そうなのですね!では!提督のご期待にそわなければ!」

 

「あっ!霧島さん‥‥行っちゃった。」

 

「あれ、何が考え違いしてない?」

 

「霧島さん‥‥」

 

 

霧島は大きな勘違いをしつつ提督のいる執務室へと向かった。

 

 

途中に出会った皆さんにもなんだか応援されてます。

これはやはり活躍が期待されているのでしょう。

 

そう思うと霧島の足取りはさらに早くなるのだった。

 

 

 

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執務室

 

 

提督「‥‥。」そわそわ そわそわ

 

演習の結果を聞いた提督はそわそわしっぱなしだった。

 

 

「もう!提督さん、落ち着いてよ!」

 

霧島の代わりに秘書艦をしている瑞鶴が咎める。

 

 

「だ、だって‥‥き、緊張してきて‥‥」

 

「情けないわよ。そんなんで大丈夫なの?」

 

「が、がんばる。」どきどき

 

 

瑞鶴の言うとおりだ!この日のためにこれを準備したのだろ。深呼吸、落ち着けよ俺!男だろ?

 

 

「おっ?噂をすれば。」

 

 

ガチャ!

 

「失礼致します!」

霧島が勢いよく入ってきた。

 

 

「頑張りなさいよ?」

瑞鶴が小声で提督にささやいた。

 

「う、うむ。」もじもじ

 

 

「報告します!演習は完了しました!」

 

「そうか、ご苦労様。さっそくだが‥‥」

 

「司令!この霧島!提督の期待にお応えしたいです!」

 

「‥‥へぇ?」

 

「司令が私にここまで力を入れて下さったのは、私に期待を寄せて下さったからでしょう?なればこのご恩は結果でお返ししたいです!」

 

「えっ?あの、霧島さん?」

 

「司令!この霧島にお任せ下さい!!」

 

「‥‥う、うん‥‥ありがとう‥‥だったらお願いしちゃおうかな?」

 

 

提督は霧島に次の海域の攻略の旗艦を任せ編成を伝えた。

 

「わかりました。きっと司令のお気持ちにお応えしてみせます!」

 

「そうか‥‥」

 

「では、行って参ります!」

 

ガッチャン!

 

 

「ううっ‥‥何で‥‥」

 

「提督さん‥‥ドンマイ‥‥」

 

瑞鶴(霧島さん、何か勘違いしてない?)

 

 

 

 

 

 

「ふふ~♪」

出撃に向かう廊下にて上機嫌の霧島さん

 

「あっ!霧島ー!」

 

「は!金剛お姉さま!」

 

「最高錬度到達おめでとうございマース!」

 

「お姉さま♪ありがとうございます!」

 

「かなりご機嫌デスネー?何か嬉しい事でもありましたか?」

 

「実はですね!」

 

 

‥‥‥‥‥‥

 

 

「う~ん、そうですカ。」

 

てっきり提督にプロポーズでもされたと思ったネー

しかし、このようだと今頃提督は泣いてマスネー

 

「はい!きっと司令は私の火力と高速艦であることの使いやすさを気に入ってくれたのです!」

 

「そんなのは主砲でもタービンでも装備でどうとでもなりマース。提督は霧島だから気に入ってのデース。」

 

「?よくわかりませんがわかりました。これから出撃なので失礼致します。」

 

スタスタスタ‥‥

 

「まったく、困った妹デスネー。」

 

霧島の後ろ姿を見ながら金剛は呟いた。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「はっ!」

 

 

あれ?ここは‥‥鎮守府の医務室?

私は医務室のベッドに寝かされていました。

 

どうして?

 

「あっ!霧島さん目覚めた?」

 

「瑞鶴さん‥‥」

 

ベッドの隣に置かれたイスに座っていた瑞鶴は読んでいたであろう本を閉じると立ち上がった。

 

「何があったか覚えてる?アナタ、相当無茶したらしいじゃあない。」

 

 

そうだ!思い出した。

 

私は先の戦闘で敵を撃破した。ところが敵の新手が現れた。既に前の戦闘で消耗したにも関わらず私は司令の期待に応えたい一心で功を焦ってしまって‥‥

 

 

「提督さんも少し前までいたよ。相当心配してた。」

 

 

 

司令のご期待に応えるどころか逆にご心配をかけてしまった。任せて下さいと自分から言い出してこれでは司令に合わせる顔がないですね。

 

それだけではなく、私の身勝手のせいで艦隊の皆さんまで大怪我を負ってしまった。

 

「待ってて、今提督さん呼んでくる。」

 

「瑞鶴さん待ってください。」

 

「霧島さん?」

 

医務室から出ていこうとした瑞鶴を呼び止めた。

 

「今司令にお会いするのはその‥‥」

 

「‥‥わかった。でも知らせには行かせて、心配してるのは本当だから。」

 

「わかりました。我が儘を聞いてくれてありがとうございます。」

 

「イイのイイの、それじゃあまた後で。」

 

ガチャ パタン

 

 

瑞鶴は今度ころ医務室からいなくなった。

 

 

 

その間、霧島は考えていた。

 

 

 

司令に期待されたと思って、自分は特別だと勘違いして、自分から出撃を買って出て、錬度が上がったことで調子に乗ってこの様です。

 

私は司令に呆れられるかもしれない。

 

どうして司令はこんな私を秘書艦に選んだのでしょうか?

 

 

毎日ある任務に必要な訳でもかと言って何か特別な任務に必要な訳でもない。

 

自慢の火力は大和さんや長門さんには勝てませんし、

 

限定海域の攻略も高速戦艦である強みも海外からの艦娘の参加と活躍によってアイデンティティーは奪われつつあります。

 

 

そう言えば‥‥金剛お姉さまが言ってたっけ?

 

 

『そんなのは主砲でもタービンでも装備でどうとでもなりマース。提督は霧島だから気に入ってのデース。』

 

 

あれはどういう意味なのでしょうか?

 

 

「霧島さん?」

 

「ひぃあ!?」

 

考え事をしていたら瑞鶴さんが戻ってました。

 

 

「何か考え事?」

 

「い、いえ。大丈夫です‥‥」

 

「ふーん?おっとそうだ、提督さんから伝言だよ。」

 

「司令から?」

 

「うん、とりあえず霧島さんはこれまでフルに演習とかやってたから疲れてるだろうからしばらくお休みだって。」

 

「そ、そんな!?」

 

こ、これでは汚名返上が出来ない‥‥

 

 

「だから、秘書艦も私が引き続きするから。」

 

終わった‥‥

 

私はこの時そう感じました。

 

今日の失敗で私は司令の信頼を失ったようです。

 

 

「わかりました‥‥」

 

 

 

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「ただいま。」

 

「瑞鶴、霧島さんの様子は?」

 

瑞鶴が執務室に戻るなり提督は聞いてきた。

 

「ショック受けてたよ、今日のことで提督さんに見限られたって思ったんじゃない?」

 

「心外だな。たった一度の失敗で誰も責めたりしないのに。」

 

「で、これからどうするの?」

 

「うん、なんか遠回しになったけど、予定通り進めようかな?」

 

「気合い入ってるわね?」

 

「はは、じゃあないと金剛達にナニ言われるかわかったもんじゃないからな。」

 

 

 

 

 

 

それから数日後

 

 

霧島はある程度回復して医務室から自室に移っていた。

 

 

それ以降彼女は部屋に込もっていた。

霧島は布団にくるまりうずくまっていた。

 

 

 

(はぁ~)

 

 

これは事実上の謹慎に近いですね。

まあ、軍としてはあれだけの失態を犯してこの程度で済めば優しすぎるものです。

 

しかし司令に嫌われてしまった。そうなると私なんて、私なんてもう必要とされない。

 

あれ?そもそもどうして必要とされたかったのだろう?

 

 

秘書艦の仕事も下ろされてしまった。

 

今頃瑞鶴さんが引き続き司令の側で仕事をしているはずですね。そうに考えるともやもやして‥‥

 

あれ?どうして瑞鶴さんにここまで嫉妬しているのだろう?

 

 

 

あれ?あれれ?この気持ちは一体なんでしょうか?

も、もしかしてこ、これは‥‥

 

 

「司令に会いたい‥‥」

 

けれど、今さらどの面下げてお会いすれば‥‥

 

 

トントン

 

 

ノックがなった。誰だろう?金剛お姉さまでしょうか?それとも比叡お姉さま?榛名?

 

 

「いるか?入るぞ?」

 

しかし、どれも外れてやって来たのは提督でした。

 

 

「し、しししし司令!!?」

 

「霧島さん久しぶりだね。体調は?」

 

「は、はい。お休みをいただいたお陰で‥‥」

 

「そ、そうか‥‥」

 

 

ここで二人とも黙ってしまい部屋に沈黙が訪れる。

 

 

(ど、どうしましょう!ま、まさか司令の方から!しかし、一体何のために‥‥)

 

 

「霧島さん!」

 

「は、はい!」

 

「少し付き合って貰えないかな?」

 

「えっ?」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「霧島さん、お茶飲む?」

 

「ありがとうございます。」

 

どうしてこんな事になっているのでしょうか?

 

 

 

現在、提督と霧島は私服に着替えて電車に揺らされています。

 

 

司令が私の部屋にやって来たある日のこと

 

 

 

「君が招いた失敗の罰として俺の護衛をして欲しいんだ。」

 

「護衛ですか?」

 

「そう護衛。今回のために有給を使わずにいたんだ。しかし、一応護衛は付けろと言われたから。」

 

 

と言うわけで司令と二人で司令の目的地まで行くことになりました。

 

二人っきりで小旅行ですからまるでデートみたいですが、これは罰として与えられた任務です。真面目に真面目です!

 

 

 

電車からバスを乗り継いでやってきたのは宿です。

 

ええ、あのよくある定番の旅館みたいなあれです。

 

 

「ようこそお越し下さいました。」

 

女将さんがお出迎えしてくれました。

 

 

「こちらこそ、予定がずれてすいません。」

 

「いえいえ、こちらもすぐに対応出来ず申し訳ありません。」

 

一体何の話をしているのでしょうか?

 

 

「それでそちら様はお連れ様ですか?」

 

「はい!俺の彼女です。」

 

「カノ?!!」

 

司令が私に耳打ちします。

 

 

「提督であることを伏せてお忍びで来てるのに霧島さんの事を艦娘とか護衛とか言える訳ないだろ?」

 

「あ、あああそ、そうですね?!」

 

そうですよね。私が司令の彼女なんて‥‥

 

 

あれ?どうしてこんなにショックを受けてるのでしょうか?

 

 

「あら♪お綺麗なお嬢さんで、ささこちらへどうぞ♪」

 

それから二人は部屋に通された。

 

 

 

「さて、夕食まで時間がある。その前に行きたい所があるから付いて来てくれ。」

 

「はい。」

 

 

二人は旅館の裏にある山道を歩いた。

 

ちゃんと階段は作られているが石が転がっていて後夜が近く薄暗いので視界が悪く‥‥

 

「あっ!」

 

案の定私は石につまずいてしまった。

 

「よっと!」

 

しかし、司令が手を引いてくれました。

 

「あ、ありがとうございます‥‥」

 

「おう、気にするな。」

 

そして二人はようやく上へとたどり着いた。

そこは展望台になっており、

 

 

「綺麗‥‥」

 

そこから見える夜景はとても綺麗でした。

 

 

「これが見たくてわざわざ休みを貰ったんだ。」

 

「なるほど、確かにこれは見に来る価値はありますね。」

 

「うん、見たかったんだ。霧島さん、君とね。」

 

「なるほどそうだったんですか‥‥え?」

 

「この夜景を君に見せたかったんだ。」

 

「し、司令?!こ、これは護衛の任務‥‥」

 

「そんなのは君を誘うためのものだよ。第一たった一度のミスで罰なんた与えないよ。」

 

まぁ、真面目な霧島さんのことだからそんな事を言っても罪悪感を持ち続けるだけだと思うけどね。

 

「で、ではこれまでの謹慎は?」

 

「謹慎?いや、ただ単に君には疲労が溜まってるって明石に言われたから本当に休ませたかっただけだけど?」

 

わ、私の思い違い?!

 

「まぁ、冷静で頭の切れる霧島さんがそこまでネガティブだったのもやっぱり疲労が原因だったかな?」

 

「じゃ、じゃあ私に失望してないのですか?」

 

「失望?どうして?」

 

「だ、だって、私は司令の期待に応えできなくて。」

 

「はぁ、そもそも霧島さんはどうして俺が霧島さんにここまで優遇して期待もしていると思ってるの?」

 

「そ、それは‥‥」

 

ずっと考えているが理に叶った答えが‥‥

 

 

「それはだな、霧島さんだからだよ!」

 

「はっ!」

 

霧島は再び金剛の言葉を思い出した。

 

 

『提督は霧島だから気に入ってのデース。』

 

 

 

「俺にとって霧島さんは特別な存在だからずっと隣に置いたんだ。これからもいて欲しかったんだ。」

 

 

俺にとってのはじめての戦艦、最も辛い時に一緒に笑って時に大失敗した戦友。

 

頭が良くて仕事ができて秘書艦として頼りになるのに時に鈍くて抜けている所もあって、そんな所が可愛くて。

 

 

「だからこれからも側にいて欲しいし、その為にもこれを受け取って貰いたい。」

 

司令はポケットから箱を取りだし、パカッと開いた。

 

 

中には指輪があった。

 

 

「ううっ」ぽろぽろ

 

「これがあれば霧島さんももっと強くなれる。これからも第一艦隊を任せられる。いや、それも建前だ!俺は霧島さんが好きだ!だから渡したいんだ!」

 

 

はぁはぁはぁ

 

よ、よっしゃー言い切ったぞー!!

 

 

「そ、そうだったんのですか‥‥」

 

この時、霧島の中の整理もついていた。

 

これまで霧島はいつも提督の近くにいた。近すぎたから気が付けなかった。そうこの思いの正体は‥‥

 

今までわからなかったこの感情は‥‥

 

 

「やっと、わかりました。」

 

「霧島さん?」

 

「私も司令のことをお慕いしていたのですね。」

 

「霧島さん!」

 

「ふぁい!?」かぁぁぁっ

 

提督は霧島の両手を握りしめた。

 

 

「俺の想いとこの指輪、貰ってくれるか?」

 

「わ、私も司令の事が好きです!だから、だから。」

 

深呼吸

 

「よ、喜んでお受けします♪」

 

 

 

プロポーズも無事に成功したので二人は旅館に戻った。その帰り道はずっと霧島が転げないように提督が手を握っていました。

 

 

旅館に戻ると部屋には料理が運ばれていた。

これも彼の指示らしい。

 

食事中に霧島はふと思った。

 

「あれ?司令は私に休ませたいと言ってましたけどそれにしては休みが長すぎたような?」

 

「グッ!そ、それはだな‥‥」

 

 

元々は演習が終わったらすぐに霧島をこれまでの特訓のご褒美と言うことで慰安旅行へと行くシナリオだったが霧島が出撃して大怪我をしたためそれどころではなく、動けるまで日数がかかったため予約した期日に間に合わなかった。改めて予約を取ろうとしたら数日かかってしまって‥‥

 

 

「それまで霧島さんを放置する羽目になり誠に申し訳ないです。」

 

「ロマンチックでよろしいのですが、何も夜景などの気の利いた場所での告白にこだわらなくても。」

 

「いや、それがな‥‥金剛達の要望でな‥‥」

 

 

私達の可愛い妹にプロポーズするならしっかりとしたシチュエーションでプロポーズするネー!

 

 

「お姉さま‥‥」

 

「そう言うわけです。うん♪ここの料理はうまいな。」

 

「そうですね。ここは司令が見つけたのですか?」

 

「いや、瑞鶴に勧められてな。ここなら夜景も見れると、これはアタリだな。」

 

「ええ♪司令と食べるとより一層、です♪」

 

 

二人が楽しく食べていると、

 

 

「失礼致します。お食事中にすいません。お隣でお布団を敷かせていただきます。」

 

「はい、どうぞ。」

 

 

 

その後二人は驚愕した。

 

二人の布団はぴったりと敷かれていた。

 

 

「それではごゆっくり‥‥」

 

あれ?よく見ればあの女将もしかして‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃 鎮守府では、

 

 

「What?これは本当の任務なのデスカ?!」

 

「ええ、そうよ。」

 

瑞鶴の発言に金剛は驚いていました。

 

 

「二人が行ってる旅館って実は戦線から退いた鳳翔さん達がやってる所なの。そしてこれは退役した艦娘の様子を見るという正式な任務なわけ、まぁ本人は休みをとって行ったと思ってるだろうけどね。」

 

「提督には内緒という訳デスカ?」

 

「そういうこと、だって提督さんの休みって少ないもん。」

 

瑞鶴が提督の代わりに本部に提出したのは休暇の申請ではなく、この任務の受諾である。国の直接の防衛に関わる提督がそうそう簡単に休みを貰える訳がない。

 

 

「ならその貴重な休暇は霧島さんとのこれからのデートに使って貰わないとね♪」

 

「ベリーグッドです!」

 

 

 

 

尚その夜二人はすぐに寝てしまったため特に問題は発生しなかったそうです。

 

 

 

 

 


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