マブラヴオルタネイティヴ The root of tree   作:ゲス猫1229

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 お待たせしました、いよいよ待ちに待った?戦闘回!
の、はずだったのですが・・・、もうしわけないです。
尺の管理が甘かったため今回は無しです。

今回は新サブキャラが意外な立ち居地で登場します。

そして今回は一時的に亞魏斗視点ではないストーリーとなっています。
次回は亞魏斗の過去と関係があるので、亞魏斗視点のストーリーに戻ります。


第3話「リバーシアーミー」

(戦術機専用大型輸送機・簡易ブリーフィングルーム)

 

武「さて、皆強化装備に着替えたな?」

 

叢雲「専用の強化装備まであるなんて・・・、シミュレーター訓練の時は聞いてなかったなぁ」

 

紅雪「まったくだ・・・、しかも・・・、サイズが・・・きついぞこれは・・・・・・」

 

 強化装備を触りながら文句を垂れる紅雪、どうやら胸の辺りがきになるらしい。

 

亞魏斗「お、紅雪オッパ・・・ブオッ!?」

 

 紅雪に殴られる亞魏斗、拳が顔面にクリティカルヒットし、後ろの壁まで吹っ飛ばされる。

 

紅雪「唯依に遺言はあるか・・・?」

 

亞魏斗「お前の子供がほし・・・ブンッ!?」

 

紅雪「よし、無いらしいな・・・、そのまま死ね!!」

 

 二度紅雪にぶん殴られ、最後にはピクピクと痙攣をおこし反応しなくなる。しかしその表情はとても安らかで、とてもいい夢を見ているようにも思える。倒れている亞魏斗の顔をカメラで撮影する叶理、その表情は長い銀髪に隠れて見えない。

 

武「良い顔してるだろ・・・・・、これ、死んでるんだぜ・・・・・」

 

叢雲「いやいや、勝手に殺してやるなよ」

 

ナフト「やれやれ・・・・・・」

 

 冗談を言って場を和ませる武に、呆れた様子のナフト、この光景が日常になるのもそう遠くないみらいなのかもしれない、ここは大型の輸送機の中、そこに存在する小さなブリーフィングルームに、今回の出撃メンバーが集まっていた。

 

武「まあ、今回は俺が皆のデータをもとに選抜しただけだから、面子に関してはすまないが我慢してくれ」

 

ナフト「まあ、妥当といったところなんじゃないのか?」

 

紅雪「私を選んだんだからお前には見る目がある。胸を張っていいぞ!」

 

 なぜか紅雪が胸を張る。強化装備だと体のラインがはっきりするせいか、意外に胸が大きいのがよく分かる。そもそもプラチナ・コード中隊はスタイルの良い女性が多いような気がしなくなくもない。

 

 武は亞魏斗が目を覚まして立ち上がるのを確認すると、今回の作戦の担当を話し始めた。

 

武「よし、じゃあチームわけを発表するぞ、基地強襲組みのAチーム、俺、亞魏斗、ナフト、叶理」

 

亞魏斗「あいよ」

 

ナフト「了解」

 

叶理「わかった」

 

 Aチームの編成は基本的に近接能力が高く、接近戦を好んで使うメンバーになっている。武の場合は中隊長なので自動的にAチームにならざるを得ないのもある。

 

武「そして支援砲撃と新装備、電子投射砲のテストをしてもらうBチーム、紅雪、叢雲・・・・、その・・・なんだ・・・、紅雪、くれぐれも新装備を壊してくれるなよ?」

 

紅雪「あったりまえだ!おまえこそ、新型機をいきなりぶち壊すんじゃねえぞ」

 

叢雲「まあ俺は射撃向きだから妥当な振り分けだろうね」

 

武「叢雲にはかなり大いに期待してるぞ!」

 

 武は目を輝かせながら叢雲の肩に手をぽんと置く、紅雪から赤黒い怒りのオーラが出ていることに気づいていたのは、武を除いた4人だけであった・・・・・・・。

 

武「はへ、やくはりもふたえたほとで、ひんなひゅんひはいいか?」

 

 紅雪に殴られた武の顔はとても痛々しく、もはやまともにしゃべることもできないようで何を言っているのかまったく伝わってこない。

 

叶理「武・・・、一つ質問したい」

 

武「ん?どうした?」

 

叶理「今回、出撃できる機体は5機と聞いているけど、なんでメンバーが6人なんだ?」

 

 基地を出る前のブリーフィングにて、香月夕呼本人の口から、今回は機体の生産が魔にあわず、ロールアウトしたのは5機と言われている。しかし、今回武が選抜したメンバーは全部で6人、自分をカウントするのを忘れていたというのはさすがに無いと思うが・・・、武ならありそうだとメンバー全員が思っていた・・・、ただ一人を除いては。

 

ナフト「それについては問題ない、俺がある意味のあぶれ組みだからだ」

 

紅雪「どういうことだ?」

 

ナフト「じつは、俺は今回の新型機の開発計画に少しかかわっていてね、ここに来る前はユーコン基地で今回の機体の元になった機体があるんだが、それのテストパイロットをしていたんだ、その機体がこちらに一緒に運ばれてきたと副指令から聞いてな、強制的に俺も出ることになったのさ」

 

紅雪「聞いてないぞ」

 

叶理「俺も初耳だ」

 

亞魏斗「ほうほう、てことはもしかしなくてもトライアル中にあってたかもな俺達」

 

 ナフトの経歴を聞いて驚く反面、聞き捨てなら無い台詞も同時に聞こえた。

当の本人である亞魏斗はいたずら心に満ちた顔で、あれ?言ってなかったっけ?としらをきるしまつ。

 

亞魏斗「そんな怖い顔するなって、ほら、前に俺と唯依は元近衛である任務で唯依の護衛としてユーコン基地に居たっていったろ?不知火の強化を目的としたXFJ計画だよ」

 

ナフト「俺はそのXFJ第2計画のテストパイロットをしていたのさ」

 

亞魏斗「第2計画のほうは初耳なんだが・・・・・・・」

 

ナフト「まあ、機密事項だからな」

 

 フッ、してやったぜ・・・、という感じのドヤ顔を亞魏斗に向けるナフト、日ごろの不満を少し返すことができたようで、その顔は満足感にも満ちていた。満足している所悪いんだけど、機密をそんな簡単に言っちゃっていいんですかナフトさん・・・。

 基地から約2時間、下には森林地帯が見えてきた、この季節だと葉は既に散っていて木々の間から地面が少し見えているのが分かる。

 

武「本当にこんな近くに木が生い茂ってる場所が・・・・・・・」

 

ナフト「なんでも副指令が復興支援にとアメリカから大量の木を引っこ抜いて運ばせたらしい、これだけの量をよくアメリカがよこしたものだと感心したよ」

 

 広さはそこまでではないが、肉眼で見る限りかなりの量の木が生えている。船で運ぶにせよ、多くの労力が使われたことに変わりはないだろう、武達の知る香月夕呼という人物は、善意だけでそんなことをする人物でないのはもはや当たり前の認識になっている。

 

武「あの先生がねぇ・・・・・・・、まあ、善意というよりは今回の作戦のためだったんだろうな・・・」

 

亞魏斗「それには同感だな・・・」

 

ナフト「まあ、副指令のことだろうから、ここまで読んでいたんだろうな・・・」

 

 少し皮肉を含めた会話が飛び交う中、機内に目的地上空に到着したことを機長がアナウンスしてきた。

 

武「総員、装備を再確認したのち、着陸に備えてくれ」

 

中隊の総員「了解!」

 

 しばらくして、輸送機は森の中に隠れた滑走路に着陸、木々に隠れていたが、迷彩模様の戦術機輸送用のトレーラーが6台ほど見えた、おそらく、あの中に例の戦術機が入っているのだろう。

 

 輸送機から降りると、夕呼博士に似た格好をした白衣の男性が立っていた。

ぼさぼさの黒髪をかきむしりながら煙草をふかしている。年齢はおそらく夕呼博士と同じくらいだろう。

 

白衣の男「ようこそプラチナ・コードの諸君・・・、ま、とりあえず機体のセッティングちゃっちゃとやっちゃおうか」

 

武「いやいや、待ってくださいよ、あなた誰なんですか?」

 

いきなりなんの説明もなしに話を進めようとする男を止めにかかる。

 

白衣の男「ああ、言い忘れてたっけ?ぼくの名前は小鳥遊 蛇物(たかなし たもつ)、たもつ博士とでも呼んでくれればいいよ」

 

小鳥遊「この新型戦術機、type-XM3-00Pの開発主任を務めてたりもするのでよろしくね、あと、夕呼からは聞いてないかも知れないけど、あいつの数少ない友人の一人でもあるね」

 

 開発主任自らが出向いているのにも驚くが、一番は香月夕呼の友人ということだ、あんな変人でもあり天才である夕呼博士の友人ということは、この人も相当の変人では・・・、と、皆身構える。

 

小鳥遊「やだな~、そんなに身構えないでよ、別に武君を解体したりしないからさ」

 

武「俺限定かよ!?・・・・・・・て、そんなことより、何で俺のことを知っているんですか?」

 

小鳥遊「そりゃあこの機体を開発するときの要望として、夕呼から白銀武に見合う機体って資料を叩きつけられながら言われたからね、君のことは色々調べさせてもらったのもあるし・・・、まあ、プロフィール写真は子供の落書きみたいなものだったけど、君の特徴をよく捕らえていた絵だったよ、あれを描いた子は将来有望だろうね・・・・・」

 

 色々調べたって・・・、夕呼先生が手を回してあるから大丈夫なはずだけど・・・、プロフィールの絵に関してはおそらく霞に頼んで夕呼先生の俺のイメージを絵にしたんだろう、でも・・・、本当にいつから夕呼先生は記憶があったんだ・・・、戦術機の開発なんて、おいそれと簡単にできるものでもないだろうに・・・・・・・。

 

小鳥遊「さて、雑談はここまでにして、いよいよ新型戦術機、白銀とご対面と行こうか・・・ポチッとな・・・」

 

 小鳥遊博士はポケットから謎のボタンがついた装置を取り出すと、何の躊躇も無くお決まりの台詞を言いながら、そのボタンを押した、すると、目の前のトレーラーのコンテナが開き、中のベッドがどんどん起きてくる。完全に起き上がると同時に、そのベッドに固定された何かから、それを覆っていた布が取れ、見たことも無い戦術機が目の前に現れる・・・。

 

武「白黒の戦術機・・・」

 

亞魏斗「これはまた・・・」

 

ナフト「俺の機体もあるな」

 

紅雪「わお・・・」

 

叶理「・・・・・・・」

 

叢雲「不知火・・・いや、武御雷・・・でもないな・・・」

 

 戦術機を見上げる一同、懐かしむものや、こうさつをするもの、中には無反応のものも居た。小鳥遊はニヤニヤしながら武たちを見守る。

 

小鳥遊「今回は通常装備の機体を3機と、陽電子投射砲を装備したB型の2機を用意してる。B型は両腕の兵装担架が専用のものに変えられてて、長刀をマウント出来ないからきおってね、でもってこの機体の性能なんだけど・・・、はっきり言えば武御雷の将軍機、その倍のスペックを持ってるといっても言い機体だ、高い機動力を確保するために、エンジンを僕の開発したオリジナルのものを搭載しているからね、ただそのかわり、この機体は大きな欠点を持っている。一度出撃すると、間接周りのパーツをすべて交換しなくちゃいけないんだ、どうも今の技術だと間接が戦術機の機動に耐えれないらしくてね、下手したら戦闘中に腕とか足がポッキリいくかもしれないけど、まあ頑張ってね」

 

武「ちょっ!え!?ポッキリ!?そんなの欠陥機どころの話じゃないですよね!?」

 

小鳥遊「いやいや、可能性の話だから、今回は機体自体にリミッターがついてるから大丈夫だよ、そもそも最大出力を出すとエンジンが持たないから空中分解はすることは無いから・・・・・・・・たぶん・・・・・・・・」

 

亞魏斗「不安だ・・・・・・」

 

紅雪「あたしらベータとやり合う前に横浜基地で自害するんじゃねえのか・・・」

 

叶理「いいから着座設定始めようぜ」

 

叢雲「叶理はのんきだな・・・・・・・」

 

 しぶしぶそれぞれの機体に登場する武たち、少し変わった管制ユニットに戸惑うが、メカニックの支持を受けて何とか理解しようとする。

 

 前衛のチームは小鳥遊から新型長刀に関する説明を受けていた。

 

小鳥遊「この長刀は専用の鞘とセットになっていてね、鞘の中にはスライドギミックを搭載した特殊合金で作られた研磨用の金属が入っているんだ、収刀、抜刀のたびに長刀が研磨される仕組みになっているんだ、お勧めは一回切る度に研磨することだけど、まあ、人によって刃の状態は変わるだろうから、各自自分で考えてね」

 

ナフト「自分の機体にもついてるんですね、この長刀」

 

小鳥遊「まあ、白銀とは姉妹機みたいなものだからね、その天剣(アマツルギ)は・・・」

 

ナフト「ちなみにこの機体の開発にも一枚かんでいたりは・・・」

 

小鳥遊「うん!内部フレームはほとんどぼくだね!」

 

ナフト「・・・・・・・・・・」

 

 そこが見えないのは戦術機以上にこの人物なのかもしれないと頭を抱えるナフト、現在は夕呼博士の専用回線のテストも同時に行ってるので、小鳥遊博士を含めた全員の顔がインターフェイスに表示される状態になっている。そろそろ皆も調整が終わり始めたらしく、会話に参加してきた。

 

亞魏斗「小鳥遊博士、ちょっと質問があるんだが・・・」

 

小鳥遊「ん、何かな?」

 

亞魏斗「この機体に今接続されてるコンテナ見たいのはなんだ?」

 

 今白銀は管制ユニットの調整のほかにも武装などの換装を同時に行っていて、腕の長刀と背中の兵装担架に突撃砲が装備されており、今まさに、腰に小さめのコンテナらしきユニットを接続している最中だった。

 

小鳥遊「ああ、そういえばシュミレーターには間に合わないと思って組み込んでなかったんだけど、実はこれ、突撃砲とかマガジン、予備のナイフとかを搭載した兵装輸送用の小型コンテナなんだよ」

 

紅雪「武装を積んだコンテナ!?そんな便利なものをいつの間に開発したんだ!?」

 

小鳥遊「実はこれ、夕呼の発案でね、長時間戦術機が戦闘をするために弾薬とかの武装の輸送が今まで問題視されてきただろう?それを解決する画期的な発明だよね~、いや~盲点だったよ」

 

 その後も小鳥遊博士の解説は続きこの装備の名称が、マルチコンテナユニット通称MCUという武装なことが分かった。内部には長刀を除いた多くの武装が入るほか、不要になった場合は衛士の判断で投機することができるらしい、その他にもコンテナを分離、展開することで他の部隊の補給にも使える万能なものになっているうえに、対レーザー装甲を一部に使用しているらしく、機体の加速に乗せて切り離すことで、レーザーをさえぎる楯になりつつ、質量兵器としても利用が可能らしい。

 

叢雲「へえ、副指令が兵装関連の開発にかかわってるとは思わなかったな」

 

小鳥遊「君たちの知らないところで夕呼は多くの範囲に手を伸ばしているんだ、でも、ここ数年で急にやりだしたからね・・・、それも自分を追い込むように・・・・・・・」

 

武「それって・・・・・・・」

 

 もしかして、記憶の流出に関係あるのでは?と、言いそうになったが、ここには部隊のメンバーも居るので何とか開いた口を閉じた。

 

小鳥遊「まあ、夕呼は見た感じも中身もまんま、マッドな奴だけど、世界を救おうとしてるのは本心だから、そこは信用してやって欲しいな・・・」

 

武「分かってますよ、でなきゃ今の時代、捨て駒同然な衛士のためにここまでしませんからね」

 

 本来戦術機の運用思想上、少量生産なんてことはしない、このオリジナル機だってそうだ、それに、この事実を俺に教えてくれたのはほかでもない夕呼先生だ、そんな人が自ら俺達のために呼の機体を作ってくれたんだ、それに答えないわけにはいかない・・・。

 

整備A「主任、全機、装備の換装および管制ユニットの調整完了しました」

 

小鳥遊「ん、了解、それじゃあ諸君、検討を祈るよ・・・・・・・」

 

 俺達は機体を歩かせ、乗ってきた輸送機へ機体を寝かせていく、一機の輸送機に3機の戦術機が搭載できる超大型輸送機、きっとこれも夕呼先生がこの部隊のために用意したんだろう、本当に夕呼先生はいつから記憶をもっていたんだろう・・・、全機搭乗が完了すると、開いていた上部ハッチが閉じていく、格納庫内は文字どおり真っ暗になった。

 

叶理「いよいよか・・・」

 

亞魏斗「なんだよ叶理、緊張してんのか?肩の力抜けよ・・・、何なら俺がもんでやろうか?」

 

叶理「黙れ変態・・・・・・・」

 

 部隊専用回線なので全員に聞こえてくる。亞魏斗は緊張をほぐそうとわざと冗談を言っているようだが、その声にいつもの余裕はあまり無いようにおもえる。

 

叢雲「亞魏斗、作戦前なんだからあまりいじめてやるなよ」

 

叶理「別にいじめられてねえよ、叢雲こそ、へまして味方に当てるなよ、陽電子砲で焼き殺されるなんて洒落にならねぇぞ・・・」

 

叢雲「おいおい、俺の射撃の腕は知ってるだろう?信用してくれていいぞ」

 

 叢雲にもいつものおちつきが見えない、全員死地を幾度となく乗り越えてきたベテラン衛士だが、それでも緊張するものはしてしまう、俺なんて戦闘はおろか、戦術機の管制ユニットに座るのだって体感時間でどれくらいぶりか分からないんだ、不安はある。今は部隊の隊長だってやってるんだ・・・。

 

 しばらくすると輸送機が離陸し始めたのが分かった、それと同時に皆の声が聞こえなくなる。流石に実戦突入前だと感じ、お互いに心を落ち着けているのだろう・・・、誰も口を開かないまま1時間が過ぎると、この回線に一人の人物が入ってきた。

 

少女の声「こちらCP(コマンドポスト)です。プラチナ・コード中隊、聞こえていたら応答願います。」

 

 聞き覚えのある声な気がした・・・、しかもこの世界で長い間一緒だったと思われる人物の声だ・・・、音声ののみの通信になっているので、顔が分からない、

 

武「こちらプラチナ・コード中隊、白銀 武少佐だ、聞こえている」

 

 返事をすると、マイクごしに別の女性らしき声が聞こえてきた、この人も聞き覚えがある。

 

女性の声「・・・しろ・・・さん・・・、ここで・・・きりか・・・えるのよ・・・」

 

 その後、すぐにサウンドオンリーだった人物の顔が映し出された、そしてそれは自分がよく知る人物だった・・・。

 

武「か!?霞!?」

 

 そこに移っていたのは、あのころと何も変わっていない社 霞(ヤシロ カスミ)の姿だった。

 

霞「お久しぶりです。白銀さん・・・」

 

亞魏斗「お、霞ちゃんじゃないか、まさかうちの隊のオペレーターって霞ちゃん?」

 

ナフト「社・・・、大丈夫なのか?」

 

紅雪「霞・・・、やるんだな・・・?」

 

叶理「霞、無理はするなよ・・・」

 

叢雲「う~ん、やっぱりそうなるか・・・」

 

 どうやら隊の皆も霞と面識があるらしい、ということは霞もプラチナ・コード中隊の隊員なのか?

 

霞「先ほど・・・、正式にプラチナ・コード中隊のオペレーターになりました・・・、社 霞です。皆さんよろしくお願いします・・・」

 

 霞がオペレーターなのは驚いたが、まさか霞まで俺のことを知っていたなんて・・・、やっぱり俺がこの世界にもう一度これたのは霞も関係あるんじゃないのか・・・?

 

霞「私のコールサインはプラチナ・コードマムになります。呼び出す際はこちらでお願いします。」

 

武「了解だ・・・、そうだ、帰ったら皆で何か食おうぜ、初の任務成功祝いってことで!」

 

武は皆の緊張をほぐそうと提案を出してきたが・・・、実は少し遅い。

 

亞魏斗「残念だが武・・・、なんとすでにお前の歓迎会が企画されている・・・、ナフト主導でな・・・」

 

ナフト「な!?おい、今ばらすのか!?」

 

 歓迎会が開かれるのは驚いたが、まさかナフト主導とは・・・、インテリ眼鏡に見えて意外とそこらへんはオープンなのかと驚く。

 

武「じゃあ、皆でちゃんと帰らないとな!」

 

紅雪「当然!」

 

叢雲「武、亞魏斗には気をつけろ、あいつは酒癖が悪い、すぐに酔って絡んでくるからな」

 

 にぎやかな会話が始まり、霞が少し微笑んでいるのも見えた、霞・・・、この世界ではちゃんと笑えるんだな・・・。

 

 干渉に浸っていると、霞から再び通信が入った。

 

霞「皆さん、こちらプラチナ・コードマムです。作戦開始5分前です。各機、兵装などの最終チェックをお願いします。」

 

武「了解、皆聞こえたな?各機最終チェックをすませてくれ・・・」

 

ナフト「プラチナ・コード02異常なし」

 

亞魏斗「プラチナ・コード03異常なしだ!」

 

叶理「プラチナ・コード04異常なし・・・」

 

紅雪「プラチナ・コード05異常なし!」

 

叢雲「プラチナ・コード06異常ないよ」

 

武「プラチナ・コード01異常なし!全機異常なし!」

 

霞「了解しました。これより作戦開始のカウントダウンをします。開始5(ゴオ)秒前・・・4(ヨン)・・・」

 

 いよいよ始まる・・・、俺の俺達の世界を取り戻す戦いが・・・。

 

霞「3(サン)・・・・・・」

 

 今度はしくじらない・・・。

 

霞「2(ニイ)・・・・・・・・・」

 

 覚悟も・・・、力もある・・・。

 

霞「1(イチ)・・・・・・・・・・・・・」

 

 いくぞ!!

 

霞「・・・・・・0(ゼロ)!!作戦開始!全機起動せよ、繰り返す、全機起動せよ!」

 

 霞の合図とともに網膜投影により機体情報が流れるように表示され、カメラからの映像が映し出される。前方には後部ハッチが開いていくのが見えた、どうも分厚い雲の中にいるらしい。

 

武「行くぞ、プラチナ・コード中隊出撃だ!!」

 

一同「・・・・・・・おう!!」

 

 武とナフトの機体を先頭に6機の戦術機が風と雲を切りながら降下していく、のちにこの光景をみた戦場の衛士はこう言ったという・・・、「リバーシアーミー(白黒の騎士)・・・」と・・・・・・・・。

 

第4話へ続く・・・。




 お待たせしました第4話、色々戦闘がうんたらとか言っていたのに入ってなくて申し訳ないです。

でも次回は絶対戦闘回なので!とうかここから戦闘以外に話つながらないので!

今回登場した新サブキャラクター
小鳥遊 蛇物役
@tatuki66609さんです。

そしてお待たせしました、敵対部隊の皆さん!いよいよ登場です。
白銀率いる第4計画の守り手、特務部隊プラチナ・コード中隊に敵対する謎の部隊、その目的とは、そして、第一話から置き去り気味になっている武の異変についてが明らかになります。

第4話は再び亞魏斗視点のストーリーになっていて、side亞魏斗は一応これで終わりになり、今度は別のキャラクター視点でのストーリーになります。

次回、マブラヴオルタネイティブTROT第4話「ラルーニャ(side亞魏斗)」です。お待ちくださいな。
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