マブラヴオルタネイティヴ The root of tree 作:ゲス猫1229
本当にお待たせしました、第4話、いよいよ待ちに待った戦闘回
作者は戦闘物をあまり書いたことがないので、戦闘描写が苦手です。
つたない文章力で頑張っていきますので応援よろしくおねがいします。
さて、今回は戦闘回で謎の部隊も出ると言ったが・・・、また延期です!
本当に申し訳ないです・・・。全裸土下座してますので許してください・・・、でも次回!第5話は絶対出てくるので!
いやほんとう!本当なんです!うそだったら近くの木下に埋めてもらってもかまわない!!
分厚い雲に覆われた空、戦術機のカメラ越しに流れていく雲、実際に動いているのは雲ではなく自分なのだが、未だに戦闘の際に巻かれた重金属が舞っているらしく、高性能なセンサーがたまに反応を見せる。レーザー属種に有効な手段として用いられる重金属雲だが、もちろん、環境汚染や人体への影響もある。今の人類には多少の環境汚染には構っていられないのだ、環境汚染汚染で地球が死ぬ前に、恐らくベータによって滅ぼされてしまうだろうと多くよ科学者達が言っている。
雲を抜けるとそこには荒れ果てた大地が広がっていた、元々は人が住んでいて家なども建ち並ぶ街だったはずだ、これもベータによる進行によって平にされてしまった、今では活気に溢れていたはずの場所は見る影もなく、汚染などの影響によって人が再び住むのはいつになる事やら・・・。
地上まで数千メートル、跳躍ユニットを噴射させ減速していく戦術機たち、前衛を初めに順次地上に足を付けていく、周りを警戒のために見回すが、反応などある訳もない。
武「こちらプラチナ・コード01、ランデブーポイントに到着した、これより部隊を分けて横浜基地に進行する。」
霞「プラチナ・コードマム了解です。皆さん、気をつけて下さい・・・」
叢雲「ありがとう、霞ちゃん」
作戦終了後の回収地点に到着した俺たちは、コマンドポストとの連絡を取り、通信状況の確認と行動開始を始める。
武「よし、Bチームの紅雪と叢雲は現ポイントにて待機、作戦がフェイズ2に移行次第、試作装備のテストを開始してくれ」
紅雪「プラチナ・コード05了解」
叢雲「プラチナ・コード06、こちらも了解だ、4人とも気をつけてな」
武「ああ・・・・・・、Aチームはこのまま前身だ、フォーメーションアローヘッドワンで行くぞ、先頭は03、その両橋に02と03だ」
亞魏斗「了解・・・・・・って俺が頭かよ」
ナフト「まあ、近接戦闘能力では今のところお前が妥当だろうな・・・」
叶理「今のところは・・・、な・・・」
叶理の含みのある言い方が少し気になったが今は作戦に集中だ、武に頭を任された以上、責任をもって努めないとな。
武「よし、じゃあ行くぞ!」
Aチーム「了解!」
俺を先頭にフォーメーションを組み、前進していく、まだまともに動き回っている訳では無いけど、この機体にはかなり独特の癖があるのがすぐに分かった、両はしにできた長刀用の兵装担架、これも大きな空力制御に使うようで、機体の安定を保つのが少し難しい、シュミレーターでは感じ取れなかった癖がどんどん出てくる。
叶理「なるほど・・・高性能ステルス機能・・・大したもんだ、この距離に来ても基地のレーダーに引っかからないとは・・・」
ナフト「どうやらこちらの機体にも搭載されているみたいだ、前に乗っていた時とは感覚が少し違う気がする」
亞魏斗「そういやその機体、お前がテストしててそのまま専用機になったらしいな、米国での運用をしていたらしいけど・・・、やたらと格闘戦向けのセッティングになってるみたいだな・・・」
ナフトの駆る天剣は、XFJ第二計画で誕生した白銀の姉妹機らしい、運用評価試験終了後は解体される予定だったものを、副司令がナフトに与えたらしい、ナフトはもと米軍所属だったので、暫く米国で運用されていたらしいが、米国由来の遠距離からの射撃ではなく、ナフトは長刀などによる近接戦闘をしていたらしい・・・、純粋なアメリカ人なのに近接戦を得意とするナフトは、米軍の間で「ソードマン」と言われていたらしい。
ナフト「別に突撃砲での射撃が不得意なわけではなくて、近接戦闘の方がしょうに合ってただけなんだがな・・・」
叶理「さすがソードマンって言われるだけはあるな」
ナフト「・・・知っていたのか・・・」
叶理「アメリカ生まれで近接格闘を得意とするやつなんてそうそういないぞ?ラプターを見てみろよ、あの接近戦を考えていない設計思想、俺だったらあんな機体ゴメンだね」
少し喧嘩腰でナフトに迫る叶理、いつものアイツらしくない、いつもは何を考えているか分からない奴だが、唐突に自分の感情を剥き出しにするような奴ではなかった。
亞魏斗「はいはい、そこまで、熱くなるなよ叶理、重要な作戦前だぞ?」
叶理「・・・悪い・・・、1人で熱くなりすぎた・・・」
叶理のプロフィールは一通り見たが、どうしてもアメリカに因縁があるようには思えない、ここに来る前はドイツ陸軍に所属していたらしい、本人は日経ドイツ人で、ドイツ人の父親と、日本人の母親を持つらしい、だがそれら以外、ここに来る前の経歴が全て閲覧不可能になっていた、それだけでも充分怪しさは出てくるが、俺も人のことを言えたもんじゃない、それに、この部隊の面子はプロフィールなどの個人情報に厳重な規制が貼られている。いくら優秀な衛士を寄せ集めても、これだと怪しい部隊にほかならないだろうに・・・。
武「お喋りはそこまでだ、そろそろ基地の索敵に引っかかる。皆準備しておけ・・・」
Aチーム「了解!!」
国連軍横浜基地・司令室
司令室では多くの人間が忙しなく動いていたが、ただそれだけだ、誰もが重要な仕事をしている訳でもなく、ただ出歩いているという表現が適切だろう、基地周辺のレーダーを担当している男も、周りの女性下士官の尻を追いかけてばかりで、レーダーなど見向きもしない・・・、そこに四つの影が写っていることにも気付かず、悠々とコーヒーをすする。
男性士官「おい、コーヒーのお代わり」
女性士官「飲みすぎですよ先輩、レーダー見てなくていいんですか?」
男性士官「いいのいいの・・・、どうせこんなど真ん中の基地に敵なんて来るわけないよ・・・」
何も考えずに発した言葉が一瞬にして砕かれるのを知らないこの男は、熱々のコーヒーを再び口に含む、たまたまレーダーが視界に入る。そこにはunknownと表示された4つの影が映し出されていた。男は途端にコーヒーを吹き出し、警報を鳴らす。
基地内部に響き渡る警報、周りの人間達のざわめきが、活気あるものから不安のこもる声へとかわる。その中で1人、普段通り落ち着いた1人の女性がいた。香月夕呼だ、彼女は研究室の椅子から立ち上がると、慌てる様子もなく司令室へと向かった、部屋を出てエレベーターに乗り、少し上の階層へと移動する。扉が開くと、慌ただしく動き回る軍服姿の人間が多く見えた、誰もが焦りの表情を浮かべて走り回っているが、その中をスイスイと歩いていく。
夕呼「全く・・・、これじゃあ急いでいるというよりもただ慌てているだけね・・・」
呆れた様子で司令室に入ると、この国連軍基地の司令官が怒鳴り声を上げているのが聞こえた。
基地司令「索敵班は何をしていた!?ええい、早く警報を止めろ!待機している戦術機部隊は直ちに発信、防衛戦を築くのだ!」
女性オペレーターA「りょ、了解しました・・・、待機中の戦術機部隊は直ちに出撃せよ、本部正面にunknown4、直ちに迎撃体制へ移行せよ」
女性オペレーターB「接近中のunknownに告げる。直ちに停止し、所属と目的をのべよ、繰り返す。直ちに停止せよ・・・、ダメです!接近中のunknown、反応ありません!」
夕呼「全く、何事ですかラダビノット基地司令・・・」
何事も無かったかのように基地司令へと問いただす夕呼、彼女の表情には一切の曇もなく、この件の首謀者であるなど誰も思わないだろう。
ラダビノット「むう、香月博士か・・・、どうやらこの基地に謎の機影が4つほど接近しているようだが・・・、応答がないらしい、あのスピードから推測すると戦術機にしては些か早すぎる気もするのだが・・・」
夕呼「なるほど・・・、そこ、カメラの最大望遠でその影をモニターに映しなさい」
オペレーターC「りょ、了解です。最大望遠でモニターへ映します!」
ラダビノット「こ、これは・・・!?戦術機なのか!?どこの機体だ!?」
モニターには白銀とは若干違う形状の機体が映し出されていた。
勿論これは、事前に夕呼が仕込んでいたダミーのデータだ
夕呼(どうやらしっかりステルスは機能しているようね・・・)
白銀に搭載されたステルスは、有効範囲の装置にダミーデータを送り込み、実際とは違う形に対象を表示するように誘導するウィルスが仕込まれている。戦術機との回線を切らない限り、これは残留し続けるので、対策法としてはデータリンクを切るしかないだろう、そんなことも知らずに、unknownへのコールを続けるオペレーター、白銀のステルス能力を知らなければ無理もないだろう・・・。
オペレーターA「ライブラリー該当無しです!」
ラダビノット「何!?新型か!!いったいどこの国が・・・、いや・・・、テロリストの可能性もあるか・・・」
夕呼「たかがテロリストにそこまでの技術力があるとは思えません・・・、しかし、対象を鹵獲できれば面白いデータが取れるかも知れませんが・・・」
ラダビノット「むう・・・、目標の動きを見る!戦術機部隊は本部正面にて防衛ラインを構築、可能ならばデータを取ることを忘れるな!」
基地司令からの支持が出てもあたふたとしてまともに機能しているようには見えない司令部、流石にここまで酷いとは思っていなかった夕呼は少し頭を抱える。
プラチナ・コード中隊・Aチーム
亞魏斗「お、ようやくこっちを見つけたみたいだな」
武「やっぱりこれ不味いよな・・・」
叢雲「まあそりゃあそうなんだけど・・・、おっと、戦術機部隊が展開し始めたな、ええと・・・数は・・・」
ナフト「ファントムが23機、イーグルが46機・・・、更に最後方に不知火が9機だ!」
武「不知火!?まさかA-01部隊まで出してきたのか・・・、夕呼先生め・・・、さては仕組んだな・・・」
叶理「A-01?たしか今は別の場所で作戦行動中と聞いていたが・・・」
A-01、副司令が作った部隊だとだけ聞いていたが・・・、そこそこの腕を持つ連中らしい、武も面識があるらしいし手を抜かないようにしないとな・・・。
前衛の戦術機部隊接的まで距離にして約1000mまで来た。もう肉眼でも確認できる。
武「各機散開!兵器使用自由、間違っても管制ユニットに当ててくれるなよ!」
Aチーム「了解!」
全機散開し、敵対戦術機部隊の中へと突っ込んでいく、その頃後方のBチームは作戦が第2フェイズへと入ったのを確認し、狙撃体制へと移行する。B装備の特徴でもある両腕に搭載された、二つに別れた陽電子投射砲を展開し、連結させると、直径15mの長距離砲が姿を表した。
連結させた陽電子投射砲を構え、発射体制に移行する。
叢雲「ヒューズ装填・・・、カートリッジロード・・・」
紅雪「マウントアーム固定・・・」
叢雲「霞ちゃん、弾道の演算頼むぜ!」
霞「はい、エクシアさんもいるので大丈夫です・・・」
この短いあいだのやりとりの最中にも計算をしていたらしく、返事から10秒もしないうちにデータが送られてきた、陽電子は電磁投射砲とは違い、地球の磁場、時点の影響を受けて直進しない、その計算をするための演算装置を小型化することができず、白銀ではサブパイロットを搭乗させることにより、その計算と射撃、機体制御を分けての運用を前提に開発されている。
紅雪「流石霞とエクシアだ、早い早い・・・、武とは大違いだ」
叢雲「おいおい、今武は関係ないだろうに・・・、なんやかんや気に入ってるみたいだな、紅雪」
紅雪「ばっ!?ち、違うから!そ、それよりも・・・、とっとと試射と行くぞ!」
叢雲「はいはい・・・、チャージ完了!」
紅雪・叢雲「ファイア!!」
網膜投影によって表示されたサークル状のスコープがCHARGEからLadyに変わり、同時に2人は引き金を引く、十分に冷却された銃身から眩い光が一直線に放たれ、横浜基地めがけて直進していく、その光は武達Aチームの横を掠め、前方の戦術機部隊めがけて直進を続ける。
戦術機部隊衛士A「なっなんだあの光は!?」
戦術機部隊衛士B「こっ、こっちに向かってくるぞ!?」
光は戦術機そのものを消すわけではなく、脚部のみを次々と貫通していく。
ナフト「これが陽電子砲の威力・・・」
武「データで2人の特性はみたいだけど・・・、まさかここまで正確に足を狙うとは・・・、あの二人・・・、たま並にやばいのでは・・・」
亞魏斗「レールガンとは違うのか・・・」
叶理「これが実戦に投入されれば人類の勝利も近いかもな・・・」
2人の放った陽電子の光は消滅し、Aチームの目の前には大破した戦術機の山が転がっていた。中には脱出している衛士も見えるが、大半の衛士は恐らく気絶しているだろう・・・。
紅雪「ヒューズ交換、再充電開始」
叢雲「さて・・・、このまま第二射をうたせてくれるかな・・・、まあ、武達しだいかな・・・」
国連軍横浜基地・司令部
ラダビノット「な、なんだ今のは!?まさか・・・、博士が開発していたレールガンか!?」
夕呼「・・・・・・恐らくレールガンでは無いですね、光の進み方が違いました、恐らくビームでしょう・・・」
ラダビノット「び、ビーム兵器だとぅ!?むう・・・、ますますあのunknownが何者なのか分からなくなってしまった・・・」
茜「なっなにあれ!?」
伊隅大尉「レ、レールガン!?いや馬鹿な・・・、あれは試験中だったものがカムチャツカで大破していたはずだ・・・」
陽電子投射砲の被害は基地の5つの防衛ラインのうち正面2つを全滅させ、戦術機のスクラップの山を築き上げていたが、その光景は後続の部隊、A-01にもはっきりと見えていた。
武「行くぞ、このまま前進、目標最奥の不知火部隊だ!」
叶理「誰が1番多く撃墜できるか競争でもするか?」
亞魏斗「お、いいね!」
ナフト「いや二人共まて・・・っておい!」
速度を上げて前方の戦術機部隊へと突っ込んでいく2人、ナフトの制止も間に合わず、既に接的していた。
叶理「おおおおお!!」
叶理は突撃砲を投げ捨てると同時に、両腕の長刀を抜き放つ、左手の長刀だけを逆手に持ち、目の前のファントムへと突進していく。
衛士A「うわああああ!」
目の前のファントムが突撃砲を乱射してくるが、その狙いは定まっておらず、叶理の駆る白銀の横をすり抜けていく、そのままの体制でファントムを飛び越え、同時に頭部を踏み潰す。
衛士A「ぐあああああ!?」
叶理「よそ見してんじゃねえぞ!」
着地と同時に長刀で、2機のイーグルの頭部を切断、立ち上がる動作とともに足を切り払う、そのまま後ろへと倒れ込む機体を踏みつけ、長刀を逆さまに、管制ユニットめがけて構える。
武「叶理!よせ!」
叶理「・・・・・・」
武の言葉を聞かずにそのまま長刀を突き刺す。長刀は管制ユニットの下ギリギリを貫通し、機体を地面へと固定する。
叶理「・・・・・・ビックリした・・・?」
武「お、驚かせるなよ・・・」
亞魏斗「・・・・・・・・・」
間違いない・・・、武の言葉がなければそのまま管制ユニットを貫通していた・・・、紅月叶理・・・、何を考えているか分からない奴だとは思っていたが・・・、これは予想の斜め上かもしれないな・・・。
ナフト「何をボサッとしているんだ亞魏斗、武!そっちにも6機行ったぞ!」
叶理を見ていたすきに後ろへ回り込まれたらしい、俺と武を囲むようにファントムとイーグルに包囲されていた。
亞魏斗「おっとっと・・・、お熱い歓迎だねぇ・・・」
武「4機は俺がやる・・・、後の2機、頼めるか?」
俺は軽く鼻で笑う、武は少し俺のことを甘くまでいるみたいだ・・・、ここいらで年上としての威厳でも見せときますかね!
亞魏斗「冗談・・・、全部やってやるよ!」
左腕の長刀を抜き放ち、両腕で正面に構える。
ふうっと軽く息を吐き、まずは正面のイーグルめがけて突っ込む。
衛士C「正面からかよ!蜂の巣に・・・・・・は?」
イーグルの目の前から消えた白銀、一瞬の出来事に戸惑う衛士を尻目に1発腕へと叩き込む。
亞魏斗「はあっ!」
衛士C「なっ・・・、なにぃ!?」
亞魏斗のふるった長刀が、イーグルの両腕を綺麗に吹き飛ばす。そのまま相手を蹴り飛ばし、隣のファントムへとぶつける。激しい衝撃を受け止めきれないファントムはそのまま後ろに倒れ始める。
衛士B「お、おい、何やってんだ、動けねぇだろ!」
亞魏斗「遅い遅い!実戦だったら死んでるぜ!」
もう1本の長刀を抜き放つと同時に、先程まで握っていた長刀を鞘へと収める。抜きはなった勢いを利用してそのまま2機の胴体を横に真っ二つに切り裂く。
衛士D「背中ががら空きだぜ!」
亞魏斗「それも読んでたよ!」
背後に2機回り込んでいたがそれも予想済みだ、背部兵装担架を起動させ、真後ろの2機めがけて突撃砲を放つ、弾は頭部のカメラに命中、一機は外したが、そのまましゃがんで相手の弾をかわし、立ち上がり動作と同時に左足の展開式カーボンブレードを展開させ、戦術機の腕ごと、回し蹴りで突撃砲を切り落とす。
衛士D「隠しブレードだとぉ!?」
残りの一機も回し蹴りの勢いを使い、飛び上がりながら頭部を踵のブレードで切り落とす。
わずか10秒での決着、これには武も度肝を抜かれたのか、反応がなかった。
亞魏斗「ふう・・・、久々に動くと割と疲れるな・・・」
武「いや・・・、え・・・、皆やるなぁ・・・」
武が若干放心状態だったがその横でもナフトと叶理が戦闘を続けていた。
ナフト「はあああ!!」
突撃砲を戦術機の頭部めがけて乱射し、そのまま弾切れになった突撃砲を投げつける。胴体脇のナイフシースから2本のナイフを抜き放ち、少し離れた戦術機めがけて投擲する。ナイフは見事に両腕関節に1本づつ命中、相手の動きを完全に止めていた。
亞魏斗「ナフトもやるなぁ・・・、流石英国でソードマンって言われるだけあるな」
わりと全員好き勝手暴れているのに今のところは肉眼で確認できる死傷者はいない、全員ちゃんと加減はしているみたいだ・・・、叶理が心配だけども・・・。
武「俺も負けてられないな」
武もノッてきたようで、両腕の長刀を抜き放ち、叶理のように二刀流の体制をとる。だがその持ち方は独特で、二本とも逆手に構えている。
亞魏斗「叶理もそうだけど・・・、武も独特な持ち方をするよな・・・」
武「ああ、これか・・・、これは何て言えばいいのか・・・、これが自分の中で一番しっくりするんだよな」
武は目の前の残存戦術機部隊をするりと針に糸を通すようにすり抜けていく、当然のように通り抜けていったが、あの狭い隙間を迷わず猛スピードで間を縫って進むなんて・・・、武も相当の腕をもっているとすぐに分かった。
国連軍横浜基地・司令部
オペレーターA「全防衛ライン突破されました!」
オペレーターB「残りはA-01だけです」
オペレーターC「後方からのビームによる攻撃は現在も続いていますが・・・、本部にはあてる気が無いようです・・・」
ラダビノット「ぬうう・・・、奴らはなにが目的なのだ・・・、こちらの戦力を削ぐにしても・・・、衛士を殺さずに戦術機を無力化するだけとは・・・」
夕呼「もしかしたら・・・、彼らにはこの基地を落とす以外の目的があるのかもしれません・・・、とにかく、最後の要としてA-01には踏ん張っていただかないといけませんわ・・・」
A-01
茜「伊隅大尉・・・、本当にあんなのに勝てるんですか・・・?」
水月「茜!弱気なこと言ってんじゃないの!ぶつけてでも止めるのよ!!」
伊隅「速瀬の言うとおりだ、全員心してかかれ、いくぞ!第4計画の威信にかけて、ヴァルキリーズ攻撃開始!」
A-01「了解!!」
プラチナ・コード中隊・Aチーム
ナフト「武、突っ込んでくるぞ!」
武「すまない皆・・・、ここは俺に任せてくれ」
亞魏斗「援護もなしで1対9は無茶だぜ!」
武を追おうにも正面にはまだ戦術機部隊が少し残っている。残存兵力をここに集中させたらしい・・・、おそらく副指令の支持だろう、あの人なら何かをたくらんで武を孤立させようとするのも頷ける。
叶理「無茶はするなよ・・・」
武「大丈夫だって・・・、それに、部隊の皆に俺の力もちゃんと見せなきゃだしな」
悠長に会話をしていると、真っ先に一機の不知火が長刀を装備して襲い掛かってきた。
速瀬「よそ見してる余裕あがあるなんて、いい度胸じゃない!」
白銀の頭上に振り下ろされた長刀は確かに武の機体に垂直に振り下ろされる体制をとっていたが、次の瞬間、武の白銀は跳躍ユニットを勢いよく噴射し、逆にその長刀へと向かっていったのだ。
武「おおおおお!!」
武はそのまま自身の長刀でそれを受け流し、そのまま空中で脚部のカーボンブレードを展開、速瀬機を胴体と下半身真っ二つ、綺麗に切断して見せた。
速瀬「なっ!?なんじゃそりゃあああああ!?」
武「ふう・・・、危ない危ない・・・、この有無を言わさない強引な特攻攻撃・・・、速瀬中尉の機体だな・・・」
突然の動きにも対応できたので、少し余裕が出てきた武、そのまま空中で制止したまま残りのA-01を見下ろす。
茜「はっ速瀬中尉!」
伊隅「涼宮、何をボサっとしている!?来るぞ!」
茜「へ・・・」
武の白銀が急降下をし、そのままの勢いで展開したままの脚部カーボンブレードで茜の機体の腕を切り落とす。そのまま静止せず、脚部をばねのように使い、隊長機とおもしき機体へと長刀で突っ込んでいく。
茜「ぐううう!?」
伊隅「涼宮!?くそっ今度はこちらのばんということか・・・!」
すぐに長刀を装備した伊隅だったが、武はわざと長刀の振る速度を調整し、伊隅の機体とつばぜり合いの状態へと持ち込む。
伊隅「くうっ!?こいつ・・・、遊んでいるのか!?」
そのとき、伊隅の機体にオープン回線で一方的に男の声が聞こえてきた。
武「今度は・・・、皆さんに教えていただいたことをお返ししますよ・・・」
伊隅「なんだと!?貴様何を言っている!?」
回線は一方的に切られ、白銀のもう一本の腕に持っていた長刀でなぎ払われる。
武は先ほどまで白銀の片腕だけで不知火とにらみ合っていたのだ、その間接部のモーターの違いからも、この機体と不知火の性能差が圧倒的ということがわかるだろう・・・。
伊隅「うぐぅ!?」
伊隅の機体は地面に叩きつけられ、握っていた長刀も遠くへころがってしまう、やられる・・・。そう思った瞬間目の前の正体不明の機体は反転し、基地とは逆方向へと飛んでいこうとしていた。
武「そろそろ時間だ、引こう・・・。」
亞魏斗「あいよ・・・」
ナフト「了解」
叶理「了解っと・・・、危ない危ない、長刀忘れるところだった・・・」
叶理は先ほど戦術機のどてっぱらに刺した長刀を抜き、鞘へと収めると、A-01に向かって手を振った。
速瀬「なっ・・・、なめやがってぇ~、おいまてこの・・・!」
伊隅「やめろ速瀬!」
速瀬「い、伊隅大尉・・・」
A-01はぼろぼろだ、不知火3機が大破、残りの6機はその場ですでに残りの部隊を片付けた亞魏斗達とにらみ合って・・・、いや、睨まれている事しかできなかった・・・。
涼宮 遙「副指令からです・・・、全機戻るようにと・・・、お話があるそうです・・・」
おそらく副指令からのお叱りがあるだろう、部隊をこんなにされた挙句、貴重な不知火を3機も失ったのだ、しかし、それよりも・・・、あの男の言っていた言葉が気になって仕方のないA-01一同であった。
そのころ、撤退を始めた武達は、ブリーフィングで決めてあったランデブーポイントへと向かっていた。
ナフト「いいのか武、作戦終了時は向こうで待機してる二人から信号弾の合図があるはずだが・・・」
亞魏斗「それに無断でオープン回線での交信までしてたしな・・・、俺が言うのもなんだが・・・、あれは流石にまずいぞ・・・」
叶理「確かに・・・、それにあの言葉・・・、もしかしなくてもA-01と面識があるのか?」
武「すまん、今は話をできる気分じゃないんだ・・・」
少し荒れ模様の武、こちらの進路を追ってくる部隊はいないようだ・・・、まあ、あそこまで徹底的にやれば追う気も起きないだろう、霞からの連絡もすぐに入り、副指令もこちらに戻ってくるよう言っているらしいので特に問題はなさそうだ・・・。
亞魏斗「ま、でも無事作戦は終わったし、さっさと二人と合流して戻ろうぜ!」
そういった瞬間、オープン回線でどこかからか声が聞こえてきた、聞いたこともない男の声だった。
祐「それはどうかな・・・」
武「なっ!?」
完全に不意打ちだった、レーダーには一切映っていない、しかし、すぐに霞からの通信でわかった。
霞「こっ、こちらプラチナ・コードマム、現在、後方に5つの機影を確認・・・、そちらを猛追しています!!」
ナフト「なに!?どこの部隊だ!?」
叶理「冗談にしてはかなりハードな展開なきがするけど・・・」
亞魏斗「おい武、ボサットしてんな!!早く支持を・・・ちっ、各機散会、ペイント弾を装填してる奴は突撃砲ごと捨てて実弾装備に換装だ、武!いい加減シャキッとしろ!いつまでもさっきのことを引きづってるんじゃねえ、今度はもらったものを返すんだろ!」
さきほどまで混乱していた武もなんとか頭を整理して、背中の突撃砲を投棄し、コンテナから実弾の突撃砲を装備する。
武「わ、悪い・・・、総員さっきの指示どおり、散会して相手をかく乱してくれ!」
Aチーム「了解!!」
慎「へえ、早いな・・・」
リゲルト「俺とカレンはここで待機でいいんだな?」
祐「ああ・・・頼んだ・・・、さて、お手並み拝見といかせてもらおうか・・・、お前たちが本当に人類を救うことのできるだけの力をもっているのか・・・」
5つの機影は二手に分かれた、2機はその場で停止しているが、残りの3機は相変わらずこちらを・・・、武の期機体を一直線に追いかけてきている。
武「くそっ、俺が指揮官機だってばれてるのか!?」
じりじりと迫ってくる相手の戦術機、武の額に汗がにじみ出る。操縦かんを握る手に力が入り、少し震え始める。
武「なんでふるえが今更・・・」
意識を一瞬相手の戦術機からはなした瞬間、その機体の一機が武の機体の頭上へと飛び掛ってきた、その機体の外見は見たこともなく、文字どうり影のように真っ黒の機体だった。
黒い影の戦術機は両腕の先から超伝導カッターを起動し、そのまま襲い掛かってくる。
武「しまった!?」
その切っ先は武のすぐそこまで迫っていた、よけるのはいくら武でも不可能な距離だ・・・。
武(やられる!?)
第5話へ続く・・・
はい、こんなつたない戦闘回をごらん頂ありがとうございます・・・。
もうね・・・、戦闘描写以上に謎の部隊のかたがたをこの話でまともに出せなかったのが本当に申し訳なくてね・・・。
次回までしばらく・・・、しばらく・・・、もうしばらくお待ちください!
今回から次回予告はしません、作者は平気でタイトルを変えにかかるので・・・、まだまだ未熟者ですが・・・、懲りずに応援よろしくお願いします・・・。