「別れ」の物語   作:葉城 雅樹

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章機能を用いてサブタイトルを追加しました。今回で最後まで描き切るつもりだったのですが、またまた想定外に長くなってしまったので第三節という形にさせていただきます。


第3節 「騎士王」が好きなもの

「うわ、すごい量」

 

 思わず声に出てしまった。エミヤが張り切りすぎたのか、目の前のサービスワゴンには十人前を遥かに超える量の料理が積まれている。

 わたしもそれなりに食べるほうだと思ってはいるが、流石に食べれても三人前くらいが限界だろう。アルトリアも健啖家ではあるが十人前以上の量を食べられるかと考えると少し不安だ。

 

「大丈夫ですよ、リツカ。私に任せていただければこの程度の量を完食することなどヴォーティガーンを倒すことより容易い」

 

「それかなり危ないってことじゃないの!?」

 

 ヴォーティガーン、前にマーリンから聞いた話によると日中のガウェインとアルトリアの二人がかりでようやく倒すことが出来たブリテンを滅ぼそうとした巨大な竜種だったはずだ。この料理はそのレベルに匹敵するというのだろうか。

 

「ちょっとしたブリテンジョークです。安心してください、この量なら恐らく問題なく平らげることができるかと」

 

「真面目に考えかけてたわたしの気持ちは!?」

 

 ちょっとした冗談の後、アルトリアは一切曇りのない瞳で完食可能だと主張した。恐ろしや、騎士王の胃袋。その容量には果てがない気すらしてくる。藤太に残ってもらっていたのは大正解だったな。

 そんなことを考えているとふと、藤太が来てくれる前の食料問題を思い出す。英霊たちの食事も用意し続けていた結果、わたしやカルデアスタッフの皆に満足な食事が出せなくなってしまったことがあったのだ。

 その大きな要因となったのが健啖家の上に別側面が多すぎるアルトリアだったりしたが、これは今は重要な話ではない。

 

「それにしても、本当に多種多様な料理があってどれから食べるか悩んでしまいますね」

 

「エミヤのレパートリーは多すぎると思うんだ、流石一流シェフ100人以上とメル友であると自称するだけのことはあるよ」

 

 サービスワゴンの上に乗っている料理は和食、洋食、中華など多岐にわたる。

 具体的な料理をあげていくと()()()()()()()()()()()()寿司、それに芋や大根などの煮物、秋刀魚や鯖などの塩焼き、豆腐とわかめの味噌汁、かき揚げに天ぷら、()()()()()()麻婆豆腐五目炒飯、焼売、かに玉、たけのこグラタン、サンドイッチ……まだまだあるがあげればキリがないが特に目が話せなかったのはかなりの大きさのおひついっぱいの白ご飯である。和食が多いのはやはり藤太の宝具で出せる食材の偏りからだろうか。

 デザートにホットケーキ、クッキー、杏仁豆腐、三色団子などこちらも沢山。中には食べられるのかと疑いたくなるような白玉あんみつチョコ饅頭などという怪しいものまであったりする。

 更にご丁寧に入れ方、タイミングその他もろもろまで指定したメモ付きの紅茶セットやドライアイスで保冷した氷とかき氷機、それと美味しい作り方メモ、みぞれシロップなどやたら手の込んだものまで付いている。

 これがエミヤの本気か……と思わず震えざるを得なかった。

 

「それでは、まずこちらの五目炒飯からいただくのはどうでしょうか? 最初に食べるのには持ってこいだと思いますが」

 

「うん、それじゃあ炒飯から食べよっか」

 

「「いただきます」」

 

 こうしてわたし達はすこし遅めの食事を取り始める。正面に座っているアルトリアは食べ方も美しい。見てるこちらが惚れ惚れするようなほどの美しさである。そうして一段落したタイミングでアルトリアとわたしは話を再開する。

 

「先程はすみませんでした。私達の話に付き合わせてしまって。更に気を使って極力口を出さないでいてくれたこと、重ね重ねありがとうございます」

 

「いいよ、気にしないで。わたしが勝手に黙っていただけだしね」

 

「もしかしてリツカは私があのような行動をとることすら読んでいたのでしょうか」

 

「まさか、そんなはずないよ。わたしはアルトリアとあの二人が最後に話す機会を作れたらなぁと思っただけ」

 

 確かに他のみんなではなくエミヤとブーディカに食事をお願いしたのは、アルトリアと特に関わりの深い二人だからというのはあった。

 でもそれは、最後に少しだけ話すきっかけになればと、ぼんやりと考えていただけの事。三人の会話はわたしが思っていたものよりも遥かに良いものだった。

 惜しむらくは、そこにわたしがいてしまったということ。三人だけならもう少し長く、深い話ができたのではないか?

 机上の空論に思考が飲まれそうになった所でわたしは視線に気づく。

 

「リツカ、あの場に自分がいなかったら……なんてことを考えていませんか」

 

「それは――」

 

 あぁ、ほんとにアルトリアには隠し事ができないな。わたしは思わず口篭った。そんなわたしを見てアルトリアは諭すようにこう告げる。

 

「それは全くの見当違いですよ、リツカ。先程も言ったでしょう、私は貴方と話しているうちにしっかりと別れの挨拶をしようと思ったのです。そもそも貴方が望まなければ、私は戦いが終わった後、早めに座に帰ったでしょう。私が二人と話すことが出来たのはやはり貴方のおかげなのです」

 

 ――その時のアルトリアの顔はわたしに向けられた表情の中でも一番穏やかで、優しい表情だった。

 ふと視線を下に向けると、ほとんど進んでいない食事があった。自分から誘っておいて、なんてざまだ。

 

「ごめん、変な事考えてたよ」

 

「気にしないでください。ただ、貴方の勘違いが解消されたならそれで良いのです」

 

「……うん、ありがとう。……さぁ、せっかくの料理だしどんどん食べよう!」

 

 わたしはまだまだ未熟だ。でも、みんなが支えてくれたからここまで来れた。肉体的にも、精神的にも。そんな事実を再確認しながらわたし達の昼食は続いていく。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、大分と食べたけどまだあるね」

 

「もしかして、そろそろ限界ですか?」

 

「いや、腹七分目って所かな。あともう少し行けるよ」

 

「デザートもありますし、そろそろ箸を止めておいた方が良いかと。残っている量なら私だけでも余裕を持って食べきれます」

 

「デザートは別腹だから問題ないよ! それにいつも通り美味しくて更にいつもより豪華なご飯、できる限り食べておきたい……」

 

 一時間くらい二人で話をしながら食事をしていたが、それでも料理は二割近く残っていた。エミヤとブーディカ姉さんはどれだけ張り切ったんだ……。と食べ始めた時は完食への不安があったが、アルトリアの食欲はわたしの想像を遥かに超えていた。全然問題なく食べ切れそうである。

 何よりも一口の大きさはほとんど変わらない上に美しい食べ方であるはずなのに食べるペースが明らかに違う。それも、基本的にはわたしが聞き手に回って、アルトリアが話し手になっているはずなのに。彼女は怒濤のペースで食べながら、様々な話を聞かせてくれた。

 

 

 ブリテン時代の料理の話ではガウェインとパーシヴァルによる遠征時の無限の根菜料理(アンリミテッドマッシュワークス)のエピソードを苦虫を噛み潰したような表情で語ってくれた。締めの一言である「……………………雑でした」がブリテンの食卓事情を如実に表している。流石は現在もメシマズ国家として知られるだけはあるな、と思う話だった。

 いや、待てよ? 確かイギリスの飯が不味いと言われるようになったのは産業革命辺りからだったような…… 謎は深まるばかりである。

 以前召喚された聖杯戦争時に食べた和菓子の話も興味深かった。外国の人から見た和菓子はそのように映るのかと、軽いカルチャーショックを受けた。そう言えばドクターも饅頭とかの和菓子が好きだったっけ。今度お供えで持っていこう。

 それと、彼女が日本出身ではないのに召喚された当初から和食を好んで食べる理由については驚いた。これまた以前の、それもさっきの和菓子の時とは別の聖杯戦争でのマスターがとても和食を上手に作ったそうだ。いつかわたしもその人の料理を食べてみたいなぁと零したときにアルトリアが見せた何とも言い難い表情は記憶に鮮明に残っている。

 

 

 

 この一時間に話した内容を思い出してみると、物の見事に食べ物の話しかしていなかった。でも、アルトリアが食事を好む理由がようやくわかった気がした。

 そして、ふととある事に思い至る。

 

「ねえ、アルトリア。貴女が最初にカルデアに来た時にした話を覚えてる?」

 

 アルトリアは少し思い出すように頭を傾けたあと、

 

「確か、貴方のマイルームでマシュを加えた3人でお互いの自己紹介をしたような……」

 

「そうだよ。わたしが最初に怯えちゃって、アルトリアも原因がわからずに困っちゃったから、お互いの理解を深めるために自己紹介をしたんだ」

 

 それ以降、召喚されたサーヴァントと最初に自己紹介を交わすのは恒例になったんだったな、なんて思いながら、わたしはその時のことを少し思い出す。

 

 

 

『そうだ、アルトリアは好きなものとかないの?』

 

『好きなもの? すみません、あまり思いつきません』

 

『じゃあ逆に嫌いなものは?』

 

『嫌いなものもあまり思いつかなくて……。 お恥ずかしい』

 

 

 初対面での会話の鉄板トークである好きなもの、嫌いなものについての話が全くもって成り立たなかったのだ。その時に困惑して一瞬会話が止まってしまい、マシュのフォローが無いと気まずい空気になる所だったのだ。

 

「何となく思い出しました。それで、あの時の会話に何かありましたか?」

 

「あの時にわたしは、貴女に好きなものや嫌いなものについて聞いたんだけど、その時の答えを覚えてる?」

 

「私は、どちらも特に思いつかないと答えた……ような気がします」

 

「うん、アルトリアはどちらにも特に思いつかないと言った。じゃあ今改めて聞かせて欲しい。貴女の好きなものと嫌いなものを教えて?」

 

「改めて言われるとまた答えに戸惑ってしまいますね。嫌いなものは思いつかないですが、苦手なものは先程の会話でハッキリしました。英雄王です。賢王(キャスター)の方はともかく暴君(アーチャー)の方の彼はやはり苦手と言わざるを得ないでしょう。そして、好きなものですがやはり思いつきません……。すみません」

 

「そっか……。わたしはアルトリアとけっこう長い期間一緒に過ごしてきてアルトリアが好きだと思うものを幾つか見つけたよ」

 

「リツカ、聞かせてください」

 

 アルトリアはこちらの答えに興味を示す。その目を見据えながらわたしはさっき思いついたことと、これまでに見つけたものを次々と口に出す。

 

「まずさっき話してたブーディカやエミヤをはじめとしたカルデアのサーヴァントの中で交友関係がある皆。それに円卓の騎士の皆、そして……誰かと一緒にとる食事」

 

 それを聞いたアルトリアは自分自身に問いかけていた。それは自分が好きなものなのかと。少しの間をおいてアルトリアは微笑む。

 

「ええ、確かにそれらを私は好んでいます。ほかのサーヴァント達と会話をするのは確かに楽しいことですし、誰かと共に机を囲んで食事をすることは幸せです」

 

 彼女が好むものというのは実のところわかりやすい。彼女の微笑み、それが向けられる相手は大抵彼女が好ましく思っている者だからだ。

 誰かと共にとる食事というのは、さっき気づいたことで、

 彼女が話していた過去の食事に関するエピソードが、全て誰かと共に食卓を囲んでいたことや、二人で食事を取っている時のアルトリアの表情などから気づいたことだった。

 

「自分自身では気づかないことかもしれないけど、アルトリアは割りと好き嫌いがはっきりと顔に出るタイプだよ。さっき自分で言ってたギルガメッシュと話している時の顔と、円卓の皆と話している時の顔は全然違うからね。そして食事をしている最中は貴女の笑顔の頻度が増えた。自分では分かりにくいかもしれないけどこっちから見るとかなりわかりやすいよ」

 

「私はそんなに感情が顔に出やすいタイプだったのですか……。そしてマスター、貴方は一つ見落としをしているようだ」

 

「見落とし?」

 

「そう、貴方に言われて気がついた私のもう一つの好きなもの、それは貴方ですよ。リツカ」

 

「…………わたし……………?」

 

「ええ、以前にも言いましたが、貴方の指示は不思議と暖かな気持ちになります。その理由がようやく分かりました。……マスター、私は貴方のことも好きです」

 

 とても嬉しい言葉をもらってしまった。その気持ちにわたしも応えないと。

 

「ありがとう、私も貴女が好きだよ。アルトリア」

 

 そう言って、わたしとセイバーは互いに微笑みあった。

 

 

「ふぅ、ようやく寿司も終わりだ」

 

「やたらとかっぱ巻きの数が多かったですね……」

 

 その後もわたし達は食事を続け、とうとう最後のメニューに辿り着いた。なぜだか分からないがその前のメニューである寿司のかっぱ巻きの個数がやけに多かった。

 かっぱ巻きを作ったのは恐らくエミヤだろうが、彼はかっぱ巻きに何か思い入れがあるのだろうか?

 

「最後のメニューは……和風煮込みハンバーグだね。最後に食べようって言ってたけどアルトリアはハンバーグ好きだったっけ?」

 

 最後に残った和風煮込みハンバーグは特にこれと言った特徴もない、エミヤにしては珍しい素朴な感じの料理だ。アルトリアが最後に食べようと言ったので最後にとっておいたものである。

 

「いえ、特別好きというわけではないのですが、このハンバーグには少し思い入れがありまして」

 

 アルトリアはそれ以上の言葉を言おうとしなかったので私も何も聞かず、ハンバーグを食べ始める。確かに美味しいのだが、やはりエミヤらしくない。エミヤの料理によくある洗練された感じがないのだ。ブーディカ姉さんが作ったものでもなく、エミヤが作る料理の味ではあり、美味しいのは確かなのだが。

 

「……()()()()()()変わらないのですね……」

 

 小さな声でアルトリアが呟いているのが聞こえてしまった。その時見た彼女の表情は過去に思いを馳せるようなものだった。それを見たわたしは何も言わずに彼女とハンバーグを食べた。

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 ハンバーグを食べ終わり、エミヤとブーディカの気合いの入った食事を完食したわたし達はデザートの前に一息つくことにした。

 

「今何時だろ」

 

「えーと、午後二時ですね」

 

「もうそんな時間か……。 もうすぐだね」

 

「ええ、あと一時間と言ったところでしょうか。これは直ぐにでもデザートを食べはじめた方が良さそうです」

 

「そうだね、じゃあとりあえずこのなんとも言えないオーラを放っている白玉あんみつチョコ饅頭から食べてみない?」

 

「了解です、ではそちらから」

 

「と、その前に紅茶をセットするよ、ちょっと時間がかかるみたいだし」

 

 そう言って私はエミヤメモを見ながら紅茶の仕度をする。

 ――午後四時。アルトリアの退去手続きはその時間に開始される。その時には管制室に居る必要があり、そしてその直前一時間はアルトリアの後片付けとその他諸々の事をする時間に当てられている。

 そのため、わたしとアルトリアに与えられた時間は残り一時間だ。デザートの処理もそうだが、恐らく話せる話題は一つか二つが限界だろう。わたしは彼女と何を話すかを考える。

 考えが纏まると同時に紅茶の準備が終わったので、お湯を注いでアルトリアの所に白玉あんみつチョコ饅頭を二つ持って戻る。

 

「じゃあ、食べよっか。白玉あんみつチョコ饅頭」

 

 アルトリアは無言で頷き、二人でタイミングを合わせ同時に口に入れる。一口噛んで最初に感じたのは甘さだった。そして二度、三度と繰り返し噛むたびに口に広がるのは甘さ、甘さ、そして更に甘さである。

 甘い。あまい(甘い)アマイ(甘い)AMAI(甘い)sweet(甘い)

 甘いものを取り敢えず詰め込んで見た(悪魔合体させてみた)結果、完成したのは甘み爆弾と言えるものだった。しかしそこはエミヤの腕の見せどころ。確かに甘くて仕方が無いのだが、飽きさせることは無い。少しずつ甘さが変わっているため、口の中は甘みに支配されるものの噛むたびに新鮮な味を感じるのだ。

 

「とても甘かった……」

 

「それでいて全く飽きさせないのは流石といったところでしょうか」

 

「次は甘くない感じのものが良いかな、三色団子とかどうかな」

 

「良いですね、今度は私が取りますよ」

 

 そう言ってアルトリアはワゴンに三色団子を取りに行った。そんな彼女の後ろ姿に、白玉あんみつチョコ饅頭の甘さに邪魔されて聞けなかったことを、今度こそわたしは問いかける。

 

「ねえ、アルトリア――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「それではリツカ、また一時間後に管制室前で」

 

「うん、アルトリア。また後で」

 

 午後三時。話を終えたわたし達は二人揃って部屋を出て、そして一時的に別れる。再合流までの一時間、やることは割りと有る。ひとまずカルデアの廊下を歩いてとあるサーヴァントが住んでいる部屋まで行き、インターホンを押す

 

「こんにちは、わたしだけど」

 

「やあ、マスター。何か用かな?」

 

「実は、少し協力してほしいことがあるんだ。かくかくしかじかで……」

 

「なるほど。キミの頼みなら勿論引き受けるさ。存分に僕を使ってくれ」

 

 

 

 

 

 

「取り敢えず必要な事はできたかな、もう時間もギリギリだしそろそろ管制室に行こう」

 

 午後三時四十五分、わたしは自分のマイルームを出て管制室にむかった。今からなら予定の時間には余裕を持って間に合うだろう。

 歩いているとすぐ隣を焦った様子で誰かが走り抜けていった。一瞬のことなので誰かよく分からなかったが検討はつく。何人か候補がいたのでその中の誰だろうな、なんて事を考えていると管制室の前まで来ていた。アルトリアはまだ来ていない。基本的には決められた時間の十分前には既にその場にいる彼女にしては珍しいことだ。

 そして午後四時の直前にアルトリアは走ってこちらまでやってきた。

 

「珍しいね、何かあった?」

 

「お世話になったサーヴァントの方達にお礼を言いに回っていたのですが、残念なことに一部の方が不在でして。ギリギリまで探していたらこんな時間になってしまいました、申し訳ありません」

 

「結局、その人達には会えた?」

 

 アルトリアは首を横に振る。可能ならば一緒に探してあげたいけど残念なことにそうも言ってられなかった。

 

「そう、残念だったね……。 もし言伝てがあるなら作業しながら聞くからその時に教えて」

 

「ありがとうございます、リツカ。是非お願いします。それでは時間ですし、そろそろ入りましょう」

 

「うん、そうだね。行こう」

 

 そうしてわたし達は管制室の扉を開けて足を踏み入れる。

 

 二人の時間はあと僅か……

 




ここまで読んでくださってありがとうございます。
前書きにも書いたのですが、書いてるうちにどんどん量が増えてしまい、とうとう一万文字を超えてしまったので第三節という形を取らせていただきました。延ばし延ばしになってしまって申し訳ありません。恐らく次でセイバーのアルトリアの話はお終いになると思いますので宜しければ今後ともお付き合い下さい。
アルトリアの次はエミヤオルタとの話を書かせてもらう予定です。エミヤオルタ編は今回の反省を生かして最後まで書ききってからの投稿を予定しています。間が空いてしまうかも知れませんが読んでくださると嬉しいです。
最後に、前回の後書きの繰り返しになりますが、読んでくださった方、評価、お気に入りをしてくださった方。皆様ありがとうございました!とても嬉しかったです!

今後優先して欲しいことはどれですか?

  • 更新速度
  • 1話辺りの密度
  • 色んなサーヴァントの出番

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