未来からの手紙   作:スターゲイザー

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第三十話 未来決戦・結

 

「情けないぞ、ザマス。どうしてこんな恐ろしいことをしたのだ」

 

 耳飾りを付けていないゴワスが手を伸ばせば届く距離にいるザマスに向かって真摯に問いかける。

 

「何が恐ろしいと? 人間は駆逐せねば世界は美しくならん。神も同罪だ。何もしない神など害悪でしかない」

「害悪? 害悪と言ったか。では、あのブラックという者がやったことはどうなのだ? あれが本当に正しい事だと、お前はそう言うのか」

「それは……」

 

 ゴワスとザマスが何やら問答を行っているが、悟空にとって片方は怨敵でもう片方は知らないので話に興味はなかった。

 

「どうしてヤジロベーがここに、いや死んだはずじゃ……」

 

 大分前にトランクスから未来では戦える戦士は自分だけであると聞いていたのでヤジロベーも死んでいるものと思っていた。

 

「勝手に殺すな。まあ、一度殺されかけてからは怖気づいて人造人間が倒されても人前には殆ど出て来なかったけど」

 

 つまりはトランクスが大きくなる前に人造人間に殺されかけてからずっと隠れていたということか。

 

「時として神も間違う。お前を正しく導けなかったのは私の罪だ」

 

 一歩、ゴワスがザマスへと近づく。

 

「より悪へと傾いたあのブラックのように成りたいのか、ザマス」

 

 正義も独善が過ぎれば悪となる。

 ゴクウブラックのあまりに下衆なやり方に嫌悪感を覚えて揺らいでいたザマスに向かってゴワスは手を差し伸べた。

 

「過ちを認め、全王様に謝りに行こう。そして一緒に第10宇宙に帰るのだ」

「…………今更、何を言い出すのです」

 

 一度は揺らいだザマスは応えそうになった手をもう片方の手で押さえつける。

 

「人間0計画は佳境を迎えている。私自身、多くの神を殺したのだ。もう後戻りなど出来るはずがない」

 

 過ちを認めたところで為した結果は、流した血が消えるわけではない。

 罪を認めてしまえば、罪に塗れた自身をザマスは許すことが出来ない。

 

「いいや、誰にでも悔い改める道はある。戻って来い」

「ゴワス様……」

「さあ、手を取ってくれ」

 

 ザマスは差し出されたゴワスの手を見る。

 この手を取れば、この懊悩から救われるのかと考えたザマスの手が動く。

 

「やはり頼れるのは自分だけか」

 

 その姿をベジークスと戦いながら見ていたゴクウブラックは落胆した。

 

「俺であっても俺ではない。ゴワスに説得されるようでは正義への覚悟が甘すぎたようだ」

 

 自分であっても経験したこと、感じて来たことが違うのだから、やはり同じようでいて違うということなのだろう。

 

「その体、その意志、私が受け継ごうぞ、ザマス」

 

 彼はどこまでいっても独善的だった。

 ベジークスを蹴り飛ばしたゴクウブラックは左耳に付けているポタラを右耳に付け直す。

 

「なっ!?」

 

 ポタラの合体条件が整ったことを知らないザマスの体が無形の力で引っ張られる。

 

「ザマスっ!?」

 

 ゴワスの呼びかけも届きかけた手は触れることすら許されず、ザマスの体はゴクウブラックへと引き寄せられていく。

 神であるザマスの力でも抗うことは出来ず、ポタラによってゴクウブラックと融合してしまう。

 

「我が姿は正義、我が姿は世界」

 

 ゴクウブラックとザマスが合体した後、そこには一人の人物が空に浮かんでいた。

 

「崇めよ、称えよ、この気高くも美しい、不死にして最強の神を」

 

 合体ザマスの背後に浮かぶ光輪が世界を照らし出す。

 

「見よ、無限に力を高めていく肉体と不死身の体を」

 

 地が震える。天が荒れる。

 

「何故だ! ザマスは改心しかけていたというのに!!」

 

 ゴワスは後少しで握られるはずであった手を掴み、一人となってしまったザマスに向けて叫ぶ。

 

「ザマスとは唯一神。他に理解されず、他を理解せず、故に孤高、尊いのだ。界王神如きが我を惑わせると思うな」

 

 切なるゴワスの叫びにも合体ザマスには届かない。

 

「心地良い、我が身に満ちるこの力。正にこれこそが正義。さあ、大地を貫き、全てを洗い流そう。神の世の到来を祝う宴の始まりだ」

「させねぇ」

 

 ベジークスですら指一本で倒せる力に膨れ上がった合体ザマスの強さを前にしても、ヤジロベーの手を借りてでしか立つことが出来ない悟空は揺らがなかった。

 

「またお前か、孫悟空」

 

 宇宙を震わせるほどの圧倒的な力である。

 悟空に興味を失った合体ザマスの眼光ですら、それだけで人を殺すに十分な力を有していてヤジロベーが怯むほどだった。

 

「そんな体で何が出来る」

「こんな体じゃ何も出来ねぇだろうな。でもよ、オメェは負けるんだ」

 

 そう言って悟空が肩を貸してくれるヤジロベーに目を向けると、彼は懐から小さな小袋を出した。

 

「俺は人造人間とは戦わなかった」

 

 ヤジロベーにとっては恐怖の象徴であったベジータ。

 そのベジータですら歯も立たなかった人造人間にヤジロベーは完全に怖気づいた。

 逃げた。殺されかけてもしぶとく逃げ延びた。

 だからこそ、たった一つだけ残った物がある。

 

「それは仙豆!?」

 

 ヤジロベーが小袋から出したの物を嘗て見たことがある界王神が叫ぶ。

 

「恥を晒すような人生だった。それでも俺は」

 

 戦う力があったのに逃げて、逃げて、逃げて…………だからこそ、繋げた希望もあるのだ。

 

「今更、我の足下にすら及ばない有象無象のサイヤ人が回復したところで無意味」

 

 悟空が仙豆を食べて完全回復する。しかし、ゴクウブラックであった時よりも大幅にパワーアップした合体ザマスの前には羽虫同然。

 それが分かっているはずの悟空に焦りはない。

 

「本当にそうか?」

 

 ゴクウブラックは、合体ザマスは、人と神を見誤った。

 

「合体はオメェだけの専売特許じゃないんだぜ」 

「なに?」

 

 確かに悟空達もフュージョン(合体)をしていたが、ゴジ―タやベジークス以上の戦士が生まれたところで合体ザマスの脅威ではない。

 本当にそうか、と合体ザマスは孫悟空の言葉だけは無視できずに考えて気づいてしまった。

 

「――ポタラか!?」

 

 界王神であるゴワスがポタラを付けていない理由にどうして思い至らなかったのか。

 ベジークスであっても絶対に勝てない敵だったが悟空は絶望していない理由は何なのか。

 ハッ、と合体ザマスが確認する為にゴワスを見たことが隙だった。

 

「オラ達が勝つ」

 

 その間に先にポタラを身につけていたベジークスと、界王神に渡されていた悟空が身に着けて合体する。

 

「―――――――決着を着けようぜ、ザマス」

 

 光が晴れる。

 光が生まれる。

 光が差し込む。

 

「き、貴様……」

 

 ベジークスと悟空が合体したゴジークスの力によって、合体ザマスの力で震えていた宇宙が振動を止めた。

 それはゴジークスの力が完全に合体ザマスを上回っている証明でもある。

 

「こんなことがあってたまるものか!!」

「これが現実さ」

 

 膨大な力を纏って突進してきた合体ザマスの四肢が何時の間にか切り払われていた。

 目にも映らない、止まらない。あまりにも早過ぎる攻撃に合体ザマスは突進した勢いのまま地面に倒れ込んで始めて自分の四肢がないことに気付いた。

 

「我は不死身、どんな攻撃も意味はない」

 

 舞空術で体を浮かして気の剣をダラリと下げているゴジークスから距離を取り、四肢を再生させていく。

 

「どれだけ力で勝ろうとも不死には勝てない。やがては貴様も疲れ果てるだろう」

「…………遅いな」

 

 何が遅い、と揺るがない勝ち目を誇って言い返そうとした合体ザマスも自身の異変に気付いた。

 

「再生が、遅い……?」

「やはりお前の体には残ってしまったようだな、孫悟空という人間が」

 

 指先まで完全に再生するのに、ザマスの時ならば一瞬で再生された回復力が明らかに落ちている。

 

「合体の影響で再生能力が遅れようとも不死には変わらない。貴様に負けるはずが」

「では、試してみるとしよう」

 

 直後、青色のオーラを纏うゴジークスが合体ザマスの背後に予兆も無く現れる。

 瞬間移動ではなく、単純にあまりの早さに合体ザマスの目にすら止まらなかった。

 四肢を切り落とされたのに気が付いたのが地面に倒れたからだったように、上空に向かって蹴り飛ばされたのに気づいたのも雲を超えてからだった。

 

「ファイナルかめはめ波!」

「ぐぁああああああああああああああ――――――っっ?!?!?!?!」

 

 だからこそ、ゴジークスが放ったファイナルかめはめ波を避けることも出来ず、そのまま地球外にまで飛ばされる。

 

「ぐぅ、ぬっ……この程度で我がやられるものか!!」

 

 ファイナルかめはめ波によって破壊と再生を繰り返しながらも合体ザマスの心は折れない。

 

「今は負けようとも、何年かかろうが必ず我は地球に戻って」

 

 このペースならば合体ザマスが消滅することはない。無限にファイナルかめはめ波が放たれるはずがないのだから、宇宙の果てまで飛ばされようとも必ず地球に戻って復讐してやると誓っているところで背後が明るいことに気が付いた。

 

「た、太陽だと――――ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 

 迫る太陽を目にした合体ザマスだったがファイナルかめはめ波の勢いが更に増して抜け出すことは出来ない。

 そのまま太陽の中心に落ち、その身を焼かれ続ける。

 

(再生が!?)

 

 しかし、再生する。それも中途半端に。

 焼かれて、再生して、焼かれて、再生して、焼かれて、再生して、焼かれて、再生して、焼かれて、再生して、焼かれて、再生して――――――。

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■?!?!?!?!」

 

 焦熱地獄が無限ループする。

 体の大部分を失った状態で太陽に放り込まれた合体ザマスは、焦熱と再生を繰り返して思考すらもままならない。

 

「お前の顔はもう見たくない。永遠にそこにいろ」

 

 ファイナルかめはめ波で破壊されている分の方が多く、かめはめ波が消えても太陽に焼かれる分と再生される分が完全に拮抗して、死ぬことも抜け出すことも出来ない永遠の地獄を味わうことになる。

 

「太陽に焼かれ続ける地獄で、己が行いを永遠に悔い続けるがいい」

 

 目論見通り、合体ザマスを適度なダメージを与えて太陽に放り込んだゴジークスが言った直後、ポタラが壊れて合体が解ける。

 戦いは終わった。合体ザマスは犯した罪に相応しい地獄を味わい続ける。

 

「終わったな、トランクス」

「はい、父さん」

 

 そう言って喪った者達を悼むトランクスを慰めるように、ゴジークスがファイナルかめはめ波で開けた雲間から太陽の光が差し込んで包み込む。

 

「仇は打ったぞ、チチ、悟天」

 

 静かに涙を流すトランクスと悟空の姿を見たベジータは鼻を鳴らして腕を組んでいるが二人に何か言うことなく、未来のブルマを哀悼するように目を閉じた。

 

「ザマス……」

 

 太陽にいるザマスを見上げるゴワスは複雑な表情を隠せず、後少しでも手を伸ばすのが早ければと後悔を抱える。

 界王神は全てを見届けて、ブラックによって殺された全ての人達が救われますようにと願う。

 

「やっと終わったがや」

 

 その彼らの後ろで、やっと穏やかな世界になるだろうと安心出来たヤジロベーが腰を下ろして大きな息を吐いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと戻って来たね」

 

 悟空とベジータがタイムマシンで現代に戻ってくると、待ちくたびれたとばかりに破壊神ビルスと天使ウイスが待ち構えていた。

 

「あれだけ警告したのに時間を弄るなんて君達は馬鹿なのかな」

 

 ビルスの後ろには心配そうな悟飯と悟天、トランクス、そしてブルマが立っている。

 少なくとも彼らには何の手も出されていない様子なので悟空とベジータは安心してタイムマシンから下りる。

 

「さあ、とっとと破壊してしまおうか」

「お待ちください、ビルス様」

 

 最早、何も聞く気は無いと悟空達を破壊しようとしたビルスを止めたのは時の指輪でやってきたゴワス。

 

「彼らは我が弟子の過ちを正してくれたのです。罰ならば私に」

 

 そう言うゴワスから視線を外して悟空達を見れば、随分とズタボロな様子。

 

「ザマスが行ったことは本来ならば同じ神である私達が止めなければならないことなのに、それを彼らが止めてくれたのです。此度の彼らの時間移動は、元を正せば弟子を正しい道に導けなかった師である私に責任があります。破壊するならどうか私に」

「しかし、君を破壊するとラムーシまで死ぬじゃないか」

「神であろうと罪は罪。人であるから裁き、神であるから裁かないなど許されることではありません」

 

 ゴワスの言うことは最もであるとビルスも考えてしまったが、破壊神と命を共有する界王神を他の宇宙の界王神が勝手に破壊など許されることではない。

 

「なんでそこまで」

「あの合体したザマスの再生力が弱まったのは、私の弟子であるザマスの意志であると信じたい。私が信念を貫き通せなくてどうするというのです」

 

 思い込みなのかもしれない。想像の産物なのかもしれない。

 それでもザマスを導こうとしたゴワスが命欲しさに自らの信念を曲げることが許されるはずがない。それもザマスを止めてくれた悟空達を見殺しにすることなど。

 

「む、むぅ……」

 

 意気込んでくるゴワスに引き気味のビルス。

 

「そうです、ビルス様。悟空さん達の為したことは本来は破壊神が対処すべき事案だったのです。感謝こそすれ、恩を仇で返すなど神のすることではありません」

 

 援護射撃をする界王神。

 

「界王神、弱っちいくせに僕に意見する気か」

 

 この忠言に機嫌を損ねたビルスが界王神にメンチを切るように凄む。

 

「ぅ……本来、破壊神と界王神は同格。破壊ありきで物事を考えるビルス様に生命を司る界王神である私が物を申せなくてどうするというのです!」

「お前――っ!」

 

 まさか完全に見下していた界王神が言い返して来るとは考えてもいなかったビルスが意地になって手を上げた。

 

「ビルス様」

 

 激昂しそうになったビルスの肩をウイスが掴む。

 従者であり、破壊神がその本質を外れた時に止める役割を持っているウイスの行動にビルスはたちまちに冷静さを取り戻す。

 

「…………すまない、感情的になってしまった」

 

 大きく深呼吸をして破壊神としての一面を取り戻したビルスは一言謝る。

 

「だが、警告したにも関わらず、再び時間を弄ったそいつらの罪が消えたわけではない」

 

 話を見守っていたブルマ達も一度は安堵したが、続くビルスの言葉に体を強張らせる。

 

「ですから、それは」

「いいから聞け」

 

 悟空達が時間移動をした理由を言おうとした界王神を遮るビルス。

 

「僕もブラックとかいう奴がしたこと、ザマスの目的を知っている。間接的に聞いている話だけでも件の界王神見習いが起こした凶行は決して許せる行為ではなく、破壊神に代わって止めたことは評価しよう」

 

 そして界王神二人の意見もあるので今回だけは見逃す、と付け加えた。

 

「何度も時間移動を行っていた小僧がいないことも大きいがな」

 

 破壊神には時間移動をする術はないのだから、未来トランクスが自分の時代に残ったことも破壊をしない理由の一つであると締め括ったビルスの横でウイスが口を開く。

 

「タイムマシンについても現存する物は部品に至るまで完全に破壊し、二度と製造・操作しないことです。言葉遊びで見逃すのは一度だけですからね」

 

 ブルマを見て言ったウイスは何らかの方法でタイムマシンを塵としてしまった。

 破れば自分はタイムマシンのように塵にされると実感したブルマも何回も頷く。

 

「僕をこんなに虚仮にしてくれたのは君達が始めてだ。もう顔も見たくないね」

 

 そう言って背を向けたビルスはウイスの肩に手を乗せた。

 

「ありがとう、ビルス様。破壊しないでくれて」

「ふん、一度は破壊しようとした相手に礼を言うなんて変な人間だね」

 

 奇特な人間だと鼻を鳴らしたビルスは、悟空に君は不思議な男だねと言ってウイスと共に去って行く。

 

「皆様、本当にありがとうございました。また改めてお礼に伺わせて頂きます」

 

 界王神は最後に深々と礼をしたゴワスと共に去る。

 

「ねぇ、孫君達。もう遅いし、疲れたでしょうかうち(カプセルコーポレーション)に泊って行ったら?」

 

 戦いの空気が消えたことにホッと安心したブルマが悟空達にカプセルコーポレーションに泊って行くかと聞く。

 

「僕、トランクス君と遊びたい!」

「悟天もこう言ってますし、どうしますかお父さん」

 

 トランクスと遊びたい悟天は悟空にまとわりつきつつも賛成の意を表明し、悟空の体を心配した悟飯も賛成しながら聞く。

 

「…………いや、家に帰ろう。二人とも、母さんが待ってる」

 

 だが、チチの顔が見たく、家族で過ごしたい悟空は礼を言いつつも家に帰ると言う。

 

「えぇ、そんな」

「構わんだろ、トランクス。好きにさせてやれ」

 

 残念がるトランクスの頭に手を置き、悟空を擁護したベジータ。

 

「ありがとうな、ベジータ」

「ふん、目障りだ。さっさと消えろ」

 

 ベジータに礼を言って、悟空達は瞬間移動をする為に寄り添った消えた。

 

「腹が減ったな。さっさと飯にするぞ、ブルマ」

「はいはい」

 

 消えた三人に見送り、盛大に腹を鳴らしたベジータに笑ったブルマが料理を用意する為に家に戻ろうとする。

 

「そうだ、トランクス。今日は一緒に寝るか?」

「ぶぅ、悟天と遊びたかったのに…………え、パパ、今なんて?」

「嫌ならいい」

「どうしちゃったのよ、ベジータ」

 

 歩き出しながら隣にいるトランクスに今日は三人で寝るかと聞き、トランクスは戸惑う。珍しいベジータの提案に振り返ったブルマが物凄く驚いた顔をしながら問いかける。

 

「俺にだって偶にはそうしたい時もある」

 

 しつこく絡んで来るブルマとトランクスの相手をしながら、ベジータは見上げた夜空を悟空も見上げているだろうなと理由も無く思った。

 

 

 




以上、ゴクウブラック編からビルス編、これにて完結です。


ゴジークス・ブルー
((25×25/1.5)50*)*3670(二人がゴッドの為、倍率が下がる)=76854333(7685万4333)
 ベジータが負傷しているので本来は
    ((18×18/1.5)50*)*3670(二人がゴッドの為、倍率が下がる)=39636000(3936万60000)
 に収まります。

合体ザマス 200*85000=17000000(1700万)

悟空とベジータはフュージョン+ポタラの合体では、ポタラが壊れることを知っているので即殺。
不死身だろうが太陽に焼かれ続ければ地獄だよって話。




次回予告

「他の宇宙にここまでの奴がいるとはな」
「ほっほっほっ、あなたほどの人は第6宇宙の暗殺者以来です。中々、楽しい戦いでしたよ」
「ジレンがやられた!?」


「ふ、フリーザ!?」
「さあ、私と闘いなさい孫悟空」

「界王拳20倍だ!!」
「――――まるでデジャブですね。あの時とここまで同じになるとは。しかし、ここから先は全く違う」
「凄ぇ、本当に凄ぇよ、フリーザ」
「さらばです、孫悟空」

孫悟空死す

「フリーザの力は破壊神をも大きく超えた領域にある。お主も神を超えるしかあるまい」
「超サイヤ人ブルー・界王拳20倍はオラの限界だ。多少のパワーアップしてもフリーザは超えられねぇ」
「言ったはずだ、神を超えろと。神の力を備えた己が化身と向かい合うのだ」
「戦いばかりの人生だったけど、アイツラを幸せにしてやりてぇ、一緒にいてぇって思ったんだ」
「お、お前は孫悟空!? フリーザに殺されたはずじゃ」
「今のオラは超サイヤ人ゴッドの力をサイヤ人を完全にコントロールしている。さしずめ、そうだな超サイヤ人4ってやつかな」
「互角―――いえ、このまま戦えば先に地球が壊れる。そうなれば、アナタはまた怒り、限界を超えて来る。ここは引いた方が無難ですね」
「オラももっと強くなって見せるさ」
「私はそれを更に超えて見せましょう」


ゴールデンフリーザ編、始まり――――せん。
作者のモチベーションが低下してしまった為、もしかしたら何時かは続きを書くかもしれませんが未来からの手紙はここで完結です。

未来チチから始まって、未来チチにて終わる。切りも良いかなと。

短い間ですが多くの方に読んで頂き、感想などありがとうございました。








殺伐とした話となってしまったので、次回作は金田一少年の事件簿で癒されるとしますかね。

ではでは。



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