レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う   作:nyasu

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レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う

そこは深い深い森の中、人が入れば迷い込むようなそんな場所。

そんな森の奥地にある人工物には少年と少女がいる。

 

「朝なのよ、れおなるど!朝は起きなくてはいけないのよ、鮮やかな紅茶にスコーンが私達を待ってるわ」

「おいでアリス、俺は眠い」

「もうっ、いけない人!仕方ないわ、えぇ仕方ないのよ。少しだけなんだからね」

 

うんしょっと、声を出しながらよじ登るようにベッドに少女は乗り上げて、布団の中に入る。

その顔は満更でもないのか満面の笑みであった。

 

「あぁ、人生で素晴らしき功績はアリスという存在を生み出した事だろう。安寧最高、二度寝大好き」

「お馬鹿な人、褒めても何も出ないのよ」

「そうだな、うん、そう思う、じゃあそういうことで」

「もー、もーもーもー、生返事だってお見通しなんだから」

 

いやいやいや、と腕の中で少女が暴れるので離してやる。

すると、どうだろう。

少女は、俺の身体を揺するではないか。

やめろアリス、その起こし方は俺の睡眠を邪魔している、つまり効く。

起こそうとし、一頻り行動したがアリスは諦めて食事を取りに行った。

リビングには足の生えたリンゴの木があり、それが朝食となるのだ。

小さな体には十分なのだろう、リンゴで満腹になるんだからな。

他にもリビングには、確認できてないが無限に乳が出せるようにした牛、金の卵を産み出す鶏、食べられても復活する羊などがいる。

全部、アリスが作り出した存在だ。

いや、アリスではなくナーサリーライムが正式名称なんだけどな。

 

「坊っちゃん、朝でございます。今朝は、ロンネフェルト製の茶葉が手に入りましたのでスコーンとご一緒に如何でしょうか?」

「おいおい、日本じゃ購入するのは難しかっただろ。それと、セバスチャンが俺の下に来るなんて何か企んでる気がするんだが……またネコか、ネコを拾ってきたんだろ」

「流石坊っちゃん、私のことはお見通しという事ですか」

 

暗い暗い闇の中、正確には布団の温もりの下、俺は聞こえてきた悪魔のような美声に返事する。

まぁ、その声の主は正真正銘悪魔ではある。

仕方ないなと、布団から半分顔を覗かせれば眩しい笑顔が広がっていた。

ピシッと黒い執事服を着こなす、黒い髪に魅惑的な赤い瞳の青年。

悪魔で執事である、セバスチャンである。

そのセバスチャンの白い手袋の上には、黒い猫がぐったりとした状態で寝ていた。

なるほど、コイツの撫でテクにやられたと把握。

 

「君って奴は、これで何度目かね。僕ぁ、うんざりするほど猫を飼ってるよ」

「おやおや、そうあれかしと創造したのは我らが父である貴方ではありませんか」

「やめろよ、そういう大袈裟な言い回し。あー、目が覚めてきたぁ……起きるか」

 

喋ってたら眠気も吹き飛んでしまったので、俺は布団ごと起き上がる。

布団から出るとか、頭悪すぎ。

布団を身に纏えば眠くなった時、横になっただけで寝れるんだもんな。

 

「やれやれ、坊っちゃんはバカでございますか」

「お、重い……トールを、トールを呼んでくれ」

「トールは生憎、アリスの面倒を見ているので呼んでも来ませんよ」

 

神は死んだ、目の前にいるのは悪魔である。

えー、男に持ち上げられるとか趣味じゃないんですけど……。

そのままゴロゴロ転がる事で移動を開始する。

逆に考えたんだ、起き上がらなくてもいいやって。

 

「大変だわ、布団が動いているのよ。まぁ、まぁまぁ、れおなるどってばまた転がってるのよ」

「おっはようございまーす、小林さん!小林さんも、お茶会ですか」

「おい、僕の名前はレオナルドだ。ただのレオナルド」

「はい!つまり、小林さんですね」

「おいぃぃぃぃ!何でだよぉぉぉぉぉ!おかしいだろ、小林レオナルドって変だろ」

「素敵です、最高に素敵だと思います」

 

俺は思わず、目の前にいる知性を胸に奪われたかのような巨乳メイドにツッコミを入れる。

因みに大きさはDだ。ドラゴンはDカップ、古事記にも書いてあるらしい。

そんな胸の大きいメイド、因みに正体はドラゴンは頭がおかしい。

いや、俺のイメージが彼女を変えてしまったのだろう。

すまない、小林さん好き設定で作ってしまってすまない。

 

「あぁ、お腹は空いたけど食べるのダルいわ」

「つまり食べさせれば良いんですね」

「小林さん呼びさえ無ければな」

 

ウチの巨乳メイド、トールちゃんが俺の口に食事を運んでくる。

でも、ちょっとまって欲しい。

スコーンばっか食わされると、喉がパッサパサになるんやけどそこんところどう思う?

 

「飲み物ですか?」

「ちょ、熱そうだから近づけ、アチチチ!?お前、わざとやってんだろ!」

「やってませんよ」

 

この子は、あれだよ。

創造主に対する敬いって物が足らないんだと思うんだよ。

俺がそんなことを思いながら食事をしていると、何やらアリスがソワソワしていた。

その視線の先には、猫がいた。

猫である、子供は猫が大好きだって分かんだね。

なお、子供じゃなくても猫は好き。

 

「黒い、黒い猫だわ。きっと、チェシャ猫のように笑うのよ」

「これアリス、彼女は怪我をしていたのです。死ぬほど疲れてるので、騒がないで下さい」

「せばすちゃんは意地悪だわ、そんなに私うるさくないのよ、本当よ?」

「ですが、休息が――」

 

セバスチャンが言葉を止め、ふとどこか遠くを見る。

俺には分からない、何かを感じているようだった。

因みに、森の支配者であり森を作り出しているアリスも何か気付いていた。

 

「おいおい、普通の人は近寄れないようになってるんだろ?」

「えぇ、ですから普通ではないのでしょう」

「下等生物が、私達の庭に踏み入れるなんて……」

 

ウチのメイドがおこだった。

もう、ゴキブリを見つけた時と同じくらいには嫌そうな顔をしている。

まぁ、庭に侵入者がいるという状況が虫を見つけた状況に近いんだろう。

俺には分からない感性だが、どうでもいい存在を虫ケラ程度に見てるからな、彼女ってば。

 

「さて、どうしましょうか坊っちゃん」

「任せる、よきにはからえ」

「……イエス、マイロード」

 

セバスチャンが笑みを深めて、その場から消え去った。

誰だか知らないが、御冥福をお祈りします。

 

「しかし、ここに来るとは結界を突破してくる何かがあるってんだろうな」

 

恐らくは、アリスが知らなかった猫。

アリスが知らないと言うなら、創造していない生物であるということだ。

なら、その猫は外から来たということになる。

 

「嫌だ嫌だ、俗世の厄介事が舞い込んできやがった。ウチのメイドが原因じゃないのかなぁ。ほら、ドラゴンって争いごとに縁があるってこの世界では言うらしいしさ」

「えー、私のせいですか。ひーどーいーでーすー」

「ええい、引っ付くな。布団が暑いんだから、暑苦しいでしょうに」

 

とはいえ、誰が何の目的で猫を追いかけてきたか興味がある。

アリスには鏡を作って貰い、そこに魔術を施す。

この世界に存在する魔術というのは、奥が深くて中々面白い。

あと、便利である。こういうふうに遠見の魔術とか覗きしやすいからな。

 

「ふーんふーんふーん、おやおや、コイツは面白い事になってるね。この世界の、悪魔だなアレは」

「コウモリさん達が群れているわ。まぁまぁ、みんなでお茶会を開きましょう、きっと楽しいのよ!うふふふっ」

「ダメですよアリス、大抵の悪魔は調子に乗ってて目障りなだけですからね。きっと、つまらないですよ」

「そうかしら?そう、それなら残念ね」

 

しょぼーんとするアリス、現実は非情である。

さぁ、我が胸に飛び込んでこい慰めてやろう。

えっ、嫌だ?現実は非情である。というか、俺に厳しすぎる。

 

「私も、私も見たい」

「ほれ」

「セバスチャンがお話してるわ。でも、楽しそうではないわね」

 

そうかそうか、と俺もセバスチャンの様子を見ることにした。

悪魔達は、背中にコウモリの翼を着けたオッサンに見えた。

何ていうか、失敗したバッドマンのコスプレに見える。

トールが口の動きから、何を喋ってるのか言葉を拾ってくれる。

 

「これはこれは悪魔の皆様、我々の領地に何か用でございますか?」

 

セバスチャンがニヤつきながら問いかけた。




ナサリーライム(アリス)

FateシリーズのゲームFate/EXTRAで登場したサーヴァント。
Fateシリーズでは、聖杯戦争という魔術儀式が行われている。
聖杯戦争、それは七人の魔術師(七人とか言ってるけど八人目とか最大で十四人とか十五人とか、ぶっちゃけキノコの発言を信じてはいけない)による儀式の名称である。
聖杯(炊飯器とかキャラを強化するアイテムとかの場合もある)と呼ばれる願望を叶えるアイテムを魔術師同士がサーヴァントと呼ばれる過去の英雄や伝説の登場人物を降霊術に寄って呼び出して戦わせながら奪うのが聖杯戦争である。
なお、召喚に関しては細かい制約はあるのだが気にしてはいけない(東洋の英霊とか神霊は呼び出せないとか、そんな設定はなかった。なお最近では悪霊から法螺話まで、取り敢えずなんでも召喚できる感じになってる)

ナサリーライムは、そのFateシリーズにおける月の聖杯戦争に登場したサーヴァントの一体である。
他にも冬木とかルーマニアとか色々あるので興味がある人はアニメを見よう。

ナサリーライムはマスターの"ありす"とそっくりな、黒い服を着た少女。ありすからは「アリス」、もしくは「あたし」と呼ばれる。

続編『Fate/EXTRA-CCC』では、BBに蘇生されたマスター・サーヴァントとして再登場。初対面の際は顔見せのみだったが、物語後半で再登場した際はメルトリリスの"仕打ち"を受けてしまい、ダンジョンの該当ステージ内全てのザコエネミーが"アリス"となってしまう異常事態が発生した(イベントを完遂し彼女を"解放"すると元のエネミーに戻る)。
なお、wikiのまんまである。

ありすと同じような無邪気な言動ではあるが、聖杯戦争に参加している事を理解しており、ありすの願いを叶えつつ、プレイヤーを確実に殺しにかかってくる。でも可愛いから許せ。

一見するとマスターであるありすの色違いにしか見えない外見も、金属の光沢を持ち周囲の光景が映り込むドレス(EXTRA作中でも描写されていた)や本物の球体関節の手足(EXTRA material 79頁のありすとの肘関節の描き分けを参照)など、人ではない事を強調したかのようなデザインになっている。
名前を奪い、存在を消去してしまう固有結界「名無しの森」を始め、外見に似合わぬ凶悪な能力を多数保有する。

実在する絵本の総称「ナーサリーライム」。わらべうた。絵本のジャンル。
おとぎ話の概念が、子供の夢を守る英雄としてサーヴァントになったという特殊な存在。言ってしまえばおとぎ話の化身。サーヴァントが固有結界を作るのではなく、固有結界そのものがサーヴァント。

固有の姿を持たず、マスターによってビジュアル・能力を自由に変化させる。
今回はマスターである「ありす」の愛読書であった「不思議の国のアリス」と「自身が物語の主人公だったなら」という望みから、この様な姿をとっている。

FGOと呼ばれるスマホゲーム(噂では日本国民の三人に一人がプレイしている)では、他のょぅじょ達との会話が楽しめる。
趣味が解体するだったり、趣味がサンタだったり、趣味が拷問な幼女や鬼の友達がいる。
ゲーム内で出て来るアンデルセンと呼ばれる童話作家とは童話の結末に対して熱い議論をかわしたりする。
それが見たければ今すぐダウンロードしておこう。

見た目をイメージするならば、黒いゴスロリを来た銀髪の女の子を想像すると良いだろう。
えっ、当たったのに本だった?
そんな君は霊基再臨させれば可憐な姿が拝めるぞい。
作者のオススメは、ジャックでスターを稼ぎ、ジャンヌ・ダルクオルタリリィで回復し、クリティカルで戦うだ。

そんなパーティーで大丈夫か?
大丈夫だ問題ない、たとえネタパーティーでも、最初に可愛いと思った気持ちに間違いなんて無かった。
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