レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う 作:nyasu
ヴァーリが呂布と戦っていた。
「うおぉぉぉぉ!」
「■■■■■■!」
「ぐわぁぁぁぁ!」
ぶっ飛ばされるヴァーリ、正直見ていて飽きてきた。
そもそも、この世界の主人公とか関わってないから勝手に知らん所で勝手に波乱万丈な生活してんだもんなぁ。
そうだ、別の世界へ行こう。
「素晴らしい、俺が全力を出しても勝てないなんてな!」
「チミ、ボクチン達は他所行くよ。そうだ黒歌一緒に来ないか?」
「どういうことニャ?」
「異世界に行く」
黒歌は何を馬鹿なと言った顔をしたが、まぁ出来なくもないかとでも思ったのだろう。
少し考えてから、辞めとくわと言った。
私は悲しいポロロン。
「トール」
「はーい」
原理は不明だし、自分で創っておいてなんだが何をしてるのかさっぱり分からんが空間に穴が開いた。
よく見慣れた光景であり、こう知らない景色がそこにあると思ってもらえればいい。
どこに繋がってるのか不明である。
超能力とか魔術とか無い、ラブとコメディの世界だったら好き勝手出来るのにな。
どこになるか、楽しみである。できれば、女子が高レベルな世界、かわいい女しかいない世界に行きたい。
選別として呂布をプレゼントして、俺達は異世界に行くことにした。
大丈夫だ、魔獣創造で新しく作れる。
そこは見渡す限りのコンクリートジャングルゥ……!
車が行き交い、夜の街を派手な男や女、草臥れたサラリーマンが歩く。
俺知ってる、ここ銀座だ。
秋葉原から抜け出したかのような俺達は明らかに浮いていた。
「まぁ、銀座なんてどこにでもあるだろう」
異世界になんとなく来たけどどうしようかと頭を悩ませる。
俺の今の格好と言えば、ジーンズにパーカーと全身がユニ○ロだ。
どんな世界にもある、そうユニ○ロならね。
因みに、ユニ○ロなのは○の部分が世界で違うからだ。
アンパンマンがアソパソマソになるような世界だってあるから、違うんだろうな。
「クフフ、坊っちゃんここは私におまかせ下さい」
「なんだその笑い方、お前パイナップルってあだ名付けるぞ」
「プププ、やーいやーい笑われてやんの」
「……うるさいですよ、口を謹んだらどうですか?」
トールとセバスチャンが睨み合う。
なんか、アレだな。お前達ってソリが合わないんだな。
「はいはーい、私にいい考えがありますよ」
「何?」
「異世界に言ったらまずは本屋ですよ。そこで、ない本を探せば高確率でその世界です!」
「出版されてない場合だってあるでしょう、これだからトカゲは頭が足らない」
「あっ?悪魔風情が何か言いましたか」
「なんですか?耳まで悪くなったんですか?」
なるほど一理あると思ったがそんなことも無かったぜ。
従者コンビが今にも喧嘩しそうなので、そっとしておこう。
お腹が空いてるに違いない、そうだご飯にしよう。
「大人はピリピリしてるのよ、せっかくの旅行なのに嫌だわ」
「新しい着物が欲しいわ、この間のは汚れてしまったから」
「そうね、ここには色々ありそうだわ。あっ、ドーナツ」
「何だと!?おい、主様ドーナツはどこだ!早く行くぞ」
ご飯を探していたら、雑談が聞こえたのか忍ちゃんが首だけ影から出して周囲を見渡した。
そして、ドーナツと呟いて沈んでいった。
沈むのかよ、どんだけドーナツ欲しかったんだよ。
「忍ちゃん、ドーナツあったよ」
「馬鹿め、あれはミスドではない。ミスド以外のドーナツはドーナツにあらず、いらんわいボケェ!」
「こだわりがスゴイ、子供か!子供だった」
銀座にあるし、高そうだけどな。
あっ、無一文だからダメだったか。
まぁ、金なんて金属で出来たモンスターを創って偽装すればいいんだけどな。
俺は懐で金の代わりを創りながらやることもないので、トールの案を採用する。
出版されて無くても、出版されてる物からその世界ではないということくらいは分かるからな。
タクシーに乗って秋葉原まで移動する。
なんでかって?銀座にアニメショップは無かったんだよ。
学園都市や冬木は無いことは移動中、タクシーの運転手から分かった。
おっ、アニメの話か。最近の外人さんは好きだよね、なんて言うから恐らく無い。
「やってきたぞ秋葉原」
「何でしょう、すごいざわざわしてます」
「なんでか見られてるのよ」
秋葉原に着いたら周囲から視線を感じた。
なんでか、こっちがすごく見られてる。
っていうか、スマホ向けてる奴もいる。
なんでだろう、不思議だ。
「アレ、セバスチャンかな?クオリティ高いわ」
「レイヤーよ、きっと特殊訓練を受けたレイヤーよ」
「幼女もコスプレか。写真お願いしたら事案だと思うか?」
「ギルティだ、俺達は触らない……見守るの」
何ていうことでそ、通行人達の会話からコスプレイヤーだと思われてる。
おいおい、どこにそんな要素があるっていうんだ。
着物とゴスロリとメイドと執事だぞ。
アカン、これアカン奴や。全員、おかしい。
「鬱陶しいですね、殺しますか?」
「馬鹿ですか?そんなことしたら、目立ってしまうでしょう」
「おや、怖いんですか。私だったら、ミサイルが来たって余裕ですけどね」
「問題性の論点が、やれやれ言っても無駄ですね」
ふー、ファッサとため息を吐きながらセバスチャンが髪を掻き上げると悲鳴を上げる通行人が何人かいた。
やめろセバスチャン、その仕草は腐女子に効く。
あと、トールはあんまり離れるとお店はどこですかって聞かれるからウロウロしない。
取り敢えず、みんなでアニメショップに入るとFATEが置いてあった。
つまり聖杯戦争はないと、ゼロ魔もあるな。
シュタインズゲートとか俺妹とか秋葉原関係が出そうなのは普通にあった。
アニメ化してる物なんて多すぎて、正直分かんねぇ。
取り敢えず、ハイスクールD☓Dでも買うか、そうしよう。
「なんか普通の世界ですね」
「何の世界か特定できないからな、実は俺達が知らない場所で日夜戦いを広げるような場所だったりするんだろうか」
例えば池袋に首なしライダーがいるとか、いやないか。
武偵を育てる学校も、料理で人を脱がせる学校もここにはなかった。
魔力とかそこら辺も感知してもらおうにも特になかった。
仕方ない、ゲームとアニメとマンガを買い漁ろうじゃないか。
きっと、俺の前世に戻ってきてしまったんだろう。
「アレ、アレが見たいのよ」
「いやぁ、アリスには刺激が強いんじゃないかな」
「やー、魔法少女借りるのー」
まぁ、今は楽しもうとしよう。
「マミさんが……マミさんが……」
「まどマギは彼女には早かったようだ」
それから、俺は数カ月は遊びまくった。
アリスと魔法少女を見て、大人の汚さや現実の理不尽さを見たり。
「ぱないの!?ドーナツ食べ放題とか、どうなってるの!えー、すごいすごい」
「忍ちゃん、もうやめよう。店員さん達がドン引きしてるよ、きっと赤字だよ」
ミスドのドーナツ食べ放題に忍ちゃんと行ったり。
「フフフ、フハハハ、ここがパラダイス」
「キャラ崩壊してるぞ、セバスチャン」
「猫カフェ、なんて素晴らしい」
セバスチャンと猫カフェ行ったり。
「ほぉ、この私に挑むか。良いだろう掛かって……」
「旦那、攻撃避けないとそりゃ死んじゃうよ」
「一度食らったら半分も削られるとか聞いてない」
ゲーセンで旦那が舐めプした挙句にやられるの見たり。
「どうしてニヤけてるのかしら、ゴミが」
「七実たんツンデレキター!」
「デレなんて無いのに、なんで客に人気なんだ?」
メイド喫茶でバイトしてる七実を見たりして時間を過ごした。
そして、俺は暫くしてようやくこの世界がどこか分かった。
「むむむ、風が良くないものを運んできてますね」
「おっと、右手疼いているようだ」
「ピリピリしてるのよ」
「何行ってんだお前ら」
マンションのワンルーム、部屋で寛いでいたらみんなビクッっとしていた。
おいおい、コミケ前だからって緊張してるのかなんて思っていたらみんなが一斉に同じ方向を見ていた。
『緊急速報です。現在、銀座にてテロが発生して――えっ、ドラゴン?し、失礼しました!』
テレビから聞こえた声、焦るアナウンサー、そして始まるアニメ。
おい、アリスチャンネル変えるんじゃねぇよ。
だが一瞬だったがニュースから銀座でテロが起きてることが分かった。
銀座、そうか俺達が最初に移動したあの場所がキーポイントだったのか。
「どうやら、俺達はゲートの世界に来たようだ」
「ブレねぇ、流石にニュースだろうと思ったのにアニメとかブレねぇ」
「……ねぇ、シリアスなところだからテレビの話は一旦離れようよ」
俺達はゲートの世界に来たようだ、キリッ!