レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う   作:nyasu

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悪魔っていうかモブだよな

悪魔というものは、何というかこうコウモリの翼を広げて、それでいて人に近い見た目をしているが確かに異形で、なにより全裸な感じが化物っぽいと思うのだが、なんで服を着ているのか。

そもそも、人を見下していながら人の姿をしているのが良くない。

もっと悪魔なら悪魔らしい姿をしていて欲しい。

具体的にはデビルマンみたいな感じが良いんだよね。

いや、別に人型でもいいんだけどさ。

だとしたら、人の皮を被ったというか人らしくない一面を見せてほしいのだよ。

 

「つまり、なんか嫌だ」

「小林さん、急にどうしたんですか。脈絡がない発言だったんですけど」

「だから小林じゃねぇよ、レオナルドだよ」

 

まぁ、それは置いといてセバスチャンの様子を見ようではないか。

結果は分かりきっているが、面白い見世物には違いないからな。

遠見の魔術の先で、セバスチャンに相対した悪魔達が怪訝な顔をしている。

まぁ、森を歩いていていきなり話しかけられたらそんな顔をするだろう。

 

「な、何者だ!」

「あぁ、これは失礼。私はレオナルド様に仕える執事、セバスチャンと申します」

「執事だと?何故、このような場に、そもそも我々の領地とはいったい……」

「言葉通りの意味ではございますが、どうやら理解できなかったようですね」

 

残念そうな顔をするセバスチャン、その顔が既に煽りなのだが無自覚なのか意識的にしているのか。

言葉を発する間もなく、悪魔の一人がセバスチャンに魔法を放った。

光る球体が、セバスチャンの身体を穿つ。

吹き飛び、木にぶつかるセバスチャン。

あぁ、まったく悪趣味だな。

 

「フン、なんだったんだコイツ」

「それよりここらにいるはずだ、探すぞ」

「おい、ちょっと待て……今、動かなかったか?」

 

悪魔の一人が近付いてセバスチャンの死体を検分する。

ゆっくりと、その身体に手を伸ばし、しかしそれは阻止される。

 

「ッ!?」

「やれやれ、最近の悪魔も質が落ちた物ですね」

「なんで生きて、いぎゃぁぁぁぁ」

「おっと失礼、力が入りすぎましたか?」

 

その手は、セバスチャンが掴んだ事で阻止されたのだ。

セバスチャンは掴んだ勢いのまま、オッサンのような悪魔の腕を軽く握り潰す。

悪魔は、腕を抑えて脂汗を上げながら跪いた。

慌てて迎撃体制に入る悪魔達、余裕がないなぁと眺めながら思う。

 

「無断で侵入した挙句、このような狼藉を働かれては当家としては然るべき対応をしなくてはいけませんね」

「貴様、自分が何をしたか――」

「喋っている暇などございませんよ」

 

わざと死んだふりをして、その後に痛めつけるように嬲るなんて遊んでいるのが見て取れた。

セバスチャンは立ち上がると同時に、軽く魔法の攻撃を避けながらどこからかナイフを取り出して投げ付ける。

 

「いぎゃぁぁぁ!?」

「この程度で、悲鳴を上げるとは貧弱ですね」

「何をしている、殺せ!早くしろ!魔法だ、魔法を撃て!」

 

悪魔達が思い思いに魔法を放つ、魔力を固めただけのアレを魔法と認めるのは実に癪に触るがそれを難なくセバスチャンは避けていく。

そして、避けながらナイフを投擲。

ヘッドショット、相手は死ぬ。

 

「分かりきっていた結果だが、それなりに楽しめたかな」

「れおなるどは意地悪なのよ」

「知ってる、人の嫌がる様を見ると楽しいんだから仕方ない」

「うわぁ、ドン引きです」

 

俺の性格が最悪なのは自覚はあるが、別に悪いことじゃないだろう。

少なくとも、悪魔なんて悪事しか働かない奴らが苦しむ様を見て楽しんでるだけだ。

コロッセオで剣闘士の戦いを見て楽しむのと違いはない。

 

セバスチャンは、森に侵入した悪魔を捕まえて俺達の前に持ってきた。

恐らくは、アレだろうな。どういう目的かどうか聞いておこうとかそんな理由だろう。

 

「さて、一人いれば充分でしょう。いえ、一匹でしょうか」

「貴様!この私にこんな事をして、タダで済むと思うなよ」

「おや、立場という物が分かっていないようですね」

 

俺達の目の前にいるのは五体不満足、ボコボコになった状態で拘束された悪魔だ。

生殺与奪と言うものを握られているのに、態度が悪いのはきっとリアリティが足りないのだ。

想像力の欠如と言ってもいい、こんなのは物語じゃよくある事なのに、在り来りの展開なのにだ。

物語と現実は違う、だから物語みたいに殺されないとでも思ってるのか。

あるいは、そういった物を知らないだけか。

 

「こういう奴を見るとさ、やっぱり現実味がないなって私は感じるんだよ」

「何者だ、貴様が指示したのか!」

「何者かなんて哲学的だね、種族は人間かな。人間でアレばいいけれど、化物でもあるかもね。いや、そういう話は置いといて、どうしてここにやって来たのか教えてくれよ」

「下等生物が、今すぐ私を開放しろ!そうすれば、命だけは取らないでやってもいいぞ!」

「俺、話を聞かないやつは嫌いだ」

 

いや彼には罪はないのだろう。

そうあるように、作られた存在なんだと思う。

俺も創る側の人間だから理解できるが、ここまで低能にした意図が分からない。

多分、モブとかそんなんなんだろうな。

 

俺の影が揺らめいて、中から複数の眼球が現れる。

そして、渋い声が発せられた。

 

「オーダーだ、オーダーを寄越せ主。もう、それは入らないだろう」

「手足だけ、首とか上は残してくれ」

「いぎゃぁぁぁ!?ひぃ、ひぃあぁぁぁぁ!」

 

クルリと腕を影が包むと、その腕は千切られる。

同様に、足も千切れた。

俺の影に潜む奴が食べたからだ。

 

「悪い子はお仕置きされるのよ。でも、れおなるどは意地悪だから、やり過ぎだと思うわ」

「そうかそうか、子供がこういうのを見るのも悪いことだと思うぞ」

「みーてーなーいー」

 

横から口出したアリスは俺の言葉を聞いて、目を覆いながら逃げ出した。

俺も慣れすぎていて、忘れていたけどグロイのは子供に見せるものではない。

それはそれとして、俺がやり過ぎというのは心外だ。

悪魔なんだから、生命力が強いんだ。

人間で行ったら、爪を剥いだみたいなもんだろ。

 

「んでさぁ、もう立場とか分かっただろ。ほらキリキリ吐いて、ほら目的は?」

「黒歌だ!SSランクのはぐれ悪魔を追っていた」

「へー、もしかして猫だったりする?」

「貴様!やはり、貴様が――」

「食べていいぞ」

 

喋る間もなく、悪魔は影に飲み込まれる。

食われてしまったのだ、だから喋れなかった。

それにしても、悪魔だけど猫なのか。

いや、猫だけど悪魔とでも言えば良いのか。

 

「おい、あの猫はどこにいる?」

「今は七実が見ています」

「連れてきて」

 

俺の命令で、治療されていた猫が連れてこられる。

退屈していたから丁度いい遊びになりそうだ。

 

「あらあら、レオナルドに目を付けられるなんて運が悪いわね、いえ運が良いのでしょうか」

「そりゃ、良いに決まってるだろ」

「そう思うのは、貴方だけかもしれませんけどね」

 

俺は寝ている猫に視線を向ける。

否、寝ているフリをしている猫に向けての方が正しいか。

黒歌か、そういえばそんな名前があったと思いだしたのだ。

これは使えると考えてしまうのは仕方ないだろ。

 

「さぁ、起きてもらおうか黒歌。自分は退屈しているんだ、いつまでも寝たふりは困る」

「……いつから、気付いていたの」

「そんなに震えていたら誰だって気付けるさ。それより、人の姿になってくれないか」

 

黒歌は指示に従うように、猫から人の姿になる。

勿論、全裸の猫は全裸の人間になった。

流石、名前も役割もあるキャラなだけがある。

下手なグラビアアイドルやAV女優より素晴らしいエロさだ。

あれ、エロ漫画の世界だっけか。

取り敢えず、スゴイおぱーいだと思う。

 

「うわぁ……」

「不愉快だわ」

「えっちぃのよ」

 

女性陣から冷たい視線が注がれる。

いやぁ、不可抗力って奴だよ。

こんな風に、裸になるなんて気付かなかったなぁ~。

 

「中々だな、そう思うだろセバスチャン」

「あまりよろしくない趣味かと」

「男はみんなエロいことしか考えてないんだよ!」

 

いいよいいよ、どうせ同意は得られないとは思ってたからな。

それにしても、良いからだしてるな。

これは同人誌不可避ですわ。

 

「おし、俺は決めたぞ。お前を、抱く」

「ッ!?」

「その代わり、願い事を一つだけ叶えてやる。例えば……」

 

俺は唯一知っている知識を口に出す。

 

「妹に会うとか?」

 

黒歌が唇をギュッと噛み締めながら、頭を下げた。

何ていうか色々な葛藤を飲み込んだ感じがエロくていいな。

 




セバスチャン・ミカエリス 枢やなの漫画作品『黒執事』に登場する人物。

原作ではファントムハイヴ家の執事をしている。

以降、wikiより

瞳は紅茶色。黒髪。身長186cm。

品位・教養・武術・料理・容姿など、全てにおいて完璧だが、その物腰は柔らかく極めて謙虚。

ただ、慇懃無礼に毒舌や皮肉を吐くことがあり、シエルにも容赦がない。
家事に関して非常に間抜けな使用人トリオ(フィニ、メイリン、バルド)に対しても慇懃な態度は崩さないが、度重なる失敗を度々フォローさせられていることから、心の中で暴言を吐くことがある。

猫(猫科の虎も含め)好きで、特に肉球を押すことが好き。
正体は悪魔。そのため、人間業では到底不可能なことさえ難なくこなし、人間にとって致命傷な攻撃もものともしない。

決め台詞は「あくま(悪魔)で 執事ですから」「ファントムハイヴ家の執事たる者 このくらい出来なくてどうします?」「御意 ご主人様(イエス マイロード)」。

作中では、ファントムハイヴ家で以前飼っていた犬の名前からシエルによって名付けられた。それ以前の名は不明。
ケルベロスという名の犬を飼っているが、本編には未登場。

ノアの方舟サーカス編では、入団当初から驚異的な運動能力を発揮して当然ながら注目されていた。また、この時点でウィリアムを嫌っているような素振りを見せる。サーカスでの名前は「ブラック」。ウェストン校で教師として潜入した時は、教え方が上手いと他の生徒たちからは非常に好評だった。

原案では七三分けだったが、作者に対して「それ地味じゃない?」という意見が関係者から出たため、髪型をはじめとしたデザインは急遽変更され、連載開始時には現在のセンター分けのセバスチャンとなった。

アニメでは「犬は嫌い」と発言している。第1期最終話では、真の姿(本人曰く「無様で醜悪でえげつない」)を現したが、ヒールのような足元を除いてその姿は黒い影に包まれていた。

執事キャラと言って真っ先に浮かんだのがセバスチャンであった。
ヴァンルケンハインも浮かんだが、お爺ちゃんというよりはセバスチャンの方が浮かんだのである。
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