レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う 作:nyasu
「あー、俺は最低だぁ……」
朝起きて、第一声がこんな台詞だとはな。
横を見れば、スヤスヤ寝ている美女がいる。
まるで二次元の世界から飛び出したような美女だ。
因みに尻尾は本物で、擦ると感じちゃう美女だ。
おっと、賢者モードが解除されてきた気がする。
「朝から晩までちゅっちゅしよってからに、生体リンクが繋がっている儂の身にもなれという物じゃ」
「つまり、お前も感じてた訳か」
「我が主様は相変わらずゲスというかクズというか、端的に言ってぶっ殺すぞ貴様」
「心の底からごめんなさい」
ベッドで、おぱーいを揉んでたら影からヌルっと幼女が出てくる。
鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード。
ではなく、吸血モドキである忍ちゃんである。
そんな忍ちゃんに、ベッドの上で土下座していた。
忍ちゃんはプニプニした足で、俺の頭を踏み付ける。
ありがとうございます、我々の業界ではご褒美です。
「今日ほど殺してやりたいと思ったことはない、分かっておるのか従僕」
「主様からランクダウンしたよ。ミスドで手を打っていただけないでしょうか」
「ハッ、そんな物で買収されるほど安い女ではないわ!」
「食べ放題」
「…………今回だけだ、ええいなんだその顔は」
チョロいな、忍ちゃんはチョロいなと思ってる顔である。
まったく、俺も欲望には勝てなかったぜ。
「まぁまぁ、そう怒るな。若いウチは獣欲を持て余す物だ、股座が熱り立つのも無理もない」
「やったぜ」
俺の影からもう一人の住人が顔を出す。
ようやく俺に賛同してくれる方が現れた。
素敵、抱いて、なお本当に抱かれる可能性があるのでこの発言は心のウチに留めておく。
「それで、その小娘を助けるのか」
「助けるよ、いや助けないかな。人は勝手に助かるもの、だろ?」
「胡散臭い、言葉に思いが篭ってない。重さがないから、軽く感じる、実に軽薄な発言じゃな」
「そりゃそうだ、俺の言葉じゃないからな」
忍ちゃんの問いに、俺はそう応えてベッドに倒れる。
退屈を紛らわす為に、特定のキャラの心情を無視して原作に介入しようかな、なんて考えてるからだ。
「痛いのとか嫌いだけど、ほら俺TUEEEEしたいもんじゃん。男の子って」
「知らんし、プリキュアでも見てればいいじゃろ」
「この世界に、プリキュアはないんだよ!」
「だったら作ればいいじゃろ!」
その手があったか、なんて思うまい。
だって、俺の知ってるプリキュア初代だけだもん。
まぁ忍ちゃんと話すと、そういう風に作ったからか脱線してしまうから困りものだ。
軽口というか雑談に付き合ってくれるように作ってしまったからな。
軽口だけに、軽やかに口が動くってもんだ。
「それで、目星は着いているのかレオナルド」
「駒王町って名前だったはず、そこの学校で悪魔やってんだろ、確かね」
その事については、俺よりも黒歌の方が詳しいだろう。
だが、この話題は出さないほうが良かったかも知れなかった。
少なくとも、アーカードの前じゃしないほうが良かったな。
「そうあれかしと望まれたとは言え、この怒りだけは本物だ」
「あぁ、悪かったよ」
「人を悪魔に、いや人でなくとも悪魔に変えてしまうという行為を私は嫌悪する。実に、実に不愉快だ」
「化物を殺すのはいつだって人でなければならないじゃったか?儂には分からん、人に殺される時点で化物でもなんでもないじゃろ、それ」
あぁ、うん、吸血鬼談義は別の所でやってもらうとしてそろそろ起きないといけない。
色々やることあるし、今まで色々やってたけどさ。
取り敢えず、着替えるかな。
俺は備え付けられたベルを鳴らす。
すると、トールとセバスチャンがやって来た。
「着替え」
「その前にシャワーなどどうでしょうか」
「任せた、あっ連れてくのはトールで」
「では、彼女は私が連れていきましょう」
「手、出すなよ」
「…………かしこまりました」
一礼して、お姫様だっこで黒歌を連れてくセバスチャン。
さっきの間は何なのか、ムッツリだなアイツ。
トールは俺を俵のように抱き上げて風呂場に連れていき、そしてドバっとお湯を掛けてゴシゴシ洗って、ドバっと流して、ボフッと乾かす。
もう魔法を使ってるけど、豪快すぎてというか繊細さに掛ける感じがドラゴンらしい。
なお、五分も掛からなかった。
「風呂入った気がしねぇ……」
「さぁ、ごはんですよ小林さん」
「小林じゃねぇよ、あと尻尾は食べない」
「そんなぁー」
カニバリズムな趣味はありませんので、すみませんねぇ。
普通の食事を終えると、アリスが作ってくれた城の玉座の間に移動する。
少女趣味と言うか、あの子は森のなかに城なんか作っているんでね。
まぁ、俺達はそこに住んでるんだ。
でもって、これからすることは自己紹介。
俺のこだわりというか、カッコイイだろうって考えた設定を披露しようと思ってたのだ。
身内だけだと披露しても、意味が無いからね。
玉座の間でぐてーとしていると、ドレスアップした黒歌が現れた。
どこにドレスがあったのか、黒いドレスを着ていて似合っている。
その後ろに控えるような形でセバスチャンが着いてきていた。
「おはよう、昨日はお楽しみでしたね」
「自分で言うのかにゃ」
「様式美ということで」
キョロキョロと周囲を見渡す黒歌。
まだ、中の全容を把握していないから物珍しいのだと判断する。
そんな黒歌は床に座って平伏する。
おっ、王様になったみたいでいいねそれ。
「さて、黒歌ちゃんさ。肌を重ねたとは言え俺達の事を知らないじゃん、だからここは自己紹介といこうかと思ってね」
「…………」
「だんまりかよ。ノーリアクションとか、僕は辛いわ~」
いや良いんですけどね。
困惑してるってわかってるから、どう話せば良いのかって掴みかねてるんでしょう。
そんな状態を考慮せず話を続けさせて貰うけどね。
「私達はね、大罪派なんて名乗っているよ」
「大罪派?」
「そうそう、俺の乏しい知識じゃ確か英雄派とか魔王派とかなんかそんなん合ったでしょこの世界。それに因んで俺達は役割を決めたんだ。ちょうど七人にしてね」
アニメとか見てないし、原作も読んでないけど、なんか二次創作でチロチロとそんなの居たなっていう、にわか知識から考えたのだ。
ちょうど、玉座の横に俺が指示した訳でもないのにみんなが並び立つ。
こういうところは、俺の意思を反映してるって事なのかなとたまに思う。
以心伝心って奴だな、たぶん。
「七つの大罪には対応している悪魔がいるはずにゃん」
「絶滅寸前の悪魔より、俺らの方が相応しいとかそんな理由付けをしようか」
「明らかに今、考えたにゃん」
「目的の為に手段を選ばない奴らがいるように、手段の為に目的を選ばない奴らだっているさ」
名乗りたいが為に、理由を考えるとかね。
「さて、この僕ちゃん様が創造主にして強欲担当のレオナルドだ。金も女も地位も名誉も、この世の全てが欲しい。好き勝手やりたい、そんな人間だ。さて、次だが」
ペコリと綺麗なカーテシーをアリスがする。
カーテシーってスカート持って軽くしゃがむお辞儀みたいな物だ。
女の子と言うかお姫様とか、そういうキャラがやるアレである。
「彼女はアリス。夢の世界に連れ込む怠惰担当だ」
「こんにちは、今度素敵なお茶会でも開きましょう」
「で、そこの横にいるメイドがトール。傲慢担当で実はドラゴン」
「トールです、別によろしくしないでいいですよ」
俺はトールの発言をスルーして、今度はセバスチャンの方を指差す。
「これが色欲担当のセバスチャン」
「ご紹介に預かりました。小林家の執事、セバスチャンでございます」
「小林じゃねぇよ。レオナルドがDQNネームになっちゃうでしょ」
「はて、違いましたか?」
違います。
俺の名前に苗字はないけど、小林とか日本っぽいのはレオナルドって名前からしてアウトだろ。
ダヴィンチとかディカプリオにしろよ、そこは。
気を取り直して、ねぇまだと退屈そうな着物の姉ちゃんを紹介する。
「あの人が鑢七実、たまに吐血するけど気にするな。嫉妬担当だ」
「まぁ酷い人。鑢七実です、趣味は……草むしりでしょうか?」
一番人当たりのいい自己紹介であった。
さて、残る二人だがセットで紹介しようかな。
「でもってあのドーナツを朝から食べてるのが忍ちゃん、大人になれないことに怒ってる憤怒担当」
「たわけ、儂だって血を吸えばチンチクリンから元の姿に戻るわい」
「そうだね、でもってあっちのロリッてるのがアーカード。あの状態をロリカードっていいます、暴食担当です」
「というわけだ、よろしく頼むよ」
帽子を軽く持ち上げて挨拶する、渋い。
でも、男の娘だ。
さて、自己紹介は終わりかな。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード。
化物語『物語シリーズ』の登場人物。
ググったら予測変換で出るくらい有名なキャラ。
もし知らないとしたらアニメを見てない人くらいだろう。
西尾維新を知ってる人はだいたい知ってる、ちゃんと名前が言えたら相当なオタクだと思う。(独断と偏見)
以降wikiより
500年生き続けている、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼。
目もくらむような金色の髪と、シックなドレスに彩られた、血も凍るような美しい姿の女性。性格は高慢で支配的。
人間を食料としてしか見ておらず、瀕死の状態で化物語の主人公阿良々木暦と出会ったときも、当然のように彼の血を要求した。
しかし、血を吸われて死ぬはずだった暦を眷属として生かしたり、阿良々木が捨てたエロ本を拾っておいてくれるなど、意外に優しい所もある。
眷属を造ったのは、完全な姿に戻るため必要だったからとキスショットは語っていたが、暦のことは本当に気に入っていたようだ。
その後、暦とは良い主従関係を築いたが、結局、怪異と人間では全てを理解し合うことはできず決別することになる。
元人間で、今は名前も残っていない小国の貴族の一人娘だった。
外見の美しさだけで皇帝から称号を送られる程の美貌の持ち主で、多くの人間が彼女の美しさを称え贈り物を贈っていた。
しかし、外見だけで判断され内面を見てもらえないことに悩んでおり、そんな彼女の謙虚さに心打たれた魔法使いの老婆が、
『外見が透け通り内面を直接見られるようになる魔法』をかけた。
その結果、外面を上回る彼女の心の美しさに、外面だけを見ていたことを恥じた父は自殺し、 彼女の心に釣り合うものがないと判断した詩人は命よりも大切な手を捧げ、彫刻家は命よりも大切な目を捧げ、 命よりも大切なものがない人間は、自分や家族の命を捧げ笑顔で死んで行った。
魔法を解いて貰おうとした時には既に遅く、キスショットの内面を最初に見た老婆は命より大切な知恵の詰まった頭を捧げ死んでいた。
キスショットが涙を零すと奇跡が起き、切り落とされた老婆の頭が言葉を発した。
「魔性をも超える心の美しさの為に死んでしまう者を、いつか助けられるようになる、その時まで人々から離れ誰とも寄り添わず、一人で生きるように」
老婆の呪いのような忠告を受け、キスショットの孤独な一人旅が始まった。
彼女が吸血鬼となったのは、この少し後のことであった。
後の忍野忍である。
キスショットは、一人目の眷属が自殺して以来四百年間、ずっと自分の死に場所を探していた。
しかし、吸血鬼退治の専門家達に殺されかけたとき、最後に死ぬのが怖くなり、逃げ出してしまう。そして、偶然そこに通りすがった暦に助けを求めてしまった。
その後、自分を助けてくれた暦を死に場所と定め、大きなリスクを負うにも関わらず、彼を生涯二人目の眷属にした。
キスショットの目的は暦に殺されるのと同時に、彼を人間に戻すこと。その為に暦が自分から離れ、敵対するよう誘導した。
暦との戦いの後、当然殺されることを望んだが、キスショットに死んでほしくないという暦の意思により、 影や名前を奪われ、吸血鬼の残りかすとして生きていくことになる。
見た目は成人女性から8才程度の子供に。吸血鬼の能力の大半を失っており、暦と主従が逆転している。
また、暦の血を定期的に吸わなければ存在を保つことも出来ない。ただし暦の血を一定量吸う事で一時的に戦闘スキルや17歳程度の容姿を取り戻す事は出来る。