レオナルドに憑依したので好き勝手やろうと思う 作:nyasu
やることは簡単だ。
学校に行き、妹を拐って縛る。
縛った上で説得コマンドの連打、相手は仲直りすると言う訳だ。
駒王学園という在り来りな場所にその妹はいる。
町の名前と学校って、多いけど駒王って名前が珍しいから覚えやすいよね。
ひと目で、俺はここが漫画の世界だってわかったぜ。
いや、原作は小説だから漫画ではないのだけれども、つまりは二次元の世界というわけだ。
「さて、態々出向いてやったが疲れたな。おい、ちょっとひとっ走り捕まえてきてくれないか?」
「よろしいので?坊っちゃんのお嫌いな面倒事になるかと」
「まぁ、イベントだと思えば楽しめるだろう。今がいつなのかは分からないけど」
「イエス、マイロード」
優雅に腰を折り、セバスチャンが校門に入る。
授業中とか知らないし、俺には関係ない。
俺は、しゃがんで自分の影に向かって椅子を要求する。
すると、ポンと椅子が出てきたのでありがたく座らせて頂く。
「学校の校庭に、椅子に座るというこの構図。強キャラ感がスゴイ」
と、まぁ勝手に思っているのだが真面目に考えると当人は何の気になしにやってるけどシュールである。
こ、これがシリアスな笑いって奴なのか。
「やっぱりね、こう一人で喋ってるって暇というかつまらないと僕は思うわけだよ」
「話し相手を求めるにしては些か選択をミスっていると思うがね」
「何だかんだ言って付き合ってくれるアーカードの優しさよ」
忍ちゃんは朝だと寝てるし、吸血鬼なのに健康的な朝起きて夜寝るアーカードくらいしか俺の相手をしてくれないのだ。
他の奴らはお留守番だしな。
「そこまでよ!」
てな訳で、最近のジャンプって微妙なお色気系が増えてる気がするよなとか、この世界にもジャンプってあるだよなとか、でも週刊少年シャンプーとかいうこの著作権を意識したニアミスな感じのネーミングどうなのとアーカードと話していると女子高生が俺の前に現れた。
「何がそこまでなのか分からんのだが」
「貴方が何をしようとしてるのかは知らないけど、好き勝手はさせないわ!」
「何言ってんだお前、頭おかしーのか?」
上から下まで視線を送り、真っ赤な髪のヤンキーみたいな女だなと思ったりする。
もしくはアニメのキャラに影響を受けたオタクのどっちかだ。
どうせ、お前アイドルアニメを見て、キャラの真似でもするために髪とか染めたんだろ。
現実でその髪の色ってどうなの、と思わずにはいられない。
「頭がおかしいというよりは、平日の昼間から不法侵入している事の方がおかしいだろう」
「不審者がいるのに、教師はおろか警備員すら出てこないこの学校のご都合主義な感じ、どうなんだ?」
「悪魔が支配しているんだ、多少のおかしな事もありえなくはないのだろう」
俺は目の前の女を無視して、アーカードと雑談する。
普通というか、小説とかだと夜の人が居ない時間帯で色々やるけど俺はそういうの気にしないからこんな時間帯に来てしまったぜ。
魔法とか使えるなら使ってみろよと、原作キャラに喧嘩を売っていくスタイルである。
「この私の領地で、好き勝手出来ると思わないでちょうだい」
「おっ、アイツやっと来た」
セバスチャンが此方に向かって歩いてくる。
その横には白髪の女の子が付いてくる。
染めてるのって思うけど、多分地毛な感じの女の子。
あぁ、あれが妹さんなんだろうな。
因みに、そんな彼らの後を生徒達が覗き見している。
おい、高校生は勉強しろ。
「小猫!」
「あっ……」
「貴方達、小猫をどうするつもり!」
頭のおかしい女が再び俺達に話しかけてくる。
子猫って、あぁ確かそんな名前だったな。
可哀想にDQNネームかよ。
「チッスチッス、オッス俺レオナルドワクワクすっぞ」
「はぁ?」
「えっ、俺なんか間違った感じ?」
とても冷たい目で、威圧された。
おうふ、やめろそれは俺に効く。
セバスチャンがどうやって説得したかは知らないが、なんだか最初から友好度が低いよ。
「部長すみません、でも私行かないと」
「どういうことなの、待ちなさい!」
「すいません」
目の前で広がるシリアス、どこに行くのってツッコミが入りそうだ。
なんだろう、言葉が足らないってレベルじゃねぇぞ。
口下手にも程があるだろう。
「因みになんて説得したんだ?」
「どうして姉が貴方を置いていったか理由が知りたくないかと揺さぶりを掛けただけです」
「それでホイホイ付いてくるとか、警戒心なさすぎ」
「黒歌から聞いていた名前を言えば、あっさりと此方の話を聞くようになりましたよ」
悪い、俺は頭が悪いから言ってる意味が分からない。
あの、あれか。つまりは、どうして本当の名前を、そうか姉さんから聞いたのね、ということは姉さんに会える。
みたいな、なんかそういう感じのやりとりがあったんだろうか。
まぁ、俺の目的が叶うならなんでも良いけどさ。
それにしても、こうもあっさりだとやっぱりご都合主義だよな、漫画の世界だよな。
「小猫ちゃぁぁぁぁん!」
「イッセー先輩」
「行っちゃダメだ、良く分からないけどソイツらの言うことを聞く必要なんて無い!おい、お前ら小猫ちゃんに何をするつもりだ」
ねぇ、俺ってそんなに何かするような人に見えるの?
校庭に椅子を置いただけなんだけど。
やったことは執事に面会手続き取らせて、授業中の生徒を呼び出して貰ってちょっと話しただけだよ。
些か常識には掛けるけど、いきなり魔法とかブッパする世界ならマシな対応ではないだろうか。
「おやおや、これはおかしな事を仰る。彼女は自分自身の意思で、私達と共に行こうとしているのですよ」
「やめて、セバスチャン。事実だけど、なんかすごい悪者感が出てるから」
「これは出過ぎた真似を、彼らが神器や魔法などを衆目に晒すのかと思いましたので」
「あれ、そういうの秘匿されてる系だったけ?」
そんな型月世界観設定みたいなルールあったけ、神秘の秘匿的なの?
っていうか、メッチャ睨まれてるんですけど。
クソ、周囲の目があるこんな所じゃ戦えないぐぬぬみたいな感じですかね。
相手の嫌がることをしているなんて、俺達悪者かよ。
「じゃあ、帰るんで」
「待てよ、行かせるわけ無いだろ」
「待たないよ、お前らの都合なんか僕ちゃん様が知るわけ無いだろ。私は忙しいんだ、やりたいことがいっぱいあるからな。大丈夫大丈夫、怪しいけどちゃんと夕方には帰らせるから」
それにしても、昼間に襲撃とか敵対勢力にされたら何も出来ないのね君たち。
警備員とか視線で暗示をかければ普通に素通りだし、無力だな。
マタマモレナカッタ……とか言いそう。
「行かせるかよ、うおぉぉぉ!」
「なんか叫んでコッチ来た、うわぁ」
そのままセバスチャンに腕を掴まれて一本背負いされる謎の少年。
行動原理が分からなさすぎて草生える。ひょっとしてギャグでやってるのか?
シリアスな展開とか、真面目なやりとりじゃないからシュールなのが際立つ。
なんか叫んで許されるのは二次元の世界だけって分かんだね。
「おいおい、俺が何をしたんだよ。ただの不審者に殴り掛かるとか常識ってものを知らないな。俺がテロリストにでも見えるのかよ、中二病か貴様。ただ知り合いの妹さんに話す要件が会って、学校に来ただけだろうが、でもって面白いかなって校庭に椅子を置いて座っただけなんですけど」
「おいレオナルド、普通に通報案件だぞ」
「いや、まぁ、そうなんだけど」
もう帰っていいよね、帰るよ。
俺は転移魔術を使って移動することにした。
一般人に見られた?いや、俺はそういうのどうでもいい。
そんな些細な事は気にしなかった。
アーカード 漫画HELLSINGの主人公。
CV.中田譲治
作者のヒラコーは書くのは遅いがキャラの濃くぶっ飛んだストーリーを作る人。
他の作品ではドリフターズなどが有名、首置いてけ。
以降wikiより
ファンからの愛称は「旦那」。
数百年の時を生きる吸血鬼で、イギリスの対吸血鬼の特務機関「王立国教騎士団」、通称「ヘルシング機関」に所属している。
吸血鬼でありながら人間に味方し、吸血鬼を狩るスゴ腕のハンター。
「不死者(ノスフェラトゥ)」、「死なずの君(ノーライフキング)」等様々なあだ名を持つ。
姿は長髪の美青年で、普段は赤いコートにつばが広い帽子を被り、サングラスをかけている。
これらの格好は本来は対紫外線用の装備なのだが、本人は日光を克服しているのであまり意味はない。
たぶん本人の趣味なんだろう。
性格は傲岸不遜で敵と認識した物全てに容赦しない
作中での悪鬼羅刹のごとき活躍っぷりから、「HELLSINGのラスボスはどう考えても旦那」と多くの人に認識されている。
また、敵の攻撃を避けずにそのまま受ける事が多いので、極度のマゾ疑惑も浮上している。
連載中、どうやって敵を倒すかよりも、どうやって倒されるかが注目されていた珍しい主人公。
本人は「お前強いんだろう?私を倒せるなら倒してみろ」と挑戦者を迎え撃つ魔王のような調子であったが。
「化物を倒すのはいつだって人間」という信条をもっており、諦めずに全力を尽くす素晴らしい人間達には敬意を表する。
その反面、人間を辞めた(辞めてしまった)化物どもには一切の容赦がない。
ヘルシング家の地下にカラッカラに干からびて封印されていたが、物語開始の10年前にヘルシング家の当主となったインテグラに封印を解かれてインテグラの従僕になり、少佐率いる「最後の大隊」やヴァチカン特務局第13課「イスカリオテ」と戦う。
以下ネタバレ注意
アーカードの正体はかの有名な吸血鬼「ドラキュラ」そのものであり、
さらに言えばルーマニアの救国の英雄で、知略と武勇で自国を良く守った「串刺し公」ヴラド・ツェぺシュその人。
アーカードと言う名前も、「ドラキュラ」の逆さ読み。
( Alucard → Dracula )
百年前にヘルシング教授とその仲間に倒された後、改造されて「色々混み入った事情」によりヘルシング家に使役されている。
吸血鬼としての身体能力、特殊能力は作中最上に位置していて純粋な吸血鬼。
人外の怪力を始めとした様々な特殊能力をもっており、流水や十字架等といった吸血鬼の弱点も克服している、上に書いた通り日光も大丈夫。(嫌いなだけ)
彼の武器は、「.454カスールカスタム」と全長39cm・重量16kgの対化物戦闘用拳銃「ジャッカル」という2丁の大型拳銃。
カスールにはランチェスター大聖堂の銀十字を鋳溶かして作った13mm爆裂徹甲弾(.454カスール改造弾)を、
ジャッカルは専用の13mm炸裂徹甲弾(弾殻:純銀製マケドニウム加工、弾頭:法儀礼済み水銀、装薬:マーベルス化学薬筒NNA9)を装填。
どちらも対吸血鬼を想定した特殊な弾丸を使っており、拳銃とは思えない威力を発揮する。
あ、ジャッカルには某ウィリス似の「ジャッカルの精」が宿ってます。
ウォルター曰く「装填数は6発」だが作中では 明らかにそれ以上の回数を乱射している 。
リロードの描写はときどき申し訳程度にあるくらい。
しかしこの2つの拳銃は 百万発入りのコスモガン なので全然問題ない(公式設定)。
普段は「拘束制御術式(クロムウェル)」というリミッターをかけており、力をセーブしているが、ひとたび解放すれば敵を圧倒する。
ムカデやバスカヴィルといった使い魔を駆使したり、腕が何本も生えたり。
拘束制御術式の3~1号が開放された時点で最後の大隊の人狼部隊(ヴェアヴォルフ)構成員を一方的に滅殺でき、
拘束制御術式零号、通称「死の河」は自分の取り込んだ命の全てを解放する行為。
阻止する場合は発動までに数百万というアーカードの残機をそっくり潰さなければならず、阻止は事実上不可能。
今までに吸った数百万人分の亡者を出現させて敵を蹂躙するという数の暴力を体現した攻撃で、クロムウェルの中で唯一インテグラの承認を必要とする。
このシーンのインパクトは凄まじく、まさに悪夢。まさに地獄。
「死だ!死が起きている!」
そしてアーカードの最大の特徴は、その他を圧倒する不死力。
アーカードは他者の血を吸う事で自らの中に命そのものを所有し、死ぬ度に命のストックを消費して復活する。このストック消費は「心臓を破壊された時」という場面に限定される。
つまり殺しきるには何百万回も心臓を潰さなけりゃならない。
しかし「死の河」は特性上、命のストックが一つになる。
(ただし、アーカードに死の河を解放させる状況を作った上で、すぐに殴れる位置に潜んでおくか数百万の亡者を突破する必要があるわけだが)
因みに、初代ヘルシング卿とその仲間達は正面から死の河を突破してアーカードを倒したトンデモ野郎達だが、そんな彼らは
アーサー・ホルムウッド ただの貴族
ジャック・セワード 精神科医
キンシー・モリス 金持ちのパンピー
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング 大学教授
である。
こいつらのような教授や医者はクトゥルー神話にしかいないだろ
vsウォルター戦で死の河を回収した際に、少佐の策略により、
「自己観測できる限り何処にでもいてどこにもいない」シュレディンガー准尉も一緒に吸収してしまった事で、
数百万の魂の中で自らを見失ってしまい、「どこにもいない、生きてもいないし死んでもいない」状態にされ、消滅してしまう。
少佐的には500年くらいしないと帰ってこないと思っていたが、30年で自分の中で自分の命をシュレディンガー以外殺しきり、インテグラの元に帰還する。
シュレディンガーの特性までも吸収した為、以前にも増して不死性が向上し、「人間と戦って死ぬ」と言うアーカードの本懐が遂げられるかは疑問視されている。
The bird of Hermes is my name,
私はヘルメスの鳥
eating my wings to make me tame.
私は自らの羽を食らい飼い慣らされる
――棺の蓋より
なお、アーカードは萌えキャラの一面も持つ。
普段の姿でもある種の色気があるが、アーカードはHELLSING外伝「the dawn」にて少女の姿を取って物語に現れた事があり、その姿は普段の恐ろしげな青年姿ではなく、赤いコートの変わりに全身真っ白のスーツを着こんだロリっ娘。通称・ロリカード、ロリ旦那。
そのあまりのギャップに三千世界のロリコンどもが萌やし尽くされた。OVAではショタとして扱われた。(声は青年時と同じくジョージ)
外国のファンも「Girlycard(ガーリーカード)」と呼んで熱を上げている。
ただ、とある執事はそんな彼女も容赦なく縦に真っ二つにした。全く効いてなかったけど。
また、某絶対神敵殺すマンに強烈なメンチを切られた際に見せた微笑みが、少女漫画のイケメンもかくやという程にふつくしい。
「腕が千切れそうだぞクリスチャン、どうするんだ?」
「それがどうした。早く掛かって来いよ化物。」
「…素敵だ。やはり人間は素晴らしい。」
あんな笑顔されたら女子どころか我らも墜ちる。
アーカードがドラキュラでありヴラド公である事を考えると、アーカードの趣味は意外や意外、なんと刺繍。
幽閉されていた時に裁縫と共によくやってたらしい。
ジョナサン・ハーカーを家に招き入れた時に自ら料理を作って振る舞い、ベッドメイクもした事から、家事も得意であると推測される。いつでも嫁or婿に出せるぞ。
アーカードはああ見えてガラスのハートの持ち主でもある。
常日頃「私は化物だ」と言ってるわりに、面と向かって化物と言われるとしょんぼりするし、宿敵が死んだら思わず泣いてしまったり、思い出し泣きをする泣き虫でもある。乙女か。
こんなパーフェクトな吸血鬼捕まえてあんなことやこんなことも命令できるアーサーは羨ましい限りである。
ヒラコー曰く、アーカードは性別やらなんやらをもう超越した存在であるという。
年齢性別を問わずかつて吸血した人間の意志を全て保有しており、それをアーカード自身の人格で無理矢理まとめることで旦那のパーソナリティが構成されている。
様々な一面を持っているのはそのためなのかもしれない。
アーカードの事をより深く知りたい人はブラム・ストーカー著「吸血鬼ドラキュラ」を読むことをお勧めする。アーカードの華麗な恋の遍歴にギャップを感じること受け合いだろう。
なお本作では言うことを聞かない廃棄物や敵などを食べる役割を持つ。